今年行われた「ワールドカップバレー」にツッコム!

 さ、今回は「分かりやすい」スポーツ、バレーボールについてです。テレビにも良く出るのでとっつきやすいと思います。

 11月に始まったワールドカップバレー、男女それぞれ上位3カ国には即、オリンピック出場権が与えられる、
重要な大会。先に女子が行われました。そして男子と続きました・・・。順位はともかく、まず最初に言わせてください。

あのなぁ、「嵐」の口パクコンサートとスケスケ衣装はどうにかならんか?

ついでに言えばあのうるさいだけが取り柄のアナウンサーも消えて欲しい・・・。あ、「解説できない解説者」も。

 バレーって、「女の子狙い」なのか?昔はアイドルを使っていたから大差はないのか・・・。まあ昔からバレー協会
って、そういうのには導入早かったからなぁ。そういえば「V6」なんかもここからデビューしたわけだしさもありなん、
といった感じ。と思ったら今回もまた出てる・・・。おまえら顔が濃い、っつうねん。
 まあこれにはさすがに玄人筋から反発の声が上がっているらしい。バレー部の奴が言っていた。ところが今回、
これを独占放送するフジテレビジョンに言わせると「ある程度は覚悟の上」らしい。つまり、
ある程度反発があっても話題にされないと話にならないようです。だから「愛する二人」でヤラセか?

 そんな事はともかく、今回はテレビ放送を意識したとも言えるルール改正が行われました。このルール改正、
あまり取り上げられてませんがこれまでと大きく違う、革命的な事なのです!ということで以下の点が
変わりました。

1、「1セット15点のサーブ権付き」から「1セット25点でラリーポイント制」に。

2、サーブのときにネットに引っ掛かっても相手コートに入ればプレーオン、つまり「ネットイン」が認められた

3、ネットタッチに関して、「その行動に直接関与しなければ別に構わない」ことになった。

4、主催者の裁量でセット間のタイムアウトがそれまでの3分から10分までに増やしても別に構わない。

 

 一つ一つ説明していきましょう。まず1つ目。まず、初めて知ったとき、これにはビックリされたでしょう。
「1セットは15ポイント先取」というそれまでの常識があっさりと打ち破られてしまった・・・。更には、サーブ権の
全面廃止。つい最近、「第5セットに限りラリーポイント制(サーブ権の廃止)」というのがありましたが今回は
それを更に進めちゃいました。理由は簡単、それは試合時間の短縮を目指したからです。それではなぜ試合を
短くする必要があったか?それはテレビの放送をしやすくするためです。
 というのも、「サーブ権付き」のときはいつ15点入るか分からない。それこそサーブ権の移動ばっかりで点数は
一向に増えない事も沢山あったわけです。バレーでは「3セット先取」が大前提な訳でいつ試合が終るか分からない、
それではテレビ局としても放送しにくいわけです。「延長」も一つの手ではありますが、そうするとバレー中継の
次の番組との兼ね合い、要するに次の番組のスポンサーになる会社との兼ね合いが大変なわけです。

 次、2つ目。これも今までからすると大きい変化点です。今まではそれこそテニスとおんなじと考えてもらって
良かったんです。サーブのときはネットに触れずに、ラリーになれば別に触れても良い・・・、これが変わりました!
 でもこれは別にいいと思うんですよ。というのも昔僕がバレーをしていた頃、先生に言われました。
「サーブを打つときはできるだけネットから奥を狙え!」と。つまり奥からだとセッターに返すときに正確に
返しにくくなりますよね(距離があると難しい、と言う事)。それを顧問の先生は指していたのです。
ところがプロの世界になると更に「強い」サーブを目指します。というのもそうでないと普通のサーブでは返しの
スパイクであっさりと点を(昔ならサーブを)取られるからです。となるとプロ級の彼らはどうするか・・・。そう、
更に強く、そして奥側を狙うわけです。そうするとどういうことが多くなるか。
強すぎてコート外にあっさりと出てしまうサーブが多くなったわけです。これは興ざめです。
 それが今回の改正で「弱いサーブも打とう」とか、極端な話、「ネットにぶつけて相手コートに落とそう」というのも
可能なわけです。ついでに言えば「サーブ失敗」全体も減るわけでこれは「ラリーが増える」という事にもつながる
のでは?と思いますが・・・。

 3つ目。これも大改革よなぁ。だってこれも中学のとき、
余計なネットタッチ(今はタッチネット)したら校庭1周走らされた からなぁ。それだけネットには気を付けて
プレーしたものです。あとはパッシング(ネットの下にある線を越えて足を踏んでしまう事)にも気を付けたものですが・・・。
 まあこれは「サッカーのオフサイド」と同じ運命を歩んでますね。少しネット際が雑になる気はしますが「余計な反則で
プレーが止まる」というのを少しでも防ぎたいんでしょう・・・。

 そして一番問題にしたい4つ目。そう、これについて怒りたいのです。もう一度箇条書きの4をご覧ください。
その上で実際の日本戦がどうだったか思い出してください。
第2セットと第3セットの間がやたらと長かった。
どうも実はこれは日本戦にしか適用されてなかったのです。他の試合ではないという話を頂きました。普通なら
考えられない話です。で、調べてみました。すると上に挙げた4つ目の項目を知ったのです。まさかセット間の
時間が10分に伸びたなんて普通は思いません(実は知らなかった)。しかも日本戦だけ。それが使えるのも全ては
主催者の裁量ということですかね。

 もちろんこの理由は・・・、「『生放送』のからくり」を知れば何のこともない。実は今回の日本戦の放送は全て19時から。
しかし実際には18時15分から始まった試合がほとんどだったんです。つまりこの時点で純粋な生放送ではない事は
分かろうものです。それだけでも大概なのに(大体結果が分かっちゃいますから)、更に興ざめしちゃうのが
・試合が早く終るときは最初の「荒らし」のアトラクションや「10分タイムアウト」の様子を長々と放送する
・試合が長引きそうなときはそれらをカットする   この2パターンを知ったとき、

あの10分タイムアウトは単なる放送のための調整弁だったの?

ということが推測されちゃいます。ここまで「テレビ優先」になると言葉も出ません・・・。

 で、何が言いたかったか?つまり
過度な演出は逆に興ざめですよ、と申したいです。「荒らし」もそう、あの10分間もそう・・・。

 ここまで「追い風」をもらって女子の6位はともかく男子は10位・・・。もう、付ける薬はないのかな?

 あ、フォローを一つしておきましょう。ちなみに今回、今までのように「夕方に外国同志の試合を放送しなくなった」
ですがその代わりCSの放送が大幅に増えました。アナウンサー・解説者も結構良さげでした・・・。
 でもCSじゃなぁ・・・。僕もその事実知ったの閉幕2日前だし(爆)。


こんだけ書いとける気力があれば卒論、早く仕上げろという声が上がりそう・・・。ご意見・御反論はメール・掲示板、
その他口頭にて。(もっと言いたい事はあるのですが)

以上、とりあえずおしまい。

「コラムんむん」インデックスに戻る

 

「さんきちのしもこま〜ず」トップページに戻る