足の指の間が痒くなる心意気
2002年9月24日(火) 「主食vs主食」 |
お好み焼きとごはん、焼きそばとごはん。この取り合わせに、驚きの声を上げる方がちょくちょくいる。関西では極々、日常のメニューであるのに。 お好み焼きをおかずに白いご飯を食べる、いわゆる「お好み焼き定食」。 焼きそばをおかずに白いご飯を食べる、いわゆる「焼きそば定食」。 どちらもとりたてて別に専門店(笑)に行かなくとも、そこら辺のメシ屋…否、家庭でさえもしばしば遭遇することのできる、日常食なのである。 関西人以外には信じられないらしい、この取り合わせ。そう、どっちも炭水化物が主体なのである。つまり、どっちも主食になり得る一品なのである。 だが片っ方のでんぷん質にはしっかり味が付いており、おかずとしての機能も十二分に果たすのである。しかし、これだけに留まらず、関西人はこの調子で、うどんやそばなどの比較的あっさりしたモノでさえもおかずにしてしまう。これも、ごく普通のメニューである。 もしかしたらそのうちに「ごはん定食」なるものが出現するかもしれない。白いごはんをおかずに、白いごはんを食べる。関西風の淡泊な味付けに慣れていさえすれば、充分可能だ。いや…。ひょっとすると一足飛びにそれすら通り越して… 「母さん、今日のごはん、ちょっと味濃くない?」 「ギクッ! ちょっと味付け変えたの。おほほほ」 「ちっ。しょうがねぇなぁ」 そういって3太郎はおかずのごはんをごはんのごはんの上に乗せて食べ始めた。 「う、うまい! おかずのごはんの微妙な塩味がごはん本来の甘みを損なわず、ごはんのごはんの甘みと見事にマッチして! か、母さん…」 「3太郎…ついに『ごはん丼』の完成だね…うるうる」 こうして誕生した、一見大盛りどんぶり飯としか見えないソレは、以後「ごはん丼」として後世に永く永く食べ継がれていくのであった… |
片言隻句 メシだけで 満足できる 食の秋 おかず作るの めんどくさいだけ 3太郎 |