「GM ハリウッド版(?)」メイキング
「短期決戦フルスクラッチ勝負」

参考資料
ここでは淡々と原型とそのシリコン型を紹介いたします。
MODELAで原型を作ったり、シリコンで複製をされる際に何らかの参考になれば幸いです。

原型は材料が青の半透明で見づらいですが、この原型段階で、表面処理もしているので、ディテールは、仮組み状態とほとんど同じとお考えください。
 
スネとフクラハギのシリコン型と原型です。(写真右の部品の配置を間違えたので、一部を左右反転しました)
このシリコン型の製作方法は下の図のような方法です。


ヘルメットの前後とザックの表面です。写真右のヘルメット前パーツ、裏返し忘れました(すいません)。このパーツ裏は、接続用の穴が2つ空いてる以外はまっ平らです。

ザック内のバーニアステイ、股間接続パーツ、腰みの(側面用)、顔パーツです。赤いのはパーツが転げないための小麦粘土です。腰装甲の裏にトラス状のモールドを入れてみました。

胸部の前後パーツです。

モモとお腹(兼背中)パーツです。お腹パーツには、胸パーツから貫通してきたエアインテークパーツが刺さるようになっています。

手甲パーツと肩パーツです。

写真左は小物類。
いずれも底が平らなパーツなので、まっ平らなシリコン板を合わせて注型します。上から、シールドの帯(内側)、胸部インテーク左右、コックピット腹側&背中側ハッチ、シールドの帯(外側)です。
 
写真右は肩装甲とクリアゴーグルです。いずれもお碗状のパーツですが、ひとつの原型でオス型メス型を作るのではなく、外装を表現した原型と内装を表現した原型を別に作って、オスメスのシリコン型を別々に作る工法を採りました。
レジンを流す際は、今までの型のように、貼りあわせて立てて注型するのではなく、水平に置いたメス型に、オス型をスポっとハメて(メス型内に落ち込まないようにオス型には耳がついています)、レジンを流し込みます。薄くて原型に強度がなさそうな場合に使う工法です。


小物類その2です。このシリコン型は、左半分と右半分で縦置き注型と水平置き注型が同居しています。湯口はつながっておらず、同時に注型は出来ません。理由はシリコンの節約です。別々に作ると、フチの部分だけ余計にシリコンが要るのです。

メス型左半分はザックの背中に合わせるパーツの上下。平らなシリコンを合わせて通常通り立ててレジンを流します。
 
メス型右半分上は、腰みのエプロン部分。別製作のオス型をハメて水平でレジンを流します。
メス型右半分下は水平置き式ですが、オス型を持たず、青天井で注型します(使用しませんでした)。
 
作品写真 メイキング後編へ戻る TOPへ戻る