足の指の間が痒くなる心意気

2002年6月16日(日) 日曜日の恋愛論」

 「恋に焦がれて 鳴く蝉よりも 鳴かぬ蛍が 身を焦がす」 (都都逸)



スキだスキだ愛してる、ダイスキだ。

そう言われるのも言うのも、決して嫌いではないが、

なんだかそんなことを言うたびに、気持ちが薄れていくような気がするのは何故だろう。

「好きだ」という言葉の中に、徐々に徐々に軽さが混じってくる。

濃度が薄らいでいく。


恋愛は片想いのときが一番苦しいが、また逆に一番楽しい、とも言う。

両想い、になったら片想い時特有の「ヒリヒリ感」は薄らぎ

「まったり感」に覆われる。

それはそれでいい。すごくいい。気持ちいい。

ただ、時折、ふっと「ヒリヒリ」してた頃が懐かしく感じるときもある。

子どもの頃、泣いて泣いて駄々こねてまで欲しがったおもちゃを買ってもらったとたんに、

2,3回遊んで無情なくらいあっさりと飽きてしまう。

そんな心象に似ているのかもしれない。


好きだ、という言葉は重い言葉だ。

言ってしまったとたん、友達にすら戻れなくなってしまうかもしれない。

そんな重いはずの言葉をあいさつのように気軽に言ってしまえる今より、

いつ言おうか、どう言おうか、どこで言おうか。

そんなシナリオを必死に組み立ててはまた崩し。

せっかくのチャンスを何度も何度もフイにして。

また一から告白の科白を考える。

そんな繰り返しばかりだった、あの頃。


ひょっとしたらかつてのその瞬間にこそ恋愛は凝縮されていたのかもしれない。

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片言隻句

愛してる… 言葉を越えて 瞳(め)で告げる

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