足の指の間が痒くなる心意気

2002年3月5日(火) 「コトのついで」

入院したついでに。

ワタクシをトリコにして離さない、もう一つの宿痾(しゅくあ=持病)と化しているアイツ。

そう、水虫を治療してもらうことにした。

ゼンソクも小康状態だし、看護婦さんはそれほど美人でないし。

さしてすべきこともなく平和すぎたので、むらむらと思い立ったのだった。


思い起こせば中学生のころ。

なんだかある晩、妙に右の足の小指と薬指の間がカユイ。

あまりにカユイので手の指でかっぽり開いて覗き込む。すると…

アカギレでもできたかのように皮膚が指の股で裂けている。

「おお!いつの間にケガを!」(ケガなんかのワケないのだが)と思い込み

マキロン片手に一生懸命消毒したものだった。

以来消毒しきれず20年。

今や両足指はことごとくかの眷族に犯されてしまっている。


それどころか!

ついに足指だけでは飽き足らず、昨年の夏ごろから、

連中は足の甲側へも侵掠を始めた。


ある日、ふと気づくと足の甲一面に赤黒い発疹が!

しかもカユイし。

掻いても掻いてもカユイし。

足指には効果的だった「新・ピ○エース」も「バ●クリア・プラス」も効き目ないし。

もちろんマキロンだって効かへんし。


とにかくこの夏以来、人前で裸足になることさえ憚られたほどのワタクシの足の甲。

幸いゼンソク発作も小康状態。

しかもここは病院である。

この機会を逃すわけには行くまい!


ナースステーションに皮膚科外来の申し込みをして、待合室へ。

寝巻きのまま待合室に並ぶのは、おそらく少しヘンだったかも知れないが

あまり気にする間もなく順番が来た。ヒマなのか?

「えーと。水虫ね。と…」

担当医師は思わず大丈夫か、と問い詰めたくなるくらいの老人であった。

これなら入院患者とはいえ、ワタクシのほうが間違いなく元気だ。

…コトが水虫だけに牧歌的なものである。

まあ、さっそく足を見てもらう。

「あーこっちは、水虫、うんうん。この足の甲のヤツは、と。んー。アレやな。あー。」

「あーっ。て。何ですか(笑)」

「あー。んー。あのー。タダのかぶれ、やね。ナイロンの」

「かぶれ、ですか?」

「そうそう。あー。ナイロンのね靴下は、アカンよ。綿製の薄いヤツ、純綿にしなさい」

「わかりました。」

「んー。薬だけ出しとくからね。あー。」

そういうわけでわずか3分で終わった20年間の水虫に対する診療。

しかし、この醜い足の甲が水虫でなかっただけ儲けモノ。

とにかく退院してすぐ、綿製の靴下を求めて、家にも帰らず彷徨い歩いた。





そういうわけで、今ワタクシの足はこういうもので包まれています


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片言隻句

カユクなる この足指も いとおしき

頬ずりしたら こむらがえり
まうまうさま


治療がすむと サイト名は??
ラキさま


ひとつひとつに みなぎる闘志  3太郎
下の句日々ハゲシク募集中です

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