1998.7.21Tue. 430おびただしい数のカラスの鳴き声にすっかり目が覚めてしまう。北海道はなんてカラスが多いのだろう。また皆栄養が行き渡っているのか一様に良く肥えて血色も良いわい。625荷造り完了、出発。その前に昨夜の露天風呂に入ることにする。今回のツーリングでまだ露天風呂に入っていないのだ。
640露天を出る。国道243号を弟子屈方面へ。まずは900草原を目指す。 735、900草原着。ここは弟子屈町が開いた牧草地で900haあるのでそのような名前が付けられたそうだ。小高い丘には観光用の展望台があるが、残念なことに霧で視界が悪い。かろうじて遠景が見える方角から写真を収める。
展望台の横の売店裏でしっかりキャンプしているライダーが一人いた。夕べはものすごく寒かったそうだ。 さて次は阿寒を目指す。241号を西進。別名阿寒横断道路を快走する。空は徐々に晴れてきて絶好のツーリング日和になってきた。北海道の道路はどこも路面の状態がすこぶる良いが、これは冬になると雪が路面を覆うためと、冬の交通量が極端に少ないことによるものだ。どこを走っても路面表示の白線や舗装面がきれいである。メンテナンス費が少なくて済むのは道路管理者としては有り難いと思う。 830双湖台の展望台。ここから下方にパンケトーとペンケトーが見える。ただそれだけ… 900阿寒湖畔温泉街。観光案内所にバイクを留めて土産物街を散策する。今年は木彫り人形ではなく、白樺の樹皮で作ったフクロウの人形をみやげに買う。 阿寒と別れて241号をひた走る。この国道はねずみ取りをよくやっているという情報だが、ほとんど90kmの巡航速度で走れる。足寄まで一度もねずみ取りは見かけなかった。 1030足寄に入る。バイク雑誌で足寄の大阪屋食堂というのがおいしいという情報を仕入れていたので、早速寄ってみる。北海道にあってなんで大阪屋というのかは聞かなかったが、店をきりもりしている年寄り夫婦は関西弁ではない。ライダーにどうして人気があるか聞いてみたところ、二階をライダーハウスとして無料で開放しているからだそうだ。我らより先に二人のオフロードがだべっていたが、彼らも長く道内を逗留しているそうだ。 ご主人お薦めの名物味噌煮込み鍋というのを注文する。ラム肉と野菜の上に特製?の味噌を掛けて薄鍋で煮込む。味が浸透してくるとおいしいが、変わった鍋料理だ。
満腹になったところで店の前で記念撮影を終え先へ進む。国道241号をさらに西進。足寄道の駅通過。去年ここでキャンピングカーならぬオートハウスで全国を回っているという退職老夫婦と出会ったんだなぁ。あの人たちは今年もどこかを二人して回っているのだろう。 足寄を出てしばらく行くと小柄でヘルメットからポニーテールがなびいているオフロードに追いついた。おっ、かわいこちゃんだ(^_^)単調な走りの途中には一時のやすらぎというか憩いの時間がほしいものだ。信号待ちでちょっと挨拶してみようと、ちょうど工事で一時停止するところがあったので、後ろからじりじりとすり寄って横付けする。 「あのぅ〜、どちらから…」と言いかけて横を覗くと、ヘルメットの顎の部分には蝿がたかったいる様な無精ひげが生えているではないかっ!! 「げっ、男かっ(>_<)」バイクはずりずりと後ずさりして行く。不幸中の幸いは、彼にこちらの声が聞こえなかったことである。 人は見かけによらないというが、ヘルメットのポニーテールは女だけにしてくれぇ。 傷心を抱いて上士幌町で給油。274号の地平線まで続く直線道路で記念撮影。地図によると約16kmの直線道路だそうな。
274号を左折れし鹿追町に入る。1230鹿追町のレストラン「草原の小さな家」で休憩。
ヒューズ切れを確認するためにカウルをはずしてみるが(どでかいバイクはカウルをはずすのがもう大変)、ヒューズは切れていない。あと素人に判断できる箇所は見当たらない。バイクを買ったチェーン店である札幌のレッドバロンに電話してみると、メインスイッチのヒューズが切れていないかと言う。しかし、これも切れていない。あと最後に考えられるのはバッテリの上がりだと言う。でもずっと走っているのにバッテリが上がるなんてありえるのだろうか? 同じ敷地内で酔狂にも真空管アンプを製作販売している工房があり、そこを覗くと、オーナーらしきおじさんがロックのものすごい音響の中で気難しい顔をして座っている。そのおじさんにバッテリの直結をお願いする。ぶすっとした感じだが、奥から軽トラを乗り付けて来て、バイクに横付けしてバッテリをつなぐとなんとすぐかかったではないか(@_@) あ〜、よかった(∩_∩) 1430やっと出発できた。ここで2時間のロス。 鹿追から国道を離れて道道へ、新得へ向かう。新得から国道38号へ。二桁国道にしては交通量は少ない。 1500狩勝峠の展望台着。遠景は霞んでいるがまず記念撮影。
さらに南富良野町から樹海峠へ進み富良野市内へ入る。ここまでの狩勝国道もナイスな道路である。 富良野市内で上江州はバイクの修理(バッテリの取り替え)に行くと言って、今夜のキャンプ場の場所を伝えてひとまず別れる。 お馴染みの町並みを過ぎて1635上富良野の日の出公園キャンプ場に到着。 ここのキャンプ場は平地が少ないのだが、案の定平らな場所にはすでにテントが並んでいる。少し平らな所に上江州のテント場としてブルーシートを敷いておいて、自分のテントを組み立てる。あとは上江州が来るのを待つのみだ。この時間を利用して下着の洗濯をする。 ところが5時を過ぎても6時を過ぎても一向に姿を現さないではないか。おっかしいなぁ?富良野市内で事故でもあったか。携帯電話には連絡は入ってこない。あいつのことだから事故なんてことはないはずだ。 次第に腹も減ってくるし、6時半まで待ったが依然現れないので仕方なく今夜の買い出しに出かけることにした。風呂にも入りたかったが残念ながら今夜は割愛だ。 今夜のメニューは湯豆腐、マグロの刺身、桃の缶詰、これだけでも調味料からなにから集めると結構な出費だった。でも、全然豪華でないなぁ(;_;) あと、洗濯物を干すロープと洗濯バサミをを買って、炊事場の屋根の下に洗濯物を干しておいた。長いツーリングではこのロープと洗濯バサミが便利だ。 結局この夜上江州は現れなかった。 台所棟では年若のライダーが男女入り乱れて宴会に突入している。騒々しいが、9時では静かにしてくれとも言えない。 ちとばかし羨ましくもあり…
2130就寝。 本日の走行距離 335km |