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歌謡(うた)つれづれ−001 2001/01/11
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□□■ 「歌謡(うた)つれづれ」の始めに ■□□
真鍋昌弘(歌謡研究会代表、日本歌謡学会会長)
日本の歌謡(うた)の流れは、上代の記紀歌謡から始まり、中古・中
世・近世・近代へと多様な歌謡風景を展開させ、他の文芸の流れと
うまく調和を見せながら、昭和・平成時代の中を、新しい世紀の風
を受けて、さらに未来へ向かって波打っています。
日本歌謡史は、まさにさまざまな風景を展開させる大河であって、
日本の文化を精神や心の奥深くで知るという目的にあっては、実は
この歌謡大河をじっくりと眺め、その流れに手を差し伸べる必要が
あるのです。できれば将来、世界各国にそれぞれ通じている歌謡大
河への関心も徐々に高め、そして束ねて比較してみることも有意義
だと思われます。
さて、歌謡研究の第一線で活躍する歌謡研究会の諸氏が、その深い
研究の積み重ねの上に立って、この歌謡大河すなわち歌謡史のおり
おりの風景に心寄せていただける方々に向けて、その美しさ、よさ
とともに、人生・生活にかかわる場・意義・機能にも及んで解説し
、新しい感動をたのしんでいただこうとこの試みを始めました。
そこには歌謡の歴史や実体の根本的問題をはじめ、物語や詩との関
係、若者・老人のまなざしと歌謡、風刺・教訓・教育での活用・貢
献など問題がかなり出てきてバラエティに富み、多くの課題が生ま
れてくることと思われます。
このメールマガジンは、できるだけ多くの方々に歌謡(うた)に関心
をもっていただき、たのしんでいただきたいという目的で始めます
。学術研究の香りは高く豊かですが、学術論文をそのまま掲載する
という目的ではありません。執筆者もやわらかい頭脳と開かれた心
で話します。「歌謡(うた)つれづれ」。ともかく始めます。つれづ
れがきっと歌謡大河の魅力をより印象的なものにしてくれると思い
ます。執筆者もそこに確かなる論文の芽を育むことになるでしょう
。今を生きる多くの方々に歌謡(うた)は必要だと確信しているので
す。さまざまな歌謡(うた)の話が出てくることでしょう。
もちろんこのマガジンを速総別王と女鳥王も、乙前や康頼も、ある
いは白秋や鏡花も、幻影のなかできっとほほえんでくれることでし
ょう。「歌謡(うた)つれづれ」に参加していただいた後は、どうぞ
その余韻を、ダージリンの紅茶とモンブランのケーキで、あるいは
新鮮なお造りと地酒であたためていただければ幸いです。かれこれ
40年近く歌謡研究の中で暮らしてきた私も、みなさんのこうした研
究のmodernismはとても楽しみです。飛び入りでなにか申し上げるか
も知れません。「歌謡(うた)つれづれ」をどうぞよろしくお願いい
たします。
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▼ ひとこと ▼
登録して下さったみなさん、お待たせいたしました。いよいよ「歌
謡(うた)つれづれ」が出発いたします。創刊号である今号では、当
歌謡研究会代表・真鍋昌弘氏が、読者のみなさんへのご挨拶と、当
マガジンの紹介をいたします。(編)
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※※ ご 注 意 ※※
このメールマガジンは、歌謡研究会のメンバーが交替で執筆してい
ます。よって、できる限り学問的な厳密さを前提として記している
つもりですが、メールマガジンという媒体の性質上、かなり端折っ
て記さざるを得ません。ここでの記述に興味をお持ちになり、さら
に深く追求なさりたい場合は、その方面の学術書などに直接当たっ
て頂くようお願いいたします。
各号の執筆は、各担当者の責任においてなされます。よって、ここ
には筆者のオリジナルな考えが記されていることもありますので、
ここから引用される場合は、その旨お記しください。
また、内容についてのお問い合わせは、最後に記される執筆担当の
アドレスにお願いいたします。アドレスが記されていない場合は、
このマガジンに質問すれば編集係にまず届き、次に執筆担当者に伝
えられ、それへの返答が逆の経路をたどりますので、ご返事するま
でに若干時間がかかります。
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■電子メールマガジン:「歌謡(うた)つれづれ」
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