北海道ツーリング               1997.7.18-7.26

7.23(Wed)

話は変わるが、北海道ではバイクだけでなくチャリダーも多い。彼らもまた荷台やハンドルあたりに大きなキャンプ道具を積んで走っている。もちろん動力は自らの足である。楽して走っている私にとって、額に汗して懸命にペダルを漕いでいるチャリダーには本当に敬服の念を覚える。私は峠を一生懸命登っているチャリダーに出会うと、ジェットヘルのシェルを上げてしっかり手を振り、声なき声援を送ることにしている。国道39号の石北峠でもたくさんのチャリダーとすれ違った。ヘルメットの下で、がんばれよ〜と念じているのであった。

それにしてもこの国道はすこぶる車が多い。旭川に入るとさらに多くなるだろう。層雲峡で出会った名古屋の女性ライダーが旭川市内をパスするルートを勧めていたので、ツーリングマップルを見て愛別から県道へ入る。市内を通過する国道を回避して旭川空港へ向かう道である。途中地図とルートが合わない道があるが、とにかく空港の表示板を目印に進んだ。

空港を行き過ぎて国道237号に合流する。ここで層雲峡を先に出発した例の女性ライダーに追いついた。彼女は今夜も上富良野のライダーハウスヒグマに泊まるという。親はバイクに乗ることは渋々許してもらえたそうだが、泊まるのはテントでなく宿にするのが条件ということだ。女性が走るには色々制約があるものだな。

彼女に先導してもらい美瑛を通過する。ここは明日回ろう。彼女曰く、美瑛の駅前で観光ルートの案内が受けられるということだ。

16:00上富良野日の出公園キャンプ場に到着。すでにたくさんのテントが張ってあり、あまりいい場所が残っていない。トイレも汲み取りでお世辞にもきれいとはいえない。もう一件の中富良野森林公園キャンプ場に行ってみることにした。ところがここはほぼ満杯の状態。時間も遅いので、女性ライダーが言っていたライダーハウスヒグマに行ってみることにした。もと来た道を引き返し、バイクショップで道を尋ねてヒグマを探し当て中に入ってみると、2、3人の若者が愛想良く迎えてくれた。それはいいのだが、ここは私の嫌いなタバコがOKとなっているので、残念ながら失礼せざるを得ない。この時点で既に5時を回っているし、今日の走行距離も450km近くになっている。もうあちこち回っている体力的な余裕もない。最初に寄った日の出公園キャンプ場が近いのでそこに決めることにした。

17:15日の出公園キャンプ場着。当然ながら最初に寄ったときよりテントは増えている。できるだけトイレに近い場所を探したが、斜面地しか空いていない。やむを得ず緩斜面の位置を選んで、大急ぎでテントを組み立てる。テンとを張って息つく間もなく、風呂をと夕食の買い出しに走る。もうシャツと皮ズボンの下は汗でヌルヌルである。幸いなことに、すぐ近くにフラヌイ温泉というクアハウスのような温泉がある。入湯料は600円と少し高めだが、とにかく今日の汗と埃を流さないと気持ち悪くて寝られない。

温泉から上がりさっぱりしてから近くのスーパーで夕食を仕入れる。18:35テントサイトに戻る。メニューは、すぐに食べられるにぎり鮨、鰻蒲焼き、トマト、桃の缶詰、冷やっこ。これだけでも結構なボリュームだし、値段もそこそこする。食べきれないのが分かっていながら、つい多めに買ってしまうのである。

それにしても今日は450kmも走ってしまった。北海道でこんな走り方をしては体がもたないし、せっかくの美景を堪能することはできない。大いに反省した。

日の出キャンプ場
日の出公園キャンプ場

本日の走行距離  450km