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第11話 めいぼ、さぶいぼ

まずは、「めいぼ」について。

めいぼというのは、標準語でいう「ものもらい」のことです。名前や住所が書かれているリストのことではありません。ようは、寝不足や目にばい菌などが入ったときにまぶたにできる腫れ物のことですね。医学用語では、「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」というそうです(国語辞典にそう載ってました)。

まぶた自体も腫れるのですが、まぶたの裏側にゴロゴロとしたイボ≠ェできるので、目にできるイボということで、めいぼというのだと思います。これは、耳慣れないのはさておき、意味は分かりやすいと思います。

ただ、関西の方でも、さらに色々と別の呼び方もあって、テレビでダウンタウンの番組を見ていたときには、彼らは「めばちこ」と言ってました。また、めいぼと似ていますが、「めぼ」という言い方もあるようです(知人サイトの掲示板での情報)。

また、イボつながりで別の関西弁「さぶいぼ」についても少々お話を。さぶいぼというのは、寒いときにできるイボということで、標準語では「鳥肌」にあたります。

例えば、気持ちの悪いものを見たりしたときに、「うわーっ、きしょ。さぶいぼできるわっ」などといった使い方をします。

ちなみに、最近では、感動したときに「鳥肌が立つ」という表現がよく使われていますが、世の中には、それは誤用だという人もいるので(恐怖を感じたときなどにだけ使うのが正しい)、念のためご記憶を。管理人は、全然問題のない用法だと思っておりますが、イヤな思いをしたくない人は、TPOを考えて使われた方がよいかと思います。

2002/03/13

第12話 なおす、えらい

関西弁を知らない方の勘違いが多いことで、結構有名な「なおす」。

これには、標準語と同様、ものを修理したり、修正したりするという意味もあるのですが、関西弁特有の意味として、これらとは別に、「片づける」という意味があります。

この意味を知らないと、例えば会社などで上司から、「この書類、なおしといて」と、ポンと渡されると、書類のどの部分を修正するのかわからずに、延々とその書類を前にして悩み続けることになってしまいます。この場合、上司は単に引き出しやロッカーの中に書類を戻しておいて欲しいというだけの意味で使っているのですが・・・。

元々なおすには、乱れた状態のものを元の状態に戻す(乱れた髪をなおす、など)という意味があるので、特におかしな表現でもないのですが、標準語では、こういったシチュエーションでなおすを使わないらしく、混乱のもととなるようです。

また、なおすと同じく、標準語と同じ言葉なのに、違った意味を持つ言葉で、「えらい」があります。

これも、標準語と同様、「偉い」の意味で使う場合もあるのですが、「疲れる」や「つらい」の意味で使う場合が多いです。別の関西弁で、「しんどい」というのも、こういった場合に使いますね。

なので、「今日は朝から晩まで、仕事でえらいわ」というときは、自分で働き者だと自慢しているわけではなく、単に、仕事で疲れているだけなわけです。

こういった言葉から、関西人≠ヘ、偉そうだと誤解しないでいただきたいものです(実際に、偉そうな人間が多いような気もしますが、それは気がするだけです・・・おそらく)。また、関西の方も、色々と誤解を招くもととなるので、あらかじめ気を付けて使われた方がいいでしょうね。

2002/04/13

第13話 ほる、ほかす

今回は、「ほる」を。もちろん、「掘る」や「彫る」の意味もあるのですが、「放る(ほうる)」の意味として、「投げる」や「そのままにしておく」という意味があり、さらに、おそらくそこから派生した意味と思いますが、「捨てる」という意味があります。また、捨てるという意味だけを持った同義語に、「ほかす」という言葉もあります。使い方としては、「ゴミ、ほっといてぇ」や、「ゴミ、ほかしとくわぁ」などの形で使います。

これも、前回書いた「なおす」と同様、関西弁を知らない人との間で誤解を招きやすい表現で、ものを捨てて欲しいつもりで、「これ、ほっといて(ほっておいて)」と言っておいたのに、相手が、ああ、ほっておいて(そのままにしておいて)欲しいんだと思ってしまい、ゴミなのにそのまま大切そうにおいたままにされてしまうということが出てきます。なのでこの場合は、関西弁を使うなら、捨てるという意味だけを持った「ほかしといて」で頼む方が無難です。

* 実は、「ほかしといて」も、「保管しといて」に聞き間違えられて、さらに丁寧においたままにされてしまうというお話を、常連さんから伺いました。なるほどと、納得です。うーん、日本語って難しいですねぇ。

では、今回は、久しぶりに日常会話に役立つ表現を書いておきたいと思います。

今はちょうど、ゴールデンウイーク。アウトドアでキャンプなどを楽しむ方もおられるかと思います。そのとき、まず、ほとんどの方は、ホテイというメーカーのホタテ貝の缶詰を持って出かけられるでしょう。ですが、環境破壊の問題もあり、食べ残しなどをそのままにしておくと、野生の動物にまでも悪影響を与えたりしてしまいます。その場合、きちんと食べ残しは地面に埋めるなどして、処理しておくことが大切ですね。以下は、そんなときに役立つ例文です。

「なぁ、そこのホテイのホタテ、ほったままにしとかんと、堀田はんにほって渡したげてぇな。ちゃうちゃう、そっちのアケボノのやなくて、ホテイのホタテ、ほったってぇ。うん、そうそう、おおきに。で、堀田はんも、余ってしもたら、ホテイのホタテほったらかしにせぇへんと、穴掘って、ほって、埋めときやぁ。もし、ほらんで、ほったままにしといたら、熊とか怖くて、ホッとできひんからなぁ」

<標準語訳>

「ちょっと、そこのホテイのホタテ、おきっぱなしにしないで、堀田さんに投げて渡してあげてちょうだい。違う違う、そっちのアケボノのじゃなくて、ホテイのホタテを投げてあげて。うん、そうそう、ありがとう。で、堀田さんも、余ってしまったら、ホテイのホタテをそのままにしておかないで、穴を掘って、捨てて埋めておいてね。もし、捨てないでそのままにしておいたら、熊とかが怖くて、ホッとできないもんね」

その他、興味のある方は、ボールを堀に投げて捨てる場合なども、関西語訳してみると面白いかと思います。

2002/05/02

第14話 こそばゆい、みがいる

「こそばゆい」とは、女の子の名前ではありません。標準語でいう、「くすぐったい」の意味です。

一般的には、こそばゆいよりも、「こそばい」という形で使う方が多いですね。また、派生した表現として、「こそばがる」や、「こそばがらせる」、「こそばったい」などといった表現もします。

これも、関西人にとって、関西弁であるという自覚の少ない方言で、意味が通じなくて、逆にビックリしてしまうことがあります。

次に、同じ体の感覚についての言葉ということで、「みがいる」も取り上げたいと思います。

これは、標準語では、「筋肉痛になる」という意味になります。

普段運動不足な人がたまに運動したり、引っ越しなどで重いものを持ったりしたときに、「久しぶりにボーリングをしてみがいった」や、「昨日、○○したせいでみぃいってなぁ」、などと使ったりします。みの後ろに「が」が入らないときは、「みぃ」と若干伸ばし気味にするのがポイントです。

ちなみに、「みぃ」という発音だけの絡みで、上の関西弁とは全然関係ない話なんですが、関西では、蛇のことを、「みぃさん」と言ったりします。これは、干支の「巳年(みどし)」から来ているのですが、蛇(白蛇)は神様の使いという観点から、呼び捨てにするのは悪いということで、さん付けをするんでしょうね。

2002/05/18

第15話 強調表現

強調表現というのは、「とても」や、「すごく」、「非常に」などのように、あるものの程度を強調する場合に使う表現のことです。

関西弁でも、もちろん、上に挙げたような言葉を使うこともあるのですが、それよりも、「むちゃくちゃ」や、「めちゃくちゃ」、さらに、それから派生した言葉として、「むちゃむちゃ」や「めちゃめちゃ」、さらに、「むっちゃ」や「めっちゃ」、などといった表現の方をよく使います。

最近では、お笑い芸人の関西弁や、人気テレビ番組「めちゃめちゃイケてるッ」のタイトルの影響もあり、全国的にも浸透した表現になっているようですね。また、類型として、私自身は知らない表現なのですが、「めっさ」という表現も使われているようです。

本来は、否定的な場合(例えば「ひどい」、「悪い」など)に使う表現のはずなのですが、この場合は、強調の意味だけが取り出されて、肯定的な表現(「綺麗」や「面白い」など)でも使われます。なので、慣れていない方には、不思議な表現に思われるかもしれません。

しかし、関西弁には、さらに不思議な強調表現があります。それは、「アホほど」、「アホみたい」という、一見下品な言葉です。

ここでの「アホ」には、悪口としての意味はなく、驚いたり、あきれたりするニュアンスが込められています。関東でも、例えば「バカうま」などといった表現があるはずですが、それと同じ様な使い方ですね。

例えば、「アホみたいに大きい」や、「アホほど飲む」、「アホみたいに美味い」などといった使い方をします。後ろに、「美味い」や「面白い」などといった肯定的な言葉があれば、基本的には誉め言葉なので、そう言われた場合は、素直に喜んでもらえれば結構です。なので、「アホみたいに賢い」などという、アホなのか賢いんか、どっちやねんっ!!、といった表現も普通に使われます(この場合は、もちろん賢いわけです)。

逆に、けなし言葉を後ろに付けると、ただの悪口になってしまうので、ご注意ください。そもそも、この表現に関わらず、けなし言葉は強調しない方がよいと思いますが。

これからも分かるように、「アホ」というのは、関西では単なる悪口だけでなく、もっと親しみのある言葉でもあるわけですね。

2002/06/03

第16話 連用形+「な」

今回は、久しぶりに文法的なテーマで、連用形+「な」の説明をしたいと思います。関西弁では、連用形+「な」で、禁止≠表します。

とはいえ、具体例を出さないと、さっぱり意味がわからないと思いますので、具体的に説明しますと、「読む」の連用形「読み」に、「な」をつけた「読みな」や、「〜する」の連用形「〜し」に、「な」をつけた「〜しな」で、それぞれ、「読むな」、「〜するな」という、禁止の意味を表すのです。

終止形+「な」なら、通常の国語文法でも禁止なのですが(「読むな」、「〜するな」)、関西弁では、連用形に「な」をつけることによって、禁止の意味を表すのです。また、「な」の後ろに「や」を付けて、連用形+「なや」の形にもよくします(「読みなや」、「〜しなや」)。

ところが一方、標準語では、連用形+「な」で命令を表すため、話がややこしくなります。上記の例で言うと、「読みな」で、「読めよ」、「〜しな」で、「〜しろよ」などといった意味になってしまうので、禁止と命令と、180度、意味が変わってしまいます。

例えば、「酒、飲みな」と言われた場合、飲んでいいのか悪いのか、良く分からないということになります。これで関西人は迷わないのかというと、当然、迷いません。そもそも、関西弁では、命令の意味で連用形+「な」を使いませんし、アクセントが違うので、関東の方が命令の意味で連用形+「な」を使われても、区別できます。

さて、関西弁では、先に述べたように命令の意味で連用形+「な」は使わないのですが、実は、微妙に良く似た表現で、連用形+「ーな」の形で、命令や提案(〜したらどうだ?)の意をよく表します。このあたりになると、他府県の方はかなり混乱されるかと思います。

具体的に説明すると、「食べな」なら、「食べるな」という禁止になるのですが、「食べーな(食べぇな)」だと、「食べなさいよ」といった、命令の意味になるのです。ちなみに、標準語の連用形+「な」は、ぞんざいな口調の命令になりますが、関西弁の連用形+「ーな」は、ぞんざいな意味はなく(別に丁寧でもないですが)、親相手などでも、普通に使えます。

また、連用形+「ーな」と同じ様な用法で、連用形+「よし(おし)」というのもあります。おそらく、これは関西弁というより京都弁だと思うのですが、「食べよし(食べなさい)」、「はよ、しよし(早くしなさい)」などといった形で使います。こちらは、連用形+「な」よりも、目上の者が目下の者に使う(親が子供に使うなど)というニュアンスが強いように思いますので、使うには少し注意が必要かと思います。

管理人は、このサイトでは関西弁を標準言語で使っているので、他府県の方にはわかりにくい表現も多いかと思うのですが、実は、この連用形+「な」が、一番間違われやすい表現だったようです。今更ながらですが、関西弁では、このように、禁止の意味になりますので、誤解なきようにお願いします。

2002/06/13

第17話 連用形+「しな」

今回は、前回の連用形+「な」と似た形で、連用形+「しな」の説明をしたいと思います。

関西弁では、「行く」や「帰る」、「来る」の連用形に「しな」をつけて、「〜の途中に」という意味を表します。

例えば、「行きしな」で「行く途中」、「帰りしな」で「帰る途中」、「来しな(きしな)」で「来る途中」を表します。行きしな≠ニ帰りしな≠ヘ、さらに、な≠省略して、「行きし」、「帰りし」と表現する場合もあります。

また、上で挙げた動詞以外につくときは、「〜し始めたときに、〜するとすぐに」の意味になります。

例えば、「寝しなに地震があってびっくりした」や、「テレビ見しなに電話があった」などと使って、それぞれ、「寝ようと思って布団に入ったら、地震があってびっくりした」や、「テレビを見だしたらすぐに、電話があった」等という意味になります。

ですので、長野県にある、リゾート地で有名な蓼科(たてしな)に行く途中、地元名産の信濃そばを食べて誉めたら、お店の人が喜んで粗品ですがと、お菓子をくれて、そのお菓子を帰る途中の列車の中で食べた、などといった、心温まりながらも、極々ありふれたシチュエーションの場合などは、次のようになります。

「蓼科への行きしなに、信濃そば頼んで食べしなに「美味しぃなぁ」て誉めたら、粗品でお菓子くれたんを帰りしなに、*しなの≠ナ寝しなに思い出して食べてん」

* しなの=E・・愛知県から長野県を走る、特急の名前

<標準語訳>

「蓼科へ行く途中で、信濃そばを頼んで、食べてすぐに「美味しいねぇ」と誉めたら、粗品でお菓子をくれたのを、帰る途中にしなの≠ナ寝ようとしたときに思い出して食べたよ」

なお、蓼科を戦前の日本での中国に対する呼称支那(シナ)≠ノ変えるのは、蔑称と言うことで、今では不適切になるので、おやめになった方がよいかと思います。信濃そばを某ラーメン屋の名前支那そばや≠ノするのは構いませんが、美味しいと誉めても、店主に「うるさいっ!!」と怒鳴られるだけらしいので、こちらも誤解が生じないよう、おやめになった方がよいかと思います。

2002/06/23

第18話 のほほん、まったり、はんなり

このサイトの目標でもあり、永遠のテーマでもあるのが、実はこの、「のほほん」、「まったり」、「はんなり」だったりします。

のほほんと、まったりは、最近では全国的にも使われていて、皆さんもよくご存じかもしれませんが、意味は、「のんびり、ゆっくり、気張らず焦らず、自然体でやっていこう」というような感じでしょうか。

いわゆる癒し系≠フ言葉として、人気なようです。

最後のはんなりは、関西弁というよりも京都弁で、皆さんにはほとんど馴染みがない言葉かもしれません。意味は、本来は、「明るい華やかな色、様子」を表しているそうなのですが、現在、京都でよく使われている意味はかなり違うように思います。標準語に直すのが非常に難しい言葉なのですが、大体、「上品な、優雅な、優しい、おっとりとした雰囲気」といったニュアンスで使われているかと思います。

毎日がせわしなく、イライラし、ストレスのたまりがちなこの世の中。管理人である自分も、そして、見に来られる方々も、肩肘張らずに一息ついて、つかの間の安らぎを覚えられる、そんなサイトになれればいいなと思っています。

・・・まぁ、あぶくでちらほらと怒りをぶちまけているのは、ご愛敬ということで・・・(汗)。

2002/06/30

第19話 そや

「そや」といっても、「粗野」の意味ではありません。関西弁で、そやというのは、「そうだ」という意味になります。第4話の「や」音便でも簡単に触れているのですが、よく使われる表現なので、別に説明したいと思います。

ちなみに、「そうだね」の意味を表す場合はそのままね≠足した「そやね」になりますが、「そうだよ」という意味の場合には、「そやで」という形になります。「そやよ」にはならないので、ご注意ください。

そやは、質問の答えで Yes であるというときにももちろんつかいますが、他の言葉とくっついて、接続詞になることも多いです。

例えば、「そうだけど」の意味で、「そやけど」、「そやかて」などといった表現をしますし、また、「そうだから」の意味で、「そやから」、「そやさかい(に)」などといった表現もします。

ちなみに、今、「そやさかい」で使った「さかい」は、「〜だから」という理由を表す場合に使われます。この言葉は、かなりコテコテの関西弁なのですが、引っ越し会社のコマーシャルの影響で、他府県の方でも知っておられるのではないでしょうか?

「引っ越しのサカイはお得やさかい」というのは、「引っ越しのサカイはお得だから(ご利用ください)」という意味になるわけです。

2002/07/31

第20話 米をかす

今回は、「米をかす」について。人に頼む場合は、「お米、かしといてね」などといった表現をします。といっても、ご飯を炊こうと思っていたら、ちょうどお米が切れていて、困ってしまったので、隣の家にお米を貸してくださいと頼みに行く・・・というわけではありません。

関西弁で米をかすというのは、お米をとぐ(洗う)ということを表します。私は、これが関西弁だとは最近まで知らなかったのですが、関西以外では、この表現を使わないようですね(*)。お米というのは、日本人の主食で、日々の生活と切っても切れないものなのですが、そういった大切な食べ物についての表現で、こういった違いがあるのは、面白いですね。

* 関西でも、京都周辺以外では、あまり使わないようです。また、逆に、名古屋周辺ではよく使われているようです。名古屋弁サイトに行くと、名古屋弁として「米をかす」が載っていました。

ちなみに、同じ調理の話で、こちらは微妙な違いなのですが、関西弁では、野菜などの煮物を作るときの表現で、「炊く(たく)」という言葉をよく使うのですが、関東の方では、こういった場合、「煮る」を使うと聞いたことがあります。

これは、確認が取れていないのですが、本当なのでしょうか?例えば、京都のお惣菜(おばんざい)のメニューには、色々と煮物があるのですが、それぞれ、「カボチャの炊いたの」や、「ひじきの炊いたの」などといった表現をします。標準語では、「カボチャの煮物」や「ひじきの煮物」になっているはずなので、やはり関西弁特有の表現なのかなという気はしますね。

なお、おでんのことを、関西では、関東煮き(かんとうだき)といったりもします。字は「煮る」ですが、読み方は「炊く」で、これも関西では炊くをよく使うことの表れなのかもしれませんね。余談ですが、なぜ、関西ではおでんを関東煮きというのかというと、元々、おでんは田楽(でんがく%、腐や魚、野菜などに味噌を塗って焼いた料理)を表していたので、それと区別するために別の言葉にしたのではないかと、管理人は考えています。ちなみに、現在では、関東煮きよりも、おでんの方が、関西でも普通の表現です。

余談はさらに続くのですが、関西では、「ちくわぶ」というものは、まずありません。また、以前、東京のおでん屋さんで「スジ」を頼んだら、練り物が出てきて、びっくりしたことがあります。関西では、スジといえば、牛スジのことを指すのですが・・・。それぞれの地方での、食べ物の違いは、言葉の違い以上に大きいのかもしれませんね。

2002/08/06

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