しばらく作業していませんが20年来、今まで作ってきたみみかきの紹介です。

 

みみかきVer.T〜Ver.W・X(現在)

現在までの製作本数60本以上。 Ver.Tから改良を加えVer.W・Xに至っている。


バージョンT(図)横からと胴体断面

(ネックは細長くないですが当時の作品)先端角度がゆるいのは使用による磨耗と過湿

全長:155mm  胴体高さ:3.4mm  先端部肉厚:0.6mm

Ver.Tの設計:

市販のものは掻き出し部が使用中鈍角 になり掻き出す力より面圧が高くなる傾向がある

また、厚身である為に部材が掻き出し位置より1mm以上出てしまう。

回転する掻き出しでは設計上一層効率が悪く、使用に不満が残る。

以上の事から、掻き出し部分がサイドも含めて薄身で使用中の角度が直角のVer.Tを製作する。

肉厚を薄くした事であたりが強くなるので防止策として次期タイプからネックにしなりを付ける。

 


※ バージョンU・Vはしなりを付けるため、ネックを長めに細く作った事から寿命が短く現存していません。

バージョンU(イメージ)横からと胴体断面

Ver.TからUの変更点:胴体断面を丸形から三角形に変更

 

バージョンV(図)横からと胴体断面

Ver.UからVの変更点:Uまでの細身のグリップよりも微妙なコントロールが効く様に太身に変更

ダイレクトな感触を出すため紡錘型のネックに変更

危険防止のため全長を12cm前後に短く変更

太身にした為胴体部分の三角形が不適当になり、背を下にかまぼこ型に変更


バージョンW(SpecialType)と胴体断面図

全長:118mm  高さ:3.3mm  先端部肉厚:0.5mm

  先端部周縁に白く見えるのは微細な毛羽立ちを付けているため。

Ver.Vからの変更点:グリップ部分の指認性を高めるために竹の節を組み込む

Vまでのグリップエンドのかまぼこ断面を横長長方形にして回転時の滑りを低減

 


バージョンX(一般ユーザー向き)と胴体断面図

全長:121mm  高さ4.9mm  肉厚0.5mm

Ver.Wでの節の組み込みがそれぞれ手の大きさと握り方が違う事から、かえって持ちにくい事があり

パーソナルタイプVer.Xを試作する。


市販のみみかきと比較
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作品紹介

2001年11月作品 2003年2月作品 2003年8月作品 2009年10月作

耳かきの作り方  構造理論?(個人解釈)

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