足の指の間が痒くなる日記

10月17日(水)
貯蓄の日
 貯蓄に対する関心を深め、貯蓄の増進を図る目的で、貯蓄増強中央委員会が制定した日
 今日は戦前には、「神嘗祭(かんなめさい)」という祝祭日
 天皇が、その年に実った新穀を伊勢神宮の天照大神に奉納する日であったことから
 労働の実りである「貯蓄」を大切にしようとこの日を選んだもの


今は昔・・・

私こと3太郎、学生時代「落語研究会」に所属しておりました

いわゆる「オチ研」です

そのおかげかどうか、ホンマに4年で卒業できずに「オチ」たおしてたんですが

まあ、それは置いときましてな

活動の一環として「老人ホームへの慰問」がありました

ボランティアもでき、かつ人前で落語を演じる貴重な機会として

ことあるたびに老人ホームへ出かけては落語を演じておりました

そんなある日・・・

当時1年生だった私と先輩の2人でとある老人ホームに慰問にいったときのお噺・・・

着物を着て高座に上がります

もう見渡す限りジジババジジババジジババジジババ・・・

一瞬ヒいてしまいそうになりますが、気を取り直して話し始めます

耳が聞こえにくいのか、ぐぅっと身を乗り出してくるおばあちゃん

途中で具合が悪くなったのか看護婦さんに付き添われて部屋を出て行くおじいちゃん

でも、まずまず笑いも取れています

「いい調子だ、きょうはいけるぞ」と心の中で密かにガッツポーズを繰り出した、

まさにその時

「なかなかやな」

一人のばあちゃんが誰に言うともなく部屋中に響き渡る大声をあげました

一瞬私も含めて部屋中の目線がそのばあちゃんに・・・

「こ、これは・・・きっと僕の話が面白くってほめてくれているんだ」

そう思いますます張り切って噺の続きを語ろうと、私が口を開いた

まさにその瞬間、再びそのばあちゃんが前にも勝る大声で

「なかなか終わらへんな」

場内今日一番の大うけ・・・

・・・ばあちゃん、そりゃないっすよぉ


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