第181話 大和路
9月25日の日曜日に、ネットの知り合いの方とオフ会に行って参りやした( ̄m ̄)ノ
メンツは、魚と、のりちゃん(+ダンナさん)、とくちゃん(ちなみに魚のリアル友人でもある)の4人。クイズ掲示板の方で仲良くやってるメンツなんで、魚のサイトの一般的な(笑)訪問者の方には馴染みの少ないメンツかも。猫団子さんもクイズ掲示板の常連さんなんやけど、今回はチト無理やろなぁてことで誘えず。一度、一緒に会える機会があればえーんやけどねぇ。
最初は飲み会の予定やったんやけど、のりちゃんのダンナさんが昼間も空いてるんで、車で色々と回ろかぁてなことになって、昼間から葛城地方の寺社仏閣を巡ることに。
知ってる人は知ってるように、のりちゃんはむっちゃ寺社仏閣に詳しい方で(ダンナさんも詳しい)、お二人のガイドさんを超える(笑)、解説を聞きながら色々なところを回ってきやした。
回ってきたのは、それなりに有名なんかも知らへんけど、魚は知らへんかったところがほとんど。まずは、葛城山麓公園でコンビニで買ったお弁当をパクつく。そこは、古墳が色々と中にある公園で、石棺の入っていた墓穴もあって、自由にその中に入れるようになってたりする。で、どんな風になってるかなぁと、とくちゃんがそこに入ってきょろきょろしてる最中に、「そういう墓穴には、気色悪い虫や蛇がよくいるねんなぁ(−。−)ボソッ」と呟くのりちゃんダンナ。そういうことは、入る前に言った方が…( ̄□ ̄;;
その後行った一言主神社いうところは、一生に一度だけ一言で言える願いを唱えれば、その願いが叶うてなことなので、とりあえずお願い(願い事は秘密( ̄m ̄))。で、次は高鴨神社いうところに行ったら、そこの宮司さんはのりちゃん夫妻の知り合いらしく、少し上がらせてもらって雑談。元旦に、100の番号の中に5つの番号しか入っていないという凶のおみくじを、番号違いで3連続引いてしまったという人の話を聞いて爆笑。その人は、二度とこんな神社には、来ーへん(●`ε´●)、と怒って帰ったとか(笑)。その他も色々な話を聞いたけど、宮司さんの話なんて滅多に聞く機会がないんで、貴重な経験ができやした(^^)
* ちなみに、どんなすごい確率なんやろうてみんなで盛り上がっているところに、100万分の60(−。−)ボソッて、マジレスしてしまうところが、塾講師の職業病なんやろなぁ(゜゜)
で、その次は「ラッテたかまつ」ていう牧場のソフトクリームを食べに行く。あっさりしてるんやけど、牛乳の味が濃厚でむっちゃ美味しかった( ̄¬ ̄)ジュル
んで、次は龍田大社いうところへお参り。そこの狛犬を見ながら、のりちゃんのぷちトリビア。神社の狛犬は雄雌つがいで、ちゃんと作ってある奴には、雄の方におちんちん≠ェついているらしい( ̄m ̄)。確かめてみたら、確かに( ̄□ ̄;;。ちなみに、雌の方も穴が空いてたりするのがいるらすぃい(*ノノ)。うーむ、これは知らなんだ。これから、神社に行ったらチェックせねば(-_☆)キラリ
で、最後に信貴山。ここは、信貴山縁起で有名なんで、魚も名前だけは知ってたけど、行くのは初めて。虎で有名なお寺で、大きな張り子の虎なんていうのもあって、虎が一杯。そういうことから、阪神ファンがよく訪ねるらしくて、今回の優勝で、また参拝客が増えてるかも。ここの山頂に空鉢堂ていうお堂があるていうことで、登ってみるかということに。結構な登りで、そこそこ距離もあるよぉと聞いてたんやけど、魚もとくちゃんも別に歩くのは嫌いではないんで、軽くえーよーと二つ返事。すると、なぜか、水を満々にたたえた容器が二つ目の前に( ̄□ ̄;;
どうやら、そこの上には水がないんで、上にあるバケツに水を持って行って貯めるのがルールらしい。ちっ、罠にはめられた(−。−)ボソッ。てなわけで、大体2kgぐらいある容器を1個ずつ両方の手に持ちながら階段を上ることに。うーむ、いい筋トレになった( ̄m ̄)。その日はかなり涼しかったんやけど、すぐに汗だくに。まぁ、その分、後で飲むビールが美味くなるからいっかぁ(笑)
てなわけで、信貴山も色々と回って、帰りは王寺駅の近くにある和民で夕食。色々と歩いて運動したんで、ビールもご飯もより美味しかった(^^)。のりちゃんのダンナさんは、車を運転したはったんで飲めず。どうも、すいませんでした。
などと、楽しいひとときが過ごせやした。皆様、どもども(^^)。風景等は、京景色にアップするんで、そちらをごらんくださいませませ、ぶくぶく。。。2005/10/02
第182話 靖国参拝
こないだ、小泉首相が靖国神社を参拝したことについて、またまた、色々と騒がれてる。まぁ、今回は今までに比べてトーンダウンはしてるみたいやけど、それでも今までと同じ様な批判や擁護の意見が飛び交ってる。最近バタバタと忙しかったんで、これについてすぐに書けへんかったから少し間が空いたけど、魚なりの考えを少し書いてみます。
魚の、首相の靖国参拝についての考え方は、何度か書いてると思うけど、ようはそのときの首相の自由やと思ってる。首相だから行ってはダメという意見も、首相ならば行くべきだという意見も同意しない。首相が靖国神社に参拝することによって悲しむ人がいることも、喜ぶ人がいることも、全て含めて考えて、行動するべきやと思うだけやねんね。
日本は戦争の責任を全く感じていない、大量の中国・朝鮮人を虐殺した人殺しを崇拝している、日本のために尊い命を流した方に感謝の意を表すのは当たり前だ、今の日本があるのは靖国の英霊のおかげだ、などの色々な意見がある。それらが、正しい正しくないはわからないし、魚が評価すべき問題でもない。でも、それらの意見を訴えることは絶対に守られるべきやと思う。そして、それと同じぐらい、小泉首相の信教の自由も守られるべきやと思っている。
小泉首相の靖国参拝について、こないだ大阪高裁で違憲という判断が、判決とは全く関係のない傍論と呼ばれる部分でなされた。この方法については賛否両論あるんやけど、魚は、勝訴をさせて上告できひん側に不利益な内容を判決の中で述べるのは感心せーへん。つまり、否定派やね。
裁判自体は小泉首相の靖国参拝によって精神的苦痛を受けたから金を払えていう裁判やったんやけど、それについて国は払う必要がないていう判決で国が勝ったから、首相の靖国参拝は違憲やていうことが判決に関係のない部分で述べられていても、勝った国側は上告できひんねんね。にもかかわらず、マスコミはこれで「違憲判決が確定した」という虚偽の報道をする。
正直、この姿勢について魚は非常に腹を立てている。裁判官は、まぁ、まだいい。日本には憲法裁判所がないから、こういう形でしか憲法判断がしにくいていうこともあるやろう。でも、自分たちの思想を喧伝(けんでん)せんがために、真実をねじ曲げた報道をするマスコミは、今更ながら最低やと思う。これは、違憲判決≠ナはないし、首相の靖国参拝が違憲≠竄ニ確定したわけでもない。確定したのは、あくまでも首相が靖国神社を参拝して不快な思いをしたからといって、それについての賠償金を国は払わなくてもいいという判決に過ぎない。つまり、原告側の敗訴が確定したに過ぎない。
首相の靖国参拝が憲法違反だという主張については、いくらでもすればいい。魚は違うと思うけど、別に言うのは構わない。その言論の自由は大いに尊重する。だからといって、真実をねじ曲げて主張するのは否定する。そんな自由は尊重しない。マスコミが嘘をつく自由というのは、魚は絶対に尊重しない。
なぜ、自分の心情と理屈だけで主張せーへんにゃろう?それだけでは説得力がないというのならば、それは自分の考えがおかしいのか、力不足なのか、いずれにしてもそれを主張する方に問題があるだけで、相手を不正な手段を使って貶(おとし)めることを決して正当化しない。
どうもこの手の話については、大学で法律を囓ってるだけに腹が立って仕方がないねんね。本来、憲法で守られている自由の中でも最も守られるべきはずの言論の自由というモノをこんな風に悪用して恬(てん)として恥じないで、都合のいいときだけ主張するていうのがホンマに腹が立つ。こっちは、ネットで戯れ言書き流すだけでも、それなりに考えて書いてるっちゅうねん。それを、それで飯を食ってる人間がなんでその程度の意識なのか、ホンマに腹が立つ。
てな愚痴はまぁ、さておき、話を靖国に戻すと、とにかく、首相が靖国を参拝するかしないかの決断をするまでに色々と考える必要はあると思うけど、その結果なされた決断については、魚はどちらであれ、尊重したい。これは信教の自由に基づく行為であって、首相という職業によって制限されるべき自由ではない。
首相自身が中国や韓国の人々の感情やそれに伴う日本の国益とかを考えて、靖国参拝をしたくてもしないていうのは構わへんけど(いやまぁ、あんまりいいことではないんやけどね)、それを理由に参拝しないことを強制するていうんは、絶対に許されへんことやと思う。少なくとも、信教の自由はそれぐらい重い自由やと魚は考えている。
それが不服なら、真っ当な方法で反対し、そんな首相はダメだということで選挙で落とせばいい。それが、現在の日本のルールなはずや。それをせーへんで今のような姑息な手段を続ける限り、公平に見ていたいんやけど、残念ながら、内容の善し悪し以前に靖国参拝反対派の意見に与(くみ)したくないていう感情がおきてしまうねんねぇ…ぶくぶく。。。2005/10/26
第183話 ある日の出来事
今日、紅葉狩りに行く途中、鴨川沿いの河原で昼ご飯を食べてたら…
トンビに襲われた(−。−)ボソッ
寒い風の中、ホットコーヒー片手にベーコンチーズフランス(フランスパンの生地でベーコンを練り込み、表面に溶けるチーズを置いて焼き上げたパンのこと。志津屋ていう、京都ローカルなパン屋さんのパンなんやけど、ほどよい塩味とベーコンの脂と焦げたチーズの香ばしい味が渾然一体となって魚の好きな一品やったりする)を囓り、至福の時を過ごしていたその時、背後から強い衝撃を右手に感じたかと思うと、魚の右ヒレからベーコンチーズフランスが消え去っている( ̄□ ̄;;。
そして、正面を見ると魚のベーコンチーズフランスをくわえて、逃げ去っていくトンビが…
いや、そら、確かにこんな看板はあったけど。でも、まさかホンマにトンビにパンをさらわれるとは(¬。¬;;
犯鳥はこいつか?(-_☆)キラリ。パン代半額返せ( ゚ロ゚)ノ
しかし、普通、鴨川沿いでパンを食べてて、トンビに襲われるか?(−−?)。チャリに乗ってるだけでハチに刺されるし、どうも生き物運が悪いなぁ…(¬。¬;;
でもまぁ、貴重な体験ができて良かったと言うことにしておこう( ̄m ̄)
ちなみに、トンビに襲われて一番始めに思ったことは、ホームページのネタができた(-_☆)キラリ、ていうことやったんは内緒ということで( ̄m ̄)、ぶくぶく。。。2005/11/19
第184話 女性天皇・女系天皇
最近、次次期(ようは、今の皇太子さんの次の方)の天皇陛下について、どのように承継が為されるか、色々と意見が出ているんやけど、それについて簡単に解説を。後で説明するんやけど、女性天皇ていうのと女系天皇ていうのは似ているようで全然違っていたりするんで、興味のある方は、その辺も知った上で考えてみはるのがいいかと思います。
とりあえず、政府の諮問機関による意見としては、今の「男系男子」に限られている皇位承継を「男系女系を問わない第一子」に変更するようにとのことらしい。
小泉純一郎首相の私的諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」(座長・吉川弘之元東京大学長)は24日、女性・女系天皇の容認を柱にした報告書をまとめ、首相に提出した。女性・女系容認は「社会の変化に対応しながら、多くの国民が支持する象徴天皇制の安定的継続を可能にするうえで大きな意義を有する」と結論づけた。報告書を受け、政府は来年の通常国会に皇室典範改正案を提出する。皇室の長い歴史の転換で国民の理解を深めることが課題になるうえ、政府・与党の一部には異論が残っており、調整は曲折も予想される。
女性・女系容認以外では(1)皇位継承順位は直系優先で出生順の「長子優先」とする(2)皇室の範囲は天皇との世数を限定しない現行の「永世皇族制」を維持する(3)女性皇族は婚姻後も皇族にとどまり、配偶者や子孫も皇族となる−−などを盛り込んだ(2005/11/25毎日新聞配信から、一部引用)。
で、これに対して、色々と反対意見も出てるねんね。例えば、こんな感じ。
政府の「皇室典範に関する有識者会議」が提出した女性・女系天皇を認める報告書について、二十五日、学者や神社関係者、地方議員らから改めて男系による皇位継承の伝統重視を求める声が相次いだ。
学者や文化人らでつくる「皇室典範問題研究会」(代表・小堀桂一郎東大名誉教授)は同日、東京・永田町の憲政記念館で緊急会見し、「有識者会議の答申通りに皇室典範を改正することは、皇位継承の安定化につながるどころか、むしろ逆に国体(皇室の正統性)の根幹を揺るがす」とする声明を発表した。
小堀代表が「女系天皇の誕生とは、皇位を継がれる家系が天皇家とは別に移ること。これは共和制革命の第一歩だ」と危機感を表明した。
全国約八万社の神社で組織する神社本庁は矢田部正巳総長談話を発表し、「皇位は、百二十五代にわたって男系により継承されてきた事実があり、その歴史的な重みは、制度的安定を主たる理由として軽々に退けられてはならない」と強調。報告書に憂慮の念を表明し、政府、国会、国民に真摯(しんし)な議論を呼びかけた。
また、全国の都道府県市町村議会議員でつくる「皇室典範の拙速な改悪に反対する全国地方議員の会」は二十六日に緊急抗議国民デモを行うと発表。午後二時に東京・六本木の三河台公園を出発し、渋谷の宮下公園まで練り歩く(2005/11/26産経新聞配信から、引用)。
なんでこんなに意見が対立するかていうと、ようは、伝統≠維持するか、現在の常識≠反映させるかていうことのどっちに比重を置くかていうことがあるからやねんね。つまり、現在の常識やと、男女平等ていうのは当然為されるべきものやとされている。一方、伝統の方は必ずしもそうでもない。少なくとも、1500年ほどは続いている男系の天皇制度(これを万世一系ていう)を、たかだか戦後50年ほどの常識≠ナ変更させていいのかと。
元々、天皇制自体が不平等きわまりない制度なんで(だって、その人の門地(もんち:家柄のこと)だけで一生が決められるんやから)、そこに男女平等だけ平等意識を持ってくるていうんは、確かにおかしな話ではある。ホンマに平等を唱えるなら、年齢性別問わず全国民からくじ引きで天皇を決めたって別にいいはずなんやから。それがダメなんは、やっぱりそれなりの伝統ていうものを天皇≠竍皇族≠ニいうものに対して求めているわけで、後はその完全性ていうモノをどのレベルまで求めるかていうことになるんやろう。
で、ここで問題になっていることの一番大きな点は、女性天皇ではなく、女系天皇なんやね。女性天皇自体は歴史的にも何人かいて、別に伝統に対する問題点ではない(まぁ、イレギュラーな存在であったことは事実みたいやけど)。じゃあ、何が問題なんかていうと、例えば愛子内親王が女性天皇になった場合、その次の天皇が誰になるか?ていうことにあるんやね。つまり、愛子内親王のダンナさんが誰になるかは知らへんけど、そのお子さんが皇位を承継した場合、その子の性別が仮に男性であっても、その子は女系天皇ていうことになる。これが、今まで続いてきた男系天皇の伝統を壊すことになるねんね。
* 今までにも女性天皇はいたけど、その人自身ももちろん男系の血を引いてるし、他にも男系の天皇候補がいた中で即位していて、その次の天皇は男系を維持している。歴史上男系天皇制が消滅しそうになったのは、教科書にも出てる道鏡事件の時だけ。まぁ、このときは男系はおろか、天皇家の血が全く途絶えそうになったんやけど。
このように、女系天皇ていうのは、その天皇自身の性別ではなくて、その天皇の母親が天皇家の血筋の場合を指すんやね。その逆に、父親が天皇家の血筋なら男系天皇ていうことになる。わかりやすい例でいうと、こないだ結婚しはった紀宮さんが男の子を産んだときに、今の皇族に男の子がいいひんからと、その男の子が天皇にならはったら、その天皇は女系天皇ていうことになるねん。つまり、父親が天皇家の血筋でなく、黒田さんていうただの一般人なわけやから。
それの何が悪いの?ていう意見もあると思うし、魚も別に悪いわけではないと思う。ただ、そのことにより、1500年以上は続いてきた伝統が破壊されてしまうていうのは事実なだけやねんね。そのことの重みをどう考えるか、それがこの問題で揉めているところやねんね。
基本的には、男系をこのまま続けるには、皇族にだけ一夫多妻を認めるような制度でもなければ無理やと思う。今の一夫一妻制では確率的に厳しいやろね。現に、この後皇太子さんか秋篠宮さんに男の子が生まれなければ途絶えてしまうわけやから(宮家の復活ていう手はあるらしいけど)。さらに言えば、男女を問わず子供が生まれなければ、男系・女系を問わず血が途絶えてしまう可能性すらあるんやけどね。
まぁ、逆に言えば、このような恐れは昔からあったはずで、それにも関わらず長い歴史を乗り越えてきた伝統やから重みがあるとも言えるんやろう。
別に結論は人それぞれやし、なんだかんだ言っても日本が民主主義国である以上、最終的には国民の判断(より正確に言うと国民の代表である国会議員の判断)によるんやけど、とりあえずまずは双方の言い分を聞いた上で、自分なりの意見を持たはった方がえーとおもいやす( ̄m ̄)ノ、ぶくぶく。。。2005/11/27
第185話 契約自由の原則
すでにだいぶ前の話みたいになってしまったけど、とりあえず、例のマンションやホテルの耐震偽造問題に関して一言。
事件そのものについては、そろそろ刑事事件にもなってきたし、いわゆる悪者≠ニいうものもはっきりとしだしてきてるので、置いておいて、いわゆる被害者の方への補償問題について語ってみたいと思いやす。
まず、政府のまとめた補償案は、こんな感じ。
政府は6日、マンションなどの耐震強度偽装問題に関する関係閣僚会合を首相官邸で開き、耐震強度が偽装された分譲マンションの解体支援や入居者の移転支援策などをまとめた。
震度5強程度の地震で倒壊する恐れがあるマンションについては、地方自治体が買い取って解体し、建て替えた上で、住民に再び分譲する枠組みを創設する。マンションの買い取り価格は、建物に価値がないため、土地相当額とする。解体費用は、業者に請求する方針だ。
政府は、来年の通常国会に提出する2005年度補正予算案に、偽装問題対策関連経費80億円程度を計上する方針だ。
政府が自然災害以外のケースで、公的支援策をまとめるのは異例だ。閣僚会合では、北側国土交通相が公的支援実施の根拠として、「(耐震強度偽装マンション倒壊の危険があるので)近隣住民の安全は極めて緊急性があり、早急に解決する必要がある」と説明した。また、「(偽装を見逃した)民間検査機関には(国が指定したという)一定の公共の関与もある。純然たる民・民の問題と割り切ることはできない」と語った。
各自治体は公的支援によって、入居者の退去と解体を円滑に進める狙いもある。
当面の対応として、耐震強度偽装マンションからの退去者に対し、「移転費と仮住居の家賃を支援する」と明記し、国と地方自治体が連携して、入居者の引っ越し費用や、転居先の家賃の補助を打ち出した。
政府は移転先として、各自治体などに要請して約2200戸の公営住宅などを確保している。さらに、政府内では、自治体によって格差がある移転支援をそろえることを検討している。
マンション解体や建て替え支援の対象となるのは、震度5強程度で倒壊の可能性がある耐震強度0・5未満の分譲マンション。政府は、公営住宅の環境整備などを目的に、地域住宅特別措置法に基づいて設置された地域住宅交付金制度を活用する。具体的には、国が自治体に費用を補助し、自治体が都市再生機構に委託して、マンションの買い取りや解体、建て替えなどを行う方針だ。解体費用は当面、国と自治体が全額を負担するが、政府は偽装に関与した業者に請求する方針だ(2005年12月6日読売新聞配信から、引用)
これに対して、こんな批判も出てきてます。
耐震偽装問題で、強度不足マンションの解体・建て替えや住民への公的支援策が打ち出されるなか、国土交通省や自治体に対し、「税金を投入するのはおかしい」といった意見が寄せられている。
新潟県中越地震の被災者などに比べて支援が手厚すぎるといった指摘も目立つ。一方、インターネットの掲示板では被害者のマンション住民を中傷する書き込みが相次ぎ、「まわりの人に敵意を持たれているようで怖い」と訴える住民も出ている。
国交省には16日までに、この問題についての意見が電話などで計約1300件寄せられた。マンションを自治体が買い取って解体、建て替え、住民に再分譲する枠組みが発表された6日以降は、反対意見が大部分になった。「住民の自己責任でやるべきだ」などの声が目立つという。
「グランドステージ東向島」がある墨田区では、当初は家賃減免の方針を示さなかった区への非難が多かった。だが6日からは一転し、「責任を問うべきはヒューザーやイーホームズ。税金を使ってほしくない」とする意見が大勢を占めるようになった。
「グランドステージ住吉」を抱える江東区にも、「阪神大震災を経験したが、あの時は住宅再建に税金は使われなかった。不公平だ」などとする意見があった。横浜市でも公的資金投入に反対する投書やメールが11件寄せられている。これを受け同市は16日、支援には市ではなく国の予算を使うよう求める要望書を国交省に提出した。
中越地震などの際の支援との違いばかりでなく、買い取りの対象が耐震強度0・5で線引きされたことなども不公平感につながっているようだ。
当の住民からは「自分が当事者でなかったら、手厚い支援はおかしいと思うから仕方がない」(「東向島」の女性)というあきらめのような声も。「住吉」の男性は「『私たちは被害者だ』と主張するだけでは本当の解決にならない。当然、我々もリスクを負うべきだと思う」と、批判を冷静に受け止めている。
こうした批判とは別に、住民たちを悩ませているのは一部のインターネット掲示板だ。住民の発言を「気にくわない」などとやり玉に挙げる心ない書き込みが多い。あるマンション住民は別の住民から、「ネットの掲示板に悪く書かれるので、マスコミに過激なことは言わないで」と頼み込まれたこともあったという。
マンションの住民代表は「最初は倒壊の恐怖や生活の変化によるストレスが大きかった。ところが、最近では公的支援への批判が高まっていることで、『周囲の人たちに敵意を持たれている』と外出を怖がる人が増えてきた」と、心理的圧迫の深刻さを明かす(2005年12月18日読売新聞配信から、引用)。
ここで、今回のあぶくのタイトルについて説明したいんやけど、これは民法の3大原則と呼ばれているモノの一つで、今の日本の民法(あるいは、ほとんどの資本主義国の民法)の理論を支えている非常に重要な原則になります(ちなみに他の2つは、所有権絶対の原則と、過失責任の原則)。
で、今回のテーマの契約自由の原則≠トいうのが何を表すかていうと、これは、契約の内容については、基本的にその契約を結ぶ者同士が好きなように決められる、ていう原則なんやね。もちろん、ホンマになんでも許してしまったら、例えば殺し屋に頼んで人を殺させる契約とか、奴隷契約とかいった今の社会通念上とんでもないと思われる契約まで自由になってしまうんで、ある程度は法律で縛りがかけられるんやけど、それでも、基本的にはできるだけ国家が個人の契約に口出ししたらあかん、ていうことになっている。
なので、AさんがBていう店からどんな条件で商品を買おうが、それはAさんとBていう店の勝手ていうことになるし、B,C,Dのどの店から買おうが、それもAさんの勝手ていうことになる。
そして、B店から買った商品に問題があった場合、AさんはB店に対して返品や修理を要求したり、損害を受けたらその賠償を請求することができるし、B店はそれに対して適切な対応をする必要がある。
これを今回のケースに当てはめると、被害者の人は、マンションを購入するに当たって、別にどの業者を選んでも良かった。それは強制されない。あくまでも、本人の自由意志で買った。おそらく、立地条件や広さと値段を比べて、一番購入意欲が湧いたんやろう。それに対して、後から購入したマンションが、このような欠陥品やったていうことがわかった。この場合、わざとなのか知らなかったのかは関係なく、業者側は欠陥住宅を売ったんやから、買った人に対して完全な商品を売るか(例えば建て替えたり代替のきちんとしたマンションを提供したりする)、契約を解除して代金を返金するかしなければならない。
これで収まるなら、なにもこんなに大きな問題にはならへん。しかし、これで収まらへんかったんは、この業者に、そういった建て替えをしたり返金をしたりする資産がないからなんやね。
では、どうなるか。ここで民法の原則に戻ると、買った人は自分の意志でこの業者と契約したんだから、それで損をしたとしてもそれは、あなたの責任ですよ、ていうことになる。誰にも強制されていない、自分の意志で選んだ以上、こういった危険≠ヘ選んだ人間が負担しなければならない。なぜならば、あなた≠ヘ確かに悪くないかも知れないが、その業者以外の他の人≠煦ォくないのだから。だから、他の人にあなたの危険を負担させるのはおかしいですよ、ていう結論になる。
つまり、契約自由の原則ていうのは、契約するときだけでなく、その後のことも含めて、個人の自由≠ナありそれはイコール、責任≠熾奄、ていうことになる。だからこそ、お金を貸し借りしたり、株を売ったり買ったりするなんていうハイリスクハイリターンな契約も自由になされている。たとえそれで、首をくくる羽目になったとしても。
結局のところ、ものの値段ていうモノには、その商品そのものの原価だけでなく、その他の色々なモノが含まれてつけられている。それは人件費であったり、広告費であったり、利益であったり、サポート料であったりする。そして、その中には、信用=∞ブランド≠ニいうものも含まれている。
万一のとき、損害を賠償できる業者の値段はその分高いかもしれへん。ヒューザーみたいな業者は、その分の値段を削っているから安くできるのかもしれへん。その理由が適切であるかどうかはさておき、ものの値段が高いのにはそれなりの、安いのにもそれなりの理由はある。そして、それを踏まえて買うことを予定されているのが、近代の民主主義の原則であり、今の日本の原則でもある。
もちろん、これらは単なる原則であり、こういった事件が起こった場合には国が税金で補償するべきやていう選択肢は当然ある。これは、同じ様な出来事が自分に起こった場合困るから、他の人の時に負担するのは仕方がないと考えるか、同じ様な出来事が自分の身に起こったとしても自己責任やとあきらめるから、他の人の時にも負担させるなていう考えのどちらの意見が大きいかていうことに帰結される。まぁ、実際は、自分に起こったときは助けて欲しいが、他の人の時は負担するなていうタイプが一番多そうな気もするけど。
なんにしても、今回の件については、国が補償するていう方針を決めたんやから、原則通りでは酷やという結論になったんやろう。実際問題、このままマンションに住み続けて、実際に地震が起こって多くの人が死んだら(マンションの住人だけでなく、その周りにも影響が出るし)、それはそれで大問題になるわけやから、個人の契約の問題を離れて、国が介入したとしてもおかしなレベルの問題ではない。
ただ、魚の感覚としては、後の方の記事にもあるように、他の事件の被害者の人への補償に比べるとバランスが悪いように思うなぁ、ぶくぶく。。。2005/12/24
第186話 決意
年も改まったところで、今年というか、これからの抱負を少し。
どーも最近、ダラダラとした生活が続いていて、なんというか、逃げの生活を送ってる感じなんやね。まぁ、それはそれで楽しいし、魚の考えとしては一度きりの人生やから、好きなように生きたいと思ってるんやけど、久しぶりに、頑張って生きてみたくもなってきた。
一時、真面目に塾講の方で生計を立ててみるかなぁと、数IIIの勉強をし出してみたんやけど、その過程で、勉強の面白さを思い出してきた。で、久しぶりに法律の勉強をしたいていう意欲が湧いてきた。
大学時代、司法試験を目指して勉強はしてたんやけど、なんとなく中途半端に終わってしまった。勉強してて、暗記ばっかりで全然楽しく思えなかった。やけど、見栄というか、逃げというか、そのままダラダラとした勉強らしきものだけを続けて現実から逃避していたように思う。もちろん、そんなんで司法試験になんか受かるわけもなく、とりあえず見切ってサラリーマンになってみたけど、多分今まで夢見がちな生活を送っていたせいか(笑)、会社も人間も嫌なとこばかりが見えていて、すごくしんどかった。今までピンと来ーへんかったんやけど、ホンマに世の中には敵≠トいうのがいるんやなと初めて分かった(笑)
その反動で、自由を求めて、ずっと生きてきた。定職にも就かず、やりたいことだけやって、のんびりと生きてきた。金も必要最小限しか稼いでへん。いやまぁ、家の仕事はちゃんと手伝ってるんやけどね(笑)
ただ、家の仕事だけではなかなか思うようには食べていけへんのも事実。やけど、別に良かった。自分が思うままに生きていって、その結果が野垂れ死になら、別にそれは全然構わへん。これは、今でも一応正直な気持ちではある。
ただ、久しぶりに、なんか頑張って生きていきたい気持ちになってきた。なら、その気持ちに素直に頑張ってみたい。てなわけで、久しぶりに法律の勉強をしてみた。やけど、やり方は変えた。数学の勉強法と一緒で、なぜ≠サうなのか。それをとことん考える方法に変えてみた。なぜ、こうなっているのか。こんな条文になっているのか。それを、自分の頭で考えてみることにした。そうすると、結構面白いねんね。
大学時代、どうでもいいような揚げ足取りのように見える学説をただひたすら暗記してきた勉強は苦痛やったのに、これは面白く感じるねんね。なので、もう一度頑張ってみることにした。今度こそ、逃げずに勉強し直してみることにした。
もう、ぶれへん。もう、逃げへん。今までも、なんとなく言い訳がましく資格試験の勉強をするていうてたんやけど、今度は言い訳ではなく、真剣に勉強する。司法書士を本気で目指して勉強する。でも、最初は行政書士の資格から目指す。上ばっか見ててもしゃーない。今までは正直、こんな資格とっても…て、馬鹿にしてたところがあったんやけど、今はそんなことはない。きっちりと資格を手に取ってから初めてモノが言える。魚も、くだらんプライドだけ持ってた馬鹿から多分、少しだけマシな馬鹿になれたんやろう。で、最終的に司法書士の資格が取れれば、ようやく法律の世界に戻ってこれる。すごく遠回りしたけど、ようやく戻ってこれる。
別にこれでエー。自分では、決して今までが無駄な時間やったとは思わへん。今までの人生、一秒たりとも無駄やったとは思わへん。そして、これからの人生も一秒たりとも無駄にせず過ごしていきたい。
ということで、もう一度、頑張って人生を生きていってみることにしやす( ̄m ̄)ノ、ぶくぶく。。。2006/01/01
第187話 ライブドア事件
先週ぐらいからずっと騒ぎになってるんで、みんなもすでによくご存知やと思うライブドア問題。掲示板の方であぶく待ちという意見を見たんで、簡単に解説を( ̄m ̄)ノ
なお、一々容疑者と書くのも邪魔くさいんで、逮捕された方々は敬称略ということで(いや、まぁ、敬称ではないんやけど(笑))。
今回、すでに前のつく社長となったホリエモンこと堀江や取締役やった宮内なんていうのが逮捕された直接の容疑は、証券取引法ていう法律の「偽計(ぎけい)取引と、風説の流布(るふ)」に違反したというもの。
偽計取引ていうんは、ようは株の取引の際に人を騙したていうこと。また、風説の流布ていうんは、風説≠ェ噂(うわさ)=A流布≠ェ広める≠トいう意味で、ようは「噂を広めた」ていう意味になる。まぁ、この2つはセットみたいなもんやね。では、どんな噂を広めたらあかんのかていうと、それは嘘の噂でかつ、その会社の株の価格の変動に関わるような噂を広めたらあかんていうことになってる。
これがどういうことか、もう少しわかりやすく説明すると、例えば、ある製薬会社がガンの特効薬を発見したていう噂を広めたとする。もちろん、こんな薬は発見されてへん。やけど、そのことを知らへん人らは、ガンの特効薬を発見したていうことはこの製薬会社の特効薬は売れまくるはずやと考える。そうすると、この会社は儲かるから、その会社の価値も上がるはずやと考える。すると、その会社の株が上場されていた場合、その会社の株価は上がることになる。
株ていうのは、安く買って高く売ればその差額が儲けられるものなので、今、自分が持ってる会社の株が上がってくれれば、それを売って大儲けすることができるねんね。なので、今、上で挙げたような嘘の噂を流して株価が上がってくれるならば、そんな楽なことはないと。やけど、こんなことを認めていたら、一体どの情報が本当で嘘かが分からず、その会社の真の値打ちが分からなくなってしまう。これは、市場の混乱を引き起こすだけで決して歓迎することではないし、そもそも、嘘をついて利益を上げるていうことは詐欺(さぎ)と一緒やんね。なので、こういったことは法律で禁止されている。
その、禁止されていることを堀江やらはやって、ライブドアやその関連会社の株価を上げた、ていう容疑で逮捕されてんね。彼らのついた嘘については、かなり込み入った話なんで無茶苦茶大雑把に説明すると、すでに子会社になってた会社を新しく買収しましたていうて、ライブドアの拡大路線が着実に進んでいると思わせたことと、ホンマは赤字やった子会社が、儲かってて黒字ですよと嘘をついて、商売が順調にいってるように思わせたことらしい。
なお、今後は、「粉飾(ふんしょく)決算」ていう、会社の業績を公的な書類で説明するときにまで嘘をついたていう容疑でも調べられていく模様。これも、上の罪と同じく、嘘をついて会社の株価を上げようとするもので、ようは、商売の結果が赤字やったら、会社の価値が下がって株価も下がるんで、そうさせへんために赤字やったにもかかわらず、うちは儲かってますよ、黒字ですよと嘘をついて株価を上げようとすることやねんね。今の取り調べは、すでにこの容疑に移りつつあるみたい。
刑事事件の取り調べていうのは、1つの事件について20日間ほど取り調べができるんで、できるだけ容疑は小出しにして逮捕して、その20日間の取り調べを延長し続けるんが検察のやり方なんで、この後も色々と逮捕しては取り調べを続けるはずやから、すでに検察はかなりの程度の容疑は揃えているはず。今はまだ記事になってへんような容疑も明らかになってくるかもしれへんので、まだまだ目が離せないかと思いやす( ̄m ̄)、ぶくぶく。。。2006/01/26
第188話 ライブドア事件・質問対応
まずは、株についてのお話から。一応、法律講座にも書いてるんやけど、ここではもう少し不正確(笑)かつ、わかりやすい説明ということで。
突然ですが、学校の文化祭で屋台を出すことになりました。ここは関西人らしく、たこ焼きを作ろうということで、40人のクラスで1人2千円ずつ、計8万円集めました。このお金で、色々な器具をレンタルし、材料を買って、ひたすらたこ焼きをくるくると回し続け売りまくりました。その結果、10万円の売り上げがあったので、みんなには2千円ずつ返し、残りの2万円でジュースやお菓子を買って打ち上げをしました。めでたしめでたし…で、終わっては困るので、話を続けると、このように、たこ焼き屋にしてもなんにしても、何かの商売を始めるには元手となるお金がいるねんね。だけど、普通はそんなに個人でお金を持ってるわけではない。なので、こんな風にみんなでお金を出し合って、それで集めた以上の売り上げがあればそれをみんなで分けあおうていう発想が生まれてくる。これが原始的な会社の発想なんやね。
これが発展すると、実際の商売をする人と、お金を出す人が分かれて、とりあえずお金を出す人がお金を出して、そのお金を使って商売する人が儲けを出して、その中から自分の給料なんかを引いて、残った純利益をお金を出してくれた人に分けて返すようにする、てなそれぞれの特長を生かした役割分担がされるようになってくる。これがようは株式会社の基本形なんやね。
つまり、株式会社ていうんは、お金を持ってるが人お金を出して(そのお金を出した証拠となるのが株式≠トいうねんね)、会社を経営する人は商売を頑張って利益を出して、その利益を株主(株式を持ってる人のこと)に分配すると。会社を経営する人は、株主に利益をたくさん与えれば、自分の給料も増えるので頑張るていうわけやね。
とまぁ、こんな風にその会社の利益の分配を求めてお金を出すていうのが株式会社ていう制度の本来の目的なんやけど、そのうち、この株式が売買できるようになったら都合がいいて考えられるようになってきたんやね。これはなんでかていうと、確かに株式を持ってたら、毎年それなりのお金は入ってくるけど、中には一度に多くのお金が欲しくなる人もいるんやね。その逆に、今はお金に余裕があるけど、将来のために安定した収入のある方がええていう人もいると。あるいは、Aていう会社は利益が少ないから株式を持っていてもしゃーないて思う人と、Aていう会社の株式は持っていないけど、将来性があるから是非持っておきたかったていう人もいる。こういう人らがそれぞれの利害を一致させて株式を売買できるようになったら便利やね。
そこで、こういう人らが自由に株式を売買できる場を設けようとして作られたんが、証券取引所ていうもんなやね。今回のライブドアの件でもよく出てくる東証≠トいうのがそれで、正式名称は東京証券取引所≠トいう、日本を代表する、世界でも有数の株式取引市場やったりする。ちなみに、大阪や名古屋なんかの大都市にも証券取引所はあるんやけど、東証が圧倒的に規模が大きいね。
というわけで、株についての説明はここまで。では、次に株式の取引について簡単に説明を。
上で書いたように、株式が証券取引所で売買されるようになると、今までの主な目的やった会社の利益からの分配ていうものの他に、株式を安く買って高く売ってその差額を儲けるていう発想も出てくるんやね。というより、今の株式市場はそれが大多数の株主の目的になっていたりもする。
例えば、松下電器の場合、ヤフーで調べたところによると、去年の4月に1000株買ってたとすると、大体、150万円ほどで買えてるんやね。で、松下電器の配当(ようは、利益の株主への分配)は、1000株やと1万5千円ていうことになってる。つまり、1年で1%の利益が得られるていうことになる。ところが、松下電器の今の株価は1000株で250万円ほどなので、今売れば、100万円ほどの利益が得られることになる(150万円で買って、250万円で売れるわけやから)。つまり、1年足らずで66%もの利益になるわけやね。1万5千円と100万円。これは誰がどう見ても、100万円の方を選ぶよねぇ。もちろん、こんなうまい話ばかりではなく、例えば、松下電器の株価が下がって1000株で100万円ほどになってしまえば、50万ほどの損になるわけやけど。
まぁ、いずれにしても、儲かった利益の分配だけやと金額はしれてるんで、現在では、こうやって株を安く買って高く売るのを目的とする人らが大多数を占めてるわけやね。
では、この株の値段の上下ていうのは、その会社にどう関わってくるのか?上で書いたように、株の値段が上がろうが下がろうが、その株を取引してる人らが得したり損したりするだけで、その会社自体には別に関係ないはずやんね。
実際、少し前までの日本の企業ていうのは、自分のトコの会社の株価に無頓着なところが多かった。だって、自分の会社にあんまり関係ないんやもん。ところが、最近は会社の経営にも口出しをする株主が増えてきて(いや、これが本来の姿なんやけどね)、業績が悪くて株価が下がると経営者が責め立てられ、クビにされてしまうリスクが増えてきた。そこで、株主たちから文句が出ないように、できるだけ株価を上げようと頑張るようになってきてんね。
そして、もう一つ大きな変化は、ライブドアみたいに企業買収を繰り返して成長する企業が出てきたていうこと。企業を買収するためには、通常多額の資金が必要なんやけど、それを借金で補うには、まず借りること自体も大変やし、さらに利子の負担も大きい。そこで、自分たちの株式を担保(借金の形(かた)のこと)にしてお金を有利に借りたり、あるいは株式交換ていう方法(相手の会社の株式を、自分の会社の株式と交換して手に入れること。自分の会社の株価が高ければ、当然それだけ少ない株式で買える)でできるだけ安く買収するために、株価を高く維持する必要が出てきたと。だから、ライブドアていうんは、普通の企業(自動車会社とか食品会社とか)に比べて、より株価を高くすることに神経質である必要があったんやね。
で、次に株式分割いうんは何かていうと、この辺はもう、商法の改正が続いてぐちゃぐちゃになってて、今の制度は不勉強でようわからへんにゃけど、ようは、1株の値段が高すぎて株主が買いにくい価格がついている場合、その株式を分割して買いやすい値段にするていう方法があるんやね。例えば、1株あたり100万円ていう値段が付いてるとすると、なかなか普通の人は手が出しにくい。そこで、この株を仮に1株あたり100株に分割するとすると、1株あたりの値段が1万円になるから、手が出しやすくなると。そうすると、今まで買いたくても買えなかった人が買い出すので、株価が上がりやすくなるねんね。
もっと具体的な計算をすると、例えば、今まで1株あたり10万円やった株を1株あたり100株に分割したとすると、1株あたり1000円で買えるようになり、それが買いやすいと人気で1株あたり1200円に値上がりしたとすると、1.2倍に価値が上がることになる。なんも業績がアップせーへんでもただ分割するだけで株価が上がるのは美味しいというわけで、ライブドアは分割しまくったんやね。で、こういった株は素人というか、初心者でも手軽に手が出しやすいので、例えば近鉄を買収するやとかいう口実を作ってテレビでの露出を増やし、初心者さんが最初に買うときにあー、あこの会社やと印象深くさせて、値段も安いから買おうかという気にさせるていう方法をとってたと。
ライブドアの場合を見ると、1株を3株に分割→その1株をさらに10株に分割→その1株をさらに100株に分割→その1株をさらに10株に分割と、合計で、
3×10×100×10=30000
と、なんと3万分割してるんやね。これは元の値段が300万円やった株が100円になるていうことで、もう、常識から見ても無茶苦茶すぎる株式分割やったと。3万分割後の株価が10円上がるだけで、元々の株価に直すと30万円も値上がりしてることになる。それが、100円やったら300万、200円やったら、600万。ライブドアの場合、これもヤフーで調べたところによると、一番最初が1株440万やったんで、それをついこないだの1株700円ほどで考えると、700×30000=21000000と、元々440万の株がなんと、およそ5倍の2100万円の価格に跳ね上がってたていうことになるんやね。
ちなみに、現在(2006/01/27終値)の株価は139円なんで、これやと3万倍して、417万。大体、元々の株価に戻ったていうことになる。つまり、今までのいわゆる錬金術≠トな技法を取り去った裸の株価を見たら、上場したときから何も成長していない、魅力のない会社やったていうことになるわけやね。
とまぁ、長々と書いてきたんやけど、もう少し。今回の騒動によるストップ安ていうのは、ようはライブドアの株を売りたいけど、買う人がいないから値段が付かへんていう状態のこと。だって、ライブドアの株価は上でも書いてるように業績以外の株式分割や、堀江前社長のマスメディアを利用した知名度アップなんていう実体の伴っていない部分が多かった上に、最低限の企業価値を保証する業績面でも嘘があったていうことなんやから、とても一時つけていたような700円てな値段で買うなんていう人は出てこない。
だから、ようやく値が付く価格帯の130円ほどに売値が落ちてくるまで、ずーっと売りたい人だけで買いたいていう人が出てこーへんかってんね。
ニッポン放送買収騒動が終わってからの株価ていうのは大体、3〜400円ていうとこやったんで、それぐらいのときに買ってた人は、3分の1程度の株価になってしまったと。もし、300万円で買ってたら100万円ほどになってしまったということで、ご愁傷様ていうことになっちゃうねぇ。こんな風に株取引はギャンブルなんで、される方はお気をつけを( ̄m ̄)ノ、ぶくぶく。。。2006/01/27
第189話 もっと脳を鍛えるトレーニング
世間でかなり評判のDSソフト、「もっと脳を鍛えるトレーニング」を遅ればせながら、買いやした( ̄m ̄)ノ
初代の方は、知り合いにやらしてもらってたんやけど、やっぱり「もっと〜」の方がよりグレードアップしてるねぇ。前作よりさらにゲームっぽい要素が加わって、単なるお勉強ソフトで収まらず、キチンとゲームしてるわぁ。
売れてるだけのことはあって、かなりのお奨めソフトでやす( ̄m ̄)ノ
今はDS本体の方が売り切れてて手に入りにくいみたいやけど、値段も定価で2800円とリーズナブルなんで(2500円ぐらいでも売ってる)、興味のある方は是非どうぞ。なんというか、人にやらせてみたくなるソフトやねぇ。まだやり始めたばっかりで、トレーニングの種類は少ないんやけど、漢字合成とかが難しいけど面白い。ちなみに、魚はおまけ?で、入ってる「細菌撲滅」が日課になってやす( ̄m ̄)ノ、ぶくぶく。。。2006/03/30
第190話 パソコン購入
前に使ってたデスクトップのパソコンが、ぼちぼち古くて使いづらくなってきたんで(OSが特にMeやから、安定せーへんソフトも多かったし)、買い換えやした。
今度は、エプソンダイレクトで購入。前のデルのも良かったんやけど、今度は省スペース型のが欲しかったんで、色々とサイトを巡ってエプソンに決めた。
今回のパソコンの特徴は、メモリの多さ。正直不必要な気もするけど(笑)、2GBも積んでみた。メモリだけで5万(笑)。もっと安上がりにもできたんやけど、製図ソフトを使ったりするんで、メモリは多い方がいいということで、思い切って積んでみた。やっぱ、軽いねぇ。エクセルや一太郎なんかも軽々と動いてくれる。まぁ、CPUもペンティアム4に上がったてのもあるんやろうけど、メモリの恩恵もきっと大きいかと。
ノートは比較的新しいのはあるんやけど、腰を据えて文章を書いたり、図面を書いたりするんはやっぱりデスクトップでないとあかんので、デスクトップのが快適になって良かった(^^)
この週末はパソコンの再構築に時間がかかったけど、ようやく落ち着いてきたし、快適で良きかな(^^)、ぶくぶく。。。2006/04/11