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第151話  アジアカップ日本優勝

前回のあぶくでも触れたアジアカップ。日本の優勝ということで、無事¥I了しやした( ̄m ̄)。…ん?無事?

サッカーのアジア・カップ決勝戦の会場となった北京の工人体育場周辺では7日夜、中国チームの敗退が伝わると、興奮した数千人が不満の声を上げて同体育場前の大通りをデモ行進。一部の中国人ファンは持っていた紙製の日本国旗に火を付け、気勢を上げた。火を付けた数人は台から引きずり降ろされており、警察官などに拘束されたとみられる。
8日午前零時(日本時間同1時)すぎまでに、中国人ファンによる反日騒ぎは収まった。
体育場周辺に集まった中国人ファンは「敵を殺せ」などと叫びながら機動隊と小競り合いを繰り返し、体育場から出る日本人が乗ったバスに投石しようとしたが、警備陣に阻まれた。
この騒ぎで体育場内にいた日本人サポーター2000人と日本選手団が足止めを食い、試合終了後も2時間以上にわたって場外に出られない状態が続いた。場外に集まった中国人ファンは体育場の周辺に押し出されたが、爆竹を鳴らすなどの騒ぎも起きた。日本大使館によると、日本人のけが人は出ていない。
体育場周辺には、試合開始前からスタジアムに入場できないファンが多数集まり、「小日本を打ち破れ」などと大声を上げて決勝戦の推移に一喜一憂した。
一方、市内中心部の天安門広場では、中国チームの敗色が濃厚になったころから、警察官が広場に集まった市民を締め出した。不穏な騒ぎの場となることを警戒した措置とみられる。また、日本大使館前も周辺の交通を遮断して、多くの警察官が配置され、物々しい雰囲気となった(2004/08/08時事通信配信から、引用)。 

 試合中や国歌斉唱中は、いつものようにブーイング程度≠ナ無事℃。まったようなんやけど、その後ではやはりこんな混乱が…。まぁ、死人は出なかったみたいなんで、まずはなにより。やけど、なんでスポーツ観戦で死者が出るかもてな心配をせなあかんのか。どう考えても、根本的におかしいと思うんやけど。

ちなみに、これについて中国のメディアはどう伝えたかというと…

日本勝利後、大規模な反日行動が起きた7日夜のサッカーのアジア・カップ決勝戦について、8日付の中国紙は試合の結果や中国チームの健闘を中心に伝えた。騒動に関しては「反日行動」といった言葉は使わず、一部の新聞が「大量のファンがスタジアムの外に集まり、一部が過剰な行動を行い、約10人が警察に拘束された」(京華時報)と報じただけだった。
共産党機関紙・人民日報は「中国チーム、優勝の夢を実現できず」との見出しを掲げた。「敗北は受け入れたくないが、客観的に日本と中国の間には差があった」と日本に好意的な国民の声を紹介した。
一方、「誤審が多く、非常に遺憾だ」(人民日報)と、審判の判定への不満を訴えた新聞も多かった。中国青年報は1面で「勝敗や争いはあるが、これがスポーツだ」として、現実を受け入れる必要性を訴えた。北京青年報は2008年の北京五輪に触れ、「中国にとって貴重な経験となった」と総括した(2004/08/08時事通信配信から、引用)。

ということらしいでやす( ̄m ̄)。まぁ、日本のメディアでも(特にテレビは)、あんまり中国での暴動≠ノついては、触れてへんかったから、中国のメディアならなおさらそうなるんやろうけど、解せへんのは、なぜに日本のメディアが中国に対して遠慮するのかやねぇ。うーん、不思議不思議。

ちなみに、魚が一番受けたのは、韓国のとある新聞の報道。ちょろちょろと試合経過とその後の様子について触れた後の締めとして(韓国も反日国家であるということが前提のジョークね)、

韓国サポーターたちは内心日本を応援している自身の姿を発見し驚いた。

「あれ?なんで日本を応援しているんだ?」

と自分に問い直すと、すぐに答えが見付かった。


「あぁ、(中国の)高句麗史歪曲問題があったっけ」


(2004/08/08朝鮮日報配信から、一部引用)→いつまでリンクされてるかわからへんけど、リンク先は
こちら

* 高句麗は紀元前後から七世紀にかけ、朝鮮半島北部から中国大陸(旧満州)にかけて存在した朝鮮族の国家とされる。しかし中国は現在の領土を基準にその領域内の歴史を「中国史」とし、辺境民族の歴史的な独自性を否定する動きを見せている。このため韓国では「中国による歴史侵略」「歴史覇権主義」などと非難を高め、逆に現在の中朝国境地帯の朝鮮族自治州などを「中国に奪われた領土」として“奪還”を主張する声さえ出ている(2004/08/07産経新聞配信から、一部引用)。

ネタでなくて、ホンマに記事になってるところが凄いなぁ( ̄m ̄)、ぶくぶく。。。

2004/08/09

第152話  君が代

オリンピック真っ盛りの今日この頃、日本人選手の活躍で、表彰式の時に日の丸が掲揚(けいよう)され、君が代の演奏がおこなわれるなんてシーンをよく目にしやす。

この君が代と日の丸については、強烈なアレルギー反応を起こす方々が、日本人の中にも多々おられるようで、例えば毎年の卒業式なんかの騒動を見てると、教職員の人ていうのは日の丸や君が代が嫌いな人が多いんやなぁ、て思わせたりしやす。

その一方、こういったオリンピックでの表彰式なんかでは、この日の丸や君が代を見たり聞いたりして誇りに思い、感動する方々も多々いると。

まぁ、別に国旗や国歌が好きであろうが、嫌いであろうが、それは別にその人たちの勝手なんやけど、いい悪いや、好き嫌いの価値観は抜きにして、日本人である以上は、少なくとも日本の国歌の知識ぐらいは持っておいた方がえーやろということで、ここで簡単に解説してみることにいたしやす。一般的な国際常識では、その国の国民が、その国の国歌を歌えるていうのは、ごくごく当たり前のことなんで、せめて歌詞だけでも知っておいた方が良いかと、魚は思いやす。

1.歌詞

君(きみ)が代(よ)は千代(ちよ)に八千代(やちよ)にさざれ石(いし)のいはほとなりて苔(こけ)のむすまで

このままやと読みにくいので、句読点を打って、現代仮名遣いにすると、

君が代は、千代に八千代に。さざれ石のいわおとなりて、苔のむすまで。

と、なりやす。

2.直訳

あなた様のご寿命が、千年も八千年もありますように。小さな石が大きな岩となって、苔でおおわれるまで。

3.国歌の歌詞としての、魚なりの意訳

天皇陛下のお治めになる、この日本国が、いつまでも、いついつまでも続きますように。そう、まるで、小さな石が大きな岩となり、さらにその大きな岩が苔におおわれてしまうほどの、長い長い歳月までも。

4.注釈

元々、君が代の歌詞は古今集ていう勅撰和歌集にも選ばれている和歌で、初期は「君が代」の部分が「我が君は(わがきみは)」やったんやけど、中世頃から、「君が代」に変わったらしいです。

君が代が元々和歌やったていうのも、意外に知られてへんことのようやね。古今集に選ばれてるぐらいやから、和歌としても結構、有名なはずなんやけど。国歌の本歌ぐらい、古文の授業で教えればいいと思うんやけどねぇ。

元々の和歌としての意味からすると、「君」ていうのは、例えば、その人の仕えている主君とかを指して、特定の人物を指すわけではないんやけど、国歌としての君が代の君≠ヘ、天皇を指すことになります。なぜなら、国歌≠竄ゥら(笑)。この国歌としての君が代が成立した時の日本は、天皇を君主とした立憲君主国であったわけなので、少なくとも、国歌としての君が代の君≠ヘ、君主である天皇を指していないとおかしな話になると。

それとともに、「代」についても、年齢や寿命を表すていうのが従来の解釈では一般的な用法(長寿の祈願で歌われてた)やったんやけど、あくまでも国歌としての君が代では、「(天皇の)治世、治める世」ていう意味になります。これもまた、当時の日本は天皇を君主とした立憲君主国であったことから、一番自然な解釈やと。だって、天皇が世襲で代々続いていくていう制度≠ネんやから、特定の天皇個人の寿命の長さを祈るていうのは、おかしな話になるから。

ということで、一応、塾講で古文を教えている魚からすると、上の3に書いたような訳が、国歌としての訳としては適切やと思います。ちなみに、小石が岩になるていうのは、今やと逆やん(岩が砕けて小石になるて考えるのが今の感覚)て思うけど、当時は、小さな石が段々と大きくなって岩になるていう考え方やったみたい。こういう、現代とは違った細かな感性の差なんていうのを知るのも、古文の面白いところやと思うねぇ。

また、千代に八千代には、八百万(やおよろず)の神様とか、嘘八百なんかの数字の使い方と同じで、特定の数を指すのではなく、非常に長い年月やていうことを表す意味なんで、特定の数字で訳さへん方がえーかなと思って、こういう訳にしてみやした。

5.余談

塾の生徒から、「君が代って、戦争の歌なんですよね?だから、卒業式なんかで歌うのに反対してるんですよね?(σoσ)」と聞かれたことがありやす。そのとき魚は、上で書いたような訳を伝えた上で、「少なくとも、歌詞の内容自体は、日本ていう国がいつまでも安泰でありますようにていう、立憲君主国の国歌としては、むっちゃ穏やかな歌やで(・_・)。なので、戦争の歌ではない。ただ、天皇賛美につながるから反対やていう意見があるみたいやね」て、答えたんやけど、この生徒みたいに君が代が戦争を賛美したり、煽ったりしてる歌やて誤解してる人も結構、多いんかねぇ?(・_・)

戦後の日本の国歌として妥当な内容かて言われれば、まぁ、確かに異論があるのもわかるけど、少なくとも象徴天皇制として天皇制が残っているわけやから、「君が代」=「日本国」やて考えれば、別におかしな内容でもないと思う。

とりあえず、国歌については法律で定められているわけで、国民の多数の意志があれば、その変更も可能やと。逆に言えば、今現在、法律で定められている以上は国民の多数はそれを国歌として認めているとみなされる≠アとになる。

なので、あくまでも好き嫌いは別にして、公的な場では敬意を表すべき≠竄ニ思うんやけどねぇ( ̄m ̄)、ぶくぶく。。。

2004/08/19

第153話  まんぼうII世号

ということで、新しくまんぼうII世号を購入しやした( ̄m ̄)ノ

これからボチボチ季候が良くなってくるのにあわせて、新車を購入。まぁ、知ってる人は知っているように、新車といっても、もちろん車やなくてチャリなわけやけど( ̄m ̄)

今まで使ってたのも、タイヤを替えてブレーキ調整ぐらいすれば、まだまだ現役で使えるんやけど、新しいのが欲しくなってきたんで、買い換えてしまった。まんぼう号は、ばーちゃん家に持って行って、盆や正月の帰省時の足で使うから、普段はゆっくり休んでておくれ(ノ;)グス

で、今度の新車はどんなんかていうと、スポーツタイプのクロスバイクからいわゆるママチャリに変身( ゚ロ゚)ノ、さらに、変速ギアが7速から3速にスペックダウン( ゚ロ゚)ノ、そしてお値段は前の自転車のほぼ倍の税込み4万円と、実にお買い得( ゚ロ゚)ノ

…ま、魚が気に入ったんでね(¬。¬;;

車種はブリヂストンのアルベルトていう自転車なんやけど、チェーンやなくて樹脂でできたベルトで動かすようになってるんがポイント。メンテせーへんでも錆びひんで延びひんていうのが、魅力。変速ギアも、街中がメインなら3速ぐらいで十分やし、魚には必須のカゴも最初からついてるし、デザインも個人的には気に入ってるんで、値段はチト高めやったけど、魚は満足( ̄m ̄)

サドルだけ、前に使ってた自転車のサドルと付け替えてもらって(座り慣れてる方がやっぱえーねぇ)、後はハンドルの位置を下げれば、十分快適。

とりあえず、しばらくはまんぼうII世号でまた、色々と走り回りやす( ̄m ̄)ノ、ぶくぶく。。。

まんぼうII世号と爽やかな好青年

2004/09/03

第154話  栃木の幼児殺害事件

栃木で、3才と4才の兄弟が同居人の男に連れ出されて川に投げ込まれたという事件で、残念ながら、二人とも遺体で発見されました。

焼香の直後、親族ら泣き崩れ
栃木県小山市で小林一斗ちゃん(四つ)と隼人ちゃん(三つ)兄弟が誘拐され、隼人ちゃんが遺体で見つかった事件は十六日、一斗ちゃんの遺体も発見されるという最も悲惨な展開となった。二人の父の保徳さん(四〇)や、近所の住民はあまりにも酷な結末に、改めて悲痛な声をあげた。
小山市内の斎場ではこの日朝、小林さんら親族が立ち会って隼人ちゃんの火葬が行われ、小林さんは目を真っ赤にはらし、隼人ちゃんの顔を何度もなでていた。
一斗ちゃんとみられる幼児の遺体が見つかったとの知らせが伝えられたのは、親族十五人ほどが焼香を終え、隼人ちゃんに最後の別れを告げて待合室に入ったとき。
「一斗かどうかまだわからないが…」と望みをつないだ小林さんは、捜査員につき添われて小山署へ。到着後すぐに遺体を一斗ちゃんと確認し、悲しみの対面が繰り返された。
親族の女性は「もう少し早ければ隼人に会わせてやれたのに。隼人が呼んだのかもしれません」と泣き崩れた。
一方、二人と同じアパートに住む三十代の主婦は「大人のいざこざに幼い子供が巻き込まれて犠牲となってしまいとても残念。一斗君は活発で、いつも大きな声を出して遊んでいた。隼人君は笑いかけると恥ずかしがって逃げてしまうような子だった。仲の良い兄弟だったのに…」と声を落とした。
近くの教会の新村真一さん(七一)は「昨日も元気で見つかるように教会に人が集まってお祈りしていた。わたしも夕方に思川に行って暗くなるまで祈った。こんな結果になって残念でたまらない」と目頭を押さえながら声を絞り出した。
また、下山明宏容疑者(三九)が「二人を投げた」と供述している思川の間中橋近くでは、花束を供える人の姿が続いた。
下山容疑者の友人という自営業の男性(四〇)は「仲のよかった友達だったので、こういうことが起きてショックです」と話した(2004/09/16産経新聞配信から、引用)。

同じアパートに住んだはったていう主婦の方の「大人のいざこざに幼い子供が巻き込まれて犠牲となってしまいとても残念」ていう言葉に全く同感。それとともに、せめて現在進行形で巻き込まれたままでいる下山容疑者の子供二人だけでも、いざこざ≠ノ巻き込まれないよう、適切な処置がなされていて欲しいと思います。

多くの人が感じているんやろうけど、今回の事件には何とも言えないやるせなさを感じてしまう。もちろん、児童虐待事件ていうのは、全ての場合においてそういった感情を抱くわけなんやけど、今回のように、特異な状況があると、余計に感じさせられてしまう。

それはもちろん、殺されてしまった兄弟の父親のこと。昨日、ワイドショーやニュースで会見を見たんやけど、正直、怒りを感じた。大雑把な要旨は、次のようなもの。

栃木県小山市の兄弟2人が行方不明になった事件で、父親の塗装工、小林保徳(やすのり)さん(40)=小山市神鳥谷(ひととのや)=が15日午前、同市内で記者会見した。前日朝には市内の思川で、三男の隼人(はやと)ちゃん(3)の遺体が見つかっている。小林さんは「怖い、痛い、冷たい思いをさせてしまった。本当に申し訳ない」と声を詰まらせた。
行方の分からない二男の一斗(かずと)ちゃん(4)の捜索は15日も続いており、「冷たくてしようがないでしょう。早く、温めてあげたい」と苦しげな表情で語った。
会見は小林さんの顔を撮影しないことを条件に開かれ、「悔しいの一言です」と現在の心境を話した。白い長そでのトレーナーに黒のパンツ姿。約40分の会見中は終始うつむき加減で、ひざの間に合わせたままの両手で時折、タオルをもみしだいた。
同居人で、未成年者誘拐容疑で逮捕された自称会社員、下山明宏容疑者(39)との関係について、小林さんは「(下山容疑者は)中学の後輩で、『あんちゃん』と慕ってくれ、弟のように思っていた。元暴走族で上下関係が厳しく、自分が怖い存在だったのでは」と話し、事件の原因について「自分に物を言うことができず、うっとうしかったのでは。何も言えないから、その矛先が子供にいったのでしょう」と推測した。
同居のいきさつについては「次の部屋が見つかるまでと、6月下旬から同居した。自分の金銭的問題で、転居できなかった」と説明した。家賃を2人とも支払っていないことを明らかにした。
一方で、事件前にも兄弟は下山容疑者に暴行され、児童相談所に一時保護されていた。同様の暴行行為は以前にも何回かあり、小林さんは同容疑者に注意していたという。「知らないとうそをついたので、(下山容疑者を)たたいた。自分が気を付けていればと思った。甘い気持ちがあった」と打ち明けた。
会見については「下山容疑者のうそを知ってほしくて応じた」と説明。「生活費を下山容疑者に頼り切っていたことはない」「クーラーの部屋を自分から取るなど、部屋割りを押しつけたこともない」などと反論した(2004/09/15毎日新聞配信から、引用)。

まぁ、「早く温めてあげたい」なんていう言葉は親心として理解できる言葉やし、同情も覚えるけど、それでも、全体の印象からすると、正直言って、「お前が言うな」ていう感想が強い。

下山容疑者について、「あいつは嘘吐きだ」との言葉を連呼してたけど、この人の言葉には、「いいわけがましさ」とでもいうものがまとわりついている。自分から「甘い気持ちがあった」と言っておけば、「甘えるな」との批判がないとでも思っているのかもしれへんけど、それは大間違いや。あまりにも、自分に甘えて生き過ぎている。

確かに、お金がないのは辛いやろう。生きていくのも困難やろう。やけど、それでも、福祉制度とかもあるし、最悪、子供達だけは児童施設に預けるていう手もある。少なくとも、自分の子供達が虐待されていたという事実があったことを知ったならば、子供だけでも助けるべきやろう。それが親の最低限の役目やろう。それを、何を勘違いしてるんかしらへんけど、この下山という男に体罰による制裁という形で返して、ことたれりとしている。それで、一体何の解決になるというんやろうか?

単に、自分は°署S地が良かったから、この生活を続けていたかっただけのようにしか思えへん。挙げ句の果てには、「生活費を下山容疑者に頼り切っていたことはない」「クーラーの部屋を自分から取るなど、部屋割りを押しつけたこともない」、なんていう反論。昨日のワイドショーを見てた限りでは、この反論が会見の主旨やったような感じすらしたけど、あまりにも情けなさ過ぎるわ。

魚の感覚では、この父親は、被害者の父親ではあるけど、子供を殺された可哀想な被害者、というものには到底思えへん。むしろ、この事件が引き起こされるにあたっての、限りなく加害者に近い傍観者にしか見えへん。

下山容疑者を擁護する気はさらさら無いけど、それと同時に、この父親に同情する気もさらさら起きひんなぁ。ただただ、殺された兄弟と、残された姉弟が可哀想に思える。

捜査はまだまだ進行中で、これから新たな事実が出てくるのかもしれへんけど、とにかく、亡くなられた二人の兄弟には、謹んで哀悼の意を表したいと思います。安らかにお眠りください。

では、ぶくぶく。。。

2004/09/17

第155話  小泉新内閣

小泉新内閣の顔ぶれが決まったようなんで、今までのように、とりあえず魚なりの見方を書いておきやす。

まずは、党三役の顔ぶれ。

第2次小泉改造内閣が27日夕、発足する。これに先立ち、小泉首相は同日午前、自民党の幹事長に武部勤衆院議院運営委員長(63)(山崎派)、政調会長に与謝野馨元通産相(66)(無派閥)、総務会長に久間章生幹事長代理(63)(旧橋本派)を起用する党三役人事を決定した。
武部氏は、昨年11月の衆院選にあたり、郵政民営化などを柱とする党の政権公約作りで中心的役割を果たした。首相は、元農相として農政改革にも取り組んだ武部氏の実務手腕も評価し、幹事長に起用した。
政調会長の与謝野氏は財政・金融政策に精通し、肥大化した郵便貯金や簡易保険などの民営化論者として知られる。
総務会長の久間氏は、幹事長代理として党務に堅実な手腕を発揮してきた。首相としては、最大派閥の旧橋本派から総務会長を起用することで、同派に配慮した面もある(2004/09/27読売新聞配信から、一部引用)。

ポイントはやはり、武部幹事長。前回の安倍幹事長ほどではないけれども、かなりのサプライズ、それも、逆サプライズ人事との見方がかなり多いかと。あぶくでも前に書いてるけど、例の狂牛病(BSE)騒動の時の農相で、テレビに出ては墓穴を掘りまくっていた人物。最近の幹事長は、テレビの討論番組なんかに出ることが多く、マスコミや視聴者に対しての印象がいいに越したことはないんやけど、それにしては最悪に近い人選かと。

まぁ、実務的な能力は結構あるらしい≠ッど、正直心許ないわねぇ。個人的には、武部幹事長=山崎拓幹事長ていう意味(ようは、山崎さんが実質的に仕切る)やろうと思ってるんで、党内的には意外に上手くいくんとちゃうかと思ってるけど、党外、すなわち国民に対しては、まず、上手くいかへんと思う。まぁ、多分そのために幹事長代理として前幹事長の安倍さんを残したんやろうし、また、選挙が当面ないから、思い切った人事もできたんやろうけど、それでもイメージが悪い人選かと。前途はどないでしょ?

で、次に閣僚の顔ぶれ。

総理 小泉純一郎▽総務・国民スポーツ 麻生太郎(留任)▽法務 南野知恵子▽外務 町村信孝▽財務 谷垣禎一(留任)▽文部科学 中山成彬▽厚生労働 尾辻秀久▽農水 島村宜伸▽経済産業 中川昭一(留任)▽国土交通 北側一雄▽環境・沖縄北方 小池百合子(留任)▽官房 細田博之(留任)▽国家公安・防災・有事法制 村田吉隆▽防衛 大野功統▽金融 伊藤達也▽経済財政・郵政民営化 竹中平蔵(留任)▽行革・規制改革・産業再生機構 村上誠一郎▽科学技術・食品・IT 棚橋泰文(2004/09/27時事通信配信から、引用)。

パッと見で目立つのは、やはり郵政民営化担当になった竹中大臣。ついで、留任組の麻生、谷垣、中川、各大臣。郵政民営化担当大臣を新設し、郵政がらみの総務大臣及び、経済政策の財務、経済産業、経済財政大臣を留任させたことから、郵政民営化に邁進し、経済政策は従来の方針を堅持するていう、非常にメッセージ性の強い内閣になってるね。

また、外交についても、外務大臣は替わったものの、川口前大臣は補佐官として政府に残り、外務副大臣やった逢沢副大臣は留任。日米安保関係については、同じく補佐官の山崎氏が担当するやろうから、基本的には、外交・安全保障についても、従来の政策通りになるはず。ただ、中山参与の辞任に絡み胡散臭い話も出てるんで、対北朝鮮外交については、今後を見ぃひんと良くわからへんていうのが正直なところ。

というわけで、郵政民営化を第一命題にした内閣で、その他の重要政策については従来通りを堅持していく実務派内閣ていう感想なんやけど、個人的には郵政民営化がそんなに優先課題とは思ってへんので、正直、物足りないところ。まぁ、公明党からの入閣が必須なんで、国土交通大臣に入れたのは仕方ないにしても(第一希望の経済産業大臣を断ったのがせめてもの救い)、その枠で空いた厚生労働大臣の人選や、場合によっては社会保険庁担当の大臣を置くなんてことで、より幅広い改革を進めることもできたやろうし、最近の治安悪化や低年齢層の凶悪犯罪なんていうのを考えると、法務大臣と文科大臣の連携も踏まえて、民間も含めた、もっと適切な人選もあったと思う(まぁ、魚が知らへんだけで、ひょっとしたら素晴らしい人選なんかもしれへんけど、法務・文科大臣二人の経歴を見た限りでは、どうもピンときーひん)。

というわけで、魚から見ると、改革の総仕上げというには不満足な組閣という辛口な評価しか出来ひんなぁ。ただ、前回の内閣と比べてどうかといえば、別に悪くなったとは思わへん。むしろ、外務大臣が民間の川口さんから、それなりに実績のある国会議員の町村さんに替わった分、プラスなぐらいやと思う。ただ、せっかく派閥のしがらみを気にせず、目前の選挙も気にせず、今まで以上に自由に組閣できる今回に、より良い人選ができひんかったていうんが、期待していただけに、どうしても評価を下げてしまうねぇ。

ちなみに、各野党の反応。民主党は、

岡田氏は、新内閣スタート前の批判は避けたいとしながらも「今の自民党の実力だ。わくわく感、期待感がもてる内閣ではない」と分析。民主党の「次の内閣」との対比では「(閣僚を)見比べながら記者会見を見ていたが、わが党の閣僚の方がはるかに内容に精通し改革姿勢もある」と強調、今後の国会での論戦に意欲を見せた(2004/09/27共同通信配信から、一部引用)。

は、まぁ、まださておき(わくわく感≠ニか、あまりにも感覚的な批判やけど)、仙谷民主党政調会長の

「何をするかはっきりしない内閣。これでは政権交代してもらうしかない」(2004/09/27時事通信配信から、一部引用)。

て、こうまであからさまな郵政民営化を目的とした布陣を見て、何をするかはっきりしないて…。一体この人の目には何が詰まっているんやろう?(−−?)。おまけに、「政権交代ししてもらうしかない」て言われても、前後のつながりに、なんの理屈もあらへんし。政調会長ていうのは、頭だけは切れてな勤まらへん役職やと思ってたんやけど…。

共産党は、

共産党の志位委員長は記者会見で、「政治的危機を打開する力を持たない『行き詰まり内閣』。外相や防衛庁長官、財務相の顔ぶれを見ても、消費税増税、改憲の布陣だ」(2004/09/27朝日新聞配信から、一部引用)。

と、相変わらずの感じやけど、まぁ、立場が違えば当然の批判≠ナ、むしろ内閣の特徴を客観的に判断できてるとは思う。

社民党の福島党首も記者会見し、「期待感ゼロのノーサプライズ内閣」と酷評(2004/09/27朝日新聞配信から、一部引用)。

てな、「説得力ゼロのノー根拠」な社民党も相変わらずやねぇ( ̄m ̄)

とまぁ、今回はこんなところで、ぶくぶく。。。

2004/10/01

第156話  近況報告

1.クラーッシュッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!

えー、パソコンがぶっ壊れました。ウインドウズを立ち上げようと思ったら、エラーが出て進まず。セーフモードでも、同じくエラー。

まぁ、チト挙動不審気味やったんで、それなりに大切なファイルはすでにCD-Rでバックアップ済み。なので、特に焦ることもなく、しゃーないなぁ、OSを再セットアップをするかと説明書をみながらインストール。

…が、セットアップできない( ̄□ ̄;;。なんでやねん( ̄□ ̄;;。初期化に時間がかかるんかな?と3時間ほど放っておいても、画面は変わらぬまま(ノ;)グス

つか、どーみても、ハードディスクへのアクセスランプがついてへんよな(¬。¬;;

てなわけで、ヤマダ電機までお買い物。内蔵ハードディスク120GB、14800円也。痛い出費やけど、今までの容量の6倍になったから良しとポジティブに生きておこう。こっちのハードディスクは、あっさりと認識されてインストールも無事成功。てなわけで、最低限必要なソフトを入れたりとしばらくバタバタ。

ま、無事、復帰できたんで後はチマチマと復旧させていこう( ̄m ̄)

2.クレジットカード

例のまんぼうII世号は西友で買ったんやけど、そのときにセゾンカード会員様は10%オフということやったんで、4千円引きは大きいと加入してみやした(加入当日から値引き)。

で、クレジットカードが送られてきたんで、どうせ西友で買い物するときなら使わな損やなということで使ってみることに。

そしたら、あれってむっちゃ便利やねぇ( ̄▽ ̄)。千円程度の食材の購入でも使えて、ノーサインでオーケー。小銭だけが貯まったりせず、逆にポケットから小銭を漁ることもなく、レジがスムーズ。

今まで、クレジットカードは持ってるだけで滅多に使わへんかったんやけど、日々の買い物には意外に便利やていうことがわかりやした。スーパーの買い物程度なら、別に無駄遣いすることもないんで、これからも使っていきやす( ̄m ̄)。

3.バテンカイトス

知らへん人の方が圧倒的に多いと思うけど、これはゲームキューブ用のロープレソフトのタイトル。こないだ、2980円で安売りされていたので、試しに買ってやってみたら、むっちゃ面白い。

戦闘システムがカードシステムで変わってるんやけど、慣れればこれが面白い。カードについてる数字の組み合わせで効果が変わってくるんやけど、制限時間内にそれをどう組み合わせてダメージを大きくするかていうんが頭を使っていいねん。しかも、それぞれのカードに属性があって、反対の属性で組み合わせたら、効果が相殺されるから、数字だけを合わせてもダメやと。

その他にも色々と要素があって、一本道でシナリオを解くだけのゲームとちゃうから、まったりと楽しめていい感じ。隠れた名作という感じなんで、興味のある方はどぞ( ̄m ̄)ノ

ただ、売り上げは悪いから、続編は出ーへんにゃろなぁ…(¬。¬)

てなところで、ぶくぶく。。。

2004/10/05

第157話  新潟地震その1

今更な話になってしまうけど、新潟県を中心に非常に大きな地震があって、大きな被害が出ました。まずは、お亡くなりになった方々に謹んで哀悼の意を表すとともに、これからの被害が最小限に収まり、普段の生活に一刻でも早く戻られることを心より願います。

23日午後5時56分ごろ、新潟県を中心に強い地震があり、新潟県小千谷市で震度6強の揺れを観測した。気象庁によると、震源地は同県中越地方で、震源の深さは約20キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は6.8と推定される。上越新幹線が浦佐―長岡間で脱線した模様で、小千谷市などでは民家倒壊や土砂崩れなどの情報もある。その後も震度6強の地震が2回起きるなど、強い余震が相次いでいる。この地震による津波の心配はない(2004/10/23毎日新聞配信から、一部引用)。

これが、地震直後の報道。で、これから翌日にかけて、惨状がどんどん明らかになってきた。一週間後の今日で、

新潟県中越地震は30日で発生から1週間。建物倒壊など地震の直接被害だけでなく、避難生活の疲労などで死亡する「震災関連死」が相次ぎ、死者は36人に達している。住宅700棟以上が全半壊し、上越新幹線は全面復旧の見通しが立っていない。停電の復旧は進んだが、水道やガスは復旧まで時間がかかる見通し(2004/10/29毎日新聞配信から、引用)。

という状況になってる。さすがに阪神大震災ほどの被害は出てへんけど、10万人近い人が通常通りの生活ができひん状況が続いてるんやから、やっぱり大きな災害やねぇ。これより少し前には、京都府や兵庫県の北部で台風による大きな水害もあって、今年は天災による被害がホンマに多い。

ただ、今回の大地震の救いは、阪神大震災の教訓が生かせて、政府の初動が非常に早かったこと。特に、阪神大震災では当時の村山首相の政治的イデオロギーのせいで(当時の貝原兵庫県知事からの要請が遅れたこともあるけど)、なかなか活用されなかった自衛隊が早々と救援活動にあたれて、活躍している。官邸に対策室ができたのもわずか5分後で、すぐに担当の村田防災担当相が情報収集にあたり、その報告に基づき、1時間半後には小泉首相も公邸に入ってる。

災害対策で、きちんと迅速に指揮命令系統が機能できたというのは、当たり前のことなんやけど、良かったと思う。

もっとも、報道ステーションで古舘伊知郎の横に座ってる、加藤とかいう朝日新聞の編集委員さんに言わせると、地震発生の4日後に視察に出た小泉首相より、2日目に視察に行った村山元首相の方が災害時の指揮に優れてるとのことらしいけど。政府の初動対策ていうのは、いつ首相が視察に出かけたかより、いつ適切な指示を出したかによると思うんやけどね。

* ただまぁ、前例がなかった村山元首相と、阪神大震災以降、きちんとマニュアルが練り続けられていた中での今回の小泉首相の対応を単純に比較するのもフェアではないんやけどね。ただ、想定通りにきちんと対応できた今回の政府の対応を、わざわざ批判しようという神経がようわからん。ましてや、田中真紀子に比べて遅いとか言ってるようなコメンテーターなんかは、失笑しかできひん。

てなとこで、また、続きで書きたいと思います、ぶくぶく。。。

2004/10/30

第158話  新潟地震その2

車ごと崖崩れに巻き込まれ、4日間生き埋めになったまま助かった男の子がいました。テレビで生中継されて、非常に大きく報道されていたので、皆さんもよくご存知やと思います。

新潟県中越地震で、本震が発生した23日夕から行方不明になっていた同県小出町の主婦皆川貴子(たかこ)さん(39)ら母子3人の捜索が、27日午後、長岡市内の土砂崩れ現場で行われ、土砂に埋もれたワゴン車付近から長男の優太(ゆうた)ちゃん(2)が4日ぶりに無事救出された。
その後、車内から貴子さんも見つかったが、病院で死亡が確認された。長女の真優(まゆ)ちゃん(3)は、車内に閉じこめられており、救出作業は28日未明になっても難航した(2004/10/28読売新聞配信から、一部引用)。

新潟県中越地震による長岡市妙見町の土砂崩れ事故で、同県災害対策本部は28日午前、土砂に巻き込まれた小出町中原の皆川真優ちゃん(3)の救助作業を徹夜で続行したが、午後0時20分、車内で死亡が確認された(2004/10/28毎日新聞配信から、一部引用)。

残念ながら、お母さんとお姉ちゃんは亡くなってしまってて、助かったのはこの男の子だけやったんやけど、それだけでも本当に良かったと思う。

で、この中継を見ていて思ったことを少し。

現場は崖崩れの起きた川岸で、崖崩れが再び起こる可能性も高かった現場。当然、二次災害(救助中に災害が起きてしまうことね)を恐れて、慎重な救助が続けられていた。

で、そのとき思ったんやけど、あの状況で、二次災害の危険性について本当に的確に判断できるんやろうか?ていうことを思った。車内で生存が確認されている段階で、一刻一秒を争うときに救助を止めるていう選択が、果たして本当にできるんやろうか?

魚はできなければならないと思うんやけど、あの中継を見ていてホンマに可能なんかなと感じた。なんというか、あの親子と心中することも覚悟で救助に向かったはるような気がして。死を厭(いと)わないという意気がないとああいった救助活動はできひんと思うけど、だからといって、本当に命を落としてもいいということにはならへん。

危険であると判断して救助活動を中止し、その結果、誰一人救えることなく終わった場合。そして、危険であると判断したにもかかわらず、結果的に、崖崩れ等が起こらなかった場合。マスコミも世論も、ものすごく反発して非難するやろう。それを思うと、本当に、あの状況で危険があると判断して救助活動の中止を決定することができたんやろうか?

もう一度書くけど、魚はそれでも、中止の決断ができなければならないと思う。保身のために、命を落とす。逆説的やけど、そういったことがいつ起きてもおかしくないような状況やったと思う。もちろん、二次災害の危険性は少ないと判断して、救助活動を続けられてたのかもしれへんにゃけど、テレビの画面を通して、何度も崖が地震で揺れる状況を見ていると、いつ崖が崩れてきてもおかしくない状況に見えた。

人の命を救いたいていう思いが一番強いからこそ、無理≠してしまわはるんやろうけど、せめてそれ以外の無理をさせてしまう要因は、取り除いてあげたいと思う。マスコミも視聴者も含めて、二次災害を防ぐための勇気ある決断を非難してしまうような空気だけは、作らないで欲しい、作らないでいたいと思いやす、ぶくぶく。。。

2004/10/31

第159話  イラク人質殺害

先日、ザルカウィというテロリストが率いるテロ組織に誘拐され、自衛隊の撤退がなければ殺害するとの予告を受けていた日本人男性が殺されました。色々と意見はあるやろうけど、個人的には可哀想やなと思っています。まずは、謹んで哀悼の意を表したいと思います。

事件の経過については、こんな感じ。

イラクの国際テロ組織アルカイダ系の武装グループは26日(日本時間27日早朝)、イスラム系インターネット・サイトを通じ、同国で日本人男性1人を誘拐したと明らかにし、「48時間以内に自衛隊がイラクから撤退しない場合、この男性を殺害する」とする声明を発表した。イラクで日本人が誘拐されたのは、今年4月にファルージャ周辺で非政府組織(NGO)関係者やフリーのジャーナリストら計5人が誘拐されて以来。人質の殺害を繰り返しているアルカイダ系武装組織による日本人の誘拐は初めてで、政府は厳しい対応を迫られている。
声明は、男性が自衛隊と関係があるとしているが、外務省などによると、福岡県出身の民間人男性(24)とみられる。イラク国内で誘拐された可能性があるが、確認はされていない。
映像の男性は、長髪で白いTシャツ姿。黒いマスクをした武装メンバー3人の前に座らされている。男性は英語で「彼らは自衛隊の撤退を求めている」などと語った後、日本語で「小泉さん、彼らは日本政府に日本自衛隊の撤退を求めています。さもなければ、僕の首をはねると言っています。すみませんでした。あと、また日本に戻りたいです」と話した。
その後、武装メンバーの一人が「我々は日本政府にイラクから自衛隊を撤退するのに、48時間を与える。応じない場合は、彼はバーグ(人質として殺害された米国人)やビグレイ(同英国人)やその他の不信心者と同じ運命をたどることになるだろう」という声明を読み上げた。
声明を出したのは、「タウヒード・ワ・ジハード(統一と聖戦)集団」から組織名を変更した「イラクの聖戦アルカイダ組織」。アルカイダ幹部でヨルダン人のザルカウィ氏が率いている(2004/10/27毎日新聞配信から、一部引用)。

政府は27日午前、イラクの日本人人質事件で関係閣僚による対策本部(本部長・細田博之官房長官)を設置、人質と判明した福岡県出身の香田証生さん(24)の解放に全力を挙げることを確認した。しかし、武装組織側が要求する自衛隊撤退は拒否。ヨルダンの首都アンマンに現地対策本部を設置し、同日午後に谷川秀善外務副大臣を派遣した。兵庫県豊岡市の台風被害視察に向かう途中、小泉純一郎首相は自衛隊機内から細田長官に電話し、「人質の解放策を至急検討する。自衛隊は撤退させない」と伝えた(2004/10/27時事通信配信から、引用)。 

日本人人質事件で、イラクのイスラム教スンニ派指導部であるイラク・イスラム聖職者協会幹部のモハメド・ファイディ師は28日、犯行グループの「イラクの聖戦アルカイダ組織」について、「われわれと全く異なるイデオロギーを持っており、解放を呼び掛けても結果は同じだ」と悲観的な見通しを示し、今回は人質解放を呼び掛けたり、仲介を行ったりする意思はないことを明らかにした。時事通信とのインタビューで語った。
協会は当初、記者会見など何らかの形で、人質の香田証生さん(24)=福岡県直方市出身=の解放呼び掛けを行うことを検討。「訴えを聞き、それに応じる武装組織もイラクにはいる」(ファイディ師)からだ。しかし、同師は「この組織だけは別だ。彼らがわれわれの呼び掛けに応じたことはない」と語った(2004/10/28共同通信配信から、引用)。 

バグダッド市内で日本時間31日未明、日本人とみられる男性の遺体が発見され、政府は同日午前、福岡県直方市出身の香田証生さん(24)と確認した。町村信孝外相が午前10時15分すぎから、外務省で記者会見して発表した。
政府は午前3時半、イラク暫定政府から「バグダッド中心部で首の切断された男性の遺体が発見され、日本人とみられる」との通報を受けた。日本大使館員を遺体が安置されている同市内のメディカルセンターに派遣、指紋が一致したことなどから、香田さんと断定した。町村外相は会見で「無辜の民間人の命を奪う卑劣極まりない行為を断じて許すことはできない」などと語った(2004/10/31毎日新聞配信から、一部引用)。

かなり長々と引用したけど、こんな感じです。前の3人組の時は、家族の対応もあって正直ムカムカもしてたけど、今回の彼は現実に殺されていることもあってか、素直に可哀想やなと思えて仕方がない(前の3人組の場合は、殺されてても可哀想には思ってへんかったやろなぁ)。

今回の犯人は、前回の時と違って純然たるテロリスト。わざわざ、よその国からイラクに押しかけ、イラク人もまとめて殺しまくり、イラクの平和のためではなく、アメリカ憎しのためだけにテロ活動を続けているテロリスト達。イラクの聖職者協会の人ですら、サジを投げてしまうわけやね。

この香田君ていう人は、自分探しのための旅に出ていたそうで、旅行先でアルバイトなんかをしながら旅費を貯めて、旅行を繰り返していたらしい。この時期にイラクに行ったんは当然軽率やし、日本政府がテロ組織の要求に屈して自衛隊を撤退させるわけにもいかへんから(前にも書いているように、テロ組織に屈したら、ますます相手が図に乗って、将来的に日本人の危険が増えるようになってしまう)、いわば見殺し≠フ形になってしまっても仕方がなかったとは思う。

ただ、あのビデオの向こうで気の弱そうに謝る姿を見ていると、絶対に悪い人には見えへんねんね。なんというか、ホンマに気のいい兄ちゃんに見えた。あんな彼を殺すことによって、一体何のメリットがあるんやろう?ザルカウィとかいう奴にとっては殺すことが目的やから(自衛隊の撤退なんて目的でもなんでもない。できもしないことがわかってるから。せいぜい、この殺人によって、日本の政府が揺れて、アメリカにまで矛先が向かってくれればもらいもの、程度の感覚やね)、なんのためらいもなく彼を殺して、その残酷な映像をネットで流して悦に入ってるんやろうけど、日本人としても、人間としても非常に腹が立つ。

そして、そんな彼の死を利用≠キるやからにも同じぐらい腹が立つ。何度も書いてるけど、あのテロリスト達はイラク人の味方でも、代弁者でもなんでもない。そんな彼らの行動をあたかもイラク人の日本人に対する怒りであるかのようにすり替えて、日本政府を非難するていうのはおかしすぎる。自衛隊をイラクから撤退させるとの意見は傾聴するけれども、それがテロリストの脅しや、自衛隊が戦争に加担しているなんていう嘘を理由に主張されるのならば、否定する。

そもそも、なぜ、香田君を殺害したテロリスト達への非難より、日本政府へ非難を向けるのかが魚にはさっぱり理解できひん。マスコミの中には、首謀者のザルカウィに対して、ザルカウィ氏≠ニ敬称をつけてるものまでいる。ホンマに理解できひん。また、市民団体なんかには、

福岡市中央区の警固公園では、国際交流団体「ピースボート」(東京都)主催の集会が開かれ、スタッフや公園に居合わせた若者ら約60人が、ろうそくを手に、黙とうをささげた。
ピースボート共同代表の上野祥法さん(24)は「同じ年齢の人間として、好奇心を信じて旅に出たことには共感できる」と述べ「イラク入りは安易」とする批判から香田さんを擁護した。さらに、イラク特別措置法の期限である12月14日に、自衛隊を即時撤退させることを宣言するよう、小泉首相に求める声明を読み上げた。
大分市の街頭では、市民団体「ピースウォークinおおいた」が追悼集会。参加者20人は両手にろうそくを持ち、香田さんの死を悼んだ。
同団体は、昨年3月に米国がイラクを攻撃した際に、毎夜街頭で反戦と自衛隊派遣反対をアピールしていた。「拉致の根本的原因は、大義のない戦争と自衛隊派遣にある。政府や報道は、その言葉に疑問を抱いて現地に行った青年を『軽率』と見る風潮を作っている」と訴えた(2004/11/02毎日新聞配信から、一部引用)。

てな抗議活動をしている人もいるんやけど、香田君の遺族の

イラク日本人殺害事件で犠牲となった福岡県直方市の香田証生さん(24)の家族は2日、直方市を通じ、事件を政治活動に利用したり、募金活動などを行わないでほしいとの意向を明らかにした。
香田さんの家族が同市に託したメッセージは「証生は何のグループにも属さず、政治活動も行っておりません」とした上で「事件を受けていろいろな活動が行われていますが、募金カンパ等の資金集めにはこの事件を利用しないでください。純粋に平和を願う活動のみを行われることを願います」としている。
家族は、集会などでの写真の利用もやめてほしいとの意向という。
この日午前、直方市幹部が香田さん宅を訪れ家族に面会。意向を記した文書を受け取った。
同市幹部によると、両親は、香田さんの遺体が確認された後は寝込んでいたが、2日は起きられるようになった(2004/11/02共同通信配信から、引用)。

との声については、どのように聞くんやろう?

イラクで殺害された香田証生さん(24)の父真澄さん(54)、母節子さん(50)、兄真生さん(26)が31日発表したコメントは次の通り。
支えていただきました多くの方々に大変なご心労をお掛けしましたことを心からおわび申し上げますとともに、お礼と感謝の気持ちでいっぱいです。このようにはなりましたが、イラクの人たちに1日も早く平和が訪れますようにお祈りいたしております(2004/10/31時事通信配信から、引用)。 

お子さんを亡くされたばかりの中、非常に立派な言葉やと思う。魚はこの遺族の方々を尊敬できます。こんな方々に、家族の死という悲しみ以外のことで煩わせてあげないよう、心から望んでいます、ぶくぶく。。。

2004/11/03

第160話  大掃除

なんの意味もなく、木曜日から大掃除開催中。しかし、いまだに終わらず(¬。¬;;

ちなみに、魚の大掃除は、他の人が見てもどの辺が綺麗になったのか、さっぱりわからへんような大掃除やったりする( ̄m ̄)

まぁ、魚にとっては、非常に使い勝手が良くなってるので、無問題なんやが。

そんな魚が33年目にして、ようやく気づいた大掃除の秘訣。それは、

 

掃除とは、捨てる事也( ゚ロ゚)ノ

 

やったりする。現在、ゴミ袋13袋放出中。さらに、明日はちり紙交換に古雑誌等を出す予定。掃除前から比べて、部屋の中が100kg近く軽くなってるかも( ̄m ̄)

ちなみに、明日のちり紙交換では、教科書も出せるのかどうかにチャレンジ( ゚ロ゚)ノ。今まで何となく捨てられずに置いておいたんやけど、ついに教科書を捨ててやる。大体、意味もなく分厚くて重いんじゃ( ゚ロ゚)ノ。保健の教科書なんか、ほとんど開いた記憶がないぞっ( ゚ロ゚)ノ。家庭科もじゃっ( ゚ロ゚)ノ

さて、これでよーやく部屋の細々としたモノの掃除が始められる( ̄m ̄)。その過程で、すでにゴミ袋2つを生産中…。後いくつゴミ袋を出せば、掃除が終わるんやろう?(−−?)

ちなみに…大掃除を始めたのは、先週の*リ曜日からですが、何か?(・_・)、ぶくぶく。。。

2004/11/14

★ 第161話〜第170話