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ショウガ 子供の冬の感染症 予防接種とワクチン

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マービー

ラカントS

 パルスィート

1/ 12

パルスィート

ゼロ

大量摂取でお腹がゆるくなる?

なることがある

なりにくい

なることがある

なりにくい

砂糖との甘さ比較(同量使用したら)

同等

同等

1.2gが砂糖5g

同じ甘さ

3gが砂糖9g

同じ甘さ

重量換算

不要

不要

必要(約1/4に)

必要(約1/3に)

カロリー

(砂糖と同じ甘さで)

1/2

ゼロ

1/12

ゼロ

原料

トウモロコシでんぷんが原料の還元麦芽糖(マルチトース)

トウモロコシ由来のブドウ糖を発酵させたエリスリトールに羅漢果エキスを加えて調整

粉末還元麦芽糖水飴、エリスリトール、食物繊維、アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、アセスルファムK

エリスリトール、アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、アセスルファムK


寒い冬におすすめ「ショウガ」

日本では、寿司の薬味や料理の下味でお馴染みのショウガ。欧米ではハーブとして使われたり、中国では漢方に欠かせない存在として広く利用されています。
ショウガには、身体を温める、血液をサラサラにする、免疫力を高める、咳を抑えるなど色々な効果があるといわれていますが、実は調理法によって効能が違うのです。
ショウガの持つ成分や効能を上手く使いこなして寒い冬を乗り切りましょう!

✹ジンゲロールとショウガオール
ショウガにはジンゲロールショウガオールという辛み成分が含まれています。
ジンゲロールに熱を加えるとショウガオールに変化します。この2つにはそれぞれの効果があります。

ジンゲロールの効果
免疫力が高まり、風邪などのウィルスを撃退しやすくなります。生のショウガにはジンゲロールが多く含まれるので、免疫力アップを期待するなら生で食べるのがお勧めです。ただ、酸素に触れると効果が減るので食べる直前に切ったり、すりおろしたりしましょう。

ショウガオールの効果
血管を広げ血行をよくする効果があり、身体を芯から温めてくれます。冷え症に即効性があり、効果は数時間持続します。また、血流が悪いことが原因の病気の予防や老化防止にも効果があるといえます。
身体を温めたい時は、ショウガに熱を加えて食べると効果的です。

❄寒い冬でも身体ポカポカショウガの飲み物

ショウガ湯
風邪に効くといわれるショウガ湯。お湯が熱すぎるとジンゲロールがショウガオールに変わってしまうので、ぬるめのお湯で作りましょう。
免疫力アップのジンゲロールと身体を温めるショウガオールの組み合わせ効果が得られます。
作り方
水200cc、おろしショウガ小さじ1杯をお湯がぬるくなるまで煮立たせます。ハチミツをいれてもOKです。

ショウガスープ
スープの中にショウガを刻んだりすりおろしたりして入れます。
胃の働きを助ける効果も期待でき、寒い冬にはもちろん、疲れた時にもお勧めです。

ショウガ紅茶
すりおろしショウガを紅茶に入れます。
紅茶にも消化を助ける作用や抗酸化作用があります。

※ショウガの摂取量の目安は1日10g。刺激が強いので摂りすぎには気をつけましょう。


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  子供の冬の感染症  

冬に子供がかかりやすい代表的な感染症を紹介します。

RSウィルス感染症
RSウイルスによる代表的な呼吸器感染症です。冬季に多く流行するといわれています。
乳幼児の半数以上が1歳までに、ほぼ100%が2歳までに感染し、その後も再感染を繰り返します。
感染力は強く、飛沫感染と接触感染の両方で感染します。

【症状】
2~5日の潜伏期の後、39℃程度の発熱、鼻水、咳7などの症状があらわれます。通常1~2週間でよくなりますが呼吸困難等の重篤な症状が出た場合には入院が必要です。

【予防】

感染の予防には、うがいや手洗いの励行やマスクの着用が必要です。
小児の受動喫煙はRSウイルス感染症の危険因子と考えられています。小児の受動喫煙を防ぐことも予防のためには大切です。

溶連菌感染症
A群β溶血性連鎖球菌という細菌による感染症です。感染部位は鼻粘膜、咽頭粘膜、扁桃腺であることが一般的です。 咳や唾液による飛沫感染がほとんどと考えられます。

【症状】
潜伏期を数日おいて、発熱、咳、のどの痛みから発症することが多くみられます。頭痛や倦怠感、食欲不振、腹痛などを伴うこともあります。咽頭粘膜の赤みが非常に強く点状出血を伴っていることがあります。また苺舌(いちごじた)といって舌の表面がブツブツして鮮やかな赤みもみられます。扁桃腺が腫れ、白色から黄色がかった膿のようなものが付着していることもあります。さらに首のリンパ節が腫れることもあります。

【予防】
発熱や呼吸器感染症の症状がある時期は、周囲の人々への感染を防ぐ意味で、保育学校はもちろん人中にも出さない注意が必要です。また、自宅でも兄弟姉妹、とくに乳児などへ感染しないよう隔離が必要な場合もあります。

ウィルス性胃腸炎
ウイルスが原因となって腹痛や下痢をきたす病気の総称です。ウイルスの中では冬から春にかけてロタウイルスが原因になることが最も多いです。

【症状】
ロタウイルスなどのウイルス性下痢では、感染初期に嘔吐を起こします。熱は1~2日ほどで、腹痛もあまりひどくないことがほとんどです。下痢は水様で、出血は少ないのが特徴です。また、嘔吐や下痢のために脱水症状が起きやすいのも特徴です。

【予防】
こまめに手洗い、うがいを励行することが大切です。
加熱が必要な食材は、十分に加熱し、中まで火を通します。


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予防接種とワクチン
ワクチンとは?

ウイルスや細菌が人の体に入って増殖すると、「麻疹」や「おたふくかぜ」などの感染症にかかることがあります。ところが、一度この病気にかかると2回目に感染しても症状が出ないことが多いのです。
それは体に「免疫力」ができるからです。そのシステムを利用し様々な感染症に対する「免疫」をあらかじめ作らせておく製剤のことを『ワクチン』といいます。

ワクチンの種類

「生ワクチン」「不活化ワクチン」「トキソイド」の3種類があります。

特徴と主なワクチンは次の通りです

①生ワクチン
生きたウィルスや細菌の病原性(毒性)を症状が出ないほどに弱めて免疫ができるぎりぎりまで弱めた製剤。自然感染と同じ流れで免疫ができるので、1回の接種で十分な免疫が作れます。自然な流れなのでしばらくして発熱や発疹など症状が軽く出ることがあります。次に種類の違うワクチンを接種する場合、27日以上の間隔をあける必要があります。
麻疹風疹混合(MR)、麻疹(はしか)、風疹、おたふくかぜ、ポリオ、BCG、水痘など

②不活化ワクチン
ウィルスや細菌の病原体(毒性)を完全になくして、免疫を作るのに必要な成分だけを製剤にしたもの。1回の接種では免疫は充分にできないため、ワクチンによって決められた回数の接種が必要です。次に違う種類のワクチンを接種する場合は6日以上間隔をあける必要があります。
日本脳炎・インフルエンザ・B型肝炎・ヒブ感染症・小児の肺炎球菌感染症

③トキソイド

細菌のもつ毒素を取り出し、毒性をなくして免疫をつくる働きだけにしたもので、不活化ワクチンの1種です。次に違うワクチンを接種するには6日以上あける必要があります。
ジフテリア・破傷風

最近話題のワクチン

①子宮頸がんのワクチン
子宮頸がんはHPV(ヒトパピローマウィルス)の感染が原因といわれています。100種類以上も あるごくありふれたウィルスですが、その中の15種類ほどが「発ガンHPV」と呼ばれ性交渉により感染します。「HPV16型」と「HPV18型」がその60%を占めています。その予防のためにおこなうワクチンです。腕の筋肉に注射、半年間に3回接種で充分効き目があります。10歳以上45歳までに接種することが推奨されています。

②肺炎球菌ワクチン
高齢者の肺炎で最も多い原因である肺炎球菌に有効なワクチンです。肺炎球菌以外の原因の肺炎には効果がありません。小児には肺炎球菌による髄膜炎や菌血症、菌血症を伴う肺炎など重い感染症を予防するために接種します。生後2ヶ月から9歳以下まで接種できます。

③インフルエンザb菌結合型ワクチン(Hibワクチン)
Hibはいわゆるインフルエンザとは違うヘモフィルス属インフルエンザb型菌のことで、鼻やのどにいるときは問題ありませんが、血液や肺の中に入ると髄膜炎や敗血症・急性咽頭蓋炎などの深刻な病気を引き起こします。生後2ヶ月もしくは3ヶ月以上、5歳以下の乳幼児が任意で接種できます。

お子さんのワクチンスケジュール

ワクチンは接種する対象年齢があり、予防接種で定められた「定期一類疾病予防接種」「任意接種」があります。予防接種を忘れないようにスケジュールを立てましょう。インターネットで生年月日を入れると、予定が立つ予防スケジューラーというサイトもあります。利用してみましょう。


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