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発達障がいについて
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まずはじめに、ここで紹介します障がいは代表的なものであり、また、その定義についてはあくまで一例にすぎません。同じ障がいであっても個々特徴や対応方法等は異なる事もありますのでご理解下さい。
発達障がいの方は、周りから見れば特異な行動をしたり、大声を出したりするかもしれません。ここで色んな障がいが有るのだという事を知って頂き、少し視点を変えてみて下さい。その行動は発達障がいから起きる特性かもしれません。本人も家族もその特性によって苦しんでいるのかもしれません。まずは、その本人や家族に優しく喋りかけて話を聞いてみて下さい。
話す事から始まる理解と支援がそこに有るかもしれません。
もっと詳しく聞きたいと思われましたら、メールにてお問い合わせください。

発達障がいは、先天的な様々な要因 によって主に乳児期から幼児期にかけてその特性が現れ始める発達遅延で、自閉 症スペクトラム (ASD) や学習障害 (LD)、注意欠陥・多動性障害がい(ADHD) などの総称です。

発達障がいについて

【ダウン症】

21番目の染色体が1本多く、新生児の800~千人に1人の割合で起きるとされる。心疾患などを伴う場合もあり、全体的にゆっくりと発達する。「ダウン症」の人と関わる上で気をつけたいことは、本人の"こだわり"や"パターン"をなるべく壊さないこと。「ダウン症」の人は、一般的に強いこだわりやパターンを持っています。決まったデザインの服しか着ないとか、どんな時でも外から家に入ったら玄関で靴下を脱ぐとか、学校や職場からは必ずまっすぐ帰宅するなど、細かなルールがたくさんあります。本人の中にある、そういったこだわりなどをできるだけ尊重しながら接するようにしましょう。本人にとっての予期せぬ出来事や事柄への対処は苦手です。

【アスペルガー症候群】

アスペルガー症候群は、知的障がいのない自閉症と呼ばれていますが、当然個人差はあります。しかし多くのアスペルガー症候群の人たちにみられる一番大きな特徴として挙げられのは、他人とのコミュニケーションが非常に苦手であるという点です。これは、親兄弟などの身内でも同じです。
アスペルガー症候群の障害を持っている人が、他人とのコミュニケーションが苦手となる理由は、抽象的なことを理解する感性が欠如している傾向にあるためです。例えば、他人の表情などから、「悲しい」「怒っている」「嬉しい」などの感情を察することが苦手なのです。
このような障がいを持っているため、相手を傷つけるようなことを言ってしまっても、それに気付けず相手の気分を害したままにしてしまうこともあります。

【自閉症】

人の表情・相手の言葉の意味・周りの空気が読めない等、自閉症の人たちは、その場の空気を読むことや、表情から相手の気持ちを察する事が大の苦手です。
 言葉をその通りに受け取ってしまい、その言葉の裏側の意味を読み取ることができません。自閉症の人たちの記憶力の良さに驚かされることがよくあります。自閉症の人達は何もわかっていないようにも見えますが、わかっていることを外に伝えることができないだけのようです。

【ADHD(注意欠如・多動性障がい】

ADHDとは、年齢や発達に不つりあいな不注意さや多動性、衝動性を特徴とする発達障がいで、日常活動や学習に支障をきたす状態をいいます。「不注意」とは集中力が続かない、気が散りやすい、忘れっぽいなど。「多動性」とはじっとしていることが苦手で、落ち着きがないなど。「衝動性」とは思いついた行動について行ってもよいか考える前に実行してしまうなどの特性です。こうした行動は小さい子どもなら誰にでもみられるため、その程度や頻度が並はずれていてADHDと診断されるような場合でも、周りの人たちに障がいという認識をもってもらえないことがあります。周囲の正しい理解が得られないと、こうした子どもたちは「乱暴者・悪い子・しつけのできていない子」というような否定的な評価を受けやすくなり、保護者もまた、「育て方が悪い」などの誤解を受けることがあります。
しかし、ADHDは育て方やしつけによるものではなく、また、本人の努力が足りないためでもありません。

【レット症候群】

広汎性発達障害の一種。15000人~20000人の女児のみに発症する進行性の神経疾患で、生後6か月を過ぎてから発症し、目的をもった手の動き、歩行、会話などが困難となる。手をもみ合わせる、手をたたく、手を口に入れるなどの動作を繰り返すのが特徴。知的障害を伴い、周囲への反応が乏しくなる。1966年ウィーンの小児科医A=レットがこの症例を報告。

対応方法のご紹介

・相手の言っていることがわからない、など「わからない」があるケース

① 短く、ゆっくり話す

一つ一つの言葉が聞き取りやすくなり、何を言われているか理解しやすくなります。

② 言葉や文字だけでなく、身振・絵・写真・メモなどを使う

わからない言葉や文字があっても、他の手がかりがあるので理解しやすくなります。

③ 思っていることを具体的に、わかりやすい言葉で伝つたえる

「手伝って」→「○○をして」
「少し」→「○分ぐらい」
「すみやかに」→「早く」

など、体的に伝つたえると、考えや気持ちがわかりやすくなります。

・気持ちを落ち着かせるのが難しいケース

① 静かな所で少し休憩をとってもらう

周りが静かになると頭が休まり、緊張や混乱を落ち着かせやすくなります。

② 先の予定をかんたんに伝つたえる

「次は~だよ」「~だから大丈夫だよ」など短い言葉で見通しを伝えると、
先のことがわかるようになり、安心できます。

③ そっと見守る

一見変かわった行動に見えても、それが 気持ちを落ち着かせるための、その人なりの 方法になっていることがあります。 注意して止めさせたり、声を掛けたりせず、 時には見守ることも大切です。