西田総務工房・シャトレジンキットの作り方補足
(その2・展示ベースとの接続)

単体でも、置物としては成立するんですが、宙に浮いてこそシャト。やっぱり展示ベースは欲しいです。

専用設計したものをキットに付属できたらよかったんですが、レジンでは強度が心もとないし、ここは既製品の強度と信頼性に頼りたい…とはいうものの、展示ベースも、良い物があっても、すぐに絶版になったりします。
定番商品として安心して指定できるものと言えば、ガンプラ用になるんですが、いかんせんゴツゴツしていてこのシャトには合わない。結局「お客様が作ろうとした時期に手に入ったスタンドを応用して臨機応変に作って頂く」という事を前提に、特定の接続箇所は設けませんでした。

製品としてはそう決まりましたが、例がないと作りにくいので、ワンダーフェスティバルの展示で使用したコトブキヤの「キャラスタンド」(型番MB39)での製作例をご紹介いたします。



コトブキヤの「キャラスタンド」(型番MB39)は、角度が変えられ、工具要らずの割に割に保持力も高いスグレモノ。ネックの角度が有段階式なのは残念ですが、そのうちの1角度が、専用設計のようにシャトにぴったりなのはありがたいです。(左写真1)

接続部分は数種入っていますが、基本的なのは、シンプルな3mm径の軸。ピンバイスで開けただけの穴にも、WAVEのPC03とも相性がいいです。

さて、工作ですが、お腹パーツ(部品番号7)の内部側、ハートを収容する窪みの後にあるうっすらある3o径のガイド穴を4.5〜4.8〜5.0mm径のドリル刃で、お腹表面まで貫通させます(左写真2)。ドリル刃の径指定に幅を持たせたのは、後にここに差し込むポリキャプがちょうどキツキツになる様な径で切開頂きたいからです。
 
ピンバイスではこの径は恐らく無いので、電動工具用のドリル刃(取り付け軸が6角形)を使用します(左写真3)。繊細な作業なので、電動ドリルは困ります。そこで、6角軸のドリル刃を手回しできるノブを用意します。写真のものはホームセンターの工具ですが、最近は模型用のよりコンパクトなものも発売されているようです。

ここにWAVEのポリキャップPC03の円筒状のポリキャップ(両翼の軸は切除する)をはめ込みます。(左写真4)
MB39のジョイントが3o径なので、ポリキャップを使わず3oピンバイスで開けた穴に直接刺してもいいのですが、こちらの方が色々と便利です。

最後に、MB39はこのシャトのキットにとっては土台が小さくてコケそうなので、より大きな円プレートなどに接着して補強するのがお勧めです。

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