足の指の間が痒くなる心意気

2002年7月18日(木) 「殿ご乱心、あるいは臣下の反逆


「殿!我らは殿にはもうついていけませぬ!」

「左様にござります!潔く腹を召されるか、我らをことごとく打ち首にするか、いざご決断を!」

「え〜?だってぇ、僕ちゃん悪くないしぃ。領民にだってまだまだ人気あるんだも〜ん」

「いーや!なりませぬ!我ら家中一同、もう殿にはついていけませぬ!」

「ふーん。バッカバカしい。わかったわよ!辞めりゃいいんでしょ、辞めりゃさぁ。」

「おお!御解り頂けましたか!」

「でも、跡目争いには僕ちゃんも参加するわよ〜ぉん」

「…お好きになされませ。しかし我ら家中一同、必ずや阻止して見せましょうぞ」

こうして田中信濃守は家臣に城を追われ、野に下って行ったのであった。

信濃の国は再び乱世の風雲に飲み込まれてゆくのである…


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「ご同役、跡目にはどなたか見つかりそうかの?」

「いや、それが皆目…」

「元側用人の杉原どの、元将軍家の御落胤の羽田どの、全く関係ござらぬが桝添どの…」

「どなたも色よい返事は下されなかったか…」

「敵は領民220万のうち7割足らずを手中に収めておる」

「…それに引き換え我が方は未だに旗頭さえ決まらぬ有様」

「このままではまたあのバカ殿にしてやられるわい」

「河に堰を作るのがなぜイカンと申されるのであろう?」

「まったくでござる。堰を作らねば地元の親分衆からの袖の下が…おっとっと」

「ご同役、口は災いの元でござるぞ、お気をつけ召されぃ」

「いやまったくまったく。拙者としたことが…げへへへへ」

「しかしこのままでは…」

「ご心配召さるな、既に手は打っておる」

「ま〜た悪どいコト考えてござるな、むふふふふ」

「うむ、敵方にはすでに間者を放っておる。その間者があることないこと噂をばら撒くのじゃ」

「噂…たとえばバカ殿の書いた例の『舐め栗江戸日記』でござるか?」

「うむ。我が信濃の国は他国にも勝る学問の国。バカな領民どもに解らせてやらねばのぉ。」

「この国に本当にあのようなバカッ殿がふさわしいか否か…」

「領民どもが気付けばよいのござるがのぉ」

「な〜に、どうせ烏合の衆。領民どもなぞ風向き次第でどうとでもなるわい」

「まさにまさに、うわはっはっは」

「うわっはっはっは」


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「だって堰なんかいらないでしょぉ、領民の大事な年貢なのにさぁ。もっと別のことに使わなくっちゃ、ダメだと思うわけぇ。だいたいさぁ、御政道ってのはさぁ、もっとクリスタルなことなんだもんねーだ、あはっ☆ だから僕ちゃん、ぜぇ〜ったい負けないからね♪ そうそう、それでさあ、今度また草紙物書いたの♪読まない?うふふふ。でさぁ、僕ちゃん前から思うんだけどさぁ…」

あんまり長いので割愛するが、

とにかく野に下ったとはいえ田中信濃守の精力…もとい勢力は強く、

実に領民の7割もが兵と化し続々参集し始めていた。

田中信濃守がその居城を奪い返すのも果たして時間の問題、なのか…?




さていったいどちらの陣営が民草のことを慮っているのか?

信濃ダム合戦、両軍激突は長月朔日!!

続きは次回の講釈で。

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まうまうさま


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