990722 Thu.

キャンプ場の朝5時25分起床。さすがに夜8時に寝ると起きるのは早い。え〜と、9時間寝ている勘定だ。
今回から定番となった朝食、おにぎり2個とナメコ汁、仕上げはドリップコーヒー。
これが一番手っ取り早い朝食だ。おにぎりに含まれる防腐剤が気になるが…
テントを撤収し、荷物をリヤカーに積みバイクのところまで運ぶ。

トイレ






キャンプ場のきれいなトイレ棟


7時35分、エンジン始動。今日も快晴、気分は上々。
さて今日のルートであるが、キャンプ地が南富良野ということもあり、ちょっと足を延ばせば富良野に届くのだが、連続3回となる今年はパスし、その代わり一昨年初めて訪れた夕張をもう一度訪ねてみることにする。
国道237号を南下、地図を見ると占冠からショートカットできるようになっているので地元の人に聞いてみると、「抜けられますよ」とのこと。
ところがどっこい、舗装されているのは最初の数キロだけで、あとは砂利道のダートが延々と続く。オンロードバイクには堪えるんだよなぁ。
去年知床のカムイワッカの滝へ向かうのにダート道を10キロ走ったが、今回はそれ以上の距離を走ったと思う。
福山という所を過ぎて舗装された国道274号に出ると、一気に肩の力が抜けてきた。

国道274号を北上し、道道へ分岐。夕張の町中に入ると、生活の臭いが漂ってくる。商店街や飲屋街が軒を連ねているが、本当に店を開けているのは少ない。看板は往時のままだが、ほとんどが店を閉じている。まさしく寂れた炭坑街なのだ。

町はずれにはこの町に不釣り合いな遊園地がある。観覧車、ジェットコースターなど、子供達が喜びそうな乗り物がたくさんあるのだが、客はほとんど見えない。経営主体はどこか分からないが、採算は取れているのだろうか。


10時10分、もう一度「幸せの黄色いハンカチ」のロケ地を訪ねる。もはや20年は経過しただろう古い映画だが、やはりこの時期は観光客がとぎれることなく訪ねている。あの映画を見て北海道に憧れた人はさぞ多かったことだろう。
夕張の風景はしっかり胸に刻み込んだ。もうここに来ることはないと思う。


映画で使われたマツダファミリア



今夜のねぐらのニセコへ急ごう。
夕張を出るとき、夕張メロンの大きな旗を掲げた折角だから夕張メロンを一つだけ買うことにした。一つならリアケースに詰め込める。2000円のメロンを1500円にまけてもらい、さらに試食のメロンは一切れのところ、もう一切れ追加して食べさせてもらった。甘くしっとりした実が乾いた喉を潤してくれた。
11時05分、夕張郊外の滝上の農協レストランで昼食。朝が早かったので空腹になるのも早い。
強烈な日差しの下、ビールが欲しいがそんなわけにはいかない。

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