990722 Thu. Part2

11時30分、体への給油も終わって再度出発。
国道274号を西進、12時過ぎ千歳市内に入る。市内はさすがに人、車が多く、加えて強い日差しが降り注ぐ中、排気ガスと熱風で走るのが苦痛になる。
12時20分千歳市役所で休憩。ここから職場へ電話をする。携帯に緊急の連絡もなかったし、別にこちらからかけることもないのだが、長らく席を空けているし挨拶代わりみたいなものだ。案の定、何も変わったことなし。

にぎやかな千歳市内を逃げるように飛び出し、道道16号をさらに西進。支笏湖畔
13時ちょうど、支笏湖畔着。ここは17年前の新婚旅行初日の逗留地。ホテルはあまり良くなかった記憶があるが、ちょうどバイクを留めたすぐ前がそのホテルだった。確かに湖に一番近いホテルではあるが、お世辞にも豪奢なホテルとは言い難い。

15分ほど一服して再出発。
昭和新山国道453号、大滝村を通過。洞爺湖が近くなってきた。国道の道路標識に昭和新山の表示が出ている。左手に顔を向けると、緑の山の間からもっこりと突き出た禿げ山の昭和新山が見えてきた。中腹からは火山活動を示す煙を吐き出している。
新婚旅行ではここはパスしていたので、是非立ち寄らねば。
新山までの登り道を上がっていくと、視界が開けて昭和新山が最もよく見える広場に行き当たる。
14時45分、広い駐車場にたくさんの土産物屋が並んでいる。
昭和新山は元々な〜にもない麦畑だったのが、火山の噴火で地面が隆起して今のようなお椀を伏せた火山になったそうだ。
相変わらず昭和新山は煙を上げており、いつ噴火してもおかしくないのだ。
早々に立ち去ろう。
洞爺湖
元来た道を引き返すとすぐ洞爺湖畔温泉に着く。ちょっと停車して記念撮影。支笏湖より風景はよろしい。


洞爺湖を過ぎるとあとは今夜の野営地のニセコを目指すのみ。留寿都を過ぎニセコに登る途中の商店で今夜の食材を買う。
ニセコキャンプ場16時40分、湯本温泉野営地着。こぢんまりとしたキャンプ場だが、出来上がったばかりかトイレも炊事棟もきれいでまだ新しい。なんといっても無料なのが有り難い。


テントを組み立てて、すぐ下の温泉へ向かう。歩いて3分ほど、チセハウスという名の宿泊施設であるが、もちろん入浴だチセハウスけもおっけいだ。
500円(ちょっと高い)を払って風呂場へ。客はわたし一人。室内風呂と露天風呂が備わっている。お湯はぬるい硫黄温泉。粘土が流れてくるのか、底に溜まった泥でヌルヌルする。
ニセコ温泉
濁ったお湯の中だと体が汚れた気がするので、最後は透明な浴槽で体に付着したヌルヌルを落として風呂から上がる。
帰るときに通過した食堂で二人食事をしていたから、宿泊客はいるようだが、なんとも寂しい宿である。

チセハウスのすぐ上には国民宿舎があり、ここは結構繁盛しているようだ。携帯が通じないので、ここで自宅に無事を知らせる電話を入れる。

テントに戻る時、駐車場にワンボックスのキャンピングカーが停まっていたので、中を覗かせてもらう。オーナーは初老の夫婦で、北海道をキャンプして回っているという。毎年このように仕事をリタイアしたあと、豪華なキャンピングカーで旅行している家族連れに出会う。
リアのトランクの中にカセットコンロを置いて、鍋でご飯を炊いている。車内を覗く
と、一番奥に不ベッドが二つ。手前にガスコンロを備えた簡単なキッチンとトイレ。
トイレはタンクにサーバーする仕組みになっている。さらに向かい合わせのテーブル
と椅子、そして全面が運転席となっている。
写真を送るという約束で三人でカメラの前におさまった。

キャンピングカー

キャンピングカー2

キャンピングカー3



18時40分、テントに戻り、早速お湯を沸かして夕食の準備に取りかかる。準備といっても、お湯に入れて戻すだけのレトルト食品と、毎回のトマトとキュウリ。野菜の不足を痛感する。
ここはテーブルと椅子が備わっているので有り難い。
今回のツーリングも残り少なくなってきた。明日の小樽の宿泊でもう帰らねばならない。
ひたすら天気を祈るばかりである。

ニセコの夜1

ニセコの夜2

本日の走行距離 351.7km


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