An Account of  OKINAWA Trip

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PartT〜沖縄の味

那覇空港に降りると、今にも泣き出しそうな空にやや強く南からの風が吹きつけた。南国である。
寒緋桜が咲き、パパイヤが実り、サトウキビは収穫期を迎え、名も知らぬ花がそこここに咲く。
暖かだった。それはここしばらく鳴りを潜めていた水虫が騒ぎ出したことでも充分わかった。

オッサン3人の沖縄旅行。
楽しみは食うこと、呑むこと。
イヤが応にも目的はそこへ集約されていく。

昼飯をどこで食うか。
レンタカーのなかでも、話題はそこへ集約される。
やっと見つけた糸満市内の沖縄ソバの店で「ソーキソバ」と、「じゅうしぃ」(沖縄風炊き込みご飯)を食らう。
ほろほろと崩れる豚のアバラ肉。
塩加減のよい魚と豚のダシ汁に、うどんにも似た外見のゴワゴワとした食感のソバがウマイ。
ふと横を見ると、見慣れない調味料が。
「島とうがらし」…原材料:とうがらし、泡盛。
とうがらしを泡盛(沖縄焼酎)に漬けただけの代物。
ためしに少したらしてみる。…カ、カ、カ、カライ!でも、ウマイ!
刺激的な香りと味が、ソバを引き締めるようだ。
この「島とうがらし」これから行く先々で必ずと言っていいほど出会い、
そのたびにその味に魅了されていく自分を見つけるのだった。

一回り観光して、沖縄市内で魚のうまそうな居酒屋へ入る。
「魚のバター焼き定食」、「お造り」。魚はもちろん沖縄近海のタマン(ハナフエフキ)
あっさりした白身にバターの香りが絶品だ。
「ヨモギのじゅうしぃ(雑炊風)」、も忘れられない一品である。
ヨモギの苦味と卵(おそらく卵黄のみを使用か?)の甘みが実に良く合う。
ホテルに入って「ミミガー」をつまみに「オリオンビール」で一息。南国の酒だ。さわやかで、軽い。

翌日昼は沖縄フリークの二人のおじさんお勧めの「沖縄のお弁当」
具が異常なまでに多く、かつ、安い。そして、やはり、ウマイ。
青い海を見ながら、リュウキュウマツの木陰の砂浜で、弁当をかっ込む。
こういうロケーションがたまらなく食いモンをウマく感じさせる。
同時に飲んだ「春ウコン茶」はターメリックの香り。カレーが食いたくなる。

夕食には沖縄料理の居酒屋へ。デジカメを忘れたのが悔やまれる。
トーフヨー(豆腐の塩漬け:チーズのような香りと風味)、お造り、
アシテビチ(豚足)、ラフティー(豚の角煮)、海ぶどう(ブドウの形の海草)、
イルカのニンニク炒め、魚の皮のから揚げ
などなど…ウマかった。
特に「海ぶどう」は味も特にないのに「シャリシャリ、コリコリ」とした歯ざわりがたまらなく後を引く。
酒はもちろん「オリオンビール」「泡盛の古酒(くーすー)」
さんざん呑んで食って。ホテルに帰ってすぐに爆睡してしまった。

最終日。
「チャンプルー」を食う。
東南アジアのような喧騒と熱気が看板のような食堂。
ここは那覇市牧志公設市場の二階。
「フーチャンプルー(麩)」「ソーメンチャンプルー」「ゴーヤチャンプルー(苦瓜)」
「島ラッキョウ」「中身ソバ」。まったくもってビールが進む。
汗をだらだら流しながら、オッサン3人が親の仇のように会話もせず、
チャンプルーにガツガツ食らいつくさまは、さぞかしすさまじい光景だったことだろう。

市場に立ち寄りあれやこれやと買い求める。
頼みもしないのに色々とおまけしてくれる。
思わずその場へ座り込んで話を続けたくなる。
市場のおばちゃんたちは実に気さくだ。
風が暖かいと、人の心まで暖かくなるのだろうか。

いや、もしかしたら大きすぎる悲しみの裏側の、
この大きな大きな暖かさなのかもしれない。


色モンTOP     モドル      ツギ

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