魚のあぶくTOPへ

第171話  JR脱線事故

4月25日におきた、JR福知山線での脱線事故。100人以上の死者を出した悲惨な事故で、当然、みなさんもご存知のことと思います。今回は、この事故について魚なりに少し語りたいと思います。

初めに、今回の事故の犠牲者の方々に、謹んで哀悼の意を表します。自分も、この事故のほんの数日前に、不慮の事故で知人を亡くしてしまっただけに、より痛切にご遺族、ご関係者の悲しみをお察しします。

しかし、それにもかかわらず、第三者的な立場から思うところを書きたいと思いますので、ご遺族ご関係者の方には腹立たしく思われる表現もあるかもしれません。あらかじめ、お詫びするとともに、ご容赦頂きたく存じます。

さて、ここからはいつもの調子で書くけど、今回の事故の原因は、どうやら高速でカーブに突っ込んで、慌てて非常ブレーキをかけたけれど(もしくはかけたために余計に)バランスを崩し、脱線したことらしい。このことからすると、事故の責任はこの電車の運転手にあると言っていいと思う。

じゃあ、この運転手だけを責めればいいのかていうと、そう単純なものではなくて、当然、その背景にも目を向けねばあかへん。では、その背景ていうのが何かというと、これも毎日のようにニュースで言われているけど、JRのダイヤ優先体質にあると。つまり、分単位、もっと言えば秒単位でのダイヤグラムのために、今回の場合では1分半という、客観的に見たらホンの小さな遅れが大惨事を招く原因になったと言われている。

その遅れの原因は、運転手のオーバーランにあるとのことで、元をたどればやっぱりこの運転手の技量不足ということに行き着くんやけど、そのたった1分半の遅れを取り戻すために、急カーブのギリギリまで減速をせずに走り続け、結果、猛スピードのまま急カーブに突っ込むことになってしまった。

今回の大惨事の原因には、概ね次のようなものが挙げられている。

1.上でも書いたダイヤ優先主義

2.1にも関係するけど、分刻みでの超過密ダイヤ

3.自動ブレーキなどの最新の安全システムなどが導入されていなかった

4.車両の軽量化のため、車体が脆かった

もっとも、4については素人の意見ではあるけれど、車体が頑丈だと逆に車内で潰されてしまう確率が上がったり、今回の場合ではマンションをもっと激しく壊してしまい、さらなる大惨事を招いていたかもしれないので、ちょっと外しておきたい。

で、1〜3(実は4も)なんやけど、これは結局1つのことに収斂(しゅうれん)される。つまり、利益の追求。

利益を少しでも上げるために、1本でも多くの電車を走らせ、一人でも多くの客を乗せる。そのためには、最も効率的なダイヤを組み、そのダイヤにしたがった運行をする必要がある。設備投資は費用対効果の高いものを優先し、安全対策よりも高スピード化が優先される。実際、これにより、運賃を抑えながら利便性を向上させ、今まで私鉄を利用していた顧客を獲得することに成功した。

JR西日本は、民営化したといってもローカル線の保持など、いわゆるドル箱路線(人口の多い路線)だけで運行していればいい私鉄に比べて大きなハンデを負っている。線路の長さも桁違いで、全ての箇所に安全対策をするのはまず不可能。利用客の多いところから順に対策していくとしても仕方がないやろう。福知山線も、東西線との接続や三田などの発展で急速に利用客が増えてきた路線なので、安全対策が遅れていたんやと思う。今年の6月に新型の安全装置が取り付けられる予定やったていうことなので、ほんの少しの差で未然に防がれていたかもしれない事故がおこってしまったのかもしれない。

敢えて書くけど、利益を追求するJRの姿勢というのは、企業としては決して間違っていない。そして、利用者が、電鉄会社に利便性と低価格を要求するのも同じぐらい間違っていない。その結果、JRが過密<_イヤを組み、できる限り低価格で効率的な運輸サービスを提供し、その利便性を利用者が享受した。そのサービスを維持するためには、ダイヤの厳守は絶対条件となるけど、そのためのJRのダイヤ優先主義は、結局は利用者の要求の結果でもある。

1分半の遅れぐらい、笑って許せる遅れだという言葉は、紛れもなく真実だと思う。だけど、事故がおこっていなければ¥ホって許せない人がいるというのも1つの真実ではある。

オーバーランで遅れることもある。駆け込み乗車で遅れさせる乗客もいる。飛び込み自殺で遅れることもある。1分の遅れで接続を逃して会社に遅刻すると怒鳴り込む乗客もいる。1分の遅れで、肉親の死に立ち会えなかったという人もいるだろう。人は全て、常に、時間に余裕のある状態にいられるとは限らない。

安全が最優先であるということには異論はない。ただ、無制限に安全のみを追求していては、生活は、社会は成り立たない。例えば、ほぼ完璧に近い安全対策をした電車が1区間1万円の料金で運行しているとして、一体、何人の人が通勤や通学で乗ることができるだろうか?個人の生活で考えてもいい。震度7の直下型地震でも壊れない家を建てるのに1億かかるとして、一体どれだけの人がそれだけ地震対策をした家に住めるのだろうか?(個人の場合は自己責任というのならば、学校でも構わない。一体、どれだけの税金を負担できるだろうか?)

もちろん、これは今回の事故とは直接関係しない。おそらく、新型の安全装置を初めから(96年頃から)今回の事故現場に導入していたとしても、それほど大きなコスト負担にはならなかったやろう。今回の事故については、ダイヤよりも安全を優先させるための合理的な<激xルでの対策すらとっていなかったとJRを責めることができるやろう。ただ、他の路線で先に最新の設備を導入していたために防がれた℃膜フとの比較ができないていうのは、やはり頭に留めておかなあかんことやとは思う。

安全をおざなりにする運転士がいるとは、魚は思わへん。だけど、人間である以上、見込みの甘さとか、油断とか、気の緩みとか、あるいは逆に極度の緊張によるパニックとか、色々な要素が生じてくるのは避けられへんことやと思う。その補完のためには、やはり人間以外の力、つまり機械の力に頼らな仕方がないと思う。ダイヤの遵守と安全の二者択一になったときに、できうる限り確実に安全を選ばせる対策をとらせなあかんていうことが、今回の事故で明らかになったと思う。運転士というたった一人の人間の匙加減に任すというのは、現状では荷が重すぎる。

そのためのコストは、利用者も負担せなしゃーないやろう。公共性を考えれば、税金の投入でも構わへん。あくまでも、合理的なレベルでの安全対策は、JR、他の私鉄に関わらず、最優先すべきやと思う。

後は、個人的なことやけど、電車が遅れたときは、事故にならずに良かったと笑って降りれる人間、もとい魚になれるように努力をしよう、ぶくぶく。。。

2005/05/06

第172話  ちびロボ!

久しぶりに発売日に買ったゲームソフト。CMで見て気に入って、サイトを見てますます気に入って、発売日に即買いやした( ̄m ̄)ノ

ちなみに公式サイトはこちらCMも見られやす。

グリーングリーンはえーのぉ(ノ;)グス

で、ゲームをやってみたけど、期待通りでますます気に入った(^^)。ちびロボはむっちゃ可愛いし、出てくるキャラがみんなクセはあるけどとても愛おしい。殺伐とした世の中の一服のオアシスていう感じがとてもいい。忙しいんで、そんなに毎日時間はとれへんにゃけど、このまったりとしたプレイがまたちびロボにあってて、丁度いい感じ。

緊張感がないのではなくて、リラックスしてのんびりとやれる。面白いというより、楽しい。感動するというより、幸せな気持ちになれる。

似たような言葉なんやけど、後者の方がしっくりとくる、とてもいい感じのするゲーム。

モンスターを倒したりして爽快感を得るのが普通のゲームやと思うんやけど、ゴミ拾いをしたり、拭き掃除をしたりすることがこんなに楽しめるていうのは、びっくりするような発見やった。

ゲーム脳とか、ゲームの子供規制とかについては、色々と意見もある魚やけど、それとは別に、こういうゲームは是非子供達にやって欲しいなぁ(^^)。もちろん、ゆとりのない、大人にも。とても優しい気持ちになれると思いやす。

ゲームでハッピー、自分もハッピー、みんなもハッピー、ハッピーハッピー!!

幸せというのは、簡単そうで難しくて、でも、ホンマはやっぱりとても簡単なことなんやと思う。幸せである≠ニいう状態ではなく、幸せであろう≠ニいう心。それが幸せ≠ネんやと、魚は思いやす、ぶくぶく。。。

2005/06/28

第173話  塾での評判

この間、塾の社員さんに、「○○さん(魚のこと)て、口調は丁寧やけど、言ってる内容はボロクソですよねぇ。人、斬りまくってますよ」と言われた。

また、塾の生徒には、「○○先生(魚のこと)、ニコニコ笑いながら、むっちゃキツいこと言わはる」と言われていたらしい(某講師談)。

これはつまり、

魚はいつも穏やかに話し、にこやかで、表裏がなく、自分の意見がはっきりと言える好青年

やと誉められているわけですよね?(-_☆)キラリ、ぶくぶく。。。

2005/07/09

第174話  板橋区の両親殺害事件

高校生の息子が、両親を殺害し、その後部屋を爆破した事件について。少し気になる続報があったので、書いてみたいと思います。

東京都板橋区の建設会社社員寮で先月20日、高校1年の少年(15)が両親を殺害し、部屋をガス爆発させた事件で、亡くなった母親(42)が少年のために内証で約20万円の預金をしていたことが12日、警視庁高島平署特捜本部の調べで分かった。
少年は、両親から十分な愛情を受けていないという「思いこみ」から犯行に及んでいた。特捜本部では少年心理に詳しい専門官とともに、凶行に至るまでの心の変遷の解明を進めている。

「小学1年か2年の時にどこかの海へ日帰り旅行に行った」。家族との楽しかった思い出を捜査員に尋ねられると、少年はうつむきながら記憶をたどった。「でも、僕は海で1人で遊んでいただけだった」
会社の社員寮で小学生のころから育った。共働きの両親は、土日も仕事で休みを取れず、一人息子をかまう時間は少なかった。
小学生時代、友達が夏休みに東京ディズニーランドへ行ったと聞き、「うちも家族で行きたい」と思ったという。しかし、「寮を空けられないのは分かっていたから(両親に)言い出せなかった」と、当時の心境を捜査員に訴えた。
寮の仕事を小学生時代から任されていた少年は、「両親との楽しい思い出はほとんどない」と漏らした。
事件前日、少年は父親(44)に「お前は頭が悪い」などと言われ、頭を押さえつけられていたことから、当初、これが犯行の動機になったとの見方もあった。
しかし、特捜本部では、殺害には直接的な動機はなく、少年が両親からの愛情を渇望し、それがかなわずに仕事ばかり任される「不満」が「あきらめ」に変わり、最後には、「殺意」になったとみている。
「高校に入ったころには、寮の仕事で部活もできない状況だった。友人を積極的に作ろうと思わなかったようだ」。少年の弁護人も、当時の心境をそう代弁する。

「父親がやるべき仕事を自分に押しつけられていた。両親を殺して解放された」。調べに対し、少年は、寮の仕事の量が徐々に増えてきたことへの不満を強調。母親に対しても、「母親の仕事まで手伝わされた。最初から殺すつもりだった」と供述した。
ただ、少年は母親の愛情に気付いていなかった。事件後、特捜本部で自宅を捜索したところ、母親が少年のためにためていた少年名義の預金通帳が見つかった。
逮捕されて以来、両親殺害を人ごとのように淡々と話していた少年は先月末、捜査員から通帳を見せられ、涙を流した。
「なぜお母さんを殺してしまったのか」。今、少年は毎日、こう祈っている。「お父さん、お母さん、天国へ行ってください」と(2005/07/13読売新聞配信から、引用)。

この記事を書いた記者自身が、多分美談というか、感動するお話に仕立て上げようとしているきらいはあるんやけど、それを抜きにしても、単なる事実だけを淡々と描写したとしても、やはり心に重く響く話に思える。

ちなみに、魚としては、この容疑者に元々同情的で、非常に不幸な事件やったと思ってたんやけど、これを読んでさらにその思いを強くした。

この子は、普通よりもむしろ、優しい子やったと思う。ずっとずっと、とても辛かったのを親のために我慢してきたんやと思う。もちろん、このご両親も生きるために精一杯のことをしてきたんやろうし、もっともっと無責任でダメな親もごまんといる。だけど、それでも、この子を非難する気にはあまりなれない。

たとえ親であっても謙虚さは必要やと思うし、たとえ家族であっても、言わなければ伝わらないことは、とても多い。家族だから助け合うのは当たり前であっても、親が子供のために自分を犠牲にする、子供に余計な負担はかけたくないと思うのも、また別の意味での常識やと思う。

この子は、小さい頃からずっとずっと耐えてきた。友達と違う≠アとにずっと耐えてきた。母親がその愛情を言葉で、形ではっきりとこの子に表していたならば、父親がこの子に対してもっと謙虚であったならば、きっとこんな悲劇は起きていなかったと思う。

自分も子供のとき、親のために色々と嫌なことがあったし、耐えてきたこともあるんで、余計に同情してしまうんかもしれへんにゃけど、こんな事件を起こすまで追いつめられ、今になってこんな事実(母親の預金)を知らされたこの子に対して、とても可哀想に思う。不憫に思う。魚は、親からの愛情は伝わっていたから、辛かったけれども、当時も今も、親を愛せている。

今なら、母親を心から愛せるであろうに、その母親はもういない。しかも、自分の手で殺めてしまったことによって。

他人事なんやけど、とてもとても残念な事件です、ぶくぶく。。。

2005/07/14

第175話  応援団

ネットで評判良かったんで、「押忍!闘え!応援団」ていうニンテンドーDSのソフトを買ってみた。バカゲー、バカゲーていう前評判で、チェックはしてたんやけど、実際にバカゲーで内容も面白いと聞いたんで、買ってみた。サイトはこちら→http://www.nintendo.co.jp/ds/aosj/index.html

* バカゲー…ノリや雰囲気がおバカなゲーム。どういうのをおバカていうんかは、ゲームやらへん人には説明が難しいんやけど、ようはナンセンスなことを真面目にやってるていう感じかなぁ。

で、やってみた感想は、むっちゃ面白い( ̄m ̄)。うーむ、買って良かった。ようは「太鼓の達人」とかみたいなリズムゲームで、音楽に合わせて表示されるマークを、タッチペンでリズム良く押したりなぞったりしていくゲームなんやけど、結構操作が複雑でシビア。まだ、下から2番目のレベル(全部で4レベルあるらしい)の後半なんやけど、それでもかなり歯応えがある。

難しさに何度も玉砕しながらも、パートを少しずつ進めてマークの出る位置や操作を覚え、自分なりにリズムを作ってタッチペンを操っていると徐々に自分自身のレベルが上がってクリアできるという、むっちゃ正統派のゲーム。でも、やってる内容がむっちゃおバカ(笑)

応援団というだけあって、色々な人を応援していくんやけど、その成功したり失敗したりするときのストーリーが魚のツボ( ̄m ̄)。受験生やラーメン屋とかならともかく、普通、胃の中の善玉菌なんか応援するか?(笑)

それなりにシリアスなストーリーもあったりするんやけど、それゆえにおバカさが引き立ったりする。個人的には、陶芸家のストーリーが一番好きやなぁ。陶芸に失敗したときのハニワが可愛すぎる( ̄m ̄)

音楽もいい曲が多いんで、繰り返しやって何度聞く羽目になっても苦にならへん。むしろ、好きな音楽やったら、別にえっかーでイントロからまったり聞いて、いい気分転換になる。

思いっきり人を選ぶゲームやと思うけど、このレビューで興味を覚えた人なら、買って損はないと思うよぉ♪参、弐、壱、それっ( ゚ロ゚)ノ、ぶくぶく。。。

* 衆議院の解散については、魚のあぶく出張所に書いてやす( ̄m ̄)ノ

2005/08/08

第176話  郵政民営化

今度の衆議院解散の元となり、少なくとも政府(自民党と公明党)は選挙の一番の争点に挙げている郵政民営化。今回は、なんでこれについて揉めているのか簡単に解説を。なぜ、簡単かというと、実は魚もあんまりわかっていなかったりするから( ̄m ̄)

郵政民営化について、普通は、なんでこんなに揉めてるんやろう?そんなたいそうな問題なんやろうか?今、やる必要があるんか?てな疑問が浮かぶと思うんやけど、それは郵政≠トいう言葉のイメージから来るからやと思う。

つまり、郵政ていう言葉から浮かぶのは普通、郵便事業≠ナあって、いわゆるハガキや手紙を郵便局員さんが配達するていう図やと思うねんね。だから、郵政民営化ていうと、例えばヤマト運輸なんかの宅配便屋さんが参入してきて、顧客を奪い合い、その結果効率の悪い過疎地なんかでは料金が高くなるんやないやろうか?てな不安が起こると。あるいは逆に競争によって料金が下がってより便利になるかもしれへんと喜ぶ人もいるやろう。でも、いずれにしても、今すぐせなあかん緊急の課題には思えへんことやと思う。

ところが、今の郵政民営化の争点になってるのは、郵便事業の方やなくて、金融事業≠ニ保険事業≠フ方なんやね。つまり、郵便貯金≠ニ簡易保険≠ェ問題になっている。だから、これだけの大騒ぎになっているんやね。だって、この2つを合わせると330兆ものお金が動くようになる。これは、大手都銀および大手生命保険会社を4社ずつ併せた金額に匹敵する金融資産なんやから、そら大変なもんやと。

なので、過疎地の郵便局がどうたらこうたらていう話は、実はこの郵政民営化の問題の本質からは、ずれてるんやね。本来の目的は、上で挙げた330兆ものお金をどうするか、ていうことにある。

* ちなみに、全国一律郵便料金や配達サービスは法的に維持されるらしいんで、不便さとかは、今回の民営化では考えへんでもいいらしい。ようは、今のNHKがどんな過疎地でも放送を届かせなあかんようなもんやね。なので、これについては最悪は国の補助が出て維持されると。だから、郵便事業はそもそも民営化せーへんでもえーんちゃうかていう話にもなるんやけどね。実際、郵便事業は世界的に見ても国営が多いし(逆に、日本みたいに郵便局が金融業を兼ねている国も魚は知らへんけど)。

ここでポイントなんは、郵便局のお金ていうんは、基本的には国債を買ったり国に貸したり(厳密には違うけど、大雑把に言えばこういうこと)してしか運用できひんことやねんね。つまり、郵政公社は直接企業にお金を貸したり株を買って運用したりできひんと。元々、財政投融資いうて、郵便貯金は国が公共事業をする際の貴重な財源として使われてたんで、自主運用できるようになった今でも色々と制限がかけられていて、結局はこういった運用しかできひんねんね。

もっとも、これについては郵便局側にもメリットがあって、かなり高めの利子がついて貸したお金が返ってくるので、それで郵便貯金の利子を払ってもお釣りが来るほどの儲けが出て、それで不採算部門の穴埋めができてた。でも、この高めの利子ていうんは、ようは国が支払ってるわけやから、その出元は当然税金。したがって、郵便貯金部門の高収益は結局は税金で支えていることと同じなんやね。なので、これはこれで国民にとっては大きな問題でもあった。

今現在は、法律改正によってもうすぐ、この高めの利子がつかなくなってしまうことになってるんやけど、国民としては税負担が減る一方、郵政公社としては、今のままの国への貸し付けや国債購入だけでは利益が出なくなってしまい、不採算部門の赤字だけが増えることになってしまう。

この2つの問題点を解消するのが、郵政民営化案なんやね(あくまでも、政府が言うには、やけど)。つまり、郵便局が完全に自由に資金を運用することにより、今よりも利益率を高めることができ、一方、その運用先となる民間の市場に郵便貯金の莫大なお金が流れてくる。さらに、副次作用として(ホンマはこれが本命ていう話もある)、今まで郵便貯金があるからとザルのように公共事業に回していたお金が減ってくる。そうすると、当然、それぞれの公共事業の内容が精査され、無駄な公共事業がされなくなってくると。この辺の利権問題が絡むから、公共事業推進派の亀井派や橋本派を中心とした自民党の議員が反対したんやね。別に、彼らは郵便事業そのものに関心があるわけではない。公共事業に金が回らなくなってしまうから、反対してるんやね。

そして、それが特定郵便局長の利害にも上手く一致していた。特定郵便局長ていうんは、通常では考えられへん世襲(せしゅう:親子で代々職を受け継ぐこと)の国家公務員で、無条件でそれなりの国家公務員の地位を家族代々引き継ぐことができるていう、ふざけた特権階級=Bそれが、民営化されると、それなりの地位や年収が保証されなくなってしまうから、必死で郵政民営化に反対して、反対派議員の応援をすると。そういう利害の一致があって、長く自民党の集票機関として、「大樹」ていう特定郵便局長OBやその家族が集まった組織が、公共事業を引っ張ってきたい政治家と結びついてたんやけど、今回はそれが露骨に表れた。

ちなみに、民主党が郵政民営化に反対している理由は、単に支持組織に労働組合がいるからていうことだけ。他に理由はない。だから、郵政民営化の対案に、郵政公社は維持して手足を縛ったまま、貯金額の上限を下げるていうトンチンカンなことしか言えへんと。こんな案、上で書いた資金運用にも利益率の改善にも、なんの役にも立たへんのに、なんで対案なんだか。

とまぁ、あくまでも簡単にやけど、今回の郵政民営化の理由はこんなとこ。ただし、政府案が素晴らしいかといえば、別にそんなわけではなくて、色々とツッコミどころも多いし、問題点も多いと思う。だから、純粋に法案に反対している人もいるし、それなりに理屈の通った対案を出している人もいる。その辺は、今後の課題といえるやろうけど、ただ、最終的には郵便事業はさておき、郵便貯金事業、簡易保険事業は民営化せなどうしようもないやろから(莫大な税金を投入せな維持できひんようになるから)、方向性は間違っていないと思う。

今、もっと重要な政治的課題は、年金対策や景気対策やて世論調査の結果では出てるけど、実は、郵政民営化ていうんも、巨額のお金が関わってくるという点では、かなり重要な課題ではあるんやね。少なくとも、衆議院解散に値する争点ではあると、魚は思うけどね。郵政民営化は小泉内閣の争点そらしで、もっと重要な課題があるはずだ、ていうのは一理あるし、郵政民営化だけが争点であってはならないと思うけど、だからといって、郵政民営化は自民党内の政権抗争に使われているだけだ、てな矮小化(わいしょうか)も的外れな意見やと思いやす。

まぁ、国会で揉めているのも、それなりに理由はあるということで、郵政民営化についても色々と調べてみて、投票する際の参考にされてはいかがでしょうか?今回のエッセイが、その一助になれば幸いでやす。何にしても、白紙委任で不幸になるよりは、自分の意志を国政に反映させて、不満があるなら、胸を張って政府に文句を言いやしょう。棄権者には、その資格がないと魚は断言します。皆様、投票には行きましょう( ゚ロ゚)ノ、ぶくぶく。。。

2005/08/18

第177話  高校野球と不祥事

甲子園直前に不祥事が発覚した明徳義塾と、甲子園での優勝後に不祥事が発覚した駒大苫小牧。今までにも何度か野球強豪校の不祥事による出場辞退などで騒ぎはあったけど、今年は前代未聞とも言えることが二度も重なったことで一際大きな騒ぎになったねぇ。てなわけで、今回はこのことについて少し語ってみたいと思いやす。

まず、今回のケースだけでなくて、高校野球の不祥事全般に関する魚のスタンスについて。自分としては、そもそも連帯責任ていうのは非常に嫌いな考え方なんやね。たった一人の、一度のミスによって、チーム全体が迷惑を受けたり、負けたりしてしまう。こういう連帯責任≠トいうのは、元々集団競技には不可欠な要素であり、これは否定することはできひんし、否定する気もない。ただ、だからといって、そういった競技以外のことで連帯責任なんてもん押しつけるのは関心しーひん。

連帯責任の強制なんてもんは、結局は管理する側が、人の道徳心(仲間に迷惑をかけてはいけない)ていうのを利用して管理するためにだけ使うものであって、そこには、集団の中に道徳心が欠如した者が紛れ込んだときのリスクが全然考えられてへん。どこにでも非常識な奴はいるわけで、そういった一定数は確実にいる人間がいるために生じるリスクを、他の何も悪いことをしていない部員にまで押しつけるていうのは、魚から言わせると害悪以外の何者でもない。

そういう意味では、ここ最近の高野連の処分ていうのは、割合♀ノやかになってきて、まずまず妥当なモノにはなってきていると思う。ただ、それでも、例えば今回の明徳義塾の件では、不祥事(喫煙と暴力事件)を起こした生徒や、不祥事を隠蔽した監督だけに出場停止等の処分を科すのではなく、チームとしての秋季大会への参加を禁止するていう連帯責任に基づく処分をしてる。

もっとも、正直、明徳義塾の件については、判断が難しいとは思う。なぜなら、単に部員が不祥事を起こしただけではなく、高校側が隠蔽をしていたから。速やかに不祥事を届けた高校と、見つからなければ儲けもの的な考え方で黙っていた高校とでは、その扱いに差を設けることの方が合理的やと思う。

つまり、野球部員による連帯責任ていう側面は否定できるにしても、高校に対する処分ていう側面をどう考えるか、ていうのがポイントになってくる。これは上で書いてる連帯責任の否定に矛盾するように思われそうやけど、単なる一生徒や一部員による責任が押しつけられるのと、高校そのものの責任が問われるのとでは、違うと思う。少なくとも、部活動というのは、高校があって初めて成り立つものだから。

ところが、後の方で問題になった駒大苫小牧の例では、高校側が隠蔽していたことは同じでも、秋季大会への参加は許可された。明徳義塾の件で、不祥事は隠さないようにという通達が改めてなされていたにもかかわらず、隠蔽し続けた駒大苫小牧の方が、より悪質であるはずなのに。

こういった、高野連のダブルスタンダード(二重の基準を作って、相手によって使い分けること)なんてものがあると、余計に話がややこしくなってくる。

いや、一応、高野連としてはダブルスタンダードではないらしい。明徳義塾の場合は、野球部員が暴力に関与していたが、駒大苫小牧は野球部長(指導教員)が暴力を振るっていただけだと。つまり、明徳義塾については、従来の連帯責任で処分しただけだと。これなら、一応矛盾はない。ところが、山梨県の代表で出ていた日本航空は、野球部員が暴力事件を起こしていたにもかかわらず、その部員だけを出場させないことによって、夏の予選大会に参加させた。となると、今度は明徳義塾と日本航空について、ダブルスタンダードが生じてくる。これは、どう説明する気なのか?

というわけで、やはり、不祥事を隠蔽したか、していないかは重要な要素ではあるやろう(日本航空は隠蔽していなかったし、明徳義塾についても、隠蔽していなければ予選に参加できていただろうという関係者の発言もある)。では、やはり、それなら駒大苫小牧と明徳義塾の対応の違いは?ということになってくる。

ここのところを曖昧にしてしまう高野連の対応というのは、非常にお粗末やと思う。あらかじめ、どういったことが罪≠ノなり、どういった罰≠ェ下されるかが明らかでないと、今回のような時期と状況による不公平感が出てきてしまう。連帯責任制を続けるなら、どの範囲で続けるのか(魚の好き嫌いは抜きにして、制度として存続させるというのなら)、不祥事の隠蔽に対する罰則はどうするのか、それらがあらかじめ明らかにされていない以上、こういった不公平感はぬぐえない。

不祥事隠蔽の際の高校への罰則には二通り考えられると思う。一つは、公式大会への参加禁止。まぁ、今の場当たり的におこなわれているのを、一律禁止にしてしまうと。一応、これはこれで公平ではある。ただ、無関係の野球部員が可哀想ていう論は確かに説得力があるやろね。で、もう一つは罰金制度。そこの高校の経営にダメージを与えるほどの罰金を科せば、多分守るやろう。それに、訴訟制度としては、その損害賠償を、隠蔽を支持した校長や監督なんていった個人に請求することもできる。ただ、こっちについては、アマチュアリズムの観点から文句が来るやろうね。

まぁ、いずれにしても、今の不公平感の漂う場当たり的な対応よりはマシやと思う。理念で済むなら、法律もいらへんし、そもそも高野連もこういった処分をする必要がなくなる。それがやらざるを得ないということは、理念だけでは済まへんということなんやから、高野連も横着をせず、さっさと現実に応じた改革を進めていくべきやろう。真面目な子もいれば、不真面目な子もいる。人間として非の打ち所もない子もいれば、どうしようもないクズもいる。それらが混じり合って生活しているのが高校生であり、野球部員やていうのが極々当たり前の現実なんやから。もちろん、高校も高校で、色々な高校がある。真剣に生徒のことを考えている高校、人気を上げて金儲けだけがしたい高校、特に何も考えていない高校…。それら全てをひっくるめて、現実やていうことを認め、適切な対応をしていって欲しいものでやす、ぶくぶく。。。

2005/08/31

第178話  衆院選結果

衆議院解散直後、最近の民主党勢力拡大の傾向と対郵政民営反対議員(いわゆる大物が多い)との潰し合いになるという自民党の不利から、民主躍進で政権交代の可能性が高いと予想していた魚。予想が思いっ切り、外れてしまった(¬。¬;;

皆さんもご承知の通り、自民党が単独で300議席に迫り、公明党と併せて327議席。自公併せて衆議院定数の2/3を超え、参議院で法案が否決されても衆議院だけで法案が成立できてしまうという、連立与党(というか、自民党)の凄まじいまでの圧勝。いわゆる地滑り現象というモノが出て、小選挙区制の凄さをまざまざと見せつけた。

第44回衆院選は12日未明、全議席が確定した。自民党は296議席を獲得、公明党を加えた与党で全議席の3分の2を上回る327議席に達した。一方、民主党は解散時175議席を大幅に下回る113議席の惨敗だった。
公明党は解散時(34)に届かず31議席。共産党は解散時と同じ9議席、社民党は1議席上回る7議席を獲得した。国民新党は4、新党日本は1、新党大地は1議席をそれぞれ得た。最終投票率は共同通信の推計で67・52%で、前回を7・66ポイント上回った。
300小選挙区の内訳は、自民219、民主52、公明8、社民1、国民新党2、無所属18。比例代表(180議席)は自民77、民主61、公明23、共産9、社民6、国民新党2、新党日本1、新党大地1だった(2005/09/12共同通信配信から、引用)。

この勝因は、やはり小泉総理と党執行部の選挙の上手さが一番大きかったと思う。そして、それとともに民主党や郵政民営反対議員の驚くほどの選挙の下手さが相乗効果を引き起こした。もちろん、この選挙の上手さていうのは、単なるパフォーマンスのテクニックていう意味だけやなくて(これも自民がダントツに上手かったけど)、自分たちの主張をどれだけ有権者にわかりやすく、ストレートに伝えることができるかていう能力が大きな部分を占める。

小泉総理は、徹頭徹尾ぶれなかった。最初から最後まで郵政民営化で押し通した。それに対して、民主や、果ては郵政民営化反対派の議員の一部ですら、最終的には郵政民営化は賛成だと言い出すようになってしまった。ここまでぶれてしまった時点で勝負ありになってしまった。さらに、民主党が国民年金などに争点を移そうとしても、その政策が全く魅力的でなかった。マニフェストだから数字が必要だといった程度の感覚から、ただ数字を並べただけで、その裏付けが見えなかった。ここで、より説得力のある案を出せていれば、世論としては、郵政民営化よりも国民年金の方が重要だとしている人が多かっただけに、流れを変えることができていたかもしれへんかったのにねぇ。結局まだまだ民主党は能力不足やったということであり、これが今の民主党のありのままの実力なんやろう。

選挙演説とテレビでの討論や講演は違う。演説で総花的なことをあれやこれやと喋っても、聞いてる方はよくわからないし、ましてや、細かい数字なんかを言われても理解できるはずがない。おまけに、じっくりと説明すべきテレビでは、逆にその数字の根拠のなさが露呈されてしまう。で、苦し紛れに日替わりマニフェストと揶揄(やゆ)されるほど、ぶれまくる。悪循環。郵政反対派は反対派で、新党を作る作らへんでドタバタして、あげくに同じ様な政党がわざわざ分裂してニッポンチャチャチャとかいう意味のないパフォーマンスを繰り広げる。で、そういった不利な状況のまま、政策よりも小泉総理や自民党に対する悪口≠ェ多くなってしまうようでは、有権者にとって嫌悪感の方が大きくなるのも必然やろね。

与党が最善の戦略をとったこともさることながら、民主を初めとした野党が最悪かどうかはさておき、少なくとも下手くそな戦略しかとれなかった。これが、自民がこれほどの大勝をした一番の理由やと思う。

で、今後なんやけど、とにかく、この選挙の結果これで小泉総理は言い訳が効かなくなった。憲法以外の政策は、与党内で揉めない限り全て通すことができる。しかも、今度の造反劇で自民党内のいわゆる抵抗勢力というモノも減った(はず)。なら、今まで以上に思いきった政策がとれなければおかしい。今回のこの国民の投票は、小泉総理の唱える郵政民営化だけでなく、それ以上に構造改革≠フさらなる進展を求めての投票であると魚は思うし、これはおそらく間違ってへんやろう。

一部の人間達が、自分の能力で集めたわけでもなく、国家権力により強制的に徴収したお金、すなわち税金を好きなように使い、無責任に浪費し、その結果生じた損害について何の責任も取らずにほったらかしにしたまま、次の浪費に走る。こんなふざけたことを許さへんていう怒り≠ェ、今度の選挙で一気に噴出した。それが、公務員も含めた労働組合を支持基盤としているがために思い切った政策を打ち出せなかった民主党ではなく、今までの支持基盤の象徴であった郵便局を切り捨てた自民党に支持が集まった要因やろう。まだまだ低いとはいえ、それでも投票率の上昇に転じた今回の選挙は、今までの与野党問わず国民全体より自分たちの支持基盤が一番大事という姿勢にしらけていた国民が、積極的に政治に参加したことを表しているんやないやろうか。

ということで、後は小泉総理のお手並み拝見といきやしょう。この状態(与党でほぼ全ての法案が通ってしまう)を怖がる人もいるやろうし、それはそれで当たり前やとも思うんやけど(逆に魚は今の民主党がこんな状況になったらたまらへんもん)、ま、魚は小泉総理を結構、信頼してるんで、楽しみに見守らせてもらいやす( ̄m ̄)、ぶくぶく。。。

2005/09/12

第179話  頑張れ民主党

今まであぶくを読んできたはる人にとっては、かなり意外に思われるかもしれへん、このタイトル。でも、実は意外とこれが魚の本心やったりもします。

とりあえず、魚の現在の政治的なスタンスは、支持政党なし(いわゆる無党派)の小泉政権支持。したがって、選挙では政権与党である自民党を応援するということになるけど、元々自民党はそんなに好きでなかったので、別に自民党支持者ではありやせん。

現に、森政権の時で、民主党が鳩山代表で保守色が強かったときは、逆に民主党の方に投票してたし。まぁ、一番の理想は、これは何度か書いてるけど、自民党の構造改革路線派(郵政民営推進派が大体そんな感じ)と民主党の保守派(鳩山、野田、前原議員あたり)との合併(新党結成)なんやけどね。ただ、自民党の守旧派も否定はせーへん。公共事業を推進して、失業者を減らし、経済的に弱い立場にあたる地方にお金を再分配するていうのは、それはそれで検討に値する政策やと思うから。ただ、それを利用して私腹を肥やしたり、無駄金を使うていうのが論外なだけで。なので、今更高速道路を新たに建設したり、新幹線を走らしたり、空港を作ったりとかいうんは感心せーへんけど、例えば、電柱を無くして電線を全て地下ケーブルに変えるとか、植林されていた針葉樹を広葉樹に植え替えるとかの効果の大きい公共事業をするのならば、選択肢としては大いにあり得ると思う。

この場合やと、いわゆる「小さい政府(国は必要最低限のことしかせず、後は市場経済に任せる)」と「大きな政府(国が様々な形で積極的に経済や国民の暮らしに関わる)」との二者択一が有権者に可能になり、政権交代の意義が大きくなってくる。アメリカやイギリスを初めとした多くの国の二大政党制は、大体こんな感じで回ってる。

なんやかんやいって、二大政党制でないとしても、政権交代のあり得る環境というのは、与野党関わらず各政党に対して緊張感をもたらし、国民にとってのメリットは大きい。今の小泉政権が成立しうるのも、民主党が大きな勢力を保ち、自民党に政権交代の危機感を抱かしているからやとも言える。だからこそ、自民党は、小泉総理ではなく、一番大きな支持母体であった郵便局というモノを捨て去るほどの決断をした。従来の自民党ならば、確実に郵便局を守り、小泉総理を辞めさせていた。これは、小泉総理のキャラクターもさることながら、今の二大政党制が現実味を帯びてきたことに対する自民党の大きな危機感の表れがある。

しかし、今のままの民主党ならば、魚は政権交代が起こるメリットよりも、民主党が政権を取ってしまう事によるデメリットの方が遙かに大きいと感じてしまう。それほど、今の民主党の政策はひどい。特に、外交がらみでは最悪としかいいようがない。日本の主権を全く考えもせず、50年以上前の敗戦を引きずったまま、東アジア諸国に媚びを売る。正直、反吐が出るとしか言いようがない。北朝鮮の工作船や韓国の密漁船の領海侵犯、中国の日本領海部分からのガス田採掘、北朝鮮の拉致問題などに対する驚くほどの弱腰外交、さらにはわざわざ外国に行って日本政府の悪口を言いふらし、果ては日の丸を燃やす反日デモに参加する国会議員を党幹部に登用する始末。

インターネットに、根拠のない誹謗中傷でなく、新聞報道などのニュースソースつきでここまで馬鹿げた事実≠ェ露呈されてしまう政党などというのは、魚にとっては到底考えられへん事態や。

それもこれも、民主党が連合などの労働組合の票欲しさに旧社民党議員という、どうしようもない連中をのさばらせていることに全ての原因がある。自民党が大票田の郵便局を捨て、それにしがみついていた族議員を斬ったように、民主党も労働組合とそれにしがみつく旧社民党議員という残滓(ざんし)を捨て去るべきやろう。所詮、彼らの組織票なんていうものも、大多数の国民の支持を受けた小泉政権の前に太刀打ちできひんかった。その事実に民主党は目覚めて欲しい。そして、自分たちの支持基盤でなく、国民に目を向けて欲しい。それで初めて、日本国民に真の政権交代の選択肢ができる。これは、自民党にとっても、民主党にとっても、そして、なによりも国民にとっても、非常に幸せなことになる。

だからこそ、今こそ、民主党に頑張れと言いたい。今までの中途半端な勝利に甘えた状態でなく、完膚無きまでに叩きのめされた今だからこそ、目覚めると信じて訴えたい。そして、一刻も早く、小泉総理のパフォーマンスに負けたとか、国民に声が届かなかったとかいう責任転嫁甚だしい愚痴はやめにして欲しい。今回の選挙で民主党が負けたのは、自民党よりも全ての点において力が不足していたからというその一点につきる。その反省がなければ、民主党が変わらなければ、国民は不幸なままになる。

この訴えが、日本の未来のために、届きますように( ̄人 ̄)…ぶくぶく。。。

2005/09/13

第180話  携帯購入

まぁ、母魚のなんやが( ̄m ̄)

姪っ子はおろか、小学生の甥っ子までが持ち始めたのに対抗心を燃やしたんか(笑)、携帯が欲しいなぁ…(¬。¬)。最近、公衆電話が少ないからなぁ…(¬。¬)。車がボチボチ古くなってきたから、出かけてる途中で動かへんようになったらどないしよう…(¬。¬)、などと無言ではなく有言のプレッシャーがかけられまくったんで、買ってあげることにした(¬。¬;;

まぁ、敬老の日やし、丁度えーやろ。ツーカーの年寄り用の簡単な奴にしようかとも思ったんやけど、一応メールが使えた方が便利やからということで、魚と同じボーダフォンの家族割りにしといた。携帯本体は1円のやからまぁ、ほぼタダなんやけど、事務手数料と、これからの毎月の基本料金が魚持ちになるんがなんだかなぁ…(¬。¬;;(ようは、基本料金が痛いから、母魚は今まで持ってへんかった訳ね)

とりあえず、通話料込みの基本料金を超えた分は金を貰うぞと言ってるんやけど、親子関係逆やんなぁ( ̄m ̄)

てなわけで、土曜日に本体を手に入れて、休みになった今日にようやく、電話とメールの使い方のレクチャー。まぁ、メールはさておき、電話は一人で使えるようになったんで、良しとしよう。わからへんわからへんて言いながらも、嬉しそうに使ってるんで、買ったげて良かった(^^)。機種は東芝のなんやけど、文字がかなり大きくできるんで好評。老眼でも見やすいらしい。姪魚や甥魚からメールが来るのがむっちゃ、嬉しいようや。ただ、姪魚からのメールは、顔文字とか今時の子の言葉使いまくりで、半分ぐらい意味不明らしいが(笑)

今度、姪魚2号が来たときに写真を撮って壁紙にしてあげるとするか( ̄m ̄)

てなわけで、珍しく親孝行をしたお話でやした( ̄m ̄)。て、まぁ、全然、大した孝行ではないんやが(¬。¬;;、ぶくぶく。。。

2005/09/19

★ 第181話〜第190話