緊急月間企画
戦え!狂牛病と!


このページは今テロと並んで我々市民を恐怖のズンドコに突き落とす「狂牛病」との
1ヶ月間にもおよぶ長き抗争を綴った真実の記録である
要は狂牛病に立ち向かうため牛肉を食って食って食いまくる
それで狂牛病をあざ笑う。そんだけ

狂牛病(クロイツフェルト・ヤコブ病の一種)牛海綿状脳症 (BSE) とも。詳しくはここから「狂牛病の正しい知識」

千春が大使「北海道の肉は安全です」

戦闘31日目〜Final Day!しかし脳みそは・・・不発!

さあ、きょうでウシウシまみれの食生活とお別れ!

明日からは、トリだって豚だって魚だって、そして野菜だって自由に食える!

とにかく、今日は最後に思いっきりニクを食おう!

先日逃した・・・こいつを・・・

三たび降り立った、JR元町駅・・・

港街神戸の中でも最も美しくもっとも醜い街・・・

老若男女がひとときの快楽を求め欲望を満たしに来るところ・・・


元町駅からトアロードを海側へ

「元町通り商店街」の一筋山側を西へ入り徒歩約5分

そこにウシの脳みその刺身を出す店「ホルモン焼き・岩崎塾」

今日も蛋白質のこげる匂いを撒き散らしながら立ちはだかる

「いらっしゃーい、お二人様、こちらへー」

無理やりつれてきた彼女は、2度目とはいえ落ち着かぬ様子

そらそうだ。悪魔の肉塊「ウシの脳みそ」とのご対面もまもなくなのだから・・・

案内されたテーブルにドッカと腰かけ、「生!ふたつ!」

ビールを待つ間、メニューを見る

・・・たしか、「脳みそ」の字はこの辺に・・・

ない・・・ない・・・ないぞ? あれ?あれれれれれれれれ?

「はい、生おまちぃ! 肉は何しましょ?」

「あ、あのぉ、確か以前、『脳みその刺身』ってありましたよね?」

「あ〜ありましたが・・・例のあの狂牛病のおかげで、もう一切入荷がなくなったんですわ」

「え!? ホンマですか? 在庫も・・・」

在庫も残ってないですねぇ(苦笑)」

な・・・なんということだ・・・愚かだった・・・ほんの20日前までは確かにあった脳みそ・・・

あの時無理してでも喰らっておくのだった・・・

もう穴があったら入れたい、いや入りたい・・・

・・・ホルモンをどかどか喰って憂さ晴らししかないのか・・・

食道、胃、腸、心臓、肝臓、尻尾、横隔膜、腎臓・・・

どこにも危険部位がないではないか!

ええい、もう喰ってやる・・・!

虚しさとともに、肉を喰らう。そして、今日もまた、野菜を一切喰わず・・・

泣きそうな顔をしてニクにかじりつく私に彼女がこう言う

「よかったぁ、脳みそがなくって・・・わたし、実はドキドキしててん」

「もう、ホンマ、何であの時食べへんかったんやろ・・・後悔する・・・」

「ええやん、ちょうどよかった」

「何が?何がちょうどええねんな?」

「わたし、思っててん」

「何を?」

「もし3太郎さんがね、狂牛病になったらどうしようって」

「あ、心配してくれてたんか・・・?」

少し涙腺が緩みそうになった私に彼女が言った言葉は・・・

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狂牛病撲滅までついにあと1日・・・
明日、エピローグ〜聖戦は継続される

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