作品ギャラリー
ガンダム100号機パイロット
(THE PILOT OF THE GUNDAM UNIT100)
(2014年作/スクラッチビルド)

 
メイキング その1 構想とフィギュア製作
 
基本的にはSHADEで製作した3DデータをMODELAで機械切削する製作方法ですが、今回は全体として物が大きいので、切削可能サイズ、材質強度、費用(涙)などの面から通常工作の比率が大きくなりました。

フィギュアに関しては、節が多いデザインにしたので、ロボット的に部位ごとに製作出来るようにしました(まあ、それがロボットっぽくなっちゃった原因といえば原因ですが…)
※クリックサインが出る画像は拡大表示が出来ます。
  
●作品構想と図面製作●
 
【1】 まずは、製作前の絵や3DCG。

【1】はチラシの裏に書いたイメージイラストです。

初代ガンダム、スターウォーズのXウイング、ガンダムサンダーボルトのコアファイターなどのテイストを思い浮かべつつ。この絵が出来たとき、「ああ、これは作ってみたい」と思いました。この頃は、RX−78−2として作る予定で、シートベルトをつけるつもりでした。
 
【2】 【2】は製作開始当初の3DCGです。

イメージイラストを再現しようとはしているのですが、絵的な嘘で辻褄が合わなくなり苦戦している感じです。

コアファイターになることを強く意識して、部屋をジャイロ機構のドラム状にしようとしていますが、実現しようとすると強度的にも工作的にも困難で、どう考えても完成できる気がしません。
 
それに完全に囲ってしまうと、当然ながら撮影が出来ないので、壁が外れる必要があります。

ドラムだと、どう開いたらいいのか?相当悩んでいた様に思います。結局ドラム状は諦め、コアファイターとしての辻褄は、とりあえず考えないことにしました。
 
【3】 【3】は実製作開始の頃の3DCGです。

今回はパイロット、椅子、内装など、全部のデータが出来てから切削に入りました。フィギュアが固定ポーズなので、接触するインテリアときっちりアジャストする必要があるからです。とりわけレバーと手の位置がぴったり合うかが問題です。

一通りCGで作りましたが、前述のとおり部材強度や、流用パーツの有無で、機械切削と通常工作に振り分けて行きます。

基本的に建物としては正立方体ですが、そのままでは個室トイレみたいなので、フロントとリアに傾斜をつけ、ドラムとはいかないまでも軽乗用車の室内的な形状に。部屋の四隅が90度角だと耐圧構造っぽくないので、三角断面の柱を置くことで、床形状を八角形にしました。天井は…四方の壁が立ってから考えることにして保留です。

今回は写真作品として考えていたので、部屋寸法も、【3】のCG通りになるように4:3比率の画像に合うようにしました。コアファイター内にしては幅方向が広いのはそのためで、レバーが生えてるサイドコンソールが壁に接していないのは4:3比率を確保する為です。
 
開いた隙間をどうするか考えた結果、ブロック時とファイター時に転地方向を変化させるジャイロアームのスペースとしました。
 
【4】 【4】はコアファイターとしての設定です。

物が出来てから後付で考えました(笑)。
RX−78−2のコアブロックでは、風防内で90度回転しているはずですが、RX−78−100のコアブロックでは、機首と本体のつなぎ目の青い部分にモニターのあるMS形態用のやや広い部屋があり、そこに移動しているということにしました(MS時にどうやって乗り降りするかは謎ですが…)
 
●フィギュア制作●
フィギュア部分は、スポーツゴッグやハリウッドGMと同様、ほぼ全て3D切削原型のレジン置換品です。ちゃんと人間として見えるかどうかは別として、比較的いつも通りの作業でした。ワックスを削って1次原型とし、塗装や加工ができるよう型どりをしてレジンパーツに置き換えます(以後、「レジンパーツ」と表記します)。
MODELAで削ったワックス原型。今回のはダボとダボ穴が開いているので仮組みが出来ます。検討用の拳はMG孫悟空のもの。基本的にMG孫悟空とほぼ同サイズです。MG孫悟空は素組みで持っていたので、今回は、フィギュア、インテリアとも、大きさの検討などに大変活躍してくれました。

手甲、スネ、靴は左右同一品で省力化しているので、原型では片側分しかありません。この腰パーツは形が良くない(細すぎる)ので、後に作り直しました。CGでは上手く見えたのものが、実体になると違って見える事はしばしばあります。
 
レジンパーツの様子(写真上が表面、下が裏面)。

この他に、顔、船外活動ザック、ウエストポーチ、靴、メットの部品などがあります。裏面に開いている四角い穴はウエーブBJのポリキャップを仕込むための穴です。
 
立ちポーズへの差し替えを見据え、胸、腹、腰がバラバラになるのですが、基本、中はこのようになっています。(左写真は胸装甲のパーツ)。
 

ヘルメットと頭部の構成です。何かと色々イジるであると想定し、いつでも、この状態に出来るようネオジム磁石接合で分解可能になっています。
 
肩パッドと透明バイザーはレジンパーツでは難しい薄さが必要だったので、桃象を使ってヒートプレスで作りました。
(左写真は肩パッド製作の様子)

小さな1パーツを作るのに、桃象が要する20センチ四方の材料はもったいないので、100均で写真立てを二つ買いガラスは破棄。写真枠2枚で0.5ミリプラ板を挟んで熱し、ルルAの小瓶に貼り付けた原型に向けてひとおもいにグイッ!と。

上手いこと出来たのですが、指の厚み分密着しなかったので、モモゾウの吸引効果はあんまり関係なかったかもしれません(笑)。

 
表面処理が済んだ各パーツを組んでみたところです。

フィギュア製作は初体験でしたが、何とか形になりました。装甲をまとっていることもあり、ロボット的ですがジオラマの役は果たしてくれそうです。
    
拳パーツには、悟空さの優秀な手のひらを流用できないかとも考えましたが(レジン複製してお湯につけて曲げたら使えないかな〜と画策)、劇中では比較的細身に見える悟空も、単身だとかなりガッシリ体型で手も大きく、今回の線の細い主人公には適さないので使用はあきらめました。

手もデータとしては出来ているのでMODELAで作ることも考えましたが、切削も型を取るのも大変そうなので、可動ロボットハンドをパテコーティングすることにしました。

既に完成しているレバーを握らせ、関節に瞬着を注いで手の形状を決めます。勝手知ったる風に書いてますが、今回初めての工作です。芯には手の甲を外しても可動が成立するコトブキヤの丸指ハンドを使用しました。サイズもピッタリで、形も人間の手に近くて本件使用には良好です。

出撃待機状態の設定なので、軽く握っている感じにしようと、指に隙間が開くようにパテを盛っていたのですが、谷間が不自然でなかなか良い感じになりません。最終的には妥協して、既製キットの一体成型の拳のように、指の谷を埋めてみました。
 
当然タルくなるのですが、意外やこの方が生物感があります。本体にハメたら雰囲気も悪くなかったので、これで行くことにしました。
 
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