北海道ツーリング 1997.7.18-7.26 | ||||||||
7.24(Thu) 4:35起床。夕べ寝たのがたぶん8時頃なので8時間は寝ているのだが、熟睡できなかったのでどうも疲れが取れていない。というのも、テントを張ったのがやや斜面になっている所なので、寝ている最中にずるずる端の方に滑ってしまい、気が付いたらテントの隅っこにアルマジロみたいに丸くなって寝ているのである。元の位置に戻ってもまたズリズリと落ちて行く。夜通しこれを繰り返していたので、どうも寝た気がしないのである。しかし一度目が醒めるともう寝付かれない。例によってパンとドリップコーヒーで朝食をとると5時を少し回ったところ。テントサイトから登ったところに展望台があるので、散歩がてら散策してみることにした。 こんな早い時間でも、展望台には車やバイクですでに20人くらいの人が来ており、記念撮影に興じていた。公園の名前が表すように小高い丘になっており、ここから日の出はもちろん上富良野の市街が一望できる。足元にはラベンダーの花畑が一面に広がっている。すがすがしい朝をすばらしい眺望とともに迎えられたことを感謝しつつ、私も一枚記念写真を残した。
昨日ここで連泊する事を決めていたので、テントを撤収する煩わしさから解放されホッとする。実質今日が北海道ツーリングの最後の一日となるので、そうあくせくせずゆっくりと回ろうと思う。 6:06十勝岳温泉へ向けて出発する。道道291号を東進、早朝の涼しい風に当たりながら十勝岳へ向けて登っていく。6:38十勝岳温泉旅館前着。駐車場にはここから十勝岳を登る学生の登山グループが支度をしていた。こぎれいな旅館があって、露天風呂はここで入るということだが、ここはパス。
次は「北の国から」で宮沢りえが入ったという吹上温泉を目指す。別に宮沢りえが入ったからというわけではない(^^;、富良野では有名な露天風呂ということなので、入らないわけにはいかない。 7:53吹上温泉着。ちょっとした駐車スペースがありバイクの先客が3台、車も数台。そこから100mほど下ったところに、あった〜!風呂は二つあり、高い方は常連さんが歓談中。下の方には若い連中が浸かっている。湯質は無色透明、以前は乳白色だったそうな。お湯は適温、いや〜湯快湯快!直言させてもらうと、ここの露天は今回のツーリングで入った中で一番だと思う。お湯はきれいだし、雰囲気もいい。ところがここも近年は観光客(ライダーではないと思うが)が増えて、ごみを残したり看板を持ち帰ったり不心得者が出ているとのことである。盗むなどは持ってのほか、誰もが気持ち良く使えるようマナーは守りたいものだ。とにかくこの温泉は何度も訪れてみたいという気持ちになるだけに、私自身心から祈りたい気持ちだ。
まだ朝早いので人は少ないが、多い時は風呂場に行列ができるそうだ。また女の子は水着で入っているとのこと、早い時間に来て正解である。次回も是非立ち寄ることを期して次は美瑛に向かう。 美瑛までは途中道路工事して砂利道になっているが、そこを過ぎると下りの快適な白樺林を抜けていく。とりあえず昨日の名古屋の彼女が言っていたように、美瑛の駅まで行ってみることにする。駅前はきれいとは言えないが、駅舎は石造りで趣がある。駅の横にこぎれいな案内所があり、若い受付嬢に観光マップを見ながら道筋を案内してもらった。
ここから美瑛の探訪が始まる。
9:11新栄の丘展望公園。小麦、じゃがいも、とうもろこし畑のうねった丘がまるでパッチワークのように目の前に広がる。小麦の薄茶とじゃがいも、とうもろこしの緑が見事なコントラストを描いている。他の組み合わせではダメだろう。その対照的な色彩と緩やかな起伏の丘がこの美瑛の美しさなのだ。この風景は四季を問わないだろう。 9:26択真館着。前田真三の写真館。狭い道でも既にたくさんの観光バス、乗用車が集まっている。美瑛の中でも筆頭の観光スポットなのだろう。建物の中には四季折々の美瑛を写した写真が飾ってある。記念に求めたいのだが、バイクではとても積めそうにない。しっかと目に納めて択真館を後にした。ここは入場料は無料だが、中で大勢の人がポスターやカレンダーを買い求めているので、それだけで維持管理費は十分賄えるのであろう。
10:18三愛の丘着。年賀状用の記念撮影。11:00ケンとメリーの木前。ここへたどり着く途中で、真新しいワゴン車が溝に落ちて電柱にぶつかっていた。今回のツーリングで事故に直面したのはこれで二回目である。幸い怪我はない様子で、若いカップルが車から出てうろうろしている。景色に見とれてわき見運転をしていたということだ。正直なものだ。JAFを呼ぶのに携帯電話を貸してやろうと差し出したが、ここでも圏外の表示で役に立たず。そのうちダンプの運転手が通りかかり、大勢でわいわい言っている。 なんとかJAFにつながって救援を待つことになり、一安心でケンとメリーの木に向かう。この木は20年ほど前に日産スカイラインのコマーシャルで紹介されたが、そういえばバックにそんな木があったっけ、といった感じである。あれから何センチ位伸びたのかな。
11:16北西の丘展望台。美瑛の北側の丘一面が一望できる展望台。たくさんの観光客。暑くて露天のアイスクリームがよく売れている。それからセブンスターの木やらマイルドセブンの丘を回って、12:00美瑛と別れる。ひとまずテントに戻ろう。
上富良野に入って大衆食堂で昼食をとる。1時前にキャンプ場に戻り一息つく。サイトに残っている者は少ない。静かな公園でしばらくゆっくりすることにする。今回の北海道ツーリングではなんと5泊もテントで野営したことになる。過去2回が最高なのに大いに飛躍したものだ。その分疲れもかなり溜まっている。 |