2002年3月31日(日) 「再会その2」
ほぼ10年ぶりに会う昔の彼女は
それ相応に時の流れを肌に映してはいたものの、ほとんど昔のままだった。
笑顔も、体型も、声も、同じだった。
彼女がフロントにふわりと現れたとき、
ワタクシは残念ながら他のお客様と打ち合わせの最中で、
ロクに話も出来なかったのだが、
お互い一目見てそれぞれがわかった。
それが嬉しかった。
「久しぶり、元気やった?」
「うん、元気元気。そっちも元気そうね」
「うん。まあね」
コレだけの会話だったが、それでも嬉しかった。
どうやら友達の家族と、それぞれ子どもを連れて来たようだ。
ダンナは、今日はいないらしい。
それもなんだか、嬉しかった。
下心、とかそういうのではなく、ただ単純に嬉しかった。
時が戻る、そんな感覚。
土曜はウチのキャンプ場に一泊して、日曜に帰るらしい。
帰りしなに少しでも話が出来たら。
また、それも嬉しいな。 |