第11話 お花見
知ってる人は知ってるけど、魚は昼でも結構自由のきく仕事をしてるねん(^^)。なので、お花見シーズンの今は、あっちの桜、こっちの桜と、ぶらついては、デジカメでパチパチ写真を撮ってんねん。
今年は、天気もずっといいので、いっぱい写真も撮れて、満足満足(^^)。
ただ、今年は花粉がいまだに飛び回っているので、昼間から外に出てると鼻水が( ̄TT ̄)。夜帰ってからも、かなり酷い目にあってるし(T_T)。
それでもやっぱ、桜はえーねんねぇ・・・ぶくぶく。。。2001/04/12
第12話 自民総裁選
久々の、真面目なお話を( ̄m ̄)。
今日現在、自民党の総裁選に麻生、亀井、小泉、橋本の4人が出てるんやけど(これ以上はでーへんみたい)、誰がなるのか、んで、その後どないなるのか、ちょっとばかり興味があるとゆーことで。
ちなみにそれぞれの候補に対する魚のイメージは、
<第一印象>
麻生・・・誰やねん?、亀井・・・ゲシュタポ、小泉・・・ライオン、橋本・・・歌舞伎役者
<中身>
麻生・・・誰やねん?(中身とちゃうやん(笑))、亀井・・・行き当たりばったり、小泉・・・意固地、橋本・・・ワガママ
なんやけど・・・、ろくなん、いーひんなぁ(笑)。まぁ、魚的には、小泉は好きなんやけど、参院選では是非とも自民党に負けてもらいたいんで(民主がいーわけではない。とゆーか、民主に比べたら自民の方がまだマシやと思う。ただ、今回だけは、なにがなんでも自民が負けへんとあかんと思う)、小泉が詰め腹を切らされるのはちょっと・・・とゆーことで、橋本がなって自民が参院選で惨敗、9月選挙で小泉総裁(YKK体制)、抜本的な構造改革・・・てゆーパターンが、一応はえーんやけどね。
本音は、YKKと民主右派(ようは、旧社会党系を除く民主)がくっついて新しい政党を作ってもらうんが一番いーんやけどねぇ。
さてさて、どーなることやら。どっちにしても、景気回復は、9月以降か・・・(T_T)。ま、だらだらと中途半端な状態が続くより、森がなって自民に引導を渡したのが良かったのかも・・・とでも思わな、やってけんよなぁ、ぶくぶく。。。2001/04/17
第13話 白い粉
最近の京都は暑いねん。魚のうろこも、ひからびそう(笑)。
そんな中、魚は昼間の暑いときに近所の公園なんかを走ったりしてるんやけど(自業自得やん(笑))、走り終わると、のどやほほのあたりに白い粉が( ̄□ ̄;;。
もちろん、危ない薬てゆーわけではなくて、汗が塩の結晶に固まったもんなんやけど(^^;;、ぼちぼちそーゆー時期になってきたんやねぇ。終わった後に公園の水道で顔を洗ったら、しょっぱい(><)。
ジョギングは去年の秋ぐらいから始めてるから、夏場はどんなんかわからへんねんなぁ。無理して走らへん方がえーんやとは思うんやけど・・・(−−?)。夏場は、夜に走るか、ジムにするか。ちょっと悩みどこやねぇ、ぶくぶく。。。2001/04/21
第14話 子供の頃のたからばこ
結構、政治好きな魚なんで、今回はやつぱしタイムリーなこのネタを。
新内閣のキャッチフレーズを、マスコミとか政治評論家がつけてるんで、それに習って魚もつけてみると、
「子供の頃のたからばこ内閣」
なんて、いかがでせふか?お気に入りのものから、キラキラと光る綺麗なもの、実用的なもの、何で入れたのか覚えてへんけど(笑)、なぜだか愛着のあるものなど、etc.がいっぱいつまった宝箱。見て、色々と想像すると、わくわくしたり、にやけたりなんかして。
参院選向きのプロパガンダや、所詮はYKK派閥人事やなどと陰口も叩かれてるけど、それを差し引いても、魚としては面白い。きっと、小泉さんも、自分の宝箱に詰めこむ感じで、色々と考えはったんとちゃうかなぁ?後は、見せかけだけの、子供のおもちゃに終わらないことを期待するだけっす( ̄m ̄)。
p.s.個人的にウケた、コメント。評論家か議員か忘れたけど、塩川財務大臣の起用についてコメントを求められて、一言「若返り人事でしょう」と答えたコメント(宮沢前大臣、81歳、塩川新大臣、79歳)。魚のセンスには、ぴったりの回答でやした( ̄ー ̄)。ちなみに、魚なりの解釈は、
1.小泉総理大臣兼務財務大臣。小泉さんが、自分で財政もやりたいから、相談役として配置した。
2.加藤紘一財務大臣への繋ぎ役。
これは魚のうがちすぎ?ま、なんにしても、興味深く見守っていきたいと思います。以上、官邸より、まんぼう長官からの発表でした( ̄m ̄)、ぶくぶく。。。2001/04/27
第15話 金正男?
連休中に、金正日の息子の金正男らしい家族連れが空港で拘束されて、強制送還されたとか。
まぁ、例のごとく色々と政府が批判されてるみたいやけど、魚的には、無難な解決やったかなぁとゆーことで、えーんちゃう?て思てるんやけど。
拉致疑惑事件の家族の方なんかは当事者やから別として、マスコミは、もう少し評価した報道してもえーんちゃうかなぁて思うんやけど。魚が一番評価してんのは、とにかく解決が早かったこと。今までやったらだらだらとあーでもない、こーでもないと、誰も責任取らへんよーに先延ばしして、中国やアメリカ辺りに助けてもらってようやく解決してたような問題が、とにもかくにも素早く(一応筋も通って)解決できたんはえーことなんやと思うけどね。これも、新政権の効果かな?
今回の事件をプラスにできなかったて、評論家がいってたけど、どーやれば、プラスにできるん?魚は、プラマイゼロで御の字やと思うけど。
しかし、今回の事件で一番びっくりしたんは、金正日の息子が拘束されたということでもなければ、彼が東京ディズニーランドに行くつもりやったということでもなく(ホンマなんか知らんけど(^^;;)、彼が魚とタメ年やったてゆーこと(@O@)。魚も老け顔なんやけど(^^;;、彼には負けた・・・ノ(_ _)ノバタッ、ぶくぶく。。。2001/05/06
第16話 トイレでの出来事
今日、近所のスーパーに行って、トイレに入ったら、洗面所で婆ちゃんAが当然のような態度で手を洗っていた( ̄□ ̄;;。
そこへ、その婆ちゃんAの連れの婆ちゃんBがやってきて、「あんた、ここ男子トイレやで」と驚いたように声をかけたら、「いや、見たら空いてたから」と、婆ちゃんAは、こともなげに答えて、けらけら笑いながら出ていった。
うーむ、婆ちゃんA、恐るべし( ̄^ ̄;;。渋滞の高速のサービスエリアなんかで、おばちゃん連中が男子トイレに押し寄せてくるのはよく見るけど、まさか、平日の空いてるスーパーのトイレで堂々と用を足していたとは・・・。
つーか、ぽけ老人とちゃうよなぁ(^^;;、ぶくぶく。。。2001/05/23
第17話 ハンセン病(長いっす(汗))
今、話題のハンセン病問題についての魚なりのお話を。かなり法律的なお話なんで、興味のない人はパスしてね(^^;;。ただ、興味はあるけど、新聞なんかじゃ、よーわからへんていう人には、少しはわかりやすいお話なんで(やと思うけど)、役に立つかも?
魚は、医学的なお話については、全く知識がないので(^^;;、法律のお話に限定させてもらうんやけど、大まかな流れとしては、悪質な伝染病として、法律によって強制的に隔離(一般人と接触できない場所に閉じこめられること)されていたハンセン病患者の方が、実は、ハンセン病が悪質な伝染病ではない、隔離されるべきではない病気だと分かってからも、なお、法律が廃止されずに、つい最近まで強制的に隔離されていたということから起こった問題なんやね。
人を強制的に隔離するということは、日本では原則として許されへんことやねん。ただ、あくまでも原則なので、例えばコレラなどの、命に関わるような、そして、感染力の強い伝染病患者は一応、法律で隔離することはできるし、これは、みんなが安全に暮らしていくためにも必要なことやから、まぁ、問題はないということになっている。
で、ハンセン病も昔は、そういう、たちの悪い伝染病やとされていたので(当時の医学の問題もあるけど)、当時としては=A隔離するべきやという法律ができていたわけやね(ただ、このときの人権侵害にも相当酷い問題があったらしい)。
ところが、医学の水準も上がって、1960年頃には、ハンセン病ていうんは、そんなにたちの悪い病気でもなく、感染力も低く、隔離すべきほどの病気ではないということがわかってん。なので、本来はその時点で、例外の措置であった隔離を取りやめて、原則通りその人たちが好きなところに住んで、好きな仕事をできるようにするべきであってん。
だって、これは、憲法で全ての国民に認められた、自由なんやから。だから、この時点で、ハンセン病患者さんを隔離するという法律は、日本の憲法に違反する法律になってしまっててん。なのに国は、国会も厚生省もその法律をそのまま放っておいて、憲法に反したままその後30年以上も、ハンセン病患者さんを隔離し続けててん。
とまぁ、このことを踏まえておいて(いや、適当に流してくれててもえーんやけど)、熊本地方裁判所の出した判決は、こんな憲法に反した法律を放っておいていたとは、国会も厚生省もけしからん。法律が憲法に違反していることが分かった時点でその法律は廃止するか、憲法に合った内容に変えるべきで、そのまま放っておいてハンセン病患者の方の人権を踏みにじり続けてきたとは何事やと。憲法に反しているということがわかったのが、40年も前のことなんやから、最近の隔離政策はともかく、少なくとも、そんな昔の責任まで知らんわなんて、そんな無責任なことを国が言うな(実は、20年以上前の不法な行為なら、時効が成立して責任が問われへんねん)。強制隔離はつい最近までずーっと続いてたんやから、時効やなんて言わさへん、40年分、まとめて損害賠償せいっ、てなもんやったわけやね。
魚的には、結論は妥当、というか、結論を妥当にするために裁判官が必死で理屈を組み立てた判決やと思うんやけど、その代わり、法律的にはちとおかしい判決になったんやわ。
法律的におかしい点ていうのは、上でも書いたように、ほんまやったら、20年以上前の不法な行為は時効になるのに、時効を認めなかった点。もちろん、不法な隔離政策自体は最近まで継続してたから、丸々時効になるていうことはないんやけど、少なくとも時効分の損害賠償額は差し引くていうのが、まぁ、妥当というか、法律に沿った判決やったやろうね。ただ、じゃあ、世間から隔離され、差別されていた人たちが、今から20年も前に裁判を起こせる状態やったかいうと、そうでもないやろうから、この人らに時効の概念を持って来るというのも、酷といえば酷な話なんやけど(この法律が廃止されたのは、1996年のこと。それでようやく、患者さんたちも裁判なんかについても考えられる状態になれた)。
それともう一つ、これは別に法律的におかしいことではないんやけど、以前最高裁判所が出した判決(国会がわざわざ憲法に反する法律を作った場合はともかく、何もしなかった場合まで、責任を負うことはない)、ていうのに反しているていう点が、この判決の問題やとされてん。まぁ、別に、最高裁判所の判決と違った判決をしても、法律的には特に問題はないから、これをさっきの時効の問題と同列にするのは、ほんまはおかしいんやけどね。その辺りのことをマスコミもあんまり分かってへんのかなぁ?
まぁ、それはさておき、そういうおかしい点、納得できない点があるから、国(どうやら厚生労働省の方)は最初、控訴するていう意見やったみたい。ハンセン病患者さんに賠償をするのはするけれども、判決の内容はおかしいから認められないという理屈やったわけやね。
もっとも、この控訴するていう考えと理屈は、別にマスコミが報道してたみたいに非難されるようなことでもないんやけどね。実際、客観的に見ても判決の理論立てはおかしいとこもあるし。それに、判決が不服な場合に控訴することは、個人も国も含めた、誰にでも認められた権利やし。
ただ、魚的には、国がそのまま受け入れて良かった判決やったと思うねん。いくら最高裁判所が、積極的に憲法に反した法律を作らない限りは国会に責任はないていってても、これは酷すぎるもん。住みたいところに住む、したい仕事をする、これは本当に最大限尊重されるべき自由やと思うし、そんな大事な自由を踏みにじる法律を廃止しないていうことは、そんなむちゃくちゃな法律を作ったのと同じ事やと思うよ。少なくとも、最高裁判所の判決を元に俺たちには責任はないんだと、いきまく人間には、国会議員にも官僚にもなっていて欲しくはないなぁ。
ま、この辺りは、論理的な法律論やなく、単なる感情論なんやけど。ただ、裁判ていうのは、裁判官がする以上、人間としての感情ていうのも重要な要素やと思うし、政治家には、もっと重要なことやと思う。だから、魚は、今回の判決も、控訴をしないていう国の決定も、それを聞いてほっとした。
でも、ハンセン病患者の方をずーっと放っておいた国会議員ていうのは、結局、国民が選んでんにゃけどね。そして、晴れて自由の身になってから、大騒ぎしているマスコミは、あの人たちが隔離されている間は、なんであんなに無関心やったんやろね。ま、少なくとも魚よりは関心があったんやろけど。そう思うと、いやーな気持ちにもなるねんねぇ・・・ぶくぶく。。。2001/05/25
第18話 クーラー
ぼちぼちとクーラーのいる時期が近づいてきたんで、魚もクーラーのフィルターの掃除をしてん(^^)。
フィルターをはずして、ベランダに持って出て、使い古しの歯ブラシでホコリを落としてから、台所の流しで綺麗にお掃除、ピッカピカ。これでいつでも大丈夫さっV( ̄ー ̄)。
ホコリが溜まったまま梅雨時を迎えると、カビも生えやすくなるんで、今の間にフィルターの掃除をしといた方がえーと思うでぇ(^O^)♪
以上、魚からのプチアドバイスでやした( ̄m ̄)、ぶくぶく。。。2001/05/28
第19話 外務省問題
政治がらみが続くんで、やめとこかなぁて思てたんやけど、他にネタがないので、仕方なく(笑)。
論点は結局、外務大臣の発言内容と、それをリークすること(まぁ、外務省の官僚なんやろうねぇ)と、そのリークをマスコミがそのまま報道することの、それぞれの是非。
とりあえず、それぞれの行動のどれが正しいかなんていうのは、色んな状況によるんで、一般論としては何ともいえへんにゃけど、今の状況で一番問題なんは、リークをしてる外務省(あ、言い切った(笑))。ま、マスコミは嫌いやけど、一応、自分の仕事をしてるだけやし、外務大臣も、公式の場で言ってるわけでもないしね。
もちろん、会談内容によっては、国家公務員の守秘義務に違反するとしても、国民に対してその内容を知らせる必要があることも、あるやろう(人としての、倫理上の問題ね。でも、きっと大臣次第でそーゆーときには、黙ってるんやろうなぁ(笑))。
でも、今度の内容は、別にどーでもえーやん(^^;;。いや、政府の見解と違うていうても、外務大臣が公式見解として言ったんちゃうんやから、別にええんちゃうの?これをいうたら、外務大臣は公人だから・・・て、評論家は言うやろうけど、それで外交上問題があるなら、任命権を持つ総理大臣が罷免すりゃいいんで、官僚がわざわざマスコミをたきつける必要はないでしょ。
それに、実際に外交に悪影響を与える発言やったとしても、少なくとも、マスコミに漏らして騒いだ方が、外向的にはもっと困るやん(^^;;。日本の外務省はプライベートの会談内容でも漏らすていうたら、どこの外務大臣も日本の外務大臣と話しをせーへんようになるやん。
マイナスは、数字が増えれば増えるほど、被害が大きくなるということを、外務省の方々は、もう一度中学校の数学でお勉強してね(はぁと)。
ま、魚は、わかってるやろうけど、今度の政権にはかなり好意的なんで( ̄m ̄)、バイアスのかかった意見やとは思うけど、とにかく、外務官僚は酷すぎ。国家公務員やったら、ホンマ、国民のために働けよ(^^;;。あ、ちなみに、田中外務大臣自体は、魚は元々あんまり好きでもないし、今でも好きではないし(笑)。ただ、外務省内部の改革に期待してるだけ。外交は?まぁ、政府が親米で、外務大臣が親中で、バランスとれてえーんちゃうかぁ(^O^)(それでホンマにえーのか(^^;;)、ぶくぶく。。。2001/06/09
第20話 刑事責任能力(内容が法律的なんで、かなり難しいかも)
みんなも、当然知ってるとは思う、大阪で起こった殺傷事件。
あの事件については、色々な角度(精神障害者の責任能力、学校の安全確保、精神病患者に対する病院の判断、大多数の危険のない精神病者に対する偏見からの保護等々)からの検証が可能かつ必要なんやけど、世論としての一番の関心事は、いわゆる刑事責任能力と刑罰との関係なんやと思う。ここでは、具体的な今回の殺傷事件のことやなくて(今回のは責任能力が問えるかもしれへんので)、一般的なお話にするね。
そもそも、刑罰ていうのがなんで定められてるかというと、いくつかの理由が絡み合ってるんやけど、大まかに言えば、犯罪の予防(捕まって、刑務所に入れられたり、死刑になったりするぐらいなら、止めておこうと思わせる)、犯罪者の更生(たとえ過ちを犯したとしても、反省して、後の人生において、社会の役に立つ行動を取ってくれるなら、社会全体としてみてプラスである)、社会的秩序の維持(あれだけの事件を犯して、なにもペナルティを受けないなら、自分も好き勝手にやってやるなどと思わせない、行為にはそれだけの責任があるということを分からせる)ていうのがあるんやね。
で、じゃあ、精神障害者・・・ていうと、わかりやすいけど誤解を招きやすい表現なので(こう書くと、精神障害者全般がまるで危険なように思われてしまうから。大多数は、危害を加えない安全な人やし、医学的に精神に障害がない人でも、人を殺している奴は腐るほどいる)、法律用語の心神喪失者(犯行時点で、それが悪い行為なのかどうなのか分かっていない人)て書くことにするけど、この人らが罪に問われへんていうのは、その行為の善悪の判断ができない以上、処罰しても、犯罪の予防にならない(犯罪行為ということすら、あらかじめ理解できひんにゃから、意味がない)、刑罰を科すことによる更生の期待ができない(悪いことをしたという自覚がない以上、刑罰の有無は問題ではない、むしろ治療をして治すことによって、社会の役に立つことができる)、特別な状況なので、社会秩序には関係ない(罪に問われないようにするには、心神喪失にならなければならないが、自分の意思でなれるわけではない * 薬物使用などの問題は、今回は別ね)、なので、刑罰を加える意義がない、ていう理由からやねんね。
元々、刑罰ていうのは、人権(これが胡散臭い概念になってきてるのが魚としては残念なんやけど)を著しく制限する行為なんで、特別の理由がない限りは加えるべきではないていうのが、法律家(刑法や憲法を作った人も当然含む)の考え方やねん。
なので、意味がない以上、心神喪失者に刑罰を科すべきではないていうのが、法律家としての理屈やねんね。
例えば、同じ心神喪失者でも(正確には違うんやけど、保護されてる理由は一緒)、1,2歳ぐらいの幼児が、大事にしていたおもちゃを取られたから、腹が立って、遊んでた友達に積木とかをぶつけて、ケガをさせた場合、この幼児を傷害罪で起訴して、刑罰を負わせる・・・なんてのは、ナンセンスやね。
今回の事件を含めて、今までにも何度もあった事件の場合、大体の対象が大人やから、今の幼児の例のように必ずしもナンセンスやとは思われへんにゃけど、少なくとも、法律家の考え方としては、一緒なんやわ。
ただ、魚としては、この考え方が、何が何でも重要で、守らなければならない考え方とは思わへん。少なくとも、法律ていうのは、大多数の国民が支持することによって、初めて効果があるんやから(先に書いた、社会秩序の維持ていうのは、このことやね)、国民の多くが疑問を持つような法律ていうのは、少なくとも問題はあるねんね。
まぁ、国民の意見が常に正しいていうわけではないし、逆に、恐ろしい偏見を生み出す可能性もあるけど(例えば、精神障害者に対する、無差別の強制隔離等)、それでも、全ての国民にとって、できる限り、今よりもより良い法律になっていくにこしたことはない。
もちろん、魚は、今回も過去も含めて、こういった事件の被害者でもなければ、関係者でもない、ある意味、無責任な第三者にしかすぎひん。やので、関係者の人からしたら、何を好きなことを書いてるんや、自分の身に置き換えてみぃと、不快感を与えるかもしれへん。
でも、魚としては、こういった、客観的な見方ていうのも必要やと思うねんね。なんでかというと、これから法律を改正するにしても、新しく作るにしても、それは今、存在しない犯罪≠ニいうものを想定する以上、実際の事件やなくて、色々な形の行為に一律に適用されることを考えなあかんから。
そのためには、客観的な考え方がどうしても必要やと思う。でないと、想定外の事件が起こったとき、適切に対処できひんから。ただ、もちろん、当事者の意見も同じぐらい重要やとは思う。今までの法律は、どちらかというと、当事者の意見が軽んじられてきたきらいがあるんで、これからは、できるだけバランス良く調節してもらいたいと思う。
なお、今回の事件を機に、刑法の改正の検討を内閣が打ち出したみたいやけど、その結論はさておき、その検討自体に反対する人は、魚としてはとても支持できひん。検討の課程で、意見を聞き、悩み、論議を重ねた上で、それでも現行の規定が望ましいというなら、その課程でそう訴えたらいい。検討自体を拒否するなんていうのは、自分の考えだけが正しいと思ってる単なるエゴイストのナルシスト。そんな人間が、安易に人権≠トいう非常に重い言葉を濫発(らんぱつ)するから、人権ていう言葉自体が軽く、胡散臭く思われてしまうんや。全く、えらい迷惑な話やねぇ、ぶくぶく。。。* 参考文献、「刑法総論講義」、前田雅英著、東京大学出版会
2001/06/11