5時起床。
夜中にテントのルーフを雨が打つ音が聞こえてきて、案の定外はしょぼしょぼと雨が降っている。空を見上げても止むような雰囲気はみじんも感じられない。
この美深キャンプ場があまりに居心地が良いので、雨だしもう一泊しようかという誘惑ももたげてくるが、限られた休暇でできるだけ道内を回りたいという欲が勝って、意を決して旅立つことにした。
炊事棟でコーヒーを湧かして、食パンで朝食とする。例のおじいさんも起きてきて、タマネギとジャガイモの味噌汁を作っていて、一杯頂いた。やっぱり朝食は味噌汁だなぁ。
雨の中のテント撤収は時間がかかる。ぐっしょり濡れたテントを袋に詰め込み、バイクにくくりつける。
8時50分、雨が少し止んでいる間に出発。
国道40号を北上。走っているうちに雨はどんどんひどくなる。雨中のバイク走行はホントに情けない。この時ばかりはどれほど車が羨ましいか…
天塩町に入るとようやく雨が上がってきた。でもいつ降ってくるか分からないから、合羽を脱ぐわけにはいかない。
手塩国道を快調に飛ばしていると、向こうから麦わら帽子を被ったおじさんが歩いてくるのが見えた。地元の農家のおじさんかなと思ったが、すれ違うときに手を振ってくれる。地元の農家の人が手を振るわけはないから、おかしいなと振り向くと、「交通安全」という旗を付けた荷車を引いているではないか(@_@)
すぐUターンしておじさんに追いつき、話を伺う。66歳の男性で徒歩で日本一周を目指しているとい う。2月鹿児島を出発して2日前に稚内でUターン、予定では11月にまた鹿児島に着くという。
北海道ではテレビにも紹介されて、ちょっとした有名人だそうな。
立ち話をしていると、2日前におじさんと同じライダーハウスに泊まったという三重県のゼファーナナハンの女の子(平山さんでしたね)も合流。感激の再会だったようで、感涙を見てこちらもウルウル(;_;)。
3人でカメラに収まる。
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