E46 M3

 1999年9月のフランクフルトショーでショーモデルとしてで発表され、2000年3月のジュネーブショーで正式デビューしたE46M3。
 しかし、そのデビューまでには、様々なトラブルがあった。
2000年6月にはプロダクションモデルが出来上がり、7月頃にプレス向け試乗会が行われる予定だったが10月にへレスでの試乗会になる。
約3ヶ月遅れの原因は、エンジンの冷却がうまくいっていなかったという噂。もともと冷却のためにアルミボンネットやスリット入りフェンダーなどしてるのですが。それに追い打ちをかけるようにエンジン工作機械のコンピュータ・プログラミングのミスによって製品の許容誤差が大きすぎ、それがエンジンの破損につながる可能性があるとして、予定の10月16日から6週間遅れの12月初旬に欧州発売が延びた。
 また、日本でもテスト車両があちこちで目撃されていて(CG2001年1月号にも記事があります)。ブレーキが公開されたショーモデルより強化されてるとの目撃情報もあり、そのとおり市販された。

 そして日本には、2000年12月26日に予約注文を2001年1月13日より開始、希望小売価格は、786万円、納車の開始は2001年5月下旬を予定との発表(実際には日本仕様は4月生産から)、価格は2002年モデルから800万にアップ。

 デザイン
は、先代E36がおとなしく差別化がわずかだったのに比べかなりフェンダーが張り出していたり、M5のデザインに似たフロントエアダムとボンネット中央が盛り上がっている(パワードーム)のが特徴。またリアマフラーもMクーペなどと同じく4 本出し、左右フェンダーにはZ3などと同じようなスリットも。
 今回のエンジンは、直列6気筒3245ccで343ps/7900rpm、37.2kgm/4900rpmで、事実上オールニューのエンジン。
 動力性能は、0-100km/h加速は5.2秒で、旧型より0.3秒速い!!80-120 km/h加速は、 5.4秒(4速)
リアマフラーもMクーペなどと同じく4 本だし、フランクフルトではM5のようなリアスポイラーが付いている。
タイヤは18インチ前225/45、後255/40(オプションで19インチの設定も)
スペックをまとめてみました。


関連情報
CarNewsNetの日下部保雄氏の試乗記事

 SMGは、2001年6月生産から、新SMGを開発(ゲトラク、ザックスとの共同開発)して搭載、BMWでも現行の不具合は認識していて、今度のSMGを見てくれとかなり自信があるらしい。今回はパドルシフト!!
 カブリオレボディの開発もされており、2001年春本国デビュー。
 セダン、ツーリングボディのプロトタイプが1台づつ存在するが量産化はコストを理由に見送られた.。ただし、セダンの需要自体は十分にあるとBMWは考えているようだが。

2001年のフランクフルトショーでM3CSLが展示された。また、アメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)に参戦して2001年シリーズタイトルを獲得したM3GTRがV8、4L、350psのロードバージョン(レースバージョンは450PS)が2002年2月から発売(価格は25万ユーロ、約2750万)される。
 2001年のフランクショーで初お披露目されたM3CSLも2003年5月13日から日本でも正式に注文受付が開始された。価格は1150万円。

 E46M3は最終的に85139台生産された。うち29633台がカブリオレ。

1999年10月11日更新
1999年11月13日 更新
1999年11月29日 更新

2000年1月11日更新
2000年2月24日更新
2000年3月3日更新
2000年3月11日更新
2000年5月7日更新
2000年9月6日更新
2001年1月7日更新
2001年9月24日更新
2001年10月25日更新
2002年8月30日更新
2003年6月14日更新
2007年9月23日更新


M3とは

スペック