ここではシャトレジンキットの電飾の最も簡易な方法を紹介いたします。
ハンダ作業や抵抗計算、キット側の加工は不要です。
とにかく「簡単」を最優先していますので、ベストの製作方法ではありませんが、とりあえずシャトの目と紋章を光らせる事が出来ます。
キットの仮組みと並行しての、電飾工作が望ましいですが、、完成してしまったキットへの後差しや、電飾の取り外しも、一応可能ですので(後頭部とお面部分を接着したり、製作時に目の裏の穴を閉じていなければ)、宜しければご一読ください。
なお、スイッチを付けると、工作が難しくなりますので、ここでは発光のオンオフは電池の抜き差しにより行っています。
●主な材料
・発光ダイオード(LED): ELPA HK-LED3H(G)、HK-LED5H(R)各1袋
・リード線: ELPA HK-12H 工作用コードの赤と青
コイン電池ホルダー(自作)
・0.5oプラ板少々、3mm角プラ棒少々、コイン電池CR2032(3V)
※上記材料は大型模型店、量販店、通信販売などで入手しやすい物を優先しました。電飾に慣れていられる方は、よりイメージに近い物を探して下さい。またコインホルダーは入手可能であれば市販品をご利用頂いても可能です。
【1】まず、LEDの足の長い方の根元にマッキーなどで赤い印を打ちます。これが、(+)極になります。LEDの足はかなり長いので、左写真ぐらいの長さに、ラジオペンチで切ります(模型ニッパーは刃が欠けるので使っちゃダメ)。
【2】まず、10cmくらいにリード線を切り出します。次にリード線の外の絶縁ビニール(写真では赤い部分)を中の銅線を切らない程度にニッパーでうっすら切り、銅線を20mmほど露出させます。
この芯の細い銅線は12本の束なのですが、これを少し引き抜いて、量を半分くらいにします。一気に引き抜こうとするとプチプチ切れるので、最初は抜けやすいのを探して1本づつ引き抜くのがお勧めです。空いてくると数本同時に抜けたりします。青いリード線でも同じものを作ります。
【3】銅線を間引いたリード線の切り口に、LEDの赤い印側の端子を差し込みます。少し入りにくくいですが、上手く差し込んでください(持ち手をケガしない様にも気を付けてください)。
差し込めたら、はみ出している銅線をニッパーで切り取ります。
反対の端子にも青いリード線を差し込みます。
【4】写真上は赤い線と青い線を差し込んだところです。用意した電池の(+)極に赤いリード線の銅線を、反対に青いリード線の銅線を接触させ、洗濯バサミやセロテープで固定し、点灯するか試します。何らかの不具合で光らない時は、【2】からやり直してみてください。
点灯が確認できたら、LEDとリード線の付け根を瞬着で固め、絶縁と補強をしてください。シャトに使用する際は、この配線済み3mm緑LEDを2組、5mm赤LEDを1組作ります。
【6】電池ホルダーを作ります。0.5mmプラ板を2cm×1cmに切り出し、【ベース板】をつくります(2枚)。写真上のような位置に1mmピンバイスで2ヶ所、縦並びに穴を空けます。
次に写真下の様に、3mm角プラ棒に0.5mmプラ板を貼り、(30mm×35mm)の長方形断面プラ棒を作ります。長さは5センチくらいあればよいでしょう。
【7】新たにリード線を7〜8cm位に切り出し、端を2cmほど銅線を剥き出しにします。今度は同線は間引きません。銅線をねじりコヨリ状にします。図(透明風に表現しています)の様に、【ベース板】の2つの穴に銅線を通し、よじって留めます。赤線側と青線側をの2つを作ります。電池ボックスとして完成した際、この銅線そのものが電池との端子になります。
片側のプラ板の両端に先ほど作ったプラ棒を瞬着で貼ります。プラ棒の高さを稼いだ面を【ベース板】に接着してください。これは、ボタン電池CR2032の厚みが3.2mmあるためです。「それでは0.3mm隙間が空くじゃないか?」と思われるかもしれませんが、銅線の厚みで、だいたいピッタリになります。
【10】(9)で作った電池ボックスに、LED配線の同色の銅線を結んでみましょう。キットに組み込む際は、ショートしないように、配線の結び目をしっかり絶縁してください。
※1 今回使用したELPAのLEDには「抵抗」が同梱されていますが、6Vで使用する際に必要な抵抗だそうです。
※2 目の光が強すぎると感じる時は、電池をCR2032からCR1220にしてください。寸法が小さくなるので、【ベース板】の大きさを1.7cm×1cm×厚さ0.5mm、プラ棒は2cm角(プラ板による高さ稼ぎは0.3mmプラ板)で作り直してください。
【9】
瞬着が固まったら、ボタン電池を差し込みます。電池の刻印を見て(+)を赤配線側にしてください。
ひどい見た目ですが(汗)…電池ボックスの完成です。
様子が分かるように写真では裸のままになっていますが、ボックスにくくり付けた銅線部分もきっちり絶縁しておきましょう。
【11】シャトキットのお面パーツに組込んでみましょう。額の紋章裏のアカLEDは後ろから挿入できます。目のミドリLEDも後から挿すことも可能ですが、左下写真の様にLED眼球ユニットとして完成しておき、前から眼球ユニットを挿して、あとから、配線をつなぐ方が何かと無難です。(LEDが穴を通る際、眼球ユニット内で剥がれた塗料のかけらがレンズ内に付着したりするので)
電池ボックスは後頭部上部の空洞に収まります。うまく行かない部分がありましたら、各所アドリブで上手い事調整してください。(^人^)
これで完成となります。
【12】イベントでの塗装見本品の発光は顔から、胴を経由し、ディスプレイベースの支柱を経て台座に電源とスイッチを設けています。キットの胴部にも配線用の溝(左図の赤い部分)を刻印していますので、宜しければ、これらもご利用いただき、外部電源での電飾にもチャレンジしてみてください。(今回使用したELPAのリード線を2本通す場合は、現物合わせをしながら、溝を若干深く彫り増してください)
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