2005年初吟会ごあいさつ

吟講「西亭春望」へ

鷺声吟詠会会長 岡田鷺甫

 あらためまして皆さん、新年明けましておめでとうございます。2005年と改まりました。1年経つのは本当に早いものでございます。
 日頃は各支部分会を通じまして、本会の運営には、物心両面に亘りまして格別の御支援ご協力をいただいております。先ずは、本席をお借りしまして厚くお礼申し上げます。
毎年の事ではありますが、鷺声吟詠会の諸行事はもとより、関西吟詩総本部・白鷺連合会・その他関連する団体の色々な行事に、会員の皆様方におかれましては、常々積極的に参加協力していただいております。本当に嬉しく思っています。あらためて、重ねて厚くお礼申し上げる次第です。
 皆さんもご存じの通り、昨年は台風や地震と大変な年でありました。私達関西吟詩文化協会では、岳豊会他2つの会の吟友が大きな被害に遭っておられます。今なお被害からの回復に努めておられるようであります。関西吟詩文化協会総本部、又白鷺連合会より各々義援金をお送りしました。先ずはご報告申し上げておきます。
 昨年は5月22日、国際ロータリー2004年世界大会が大阪の地に於いて開催されました。それに当たりまして、”日本の伝統文化としての詩吟の素晴らしさを世界から来る人々に何らかの形で見せて欲しい"との鷺声吟詠会に対して協力要請がありました。当会の副会長北村鷺冠先生が幸いにしてロータリーのメンバーでありましたので、先生の率先しての絶大なる強力を得まして、会員の皆さん、そして総本部、そして白鷺連合会の吟友の協力を得まして、華道吟、茶道吟、そして書道吟、或いは詩舞、扇舞、居合道等々およそ詩吟と関連する色々な芸能部門を構成吟に致しまして、世界から集まった人々にご披露できたことであります。日本の吟界に於いても多分まれな出来事であったと自負してよいことと思っております。
 さて今年も色々な行事をやって参りますが、会員の皆さんにはできる限り積極的に参加して頂く様お願い致したいと思います。2月には吟行会があります。7月には、恒例の夏の大阪府知事杯・市長杯の競吟大会、これも和歌、俳句、新体詩等も取り入れれば面白くなるのではないかと思います。又、特別研修会も2回程は開催したいと思っています。
 皆さんは、もう既に色々な地域の社会活動に参加しておられることと思います。そこで、上手下手は別にして、詩吟をする場を積極的に作っていただきたいと思います。楽しみが自然と増えます。吟の仲間も自然と増えます。それで総本部の会員を減らさないようにという要請にも答えることが出来ます。
 最近国の内外を問わず、不安な世の中になってきておりますが、私達鷺声吟詠会はそれにもめげずに、仲良く楽しく前向きに進んで参りたいと思っております。皆さんの絶大なるご協力をお願い致したく思います。
 簡単ですが新しい年を迎えてのご挨拶と致します。

(平成17年1月10日 於 神戸湊川神社)

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