第161話 対北朝鮮経済制裁
横田めぐみさんの遺骨とされるものがDNA鑑定の結果偽物であったことがわかり、今まで以上に北朝鮮への経済制裁論が高まってきてるねぇ。まぁ、当たり前と言えば、当たり前なんやけど。読売新聞の世論調査では、こんな感じ。
読売新聞社が11、12の両日に実施した全国世論調査(面接方式)で、日本人拉致問題などが今後も進展しなければ、北朝鮮に対して経済制裁を発動するべきだという人が4人のうち3人にのぼった。拉致問題に対する政府の対応に不満を持つ人も7割を超え、小泉内閣の支持率は、11月調査より、5・0ポイント減の45・0%に下落した。
北朝鮮に経済制裁を「行うべきだ」は74%で、「そうは思わない」19%を大きく上回った。今年9月に行った同様の電話調査ではそれぞれ68%、23%だった。横田めぐみさんの遺骨とされた骨が別人のものとわかるなど、北朝鮮側の不誠実な対応に反発が強まったためとみられる。また、拉致問題に対する政府の対応についても、「不満」は、「非常に」「やや」を合わせ71%にのぼり、先月より6ポイント増えた。
一方、自衛隊のイラク派遣の期限を1年間延長する政府方針を、「支持しない」は50%で、「支持する」28%を上回った(2004/12/14読売新聞配信から、引用)。
記事を見る限りでは、制裁論が急増というよりも、北朝鮮への不誠実さに対して右肩上がりで不満が高まってきてる、ていう感じやね。松木さんについてもそうやけど、特に、遺骨という多くの日本人にとって神聖なモノに対して、くだらない小細工をしてきているていうところが余計に怒りを生じさせてる気がする。
で、これに対して、日本政府が経済制裁に今なお慎重なのはなぜかていうと、
1.6カ国協議に影響が出る
2.北朝鮮とこれ以上、拉致問題についての協議ができなくなる
3.日本1国だけが経済制裁をしても効果がない
なんていうのが大きな理由として挙げられる。小泉首相が腰抜けやとか、歴史に名を残したいがために国交正常化を焦っている、てな批判についてはチト感情的な要素が含まれていると思うので、魚としては採用しにくいとこ。実際問題、経済制裁によって北朝鮮がミサイルを撃ち込んでくる状況を100%否定できない情勢で(少なくとも向こうは、経済制裁は宣戦布告とみなすて宣言してるから)、拉致被害者だけでなく、それ以外の日本国民についても守る義務を持つ首相に対して腰抜け≠トいうのはバランスが悪いと思う。世論調査にしても、戦争という最悪のデメリットを無視した上で回答させているならば、数字にあまり意味はないと思う。
ただ、まぁ、魚としては、とりあえず実際に戦争を仕掛けてくる可能性は少ないと思うので(今の日米関係なら、米軍による北朝鮮への攻撃がすぐにおこなわれるのは、まず間違いないと予想されるし、占領ではなく壊滅させるだけならイラクと違って容易やから、北朝鮮にとってのリスクが大きすぎる)、ひとまず戦争という反発はないものと判断して考えることにしやす。
で、上に挙げた理由のうち、2については、正直こんな相手とこれ以上協議を続ける意義はないということで気にしなくていいと思う。ようは、今まで協議を続けてきたのは、今回の回答待ちやったわけで、その回答がこれやったんやから、意義はなくなったと。なので、2は理由としては弱いと思う。
で、3については、確かに日本からの資金が止まっても、中国や韓国からその分の資金が流れていけば北朝鮮にとっては実害がないわけで、あまり意味はなくなってくる。ただ、韓国はさておき、中国からしてみれば日本の分の負担を北朝鮮のためにさせられるていうのは、あまり愉快な話ではなく、また、決して小さな負担ではないので、中国から北朝鮮に対する圧力は大きくなる可能性はある。そもそも、中国はアメリカとの緩衝材に北朝鮮を利用していたいだけなので、金正日が北朝鮮を支配していなければならない理由はない。もっとも、中国の全くの傀儡(かいらい:操り人形のこと)国家では中国の負担が増えるだけなので、アメリカに敵意を持った独立志向の強い指導者が北朝鮮を独自に支配するのがベストではある。その意味では、金正日は好ましいタイプなので、ポスト金正日にそういった人物が確保できるかが条件にはなってくるやろう。
ただ、いずれにしても、北朝鮮側からの攻撃というリスクを考えなければ、日本にとってデメリットはないので、戦争というリスクを下げる程度の限定的な経済制裁から入る分には、あまり気にしなくてよい理由だとは思う。
なので、一番大きな理由は1となる。つまり、世界的に見れば拉致問題よりも核問題の方が重要であり、その核問題を協議する6カ国協議が日本の経済制裁により壊れてしまうていうのが、非常に大きな問題ということになる。例えば、
韓国の潘基文外交通商相は13日、北朝鮮が先に日本人拉致被害者の横田めぐみさんの「遺骨」として提出した骨が別人のものと判明したことについて、「日本政府と国民から否定的な反応が出ている」とした上で、「6カ国協議に悪影響を与えないよう、日本政府と調整していく」と述べた。通信社・聯合ニュースが国会答弁の内容を伝えた(2004/12/13時事通信配信から、一部引用)。
中国外務省の劉建超副報道局長は14日の定例記者会見で、北朝鮮による日本人拉致問題に絡み、北朝鮮への経済制裁などを求める日本側の動きが核問題をめぐる6カ国協議開催に影響することに懸念を表明した。その上で、「日本を含めた関係国は、事態を複雑化させ、6カ国協議にも好ましくない影響を与える動きは控えるべきだ」と述べ、慎重な対応を求めた(2004/12/14時事通信配信から、引用)。
訪米中の小池百合子環境・沖縄北方担当相は十三日、アーミテージ国務副長官らと会談し、日本人拉致事件をめぐる北朝鮮への経済制裁の可能性について協議した。この中で米側は「制裁というカードをみせていることが有効だ。実際に始めると大変で、逆に裏をかかれることもあることを経験の中で知っている。タイミング、方法に工夫の余地がある」と表明し、経済制裁に対して慎重姿勢を示した。
米国務省のバウチャー報道官は十三日の記者会見で、北朝鮮が拉致被害者の横田めぐみさんの遺骨としてニセものを日本側に引き渡した問題で、「日本が経済制裁に踏み切るかどうかは日本政府の問題」との認識を示し、日本側の判断に委ねる考えを示した。
この問題をめぐっては、六カ国協議出席国の韓国などが、日本が制裁に踏み切れば、北朝鮮が態度を硬化させ、協議再開が遅れるのではないかと懸念している。
バウチャー報道官は同日の会見で、北朝鮮に対し、改めて六カ国協議再開受諾を呼びかけた(2004/12/14産経新聞配信から、一部引用)。
てな感じで、各国濃淡はあるモノの、経済制裁に対しては慎重な姿勢をとるよう求めている(アメリカについては、積極的な後押し発言がないということは、あまり好ましいと感じていないということ)。
てなわけで、6カ国協議の継続を大きな理由として、日本政府は経済制裁に慎重な姿勢を示しているていうのが、現状やということやね。さらに、経済制裁をするメリットはなんなのか?ていう疑問に対する回答がないのも大きな理由になってくる。拉致被害者が経済制裁によって戻ってくるのならば、日本としては6カ国協議の停止や関係各国との対立なんていうデメリットに目をつむってでも実行する価値はあるやろうけど、正直、「経済制裁をしました、それは困ります、拉致被害者を戻しますからお許しください」、てな展開になるとは、とても想像できひんねんね。
である以上、6カ国協議の継続を求めて現段階で慎重論をとっている日本政府の姿勢というのは、無難というか、適切なんやろうとは思う。ただ、今、叫ばれている「北朝鮮へ経済制裁をっ!!」ていうのは、メリット・デメリットという問題ではなく、日本国民としての怒り≠フ発露であって、その怒りを日本政府が明確に表せないというのは非難されるべき理由として間違っていないとも思う。
どちらを選ぶにしても、これほど文句の出る選択もないやろね。これについては、小泉首相に同情します。ただ、いずれにしても、北朝鮮の拉致問題に真摯に取り組んできたからこそ、こういった状況になっているのも事実。あぶくで何度も書いているけど、すべきことを実行したことによって非難されるというのはおかしな話。今後、こういった難問に敢えて取り組むのは損だと政治家達に思わせないためにも、理性的に判断し、積極的に応援≠キべきやと思う(理性的な反対意見は問題ない。くだらない揚げ足取りや悪意に満ちた中傷が論外ていうこと)。
ちなみに、魚の考えは以上のことを考慮した上で、それでも、日本人として怒りを表すべき、すなわち、経済制裁すべき≠ナす、ぶくぶく。。。2004/12/15
番外編(お茶会記)
チビ毒遭遇 in たぬき邸別宅
12/10,金曜日のお昼過ぎ、勝手知ったるたぬき邸別宅到着。貢ぎ物は恒例の茶団子です( ゚ロ゚)ノ
で、魚はカップラーメンとおにぎりのお昼ご飯。たぬきは、T氏とモスバーガーでぽんぽこりんになるまで食べたとのことなので、幸いにも魚のエサは横取りされず。
食べ終わってから、まったりとしながら待つこと1時間。…やっぱり、毒猫時間や( ̄□ ̄;;
その間、魚の携帯を見たどたぬき様から、「おいらに何のことわりもなく、いつの間に新しいのに変えたんや?(-_☆)キラリ」とのお言葉が。
「いや、去年の4月に買ったきりそのままやが(・_・)」と答える魚に、「なんで、そんなに綺麗なままなんや( ̄□ ̄;;」とたぬきの驚きの声。
「おいら、1年も使えばボロボロになるからなぁ(゜゜ )」と、たぬき。
ちなみに、たぬき以外にも、何でそんなに綺麗なままなんて、驚かれた相手が一人いるんやけど…
それは家庭教先の小学生やったりする(−。−)ボソッ
やっぱり、どたぬき様の行動は小学生並みなんですね(ノ;)グス
てな間に、毒とチビ毒が到着。チビちゃん、全然人見知りしーひんで可愛かったぁ(^^)
しかし、当然、そんな赤ん坊にもどたぬき様は容赦せず(・_・)>詳しくは、たぬきのサイトの戦闘記を
即行、威嚇攻撃をしてチビちゃんビビりまくり(^^;;。もっとも、チビちゃんもさすがは毒の赤ん坊、その日の内にレベルアップしてたぬきに逆襲するまでになりました( ゚ロ゚)ノ
これからもたぬきに鍛えてもらって、人生の厳しさを覚えてください( ̄m ̄)
で、チビちゃんは好奇心旺盛なんで、目を離すと当然悪さをするわけで、ふと気がつくと、外していた魚の腕時計を食べていたり( ̄□ ̄;;
毒猫は動じず、「G-ショックだから、ヨダレまみれになっても、防水機能があるので安心ナリねぇ( ̄▽ ̄)」と笑って見てる。さすが毒です( ゚ロ゚)ノ
しかし…そういう問題なのか(−−?)
「G-ショックだから、防水だけでなく、放り投げて壁にぶつけても安心なんです( ゚ロ゚)ノ」←魚の声
まぁ、魚は普段から姪っ子甥っ子にガジガジやられて慣れてるから、無問題なんやけどな( ̄m ̄)
その後、T氏がやってきてしばし和やかに?歓談。たぬきの敬語というのを初めて聞いたのが、大収穫やった( ̄m ̄)
つか、たぬきの敬語て…聞いてて気色悪い(−。−)ボソッ。
後、間抜け面を間抜けなお顔と言い換えても、それは別に敬意を表しているわけではないからな(・_・)
で、黒猫(ここは黒猫で)から噂のキャベツをもらったんやけど、魚の取り分は4玉。しかし、帰る間際に袋を覗くと、いつの間にか3玉に(-_☆)キラリ
向こうで、壁際を見つめながら口笛を吹いているたぬき♪~( ̄ε ̄;) 。やはり、たぬきの仕業か(-_☆)キラリ(-_☆)キラリ(-_☆)キラリ
魚はたぬきと違って、3以上も数えられるんやっ!!( ゚ロ゚)ノ
てなわけで、無事に取り返して袋を持ちながら移動する魚。で、最後にゴミを捨てるときに袋をおいて、台所に行きかけたと見せてパッと後ろを振り返ると…
(゜゜;)うっ…と、袋に手を伸ばそうとしたまま、固まっているどたぬき様の姿が。大笑いする毒猫とT氏。
まだまだ、たぬきも甘いのぉ( ̄m ̄)
てなわけで、無事にキャベツもゲットして帰ることができやした。今度は、もっと大勢で集まれたらいいねぇ(^^)。T氏もむっちゃ、話しやすい人やったんで、機会があれば是非また( ゚ロ゚)ノ第162話 奈良の女児誘拐殺人
丁度1ヶ月ほど前に奈良県で起きた、小学1年生の女の子の誘拐殺人事件。その残虐さと、携帯メールで女の子の死体写真とかを送りつけたという猟奇性からも大きなニュースになって、ほとんどの人が知っていると思う。
しかしながら、少なくとも報道としてはさほど進展がないまま、1ヶ月ほど過ぎてしまった。そんななか、犯人と見られる者から今頃になって、女の子の家族へ新たなメールが送られてきた。
奈良市の小1女児(7)が誘拐、殺害された事件で、女児が持っていた携帯電話から14日、家族の携帯電話に、「今度は妹をもらう」などとする内容のメールが送られていたことが、奈良県警奈良西署の捜査本部の調べでわかった。
11月18日未明の遺体発見後、女児の携帯電話から発信があったのは初めて。女児には2歳の妹がおり、家族構成について知っていることなどから、捜査本部は、発見されていない女児の携帯電話を使って誘拐犯が送信した可能性が高いとみて、捜査している。
調べによると、メールは14日午前中に送られてきた。女児の携帯電話には家族のアドレスが登録されていることから、犯人が今も女児の携帯電話を所持しているとの見方を強め、通信記録などを調べ、発信地域の特定を急いでいる。
これまでの調べでは、11月17日午後7時55分、女児を捜していた母親に女児が持っていた携帯電話から、同県王寺町の基地局を経由した「ワン切り」がかかり、9分後の8時4分には「娘はもらった」との画像付きメールが届き、さらに23分後には女児の携帯電話の電源が入ったことが判明している。いずれも同県平群町の基地局を経由するなどしていた。
女児の遺体は自宅から南西約6キロの平群町菊美台の側溝で見つかったが、携帯電話やランドセルなどがなくなっており、発見されていない(2004/12/15読売新聞配信から、引用)。
殺害された女の子の妹についても、犯人は殺害の予告をしてきた。ただでさえショックの中にいる女の子のご遺族の方への衝撃ははかりしれへんやろう。本当に、人間性の欠片(かけら)もない、ひどい犯人やと思う。携帯電話の中に色々な情報が入っていることから、犯人がこの家族の方の細かな事情を知っていたとしても、家族の方への怨恨があるとはかぎらへん。だから、余計に捜査が難しいんやろねぇ。
ただ、間違いなく言えるのは、この犯人は世間が大騒ぎすることによって喜ぶ異常者やていうこと。だからこそ、今回の事件に限っては、マスコミには大騒ぎして欲しい。大騒ぎして犯人を喜ばせ、調子に乗らせて墓穴を掘らせて欲しい。彼は、あるいは彼女は(目撃情報から犯人は男らしいけど)、きっと捕まるまでこのようなことを止められへんやろう。世間が、騒いでくれる限り。だから、あえて犯人にとって危険なはずの、色々な証拠まで残して、挑発してくる。大騒ぎされれば、されるほど。
今回の事件を考えると、どうしても、酒鬼薔薇聖斗を思い出してしまうんやけど、今回は何とか、これ以上の悲劇が起こらずに犯人が逮捕されることを祈るだけです、ぶくぶく。。。2004/12/19
番外編(お茶会記)
どたぬき様の真実
昼過ぎ、たぬき邸別宅到着。すでに、うずまきとさおりがいるが…テンション低っ( ̄□ ̄;;
理由は…寒いかららしい(−。−)ボソッ
哺乳類なんやから、もーちょい環境に適応せーよ(^^;;。たぬきはたぬきで胃が痛かったらしく、モノがあまり食べられず、こちらもテンション低し。食べ物を横取りされる心配はないモノの、たぬきのあの食いっぷりが見られへんのは寂しいなぁ(゜゜)
で、ピザが届いて、とりあえず食べ始めた頃に emi から、駅に着いたとのメールが。駅を出て、左に曲がって少し行ったら某コンビニがあるんで、そこで待ち合わせようということで魚が迎えに出るが、途中でハタと気づいた魚。
…駅を出て、右≠ノ曲がらへんとあかんやん( ̄□ ̄;;
つーことで、emi に慌ててメールを送って、とりあえず駅まで戻ってきてもらい、結局は駅で待ち合わせ。最初から駅で待っといてもらえば良かった(−。−)ボソッ
emi には悪いことをしやした。ごめんねぇ。
で、うずまきとさおりが持ってきてたお菓子に、魚からは恒例の茶団子と emi からはシュークリームの貢ぎ物があって、うずまき以外はまったりとティータイム。ちなみにうずまきは、いつものように寝ていました( ゚ロ゚)ノ。つか、この日のうずまきは、絶対に起きてた時間より寝てた時間の方が長かったやろ(¬。¬;;
そんなとき、ふと気づいた魚。どたぬき様が変身を解いて真実の姿をさらしているっ!!( ̄□ ̄;;
来たとき、こっぽりとコタツに入っていたので気づかなかったのが不覚やった( ̄^ ̄;;
てなわけで、本邦初公開のどたぬき様の真の姿です( ゚ロ゚)ノ。皆様、手を合わせて、ポンポコリン大明神と崇(あが)め奉りましょう( ゚ロ゚)ノこの格好で、部屋でぐーすか眠っているたぬきを見て、悲しみの涙を流すという母たぬきに同情します(ノ;)グス
で、さおりは子供が風邪気味ということで、夕方頃にうずまきと一緒に早めの帰宅。残った魚とたぬきと emi でもーちょいまったりとティータイム。たぬきの幼少時のエピソードを聞きながら、和やかに歓談。やっぱり、たぬきは小さい頃からたぬきやったんやなぁ(゜゜)
で、6時半頃に解散。今度は、暖かくなってから、黒猫やらも交えてもーちょい盛り上がっていきたいねぇ(^^)第163話 性犯罪者と再犯防止
この前に書いてる奈良の女児誘拐殺人犯が、少し前に逮捕されたね。こんな犯人は絶対に野放しにしてはいけないんで、被害者が戻ってくるわけではないけれども、まずは良かったと思う。
今回の犯人は案の定というか、今までにも女児に対する猥褻行為で捕まったことのある男やった。そこで、特に再犯率が高いとされている性犯罪者に対して、出所後に、地域の住民になんらかの情報を公開しようていう動きが高まってきた。これは、欧米なんかで実施されている制度で、出所後の加害者の人権(基本的に、前科情報は本人が望まずに公開されるべきではない)と、犯罪防止のどちらに重きをおくかが重要な問題となってくんねんね。で、まずは警察庁から、こんな動きが出てきた。
警察庁は六日、奈良市で起きた小学一年女児の誘拐殺人事件を契機として、性犯罪の前歴者について服役後の居住地などの情報を把握するシステムを構築する方針を固めた。刑務所を管轄する法務省などと情報提供について協議し、警察活動に活用していくほか、地域住民への情報開示も検討する。欧米や韓国では既に、性犯罪者の個人情報の住民への開示が進んでおり、性犯罪者の再犯による悲劇を繰り返さないため対策に乗り出す。
奈良の事件で逮捕された小林薫容疑者(36)は、幼女に対する強制わいせつ容疑などで逮捕された前歴が二件あり、再犯率が高いとされる性犯罪の前歴者に関する所在や前歴などの情報開示を求める声が高まっていた。
現行制度では、警察当局は前歴情報を把握しているものの、刑務所を出た前歴者の所在情報は把握できない。
漆間長官は「特に幼児を対象にした性犯罪は再犯率が高いとみられ、(性犯罪の前歴者の)所在を把握するシステムを警察が持たなければならない」と説明、今後、所在などの情報提供について法務省と調整していく。
提供される情報を警察活動に活用していくほか、地元住民への開示についても、法制化を含めて検討する。前歴者の住所や氏名を地元住民に公開している米ニュージャージー州の“メーガン法”を念頭に置いたもので、漆間長官は「人権の問題などクリアすべき課題は多いが、法制化に向けて積極的に取り組んでいきたい」と語った(2005/01/07産経新聞配信から、一部引用)。
基本的には、犯罪者であったとしても、刑に服した後は一般の人と変わらないように扱われるべきで、犯罪歴を晒されることにより、出所後の社会復帰を妨げることは、あってはならないことやと思う。犯罪歴を晒されることにより差別を受けてしまうと、いくら本人が更生してまともな生活を送ろうと努力しても、それが困難になってしまう。その結果、更生しきれずに犯罪者に戻ってしまうということになると、本人だけでなく、社会的にも損失になってしまう。
だから、自ら前科何犯やと公言して得意がるような、更生不可能の一部の馬鹿はさておき、もう二度と過ちは繰り返さないでおこうと真剣に考えている元#ニ罪者の方の不利益になるようなことは、少なくとも国がしてはいけないことやと思う。
しかしながら、ここにもやはりバランス感覚というのは必要やと思う。例えば、死刑制度ていうのがある。死刑ていうのは、更生というのが100%存在しない刑罰になる。いくら、自らの罪を後悔し、神の生まれ変わりのごとき人間になったとしても、社会に復帰して更生することは許されない。それゆえに死刑廃止を訴える人も多くいるわけやけれども、一方で、取り返しのつかない罪を犯した以上、死刑であっても甘んじて受けるべきやていう考えをとる人も多い。
魚は、後者の考え方をしてる。犯罪者の人権も大切やけれども、犯罪によっては、たった一度の過ちでも決して取り返しのつかないモノがあると思ってる。少なくとも、取り返しのつかない行為であるということが公表されている罪については、それを犯した以上、一生その罪を背負い続けなければならないと思ってる。犯罪者の人権と、被害者の人権と、社会正義とのバランスが、それでようやく、とれると思う。
だから、刑法の罰則に死刑が載っている罪を犯す以上は、死刑の判決が出れば自分の命がなくなるということを了承しておかなければならない。同様に、例えば、児童に対する強姦や強制猥褻などをした性犯罪者については、出所後に氏名を含めた住所公開をするということが明文されれば、たとえ元#ニ罪者であっても、それを甘受しなければならないと思う。
少なくとも、児童への性犯罪については、加害者の人権と犯罪防止のための情報公開は、バランスがとれることやと思うんで、記事中にあるメーガン法<激xルのことはして欲しいと思いやす、ぶくぶく。。。2005/01/09
第164話 NHK VS 朝日新聞
最初の報道から面白いなぁと思って、ある程度結論が出たらネタにしようとしてたんやけど、なんか、いまだに泥仕合が続いてるんで、とりあえず中間のまとめとしてアップしてみることにしやす( ̄m ̄)
とりあえず、時系列としては、
1.朝日新聞が、自民党所属の国会議員、安倍氏と中川氏の政治圧力により、NHKのとある番組が改編を余儀なくされたと報道(同時にNHK職員が自身の氏名を公表して記者会見)
2.安倍氏と中川氏およびNHKが政治圧力を完全否定
3.朝日新聞が、報道には根拠があると、取材状況を記して紙面で反論
4.朝日新聞報道の根拠となる証言をしたとされるNHK幹部が、自身の氏名を公表しての記者会見で、そんな発言をしていないと朝日新聞の反論を否定
で、とりあえず現在に至ると。
そもそもの背景についても色々とあるんやけど、今回は手短にNHK VS 朝日新聞のやりとりに的を絞ると、
NHKによると、十八日午後に同幹部から事情を聴いたところ、同幹部は今年一月九日、自宅で朝日新聞の記者二人に「安倍(晋三自民党幹事長代理)・中川(昭一経済産業相)の両氏に会ったという事実や面談のやりとりはすべて取材を終えている」としたうえで、両氏に会ったかどうかについて質問された。同幹部は「記憶をたどりながら、安倍氏とは会ったが、中川氏については、記憶は定かでないと回答した」にもかかわらず、記事では「平成十三年一月二十九日に相次いで両氏に会ったことを認めた」と書かれた。
安倍・中川両氏に朝日新聞記者が取材したのは翌十日が初めてであり、記者の取材は意図的に同幹部の答えを誘導した−としている。
さらに、同紙記者は制作過程で政治的圧力があったのではないかと執拗(しつよう)に質問、同幹部が「圧力はなかった」と答えたのに、記事では「圧力を感じた」と、全く逆の記述になっていたという(2005/01/19産経新聞配信から、一部引用)。
朝日新聞社は19日夜、松尾氏がNHKの会見で「『政治的圧力は感じなかった』と繰り返し語った」と主張していることについて、「取材時に『圧力を全く感じていない』と松尾氏が話した事実はない」などとする反論を発表した。
反論によると、松尾氏は取材時に「『圧力とは感じますよ』と明言し、『圧力とは感じるが、それは一つの意見だったと聞く耳は持つ』などと語った」という。「議員に呼ばれて行かないとどうなるのか」という質問に、「『3、4倍の圧力。放送中止になったかもしれない』と放送中止の可能性にも言及した」としている。
さらに松尾氏が会見で「『安倍氏とは会ったが、中川氏については記憶が定かではない』と答えた」としていることに対し、「松尾氏は放送前日の1月29日のことについて、『中川さんが先で安倍さんの順ではないか。もう1人、途中でどなたかにお会いして車で移動した』と同じ日に相次いで面会したことに言及した」としている。
朝日新聞は同日、松尾氏の発言などについて、「言論に携わる責任ある立場の人が、発言内容を翻したことは誠に遺憾」として、謝罪と訂正を求める抗議文をNHKに送った(2005/01/20毎日新聞配信から、引用)。
てな具合。
仮に、NHKの言い分が正しくて、朝日新聞が嘘をついていたとすると、これは論外。完全に朝日新聞が悪い。これは、まぁ、異論がないと思う。
では、NHKの言い分が間違っていて、朝日新聞が嘘をついていない場合どうなるかていうと、ようは記事の根拠となる発言をした松尾氏が信用できない人間ということになり、朝日新聞も騙された被害者≠トいうことになる。しかし、朝日新聞については、それだけではすまず、信用できない人間の言い分だけを根拠に、安倍氏や中川氏が報道機関に政治圧力をかけて内容を変更させるとんでもない政治家やていう記事をあたかも事実であるかのように報道した責任が残る。これについては、当然両議員に対して謝罪や訂正記事が必要やと。
少なくとも、朝日の言い分が100%正しいと仮定しても、今回の報道が信頼できる根拠のない記事である以上、訂正するのが当然やと思うんやが。
ま、他人の失敗についてはとことんまで追求し、自分の失敗については知らぬ顔をするという、マスコミ特有の体質がよく表れているケースではあるにしても、さすがにここまでの厚顔無恥ぶりは朝日にしかできひん芸当やろねぇ( ̄m ̄)、ぶくぶく。。。2005/01/21
第165話 ニンテンドーDS
仕事がチト一段落したんで、ニンテンドーDSを買ってみやした( ̄m ̄)ノ
家庭教先の子が持ってて、それを遊んでみたら、想像以上に画像が綺麗で音も良かったんで、購入決定。前にゲームボーイは持ってたんやけど、画像があまりに見にくくて、ほとんど使ってへんかってんね。アドバンスが出てもそんなに綺麗になってへんかったから、携帯ゲームはあんまり興味が持てへんかった。
でも、今度のDSは今までの液晶に比べて非常に綺麗で明るいんで、これならえーかなと。ちなみにソニーのPSPも液晶は綺麗なんやけど、知ってる人は知ってるよーに( ̄m ̄)、魚は社長さんのセリフにカチンと来たんで購入予定はなし。つか、ネットの評判が悪すぎるから、元々買う気はなかったんやけど。
で、DSの方に話を戻して、ソフトはネットで評判の良かった「ヒトフデ」と「バンドブラザーズ」を購入。ヒトフデは、まぁまぁぐらいの面白さ。結構難しめのパズルゲームで、チェックメイトていうゆっくり時間をかけて解くパズルが、なかなか難しくて楽しめる。ただ、解けたときの爽快感があんまりないんで、段々あきてくるというか、疲れてくる(笑)。一応、100問は解ききったんで、一段落。任天堂のサイトで新規のパズルを配布してるんで、思い出した頃にチマチマと解こうかな( ̄m ̄)
で、「バンドブラザーズ」の方なんやけど、これがむっちゃ面白い。ようは、リズムに合わせてボタンを叩く音ゲーなんやけど、スピーカーの音がいいんで携帯機やのに十分楽しめる。気軽に寝ころびながら好きな曲を叩いていると、結構幸せな気分になれるねんねぇ。テレビに繋げて腰を据えてゲームをするんもいいけど、ちょっとした気分転換に気楽に遊べるんはエーわぁ。
てなわけで、今のトコ魚は満足してやす。本音では、麻雀をやる面子がみんな買ってくれたら、雀卓もパイもなしで遊べるんで、それを一番期待してるんやけど…( ̄m ̄)、ぶくぶく。。。2005/02/14
第166話 フジテレビ VS ライブドア
連日テレビや新聞を騒がせているこの騒動について、今回、簡単に触れてみたいと思いやす。
ようは、今まで親に反対されて結婚できなかった二人が、ようやく晴れて結婚できるようになったと思ったら、横恋慕した男が突然わいてきて、お前は俺と結婚しろと一騒動。しかも、その横恋慕してきた男には、女への愛情はなく、ただその資産だけが目当てだった…。
まぁ、堀江社長には辛口な比喩やけど、実際問題そんなもん。ただ、実際の恋愛と違って、会社いうんは経営活動なんで、どれだけ好き合っていようが、一緒にはなれない場合もあるし、どれだけ嫌いでも、金に物を言わせりゃ一緒にならされると。
話の流れとしては、
フジテレビが関連会社のニッポン放送を完全子会社化するためにニッポン放送の株を買いますよぉ、と公募(これをTOBていう)
ところが、ライブドアが時間外取引というのを利用して、ニッポン放送の株主から3分の1以上の株式を買ってしまった
これでは、ニッポン放送がフジテレビの子会社になるどころか、ライブドアの子会社になってしまう。それは困るので、フジテレビとニッポン放送が組んで、フジテレビ宛にニッポン放送の新規の株を発行すると発表した
しかし、そんなことをされたら、せっかくの筆頭株主の地位がなくなってしまうので、ライブドアが新規の株の発行なんか認められるかぁ、と裁判所に訴えた
てな感じで今のところで来てるね。
とりあえず、ポイントとなるのは、
1.ニッポン放送がフジテレビの筆頭株主である(大体、23%ほど持っている)
2.株式を大量購入する場合は、TOB(株式公開買い付け)という方法をとらなければならない
3.新規に株式を発行する場合は、既存の株主に著しく不公正な&法は許されない
4.騒動の中心となっている企業がテレビ局、ラジオ局という非常に公共性の高い企業である
てなところ。元々、フジサンケイグループていうのは、鹿内さんていうオーナー一族がいて、その一族が経営しやすいようにニッポン放送ていう小さな会社がフジテレビていう非常に大きな企業の親会社になるていう特殊な形態をとっててんね。
で、そのオーナー一族の影響がようやくなくなったんで、実態に合わせてフジテレビが一番の親会社になって、フジサンケイグループをまとめていこうてな方針になったと。
そのためには、日本の証券取引法でTOBていう株式の公開買い付けをしなければならない≠トされてるねんね。このTOBていうのは、株式を買う値段をあらかじめ公表しておいて、その値段で良ければ売ってくださいと全株主に訴えかける制度。つまり、株取引において、その会社の経営に関わるほどの大量の株式を買う場合には、全株主を対象に不公平のないよう知らせ、完全に透明な制度のもとでおこないなさいてな要請が法律上されてるねん。
で、フジテレビはそれにしたがってTOBをかけたところ、ライブドアはそんなもん知るかとばかりに時間外取引ていう取引で、大量の株を買い占めたと。これについての魚の意見は、時間外取引は違法ではないからいいんだていうライブドアの主張は横着やと思う。時間外取引が違法でないから問題がないんではなく、大量の株式を買うには、TOBをしろと言われているのにもかかわらずに、しなかったのが問題やねんね。
なんというか、ライブドアの行動は、例えば制限時速60kmの道を30kmほどで走って後ろに大渋滞を作りながら、制限速度を守っているんだから自分は悪くないて言ってるような感じやねんね。それとは別に、円滑な交通の妨げにならないように運転するていうのがそもそもの大前提としてあるわけで、それを無視して、自分に勝手なことばかり主張するていうのは非常に不快。
今回の件について、法律に違反してへんにゃから、何をしてもいいやろという意見がネットなんかでもよく見受けられるんやけど、個人的には気に食わへんねぇ。あくまでも、刑法(正確には刑罰の対象となる法律全てやけど)に違反していなければ処罰されることはない、ていうのが大前提であって、民法(商法、証取法なんていうのもようは民法の仲間)については、ある程度の部分で法律以外に正義=A不正義≠トいう概念が重視されるいうんは理解しておいた方がいいと思う。
今回のこの件で、法律に違反していない以上批判するべきやない、ていう意見を持っている人は、どうも魚から見たら、一見法律に詳しそうでいて、実は法律についてあんまり深く勉強したことのない頭でっかちの人のように見える。法律に違反していようがしまいが、批判されるべき行為は批判されるべきやし、その逆もまた同じ。法律いうんはあくまでも社会を良くするための制度であって、法律を守るために社会の方を悪くしていくなんてことは本末転倒。
別に、これは魚が法律をないがしろにしているわけやない。これこそが、日本の民法の根本的な原則やねんね。
第1条 私権ハ公共ノ福祉ニ遵フ
2 権利ノ行使及ヒ義務ノ履行ハ信義ニ従ヒ誠実ニ之ヲ為スコトヲ要ス
3 権利ノ濫用ハ之ヲ許サス
私的な権利は、公共の利益にもかなうべきもの。権利も義務も信義と誠実さを備えること。たとえ権利があったとしても、全てが許されるわけではない。
もちろん、法律に書かれていることが全く無視されるなんてことも当然問題で、基本的には法律にしたがって社会が運営されていくべきなんやけど、最終的には、民法の場合は正義≠ニいう要素が重視されてくるていうことは押さえておいた方がいいんとちゃうかなぁ。
とまぁ、とりあえず今回の件については、長々と書いてきたようにライブドアの行為に問題があると考えているんで、フジテレビとニッポン放送側には今回の新株発行程度の防御なら認めてあげたらいいと思うけどね。ライブドア側が単なる敵対的TOBを仕掛けて、正々堂々とフジテレビと争ったのなら、新株発行の方が不当な行為で認められへんと思うんやけど、ライブドアのタチが悪すぎるんで、別にいいでしょ。裁判所はどんな判断するんかねぇ( ̄m ̄)
…この後は法律論抜きの雑感なんやけど、堀江社長て、なんかやること言うこと古いなぁ、て魚は思うんやけど、どうなんやろ?マスコミなんかでは、新風を吹き込むみたいな感じで、いい悪いは別として新しさ≠フ象徴みたいに取り上げられることが多いんやけど、やってることは10年ぐらい前から言われているorやられているM&A(企業買収)やし、買収したテレビやラジオで何をするかて聞かれても、驚くほど陳腐な(ありふれた、古くさい)発想しか言えへんし、なんか、新しさを全然感じひんにゃが。
まぁ、ライブドアていうIT企業を買収しただけで、あの人個人はITには全然詳しくないんやろうから仕方がないんやろうけど、もうちょい斬新なヴィジョンが語れてたら、展開は違ったかもねぇ。まぁ、別に古いからあかんていうことは全然ないんやけど、どうも世間の評価を見ていると、違和感を覚えてしまう、ぶくぶく。。。2005/02/25
第167話 株式
前回のあぶくの予備知識となる株式≠フお話について、少し簡単に説明を。
一応、法律講座の方で株式会社についても書いてるんで、そちらの方もよければドゾ。
で、株式についてなんやけど、株式ていうのは、株式会社ていう会社の価値≠表すもんなんやね。例えば、1株100万円の株式が100株発行されているとすると、その会社には100万円*100株=1億円の価値があるていうことになるねんね。
で、この株式ていうモノの価格が、その会社の業績に応じて上がったり下がったりして、その会社の価値がどんどんと変化していくと。
会社ていうのは、大きな会社になればなるほど、その価値が大きくなって一人だけが持ち主になるていうんは難しくなる。例えば、トヨタ自動車なんかやったら、何兆円(十兆超えてるかも)ていう金額になるんで、とても一人で持ち主になることはできない。そこで、多くの人がお金を出し合って共同で会社の持ち主になっていこうていう考えが出てきたんやね。これが、株式会社の始まり。
で、その会社の持ち分をわかりやすく表したモノが株式なんやね。1つの会社に100株の株を発行したら、1株につき、その会社の1%の持ち分を手に入れることができる。10株やったら10%やし50株やったら50%。
で、株式会社ていうのは、株主総会ていういわゆる選挙みたいな制度によって会社の大きな方針を決めていくんやけど、これが1株について1票の投票権を認めているねんね。なので、50%を超える株式を持った株主の意見にしたがって会社の経営方針が定まっていくと。で、株式は選挙と違って、一人で何株持ってもいいんで、一人で50%以上の株式を持っていれば、その一人の意見だけで基本的にはその会社の方針が決められる。
だから、ある会社の株を買い占めて50%以上の株式を持てば、その会社を自由に経営することができるねんね。そこで、自分の好きなように会社を経営しようと株式を買い占める人らも出てくるていうことになる。
ま、むちゃくちゃ簡単な説明やけど、だからニッポン放送の発行している株式総数の50%を超える株式を手に入れようとして、フジテレビとライブドアが争っているていうことになるんやね、ぶくぶく。。。2005/02/26
第168話 ノートパソコン
唐突ですが、ノートパソコンを買いやした( ̄m ̄)ノ
パソコンの買い換えというか、買い足しやね。ネット接続で、ボチボチMeやと不具合が多くなってきたんで、新しいOSのが欲しいなと思って、サブなんでノートがえーなぁということでノートパソコンをさくっと購入。
最初、色々と量販店を見て回ったんやけど、結局NECの通販が一番リーズナブルやったんで、そこで買った(^^)
CPUはセレロンでヘボいんやけど、画面は大型の15.4インチ液晶でメモリが512MB。グラフィックカードもノートにしては高性能でハードディスクも80GBとかなり多め。また、液晶がむっちゃ綺麗なんがかなりのお気に入り。
これで値段が16万ほどなんやから、ノートも安くなったなぁと実感。
今日は休みやったんやけど、ノートパソコンの設定で一日潰れてしまった。でも、やっぱ新しいパソコンは、いじるだけで楽しいねぇ。
ただ、XPは重いなぁ(^^;;。起動にMeの倍近い時間がかかってるような気がする。まぁ、その分起動してからは軽いけど。
とりあえず、寝ころびながらネットに接続できるんがえーねぇ。今も、寝ころびながらこの文章を作成中(笑)。
タッチパッドもかなり感度が良くて使いやすいから、これならマウスでなくてもそんなに不自由やないかな?スクロールキーもついてるから、サイトを見るのも楽やし。最近のノートパソコンて、使いやすくなったねぇ。
唯一の不満はテンキーがないことやけど、ま、これは仕方ないなぁ。
とりあえず、今週末ぐらいに他のソフトもインストールして、もっと快適に使えるようにいじろっと(^^)
てなわけで、しばらくは新しいパソコンの幸せに浸っていやす、ぶくぶく。。。2005/03/03
第169話 人権擁護法案
掲示板の方でリクエストを受けたんで、ひとまず魚なりの見解を述べてみたいと思いやす。
とりあえず、魚が読んだ法案の内容はこちら→ http://www.shugiin.go.jp/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/houan/g15405056.htm
で、掲示板に書かれていた、この法案の反対サイトはこちら→ http://nzm-gm.com/zinkenyoug.htmlこちらのリンクから、他にも色々と反対サイトを見てみました。
で、法案を読んだ感想は、いわゆる、普通の*@律やなぁていう感じ。今現在、例えばセクハラとか、リストラをしている会社による特定の従業員に対する嫌がらせ≠ネんていうのがかなり見られてるんやけど、それに対して泣き寝入りする人はまだまだ多い。なぜかというと、それらに対する意思表示ていうのは結局のところ、裁判でするしかなく、そうすると費用もかかるし、時間もかかる。職場での出来事やと、裁判で争い続けながら長期間働き続けることも苦しい。だから、もっと被害者が気軽に訴えられ、現状を改善できるような公的な第三者機関を作る必要があると。
一部宗教団体や、労働組合、人権団体など組織として大きな団体については、逆に権力を持ちすぎてるきらいもあるけど、それでも何の組織にも属さない個人にとっては、現状の制度というのは、かなり負担の大きいモノになっている。それを改善するための、被害者側≠フ視点に立てば、実効性のある、役立つ法律であるといえる。
ただ、反面、多くの人が危惧しているとおり、実効性を持たせるために人権委員会というモノに大きすぎる権力を与えているのも事実。ただ、人権委員会に煩雑な手続きを要求したり、強制的な調査権を与えないというのであれば、現状と変わらず被害者にとって負担の大きいままになるのも事実。調整は難しいね。
個人的には、人権委員会が強制的な調査をするときに、裁判所の令状を必要とさせるだけで、かなりの程度バランスが調整されると思う。差別の範囲が曖昧というのは、その性質上どうしても完全に網羅(もうら)することはできず、後手後手になってしまうので、やむをえないことやと思う。人権委員についても、国会の指名を受けさせるわけで、それ以上に重要な首相も国会が指名しているわけやから、日本が間接民主制をとっている以上は、まぁ妥当な基準やと思う。
冤罪≠ノついても、結局は裁判というもので名誉回復や賠償を要求するしかないのは刑事裁判でもそんなに変わらず(一応、刑事事件で無罪になったら補償はあるけどかなり少額。しかも、人権擁護法では身体の拘束≠ヘないみたいなので、刑事事件とは同一視できない)、他と比較しておかしな法律ではない。もっとも、そもそも刑法を初めとした法律の方がおかしいという意見については、尊重するけど。
ファシズム云々に関しては、自分はもっと醒めた見方をしていて、そんなことが許される状況では、こんなぬるい*@律があったところで意味がないんで、この法律自体はあまり関係ないと思う。もちろん、政府に対して常に批判の目、もっといえば疑いの目を持つのは非常に大切なことやと思うし、あからさまな法案作成の前に、こういったグレーゾーンで使える法律を駆使するていう恐れはあるんやけど、基本的には金銭的な罰則だけで、事後の裁判での名誉回復や被害回復も可能なこの法案については、警戒はするに越したことはないけど、それほど怯える必要はないと思う。ようは、権力者側からしたら、政敵等のそれなりの大物に対してはあまり効果はなく、一般の市民を対象として乱発する意義は薄い法律やと思う。
なので、自分の意見としては、法案の主旨としては尊重できるし(現段階で、特に悪意はなさそう)、おそらく(あくまでもおそらく≠竄ッど)実際の運用についても、危惧しているような偏った運用はされへんと思うけど、現状のまま通すのも一抹の不安が残るので、上で書いたように裁判所の令状を強制的な調査のときに必要とさせるなど、裁判にいたる前の段階である程度、司法と連携をとらせることが必要やと思う。
後は、あらかじめ人権委員会で差別に対しての大まかなガイドラインを示しておくのが望ましいやろね。なにが差別になるかを網羅するのは難しいけど、なにが差別にならないか≠示しておくんは可能やから。反対サイトの具体例で取り上げられている「外国人参政権の否定」とかについては、こんなもん政策の一つなんやから、差別になるわけもなく大丈夫やと思うけど、あらかじめ公示しておくことによって、気持ちの悪さは薄れるやろしね。
まぁ、結論としては詰めが甘いんで、もう少し修正して、バランスを良くしてから通して欲しいというところ。現状を見ていると、こういった人権を擁護する法案は必要やと思うんで、できるかぎり多くの国民の賛同を得た上で、議決して欲しいと思います。
結局のところ、差別と表現の自由ていうのは完全に背反するものではなく、その重なっているところの処理をどうするかが、非常に難しい問題なんやね。権力を持つ立場になっているからといって、全くの悪口や悪意に基づく差別表現をされてもいいなんてことは許されるわけもなく、逆に被差別の立場をことさらに強調して差別とは全く関係のないことで圧力をかけるていうことも同じく許されない。
「言葉狩り」というモノも、表現の自由の名の下の「悪意のある差別発言」も表裏一体で、お互いが自分たちだけの基準で、押し付け合い、いがみあったところで何も生まれない。
自分自身もインターネットでの表現の自由を享受しているがゆえに、ネット上での悪意に満ちた差別表現なんてのを見ると悲しくなってくる。相手の立場への思いやりという、ほんのちょっとの想像力と、異なる価値観がぶつかり合ったときの真摯な対応というモノによって、初めて、胸を張って表現の自由を主張できるんやと思う。自分は日本のマスコミが嫌いやし、批判もよくする。それは、今書いたような、胸を張って表現の自由を主張できるようなところが見あたらないから。同じような理由で、ネット上でも、マスコミ批判の意見をよく見かける。
だけど、それと同時に、インターネットの世界も、胸を張って主張できないところが多々あると思う。こういった問題が出てきたときに、胸を張って表現の自由が主張できるように、なっていきたいし、していきたいものだと思います。自戒も込めて、ぶくぶく。。。2005/03/25
第170話 悲しい出来事
今日、お通夜に行ってきた。僕よりも、ずっとずっと若い女の子の。彼女はまだ、19歳だった。いっぱいいっぱい、したいことがあっただろうに。いっぱいいっぱい、夢があっただろうに。
なんでなんだろう?どうしてなんだろう?なぜ、彼女が死ななければならなかったんだろう?
彼女は僕が教えていた塾の生徒だった。1年足らず、教えていた。僕は、週1回の授業だったけど、他の授業でも来ていたし、自習にも来ていたし、週2,3回は会っていた。だから、通常の子の2,3年分は会っていた。
彼女は僕に、とても懐いてくれていた。いつも元気で明るくて。道端で会っても、ニコニコ笑って、挨拶をして。授業の合間の他愛もない僕の冗談にケラケラと笑って。そして、たまに怒って。泣いて。でも、最後はやっぱり、ニコニコと笑って、さようならをした。
通夜には、いっぱいいっぱい、人が来ていた。みんな、彼女のために、いっぱいいっぱい、泣いていた。彼女は多くの人から愛されていた。僕も彼女が大好きだった。僕も彼女を愛していた。
なのに、なのに、なんでだろう?一体、彼女が何をしたんだろう?
通夜の間、彼女はずっと笑っていた。あの、愛らしい笑顔で笑っていた。屈託のない笑顔を見せていた。とても彼女らしかった。とても可愛らしかった。僕は、彼女の遺影に微笑みかけた。いつものように、微笑んだ。また、来週、いや、明後日会えるよね。たかだか、1年ちょっと前のありふれた日常。少しだけ違うのは、僕が涙を流すのをこらえることができなかったことだけだった。
彼女はとても愛らしかった。彼女はとても素敵だった。彼女はとても優しかった。彼女はとても明るかった。彼女は…
過去形なのが、とても悲しい。2005/04/22