北海道ツーリング | ||
1997.7.18-7.26 |
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キャンプ場の日陰に横たわっていると、乾いた風が体を吹き抜けていく。本当に心地良い。しかし眠ろうと思っても何故か気分が高まって眠れないのである。北海道で過ごせる時間が刻一刻と過ぎていく。どうも眠れないのは、残り少ない時間をこうしている場合じゃないぞと、もう1人の自分が眠らせようとしないからなのだろう。よし!疲れた体に鞭打って、ラストランを敢行しよう。その前に、昨夜眠れなかった斜面地のテントサイトを平坦地に移動した。これで今夜はぐっすり眠れるだろう。 14:20麓郷の森へ出発。道道298号を南下、253号へ回る。富良野でもとりわけ有名な観光地なのだろう、タクシーが先導してくれるので道を迷わない。15:30麓郷の森着。平日にもかかわらず観光バスと車がぎっしり駐車場を埋め尽くしている。麓郷の森は、ご承知のとおり88年と90年にテレビで放映された「北の国から」の舞台になった森である。ここには実際のロケに使ったログハウスが開放されているが、他にもレストランや土産物のログハウスもあり、観光客もたくさんいて完全な観光地と化している。正直なところ私はこのドラマを一度も見たことがないので、何故こんなに人気があるのか解らないが、そんな自分もここに来ているとは少し気恥ずかしい気がする。
森の中をぐるっと一周して、バイクに乗り直して富良野ジャム工場へ向かう。途中山側へ曲がる道が通行規制をしていたが、後で聞いたところでは「北の国から」のロケをやっていたということだ。田中邦衛扮する黒板五郎の石の家があるところだ。ジャム工場でおみやげのジャムを買い、遅くならないうちに富良野ワイン工場を見てみることにする。ところが、富良野市内に入ってから道を間違えて引き返すことになり、やっと着いたときには開館時間の4時30分を過ぎていたため、残念ながら見学はかなわなかった。夏の間ぐらいはせめて6時まで開けて欲しいものだ。もう5時近くになり、いよいよ今回のツーリングも幕を閉じる時を迎えた。最後にお土産を買うために、近くのラベンダー畑のみえるショップに立ち寄り、ラベンダー漬けの小物類を買う。 今夜の夕食を仕入れ、18:00にキャンプ場に帰る。明日は遅くとも9時までに小樽に着かなければならないので、逆算するとここを6時には出たい。ということは、余裕をもって4時に起きなければならない。できれば高速は避けたいのだが、間に合わないと大変なので一応滝川から小樽まで自動車道を利用することにする。
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