足の指の間が痒くなる心意気
2002年5月31日(金) 「婆さんとエレベータ」 出張で某市市役所に行った。 届ける荷物をカートに満載してエレベータに乗る。 他の乗客2,3人と共に。 と、そこへ… 「ちょっとすいませ〜〜〜ん」 「ちょっと待って〜〜〜」 よちよち、よたよた、と駆け込んでくるお婆さん二人。 反射的に「開」ボタンを押して婆さんたちを待つ。 「ハァハァ…えらいすんまへん」 「ハァハァ…すんまへんなぁ…やれやれ」 婆さんコンビが乗り込んだのを確認して今度は「閉」ボタンを押す。 静かに上昇を始める狭い箱。 次に停まる階は10階だ。 「お婆さんたち、何階ですか?」 優しくたずねる乗客。 「はいはい、すんまへんなぁ。ほれ、あんた、何階行くンやったっけ?」 「え〜とな…1階!!」 瞬時に凍りつくエレベータ内の空気。続いて噛み殺すような笑い声。 ツッコミ担当の婆さんがすかさず突っ込む。 「あんた、アホか!一階やったらエレベータ乗らんでええやないの!」 ボケ担当も負けていない。 「せやかて…あんたがいきなり走り出すから…」 「もうええって、ほんで、何階やのん?」 「ええと…2階?」 エレベータはすでに10階に停止、ドアが開く。 「あ、ここかいな」 降りようとする婆さんたち。 「ちゃうちゃう、ここは10階ですって!」 慌てて婆さんたちを引き止めエレベータに押し込む。 「まあ、このまま乗ってたらいつか1階に戻りますから」 そう言いながらワタクシはエレベータを降りた。 正直このままずっと一緒に乗っていて、 婆さんたちが無事たどり着けるのか見届けたかったのだが、そうもいかない。 約5分で用件を終え、下りのエレベータに。 さすがに婆さんたちは乗っていなかった。 期待してたんだがなぁ。 |
片言隻句 関西人 二人寄ったら 漫才師 ボケてツッコミ 気がつきゃマジボケ 3太郎 |