990721 Wed.
5時50分起床。晴天。網走湖畔
6時15分、コンビニで買っておいたおにぎり2個即席ナメコ汁で朝食。湖面を見つめながらの食事はなかなかグーである。
これまではずっと食パンをガスで焼いていたが、どうしても食パンを余らせてしまって捨てることになるので、食べる分だけのおにぎりと即席の味噌汁というのが便利である。
味噌汁の後にはやっぱりコーヒーである。これがないと精神も肉体もしゃきっとしないのはやはり習慣性のものか。

テントをたたんで出立の準備をする。周りを見渡すと幾組かのライダーも旅立ちの準備をしている。その中に一人、ギターを積んでいるライダーがいるではないか。そういえば昨夜誰かギターをやかましく弾いていたなぁ。そこらのテントに籠もっている連中に「一緒に歌おうや」と声を掛けて、遅くまで懐かしのフォークソングを歌っていたなぁ。
それにしてもギターをサイドバッグに積んでいるのだが、安定感はどうなのかなぁ?(大阪ナンバーだったよ)

7時55分、出発。このまま網走を過ぎていくのも芸のないことだし、観光客よろしく網走監獄博物館を見て回ろう。
8時ちょうど、監獄博物館着。大抵こういう施設は開館が9時からだが、夏の稼ぎ時か8時から開いている。
網走刑務所は現在ももちろん存在しているが、昔の刑務所、ここでは監獄と呼ぶようだが、これはこの位置に移築されたものだ。
まず玄関で記念撮影。門をくぐると見学のコースの順路を示す札が立っていて、いくつもの建物を回ることになる。総合案内所から監獄、独房、殉教教会などなど。
元々網走刑務所は北海道の道路を切り開くのに、受刑者を利用する目的で造られたようだ。
今我々が快適に走っている幹線国道のほとんどが受刑者の労役で開かれたものだ。手枷足枷を装着されて、厳しい労働を迫られていたようだ。栄養失調で死人もたくさん出たという。一度網走での労役を経験すると、二度と犯罪は犯すまいと思うのではないか。(右側は人形だよ)

8時55分、監獄を出獄。約1時間の見学だったが、施設を出るとホッとするのはどうしてだ?
さて9時も過ぎると太陽がギラギラ照ってきて、気温が次第に上昇してくる。国道39号を北見市内に近づくに従い交通量は増えてくるし、ヘルメットの中は汗で蒸れてくる。この国道はホントにつまらない道路だ。
北見しないのバイクショップでチェーンオイルを買って油を注す。ついでに実家への土産として、富良野の福田メロンへ電話でメロンの配送を注文する。このメロン店は去年富良野で立ち寄ったのだが、サービスもいいし今年は案内状が郵送されてきたので、富良野へ行く予定のない今年は電話で注文することにした。
メロン代より北海道から三田までの配達料が高いのが残念だ。

石北峠を越え、大雪ダムを左折し国道273号へ入る。この道路もライダーの評判が良くて、快適な風景を提供してくれる。全線開通されたのは数年前だというが、やはり交通量が少ないのはあまり知られていないからか?
12時、頂上の三国峠に休憩所があり、暖かいソバで昼食。こぎれいな茶屋で、若い夫婦だろうか二人で店をしきっている。前後に店がないので、結構賑わっていた。トイレの水が強烈に冷たかった。湧き水だそうだが、峠の頂上にも湧き水が出るのだ。


12時20分、茶店を出る。強烈な日差しだ。
今回はまだ露天風呂を体験していないので、ツーリングマップに掲載されている幌加温泉に入ろう。国道を左折してすぐ、木造2階建てのまるで学校のような造りの温泉宿である。
玄関を入ると宿の主のおじさんがすぐ出てきて、入浴料300円を求められる。もちろん宿泊もできるのだが、いや〜失礼ながらちょっと泊まろうという気はしない宿だ。
露天風呂ではないが、まぁ露天に近い建物だ(^_^;
浴槽は透明のお湯と濁った硫黄のお湯と二つあるが、熱くてすぐには入れない。一応硫黄のお湯だけ入ってすぐに上がってしまった。
外に出ると外気お気温が高い上に、体の中からの熱気でとてもすぐ服を着れない。しばらく涼んでから出発した。

ホロカ温泉

ホロカ温泉外観
こうして涼んでました


13時45分、ホロカ温泉を発つ。
一日で一番暑い時間帯に革のライディングパンツを履いているから、立っているだけでズボンの中は汗で蒸れてくる。急いでバイクにまたがり風を受ける。走り出すと風を通さない革パンツでも幾分涼しくなる。
糠平の国道273号から道道85号へ。ここから道は少し狭くなる。


14時20分、然別湖着。平日のためか観光客は少ない。湖のボート乗り場の辺りにホテルが固まってある。この辺りはダートを走るとワイルドな露天風呂がいくつもあるという。じっくり回ってみたいものだが、何しろ時間がない。次を急ごう。


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