構成吟 吟詠��日本の美��

国際ロータリー２００４年国際大会協賛
日　時　２００４（平成１６）年５月２２日（土）　午後１時３０分〜３時
場　所　大阪リーガロイヤルホテル３Ｆロイヤルホール（友愛の家ステージ）

　構成吟　吟詠 ��日本の美��

企画・構成　 社団法人関西吟詩文化協会　鷺声吟詠会　
演　　　　出　 堂本 鷺�ｪ・北村鷺冠
ス タ ッ フ　　岩川 永声・佐古 都声・石井漱声・中川仁声
特 別 出 演　社団法人関西吟詩文化協会 芳倉清峰・安田鷺迪
賛 助 出 演　社団法人関西吟詩文化協会 山口 華雋・谷崎 奘皚・宮本鴻堂
邦 楽 演 奏　尺 八　上田流尺八道大師範　宮本 法憧
　　　　　 　　　箏(琴) 生田流みどりね会大師範　竹田 和子
　　　　　 　　　尺 八　都山流大師範　 山田 典山
詩　　　　　舞 山水流副家元　 山水 隆京
　　　　　　　　 千穂流家元　 一ノ葉穂ほか社中の皆さん
華 　　　　 道　嵯峨御流総師範　田村宗�e
茶　　　 　 道　花柳流　　　　 花柳 寿々智
居　　合　 道　全日本剣道連盟　無双直伝英信流　居合道七段　松本 哲（兵庫県剣道連盟所属）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 居合道六段　小林正勝（兵庫県剣道連盟所属）
友　好　出 演　脇　 娟孝・俵積田輝孝・矢野 陽吼・中村 節吼・森　�A孝
　　　　　　　　　　ほか白鷺連合会の皆さん・
会　員　出 演　天野 玉声・近藤 鷺酒・佐川 駿声・杉原 艶声・小林 旭声・井上 容声
　　　　　　　　　 藤田 鴻集・高旗 裳声・中川 心声・森　 璽声・山本 湖声・野島 翔声
　　　　　　　　　　ほか鷺声吟詠会の皆さん
ナレーター　　　岡田 鷺甫
司　　　 　 会　 野島 蓉声

私達社団法人関西吟詩文化協会鷺声吟詠会は輝かしき国際ロータリー２００４年国際大会において吟剣詩舞道等を通じまして、この素晴らしい日本古来の伝統文化を世界に向けて発信したいと思います。

＜第一部＞

特別演奏

唯今演奏されておりますのは吟詠の伴奏をしていただきます、筝（琴）　竹田和子、尺八　山田典山のお二人によります特別演奏　日本古謡「うさぎ」と「さくら」でございます。先ずはお聞き下さい。

　　　　　「うさぎ」
　　うさぎ　うさぎ なにみてはねる じゅうごや おつきさま みてはねる

　　　　　「さくら」
　　さくら　さくら のやまも　さとも　みわたす　かぎり
　　　　かすみか　くもか あさひに　におう さくら　さくら はなざかり

吟　 詠

詩を吟ずるということは、漢詩や和歌・俳句等に込められた哀愁とか別離の情、そしてさまざまな喜びのこころを朗々と声に出して表現するという音楽性とか文化性を持つものであると思います。これこそが、人の心を打ち、しかも深い感動を呼ぶ詩吟の持つ魅力だと思います。

　　　　　「春簾雨窓」 �ｮ 鴨�麹�　　 （吟） 天野 玉声
　　春自往来人送迎 愛憎何事別陰晴 落花雨是催花雨 一様檐聲前後情

　　　　　「白帝城」 　　　李 白作 　　(吟）　宮本 鴻堂
　　朝辞白帝彩雲間　千里江陵一日還　両岸猿声啼不住　軽舟巳過萬重山

　　　　　「寒梅」　　　　新島 襄作　　（吟）　山口 華雋
　　庭上一寒梅　　笑侵風雪開　　不爭又不力　　自占百花魁。

書 道 吟

書道とは、書と心が一体をなす日本文化の誇りうるものの一つでありましょう。書の墨跡をご堪能いただきたいと思います。

　　　　　「富士山」　　石川 丈山作 （書）　近藤 鷺酒
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （吟）　佐川 駿声　　
　　仙客來遊雲外巓　神龍栖老洞中淵　雪如�F素煙如柄　白扇倒懸東海天

華 道 吟

日本には古来より華道というものがあります。静けさと華やかさの調和のうちに、詩吟のもつ雄大さ、華麗さをご覧下さい。

　　　「花月吟」　　唐　伯虎作　　 （花）　　嵯峨御流　総師範　田村 宗�e
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （吟）　　杉原 艶声・小林 旭声・井上 容声・脇　 娟孝
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （和歌） 俵積田 輝孝
　　花有無月恨茫茫　有月無花恨轉長　花美似人臨月鏡　月明如水照花香
　　扶�G月下尋花歩　携酒花前對月嘗　如此好花如此月　莫將花月作尋常
　　　　　（和歌）　　　　　　　　　安田鷺迪作
　　月に酔い　花に迷おて　吹く風に　春のおとずれ　にほいぬるかな　

詩　　舞

詩吟と舞の綾なす素晴らしさをご覧いただきたいと思います。

　　　　　「壇の浦夜泊（ビワ入り）」木下 犀潭作 （舞）　千穂流家元　一ノ葉千穂
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（吟）　藤田 鴻集
　　　　我らわを呼ぶのは誰の声　世の中の無情を知って眠りしが
　　　　　我らわを起すは　何ゆえに
　　　　（ビワ）祇園精舎の鐘の音　諸行無情の響きあり
　　篷窓月落不成眠　壇浦春風五夜船　漁笛一聲吹恨去　養和陵下水如煙

　　　　　「今様入名槍日本号」 松口 月城作 （舞）　高旗 裳声
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（吟）　中川 心声・森　璽声
　　美酒元来吾所好　斗杯傾盡人驚倒　古謡一曲藝城中　呑取名槍日本號
　（今様）酒は飲めのめ 飲むならば　日の本一の 此の槍を
　　　　　　　飲みとる程に 飲むならば　これぞ真の 黒田武士

　　　　　「祝賀詞（越天楽入り）」河野 天籟作 （祝舞） 一ノ葉千穣 一ノ葉千翔・阪西 千頌
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 田畑 千叡・市嶋 暎穂 (千穂流社中)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（吟）　　天野 玉声
　　　（越天楽）春の弥生の あけぼのに　四方の山辺を 見渡せば
　　　　　　　　　　花ざかりかも 白雪の　かからぬ峰こそ なかりけれ
　　四海波平漲瑞煙　五風十風潤桑田　福如東海杳無限　壽似南山長不騫
　　鶴宿老松千載色　亀潜江漢萬尋淵　芙蓉之雪大瀛水　磅�H神州輝九天

＜第二部＞

唯今より構成吟　吟詠“日本の美”第二部を行います。
十七絃と尺八の演奏によります　「哀歌」をお聞き下さい

吟 　 詠

私達は美しい日本を愛しています。日本の魅力は日本古来の伝統文化―精神文化であらうかと思います。美しい声で美しい詩の心を唱いあげるーその時私達は清らかな心、素朴な心をとりもどします。これこそが人の心を打ち深い感動をよぶ詩吟の持つ魅力であります。
私達が求める日本の美はそこにあるのではないでしょうか。

　　　　　「芳野懐古」　藤井竹外作　　 （吟）　山本 湖声
　　古陵松柏吼天�@　山寺尋春春寂寥　眉雪老僧時輟掃　落花深處説南朝

　　　　　「失題」　　　　橋本 左内作　　（吟）　　山口 華雋・谷崎 奬皚
　　飛雨蕭蕭孤雁鳴　壯心凛々又堪驚　忽聞城裏一聲笛　既見門前數十兵
　　投地投天開左右　衝前衝後破縦横　氷刀三尺清風拭　千里雲晴月五更

居 合 道

日本が誇る伝統文化　居合道をご紹介致します。
居合いとは、立ち会いに対する言葉で、昔は流派によって「居相」「抜合」「抜剣」「鞘の内」「抜刀術」など、色々言われていましたが、何れも、敵の不意の攻撃に対して、一瞬をおかずに刀を抜き、敵に乗ずる隙を与えないで勝つ剣の技であります。
美しい日本の心ともいうべき日本の伝統武道である居合道の技を、心静かに見ていただきたいと思います。
向かって右側　打太刀　無双直伝英信流居合道六段　兵庫県剣道連盟所属 小林正勝
向かって左側　仕太刀　無双直伝英信流　居合道七段　兵庫県剣道連盟所属 松本 哲
先ずはお二人に無双直伝英信流太刀打之位という組太刀をご披露頂きます。　
続きまして　ためし切りをご披露頂きます。

書 道 吟

和歌の心は大和心に通じるものであります。
日本文化の誇りうる書道の心も和歌の心と相通じるものでありましょう。和歌の朗詠と墨跡をご賞覧下さい。

　　　　　「和歌 田子の浦ゆ」山部 赤人作 （書）　近藤 鷺酒
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（吟）　野島 翔声
　　田子の浦ゆ 打ち出でて見れば真白にぞ　富士の高嶺に　雪は降りける

茶 道 吟

日本には、古来“茶道”という世界があります。わび（侘）とさび（寂）の世界といわれております。詩吟とどう調和致しますか…詩吟の心と一つになる静の世界をご覧いただきます。

　　　　　長唄「茶音頭」　　　　　　 主　人　 　　花柳 寿々智
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おはこび　 矢野 陽吼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　正　客　　　田村宗�e
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　次　客　　　芳倉清峰
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　三　客　　　安田鷺迪
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　客　　　　　 脇　娟孝・水上 尚子

　　 世の中に勝れて花は吉野山　紅葉は龍田 茶は宇治の
　　 都の辰巳それよりも　廓は都の未申　すきとは誰が名に立し
　　 濃茶の色の深緑　松の位に競ては　かこひと云うも低けれど
　　 情は同じ床飾り　飾らぬ胸のうらおもて　帛紗捌けぬ心から
　　 聞けば思惑違ひ棚　逢うてどうして香匣の　柄杓の竹は直ぐなれど
　　 そちは茶杓の曲み文字

　　　　　「茶道吟」　　田中鴻洲作　　　（吟） 中村 節吼
　　唐時陸羽茶経宣　分説十類為三篇　宋代福全亦有著　両雄嗜茗開道全
　　八十八夜好時節　茶園到處歌聲傳　一槍入鋏一旗喜　新茶馥郁薫四辺

扇　　舞

私達日本には、このように素晴らしい文化遺産が数多くあります。社団法人関西吟詩文化協会　鷺声吟詠会は、これからも詩吟を通じて社会の浄化奉仕に尽したいと思います。
それでは最後に私達日本の象徴とも言うべき桜の花をなつかしく思い出しながら構成吟 吟詠“日本の美”を閉じたいと思います。

　　　　　「桜花の詩」　逸名　　　　　（扇舞）　山水流　山水 隆京・森　�A孝　
　　薄命能伸旬日壽　納言姓字冒此花　零丁借宿平忠度　吟詠怨風源義家
　　滋賀浦荒翻暖雪　奈良都古簇紅霞　南朝天子今何在　欲望芳山路更�C

以上をもちまして　国際ロータリー２００４年国際大会協賛
構成吟　吟詠　“日本の美”を終わります。

May. 22. 2004, 13:30 pm-15:00 pm

Kousei Gin, Gin-Ei, "The Beauty of Japan"

Rosei Ginei Kai, Kansai Gin-Shi Cultural Association Incorporated, would like to
dispatch the sp]endid Japanese old traditional culture through the “Ginkenshibudo”  
at The International Convention of Rotary in 2004.

 Project : Coｍposition : Roho Okada, Chairman of Rosei Ginei Kai,
　　　　　　　　　　　　　　　　　Kansai Gin-Shi Cultural Association Inc.,
Stage Production : Rojin, Dohmoto, Eisei lwakawa, Tosei Sako
Staff : The members of Rosei Ginei Kai
Supporting Members : Kansai Gin-Shi Cultural Association Inc.,
　　　　　　　　　　　　　　　Master Kasen Yamaguchj, Master Sohgai Tanizaki
Player of Japanese Instument : Hohdo Miyamoto, Instructor of Shakuhachi-do,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ueda-manner
Special Performance : Ryukyo Sansui, Vice Head of a School, Shibu Sansui Manner
Narrator : Roho Okada
Costume･Dress : Ensei Sugihara
Treasure･Manager : Rojin Dohmoto

Special Performance : “Nihon Koyou; Japanese Old Nursery Rhyme", "Aika; Elegy"
　　Sou Player;        Kazuko Takeda, Instructor of Midorine Kai Ikuta Manner
　　Shakuhachi Player; Tenzan Yamada, Shakuhachi, Instructor of Tozan Manner

Gin Ei : Recitation of Poem is an elocution by which you express pity of parting and
　　　　　a sentimentalism displayed in Chinese Poem, Japanese Poem and Haiku.
　　　　　All of these poems possess a musical aspect and a cultural aspect. This is
　　　　　the fascination that drives people's inspiration.
　　　　　Reciter ; Kasen Yamaguchi, Sohgai Tanizaki, Kohdoh Miyamoto.
　　　　　　　　　　　Kosei Yamamoto, Gyokusei Amano

The Iaido : (One type of the Japanese Martial Arts with words) will be also
　　　　　　　　presented afterward.
　　　　　　　Iaido (Martial Arts) ; Satoshi Matsumoto, Masakatu Kobayasi

Shibu : We'd like you to appreciate the splendid performance of a recitation of
　　　　　Chinese Poem and its Dance.
　　　　　　　(Dance) Sensui Ichinoha, Head of School, Sensui manner
　　　　　　　(Gin) Kohshu Fujita, ＜Dan-no- ura-ni-hakusu＞
　　　　　　　(Ｄance)Shousei Takahata （Ｒecitation） Shinsei Nakagawa, ,Jisei Mori
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜Imayo-Iri Meisoh Nippon-Go＞
　　　　　　　(Festive Dance) Sensui Manner Shachu ; Senjyou Ichinoha, Sensyou
　　　　　　　　　　　　　　　　 Ichinoha,  Sensyou Sakanisi, Sennei Tabata, Eisui Itijima
　　　　　　　(Gin) Gyokusei Amano ＜Congratulatory Address＞

Sadou Gin : Japanese old world "Tea Ceremony Art” is said to be a world of Wabi,
　　　　　　　　　a desolate, and Sabi, a patina
　　　　　　　　(Master) Suzutomo Hanayagi (Jnkou Nakamura)
　　　　　　　　(Guest)  Soushu Tamura, Seihou Yosikura, Rojyun Yasuda
　　　　　　　　　　         Kenkou Waki, Naoko Mizugami
　　　　　　　　(Helper) Youkou Yano
　　　　　　　　(Gin) Sekkou Nakamura＜Cha-Ondo＞

Shodo Gin : Shodo (Calligraphy) is one of the Japanese proud Cultures in which a
　　　　　　　　Calligraphy and a heart unify.  We'd like you to impersonate the world
　　　　　　　　of tranquillity.
　　　　　　　　(Sho) Roshu Kondo  (Gin) Shunsei Sagawa ＜Gin Fuji Mountain＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(Gin) Shosei Nojima ＜Waka, Tagono-ura-yu＞
 

Kadou Gin : There has existed the Flower Arrangement since an ancient time.
　　　　　　　　 We'd like you to appreciate a grandeur and a glitter which the Shi-Gin
　　　　　　　　　holds in harmony of tranquillity and glitter.
　　　　　　　　　(Flower) Soushu Tamura, Principal of Sagagoryu
　　　　　　　　　(Gin)Ensei Sugihara, Kyokusei Kobayashi, Yousei Inoue, Kenkou Waki
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜Waka-Iri-Kagetsu-Ｇin＞
　　　　　　　　　(Waka)  Kikou Tawarazumida

Senbu : We have such a numerous splendid heritages in Japan. Rosei Ginei Kai,
　　　　　　Kansai Gin-Shi Cultural Association Inc., will devote all our efforts to
　　　　　　Purify a society in terms of Gin. We will close this program with
　　　　　　sentiments for Cherry Blossoms symbolizing Nippon, Japan.
　　　　　　(Shi-Bu) Ryukyou Sansui, Shoukou Mori, Sansui manner
　　　　　　(Gin) Tape " Poem of Cherry Blossoms"