足の指の間が痒くなる心意気

2002年2月10日(日) 「うどんとカレー」

世間は3連休ですか…

第三次産業従事者のワタクシは3連勤ですわ。けっ。

日曜から月曜にかけてワタクシの職場ではハイキングのイベントがあるので、

土曜日もそのコースの下見に先輩と二人、職場のある村の中を車で駆けずり回りました。

そろそろお昼。

ここいらではちょいと美味しい定食屋へ。

とっころが!

定休日…ありがちです。

仕方なく別を探します。

次の店も定休日…その次も…さらに次も…

タダでさえ店屋の少ない田舎町…時間の関係もありコレ以上探し回るわけにも行きません。

と。そのとき。

「うどん500円、カレー600円」の看板が。

こんなところに…?

その地区で経営してる特産品センターみたいな、割と、いや、かなりさびれた施設…

まあ、時間もないし、とりあえずそこの食堂へ。

客は我々二人のみ…そして、壁に書かれたメニューも先の2種類のみ!

メニューより聞いたこともない演歌歌手のサイン色紙が多いぞ!

手持ち無沙汰そうなおばちゃんがやたらに「すいませんねぇ」を繰り返す。

非常にいやな予感が渦巻く中、とりあえず注文。

「ホンマにカレーとうどんしかでけへんのん?」

「いえ、他にもあることはありますよ」

とりあえずメニューを見せてもらうと…なるほど結構あります。

先輩は天ぷらうどん、ワタクシはカツ丼を。

するとおばちゃんはキッチンに向かうでなく、片隅の公衆電話に…

「あ、すいません、○○○○ですが、天ぷらうどんとカツカレー」

え?なになになに?

いやまさかそんな。ココ食堂やし。いやいやいやいや。そんなアホな。

出前の注文の電話にすっごい似てたんですけど??

「あの、今どこへ電話しはったんです?」

「え?いや、すぐやから、待っててください」

「すぐってなんですか?(←ちょっと笑ってしまってます)いや、ココでは作ってないんですか?」

「そうなんですよぉ、ちょっと、ねぇ」

いったいナニがちょっとなのか判りませんが、もう一つ大切なことがあります。

「それに、僕、カツ丼お願いしたんですが…」

「え?わたし、なんて言いました?」

「カツカレーって…」

「すいませんすいません。…でも、もう言ってしまいましたし…」

人間あまりにいろんなことが起きると怒る気力も失せます。ええ。久しぶりに体験しました。

待ちます…待つ。待つ。待つ。……遅いって。

すでに30分は経ってます。

その間、昼時分にもかかわらず、だ〜れも店に来ません。
地元の人たちはよく知ってるんやね…

先輩は頭を抱えています

「嗚呼…俺のうどん…のびてるやろなぁ…」

それを見て笑ってしまったワタクシですが、

ワタクシもカツ丼を食べたかったこの気分の捨て場がないことにふと気づき、

二人して一緒にため息をついてしまいました。

さらに10分…やっと来ました。

「へい!おまちどぉ!」

どこかに営業していた食堂からラップにくるまれたカツカレーと天ぷらうどん。

配達の人からお盆で受け取り。

それをそのまま、ラップのついたまま、こちらへ運ぶおばちゃん。

またもや笑ってしまいます。

カツ丼でないことさえ我慢すれば、味は…まともでした。
当たり前や!ちゃんとした食堂から運ばれて来てんねんからな!

もう、一刻も早くこの場から逃げ出したく、先輩と競い合うように食事を済ませます。


「ごちそうさま」

「へえ、おおきに。天ぷらうどんとカツカレーで、1,850円です」

タ、高い!

この店がいったい出前の品からいくらマージンとっているのか…?

無性に知りたくなりました。


唯一つだけ幸いだったのは…

あのおばちゃんが「おしゃべり」でなかったことです。

もしおしゃべりだったら…ワタクシと先輩は罪を犯していたやも知れませぬ…

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片言隻句

我らふたり 招かれざりし 客なりや?

待ちに待った お客でしょう(^_^;)
ラキさま


招かれたって 二度とは行かない  3太郎
下の句日々ハゲシク募集中です

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