足の指の間が痒くなる心意気
2002年8月8日(木) 「カエルを喰らう」 |
いつの間にか海外ウエディングは立ち消えになってしまったが、めげずに「ウエディングサロン」なるものへわんこと二人で出向く。予算と式場のチラシとあとはナ〜ントナクの勘でとりあえず三つに絞り込む。一通り話を聞き、写真などを見せてもらい、その足で手近なところの会場を一つ、見学に行く。 その詳しい話はまた後日に譲るとして、すっかり歩き疲れた二人。当然のように腹が減る。ここは神戸、三宮、東門街。さて何を食うか、とぶらぶら歩くウチに懐かしい店が目に付いた。中華料理「梅春園」である。(「バイシュンエン」と読むのだが変換を間違えると女郎置屋にもなりかねない。注意が必要である。)震災で一時姿を消していたこの店、シュウマイのような見てくれの餃子と蒸した落花生の入ったチマキが実にうまかったのだ。 その味が懐かしくて10年ぶりに入った店は何だかすっかりキレイになってしまっていたが味は裏切らなかった。ビール、餃子二人前、チマキ…そして10年前、まだ若かった頃、後輩をビビらせてやろうとイチビってで頼んだメニューがまだそのままで在ったので、わんこの反応を楽しみつつ、オーダーする。 「カエル、ちょうだい」 「え?カエル?カエルってカエル?」 「そう、符丁でもなんでもなく、カエル」 「おー。カエルカエル。ゲコ」 …全く動じる様子がない。素晴らしい、というか張り合いがない。こうなることは90%の確率で予想できたものの、あからさまにこれではガックリだ。ここはサービス精神を発揮してだな、 「キャーーーー!カエル、いやぁぁ〜ん」とか。 「カエル?うひょーーーー」とか。 それがキミ、「カエルカエル、ゲコ」て。 わんこにとって、食欲の前には怖いモノなど何もないのだ、と言うことを改めて知る羽目に陥っただけであった。 出てきたくだんのカエル。皿には恐らくほぼ一匹分かと思われる分量の、唐揚げが乗っかっている。見たところは鶏の唐揚げそのままだ。中華料理では「田鶏」。読んで字のごとく「田んぼのニワトリ」と呼ばれる。味はニワトリよりもあっさりしていて骨が多いことを除けば文句なくウマイ。 わんこもワタクシに負けずカエルに手づかみでかぶりつく。時々「ゴリッ。カリッ」と骨を噛み砕く音をさせながら、夢中でかぶりつく。ウマイのだ。 しかしわんこ。キミの噛み砕いた骨は夏の夜に田んぼや池で「ブォッブオッブオッ…ボチャッ」と重低音を響かせる、あの「カエル君」の骨なのだ。 「どぉ?カエル、やで。あくまでも」 「うん。オイシイ。ゲコ」 …最後に残った一個、通称「遠慮の固まり」まで遠慮無く食べたわんこ。さすがだ。キミは池のそばに住みさえすれば一生食っていけるだろう。ただし冬場を除いて、の話だが。 |
片言隻句 カエル食った その日の晩は 蛇の夢 キミを丸飲み 喰っちゃうぞ♪ かあくん いつの間にやら かえるの夢 朔月さま ワンコ今度は 蛇食べよ・・! 麗-reiさま 白蛇に抱かれて 夢のまた夢 まうまうさま そのまた次は ナメクジか? 万屋KENさま 気付けばそのまま 冬眠中 3太郎 |