足の指の間が痒くなる心意気

2002年7月21日(日) 「ハレム〜日曜日の恋愛論


男の永遠の夢の一つに「ハレムを築く」というのがある。

それを実現できるのは、

天文学的な金

絶大かつ絶倫な力(あるいは権力)

汲めど尽きせぬ魅力

この三つを兼ね備えた者に限られる。

だからこそ夢であるが…

実は哺乳類のオスは生物学的見地から述べれば、

すべからく「ハレム」を築くように出来ているのである。


まず、オスは弱い。

確かに肉体的にはメスに比して大きいかもしれないが、

病気や精神的な外圧に対する弱さはオスの生まれ持った宿命である。

人間を例に取るとかつて今ほどの医学の発達を見るまでは

子どものうちに死んでしまう、その多くは男の子であった。

だからこそオスは多く生まれる。

現在でも充分な医療体制が整っていない地域や、我が国でも戦争直後では

男児の出生率が、女児にくらべその1.5倍になると報告するデータもある。

またオスは特に痛みには弱く、

メスが耐えられる出産を、もしオスが体験したら、

耐え切れず分娩に至る前に発狂をきたすとさえいわれている。


さらにオスは、妊娠しないため何度でも交尾が可能である。

オスはその肉体構造的により複数のメスと交尾をすることが可能なのである。

多くの哺乳類のメスは一度の交尾で受胎することが多く、

複数以上のオスと交尾をする機会は滅多に訪れない。

ただ、ライオンなどの場合、あるオスのハレムが別のオスに乗っ取られると、
その新しいオスは前のオスの子どもをすべて噛み殺す。
すると、メスは発情した状態になり、改めて新しいオスライオンと交尾をいたすそうである。
非常に苛烈な例であるが、メスは複数以上のオスの子孫を残せないという、厳しい自然の掟である。




実際にハレムを築く哺乳類のなんと多いことか!

サル、ライオン、オットセイ、シカ…

実に多くの種類に当てはまる。

いまや経済動物と化したウマやウシだって人為的ではあるが、

優秀なオスしか子孫を残せない運命なのである。

これも一種のハレムであるといえよう。


上述の理由により、すべてのオスはハレムを築く運命を持っている。

以上、証明終わり。

あとは金と力と魅力か…道は遠いな…



以下蛇足。

よしんばハレムを築けなかったとしても、オスはか弱いのであるからして。

世の女性の方々、どうぞ充分にオスどもを慈しんでいただきたいのである。


またもしあなたのお相手のオスが浮気などしている、としても、

「あ、野生の血が呼び覚まされたのだな」と。

どうかひとつ、寛容に…

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片言隻句

一人すら 良く持ちかねる 我がハレム

いいじゃないのよ 中身が濃いなら
まうまうさま

いつか見ていろ この俺だって  3太郎
下の句日々ハゲシク募集中です

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