足の指の間が痒くなる心意気
| 2002年6月17日(月) 「ニホヒ」 昼飯時にそれは発覚した。 …何かふと異臭を感じ取る。 (おかしいな?何のニホヒやろ?) と思いながらおかずに手を伸ばす。と…ニホヒが消えた。 ご飯を食べようと茶碗を持った。 クンクン、クン…ニホう、ニホうぞ。確かにニホう。 くさい部類に入るけど何だか懐かしいような、落ち着くような。 とにかく嫌いじゃない、このニホヒ。 おかずを食べると消え、ご飯を食べると現れる、このニホヒ。 あ、わかった。 左手の時計のバンドからや… 布製の時計バンドがこの暑さで汗を吸い、何とも言えないニホヒを発散している。 思わず鼻を近づけてクンクン、クン。 あ〜、くさい!…んだけど、嫌いじゃない。 何度も何度もニホヒ返してしまう。クンクン。 夕食… 彼女と食事をしている最中もなんか気になって、クンクン、クン。 「3太郎さん、何してるの?」 「いや、この時計のバンドが。クンクン。ニホうのですよ、クン。」 「あ〜判る判る。ワタシも経験あるわ。…ちょっと嗅がせて?」 「あ、あかんて!人に、クン。嗅がせるようなもんじゃない、クンクン。」 「ええやんか、ちょっとくらい」 「い、いや…クンクン。なんか、クン。恥ずかしい…クンクン。」 誰でもこんなニホヒ、きっと何かしら持ってるんじゃないかな? 自分だけの「ヒミツのニホヒ」。 人には恥ずかしくて嗅がせられない、そんな「スレスレのニホヒ」。 そんなあなただけのニホヒ。 そっとワタクシに教えてください。 出来れば「ニホヒ付きメール」で。 結局、石鹸で時計のバンドを洗い、ワタクシのニホヒはシャボンとともに消えていった。 なんだか少し、さびしいような。 |
| 片言隻句 気がつけば 夢中になって ニホヒ嗅ぐ 人目気にして かくれてこっそり 3太郎 |