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第141話  イラクでの邦人殺害

イラクで、ジャーナリストの日本人お二人が殺害されたようです。まだ、身元は確認されてへんみたいやけど、状況から、ほぼ確定かと。謹んで、哀悼の意を表します。

イラク・マハムディヤで日本人フリージャーナリスト2人とイラク人2人が乗った車が襲撃された事件で、在イラク日本大使館関係者が28日、病院で2遺体を確認した。外務省は同日夕、いずれも日本人でフリージャーナリストの橋田信介さん(61)と小川功太郎さん(33)の可能性が高いと発表した。しかし同日、現場から近いユスフィーヤ近郊で頭を撃たれた日本人らしき男性の遺体が発見され、同省は29日未明、この遺体について「小川さんである可能性がある」と、発表内容を改めた。病院の2遺体は、橋田さんとイラク人通訳の可能性が出てきた。同省は3遺体の身元の確認を急ぐ。
バグダッド南方ユスフィーヤの地元警察は28日、同市近郊で日本人らしき遺体を発見したことを明らかにした。警察によると、遺体は同市から西方約10キロの地点に放置されていた。着衣はなく、右目の上に銃弾を受けた跡があり、後頭部が損傷していた。ひげや体格などが、小川さんと酷似している。遺体が発見されたのは、襲撃現場のマハムディヤ南方2キロの地点から北に10キロ、さらに西方に10キロ離れた場所。遺体が小川さんだった場合、襲撃犯が小川さんを犯行現場から一時拉致した後、射殺した可能性がある(2004/05/29毎日新聞配信から、一部引用)。

この、橋田さんていう方については、ちょうど1ヶ月ほど前にテレビで見たところやったんで、なんかすごいショックを受けた。あの、例のイラクに行ったボランティアの人とエセジャーナリスト二人の人質解放に関連した番組やったんやけど、この人については、やっぱりプロのジャーナリストは違うなぁと思った。発言の内容については、魚としては色々と異論もあったけど、それでも一つの意見として尊重できる内容やった。立派な方やったと思う。

そんなプロ≠ナも、敢えてこんな表現を使うけど、あっさりと命を落としてしまう。結果論から言えば、判断が甘かったということにつきるんやろうけど、本当に残念なことやと思う。悲しみの中の、ご家族の対応も非常に立派やった。

本物のジャーナリストが取材のため、命がけで戦場に行く。そのことを非難するような人は、日本でもほとんどいないと思う。わざわざ、ル・モンドがどうした、ニューズウィークがどうしたと言わなくても。ましてや、筑紫や、古館といったキャスターが騒がなくても。別に日本人はそこまで、バカではない。ただ、それに気がつかないバカな人間が、一部マスコミや評論家にいるから、日本人はジャーナリズムについての意識が遅れているなどというふざけた言葉が大きく、世界中にまで垂れ流されるだけで。

この方々の死については、せめて、自衛隊がどうだ、危険地域がどうだ、自己責任がどうだ、といった、くだらない<vロパガンダに利用しないでいただきたいと思います。故人の意志を汚すような真似は、人として避けるべきことやと思います。

もっとも、今のマスコミに、そういった人の心があるのかどうかは、知りやせんが( ̄m ̄)、ぶくぶく。。。

2004/05/29

第142話  魚の京都観光案内

6月21日月曜日。熊本から関西上陸されたネット友達お二人様京都観光ご案内ということで、魚と巡る裏?京都観光ツアーにお連れしやした( ̄m ̄)

その友達というのは、ぎょばちとLui。どんな二人か詳しく知りたい方は、下のサイトへどぞ。

月曜日、午前11時半頃、待ち合わせ場所にしていた魚の棲息地近くのコンビニに着いたとの電話が(熊本から車でやってきて、大阪のたぬき邸別宅に滞在中)あったので、魚は見ていたテレビを消して、そそくさとお出かけ。

ちなみに、そのとき見ていたテレビ番組は…

 

大型の台風6号、午後にも近畿直撃かっ!!の緊急特番(¬。¬;;

 

そんなこんなで、嵐の京都観光案内の幕が開きましたっ( ゚ロ゚)ノ

その日は、魚が夕方から塾講のバイトのため、昼間に三条、四条の繁華街をメインにご案内するということに。二人とも、以前に修学旅行などで京都に来たときに、主だった寺社などは訪れているということなので、繁華街の方がかえって新鮮らしく好都合。

まずは、岡崎公園近くの駐車場にレッツゴー。その近くに平安神宮があって、おー、立派な神社だと盛り上がってくれる二人。そしてさらに、その平安神宮の目の前で、台風の中、そんなもん知るかいとばかりに、ずぶ濡れになりながら人力車で客待ちをしている、いなせな兄ちゃんに驚きの二人(@O@)。

これが、観光都市京都です( ゚ロ゚)ノ

そして、暴風雨の中、八坂神社を目指す一行。平安神宮に至る道に建っている大鳥居をくぐると、どこにでもある、ありふれたコンビニ、セブンイレブン。しかし、その上には屋根瓦が。おー、さすが京都だ、コンビニにも風情がある(@O@)、と感動してくれる二人。あんたたち、いい人だ(ノ;)グス

本当は、白川沿いを歩くと、小川に小橋がかかって、川岸には新緑の柳と京都らしい風情を味わえるんやけど、さすがに台風なので、屋根のある商店街まで移動。屋根の下は、さすがに快適(^O^;;ホッ

しかし、それも束の間、商店街は途中で途切れて、再び暴風雨の中、八坂神社を目指す三人。風はますます強くなり、傘がおちょこ状態になること数度。それでもめげずに目指すは八坂神社。

そして、ようやく近くにたどり着くと、八坂神社の手前に見えるローソン。京都は、祗園なんかの一定の地域では、ケバい彩色を避けるようにていう条例ができていて、コンビニやファーストフードの色が少し違っていたりするんやけど、実は、ローソンの青も紺色やったりする。そのことを二人に事前に話していたら…

本当だ、色が違う(☆o☆)キラキラ。こんなことにまで、感動してくれる二人。そして、ぎょばちは、慌ててデジカメを取り出して、カシャカシャと写しだす。あんたら、ホンマにえー人や(ノ;)グス

そして、八坂神社に参拝。普段は、それなりに人がいて、屋台も出ている八坂神社。しかし、さすがに今日は人影もなく、三人の貸し切り状態。

 

おー、八坂神社貸し切りだーっ!!(`▽´)人(≧▽≦)人( ̄m ̄)ノ

 

ずぶ濡れになりながら、妙にテンションの高い三人組。視線をそらす、巫女さんや神官(¬。¬;;。しかし、そんなことは構わず、境内を闊歩(かっぽ)。隣接している円山公園に行き、枝垂れ桜を観賞。もちろん、花は咲いてへんけど(笑)、そこは想像力で補ってもらうということで( ̄m ̄)。ここの倉庫に祇園祭で使われる山車が納められてるんやでぇ、などとガイドをしながら、ぎょばちは再び雨の中、境内の写真をカシャカシャ。喜んでもらえて良かった(ノ;)グス

その後、ひとまず屋根のある四条通の歩道に避難。ほっと一息をつくと、再びアップでローソンの看板を撮っているぎょばち(笑)。いい土産話ができたと喜んでいやした( ̄m ̄)

台風の中、普通に営業をしている祗園の商店街。地元だったら、こんな日は絶対に店を閉めていますよーというぎょばち。もう一度言いますが、

これが観光都市京都です( ゚ロ゚)ノ。台風なんかに、負けていられませんっ( ゚ロ゚)ノ

事実、店には普通に観光客の姿が(¬。¬;;。つーか、開けてる店よりも、来ている客の方が凄いような気がする(笑)

で、ここらでボチボチお昼ご飯。そこそこ有名な壱銭洋食(いっせんようしょく)のお店にお連れしやした。壱銭洋食ていうのは、お好み焼きの一種で、ネギやすじ肉、コンニャクなんかを目玉焼きと薄い小麦粉の皮で巻いたクレープみたいな食べ物のこと。それに甘辛いソースをかけて、食しやす。1銭程度の気軽に食べられる、ソース味のハイカラ≠ネ食べ物ということで、こういう名前がついたとのこと。ただ、今では1枚630円もするんで、そこそこいいお値段かと。まぁ、場所代や雰囲気代ということで魚は納得の価格やけど。

普段は、修学旅行生なんかを中心に溢れているんやけど、この日はさすがに空(す)いてた。それでも、すでに先客が7,8人はいたけど(¬。¬;;。魚は中に入ったことがなかったんやけど、中に入ると、微妙にレトロな雰囲気と、大人な<Cラストが描かれた絵馬が( ̄m ̄)。子供連れで行かれる方は、お気をつけを(笑)

で、壱銭洋食と、飲み物に魚とLuiは懐かしのラムネを、ぎょばちは、初めて見たという、冷やしアメを注文。ラムネは、最近売られているプラスチックのやなくて、ちゃんとガラスでできたビン(^^)。いやぁ、懐かしかった。で、初めて冷やしアメを飲んだぎょばちは、かなり好みな味との感想。魚はいまいち苦手なんやけど(^^;;、ぎょばちには美味しかったらしい。風邪を引いたときに飲んだら体に良さそうという感想が良かった(笑)

壱銭洋食の味も二人とも気に入ってもらえたみたいで、連れていった魚としては満足(^O^)

その後は、新京極に繰り出して、ようやく風雨の影響を受けずに歩き回れることに(ちなみに、マクドナルドやパチンコ屋の外観も落ち着いた雰囲気と二人は感心)。ここのお店の雰囲気が、京都らしくていいでと、お香のかをる、洒落た装飾品の置かれた店へと連れて行く魚。全身ずぶ濡れ、ボトボトなのは気にせず店の中をウロウロと(笑)。金魚の可愛らしい根付けが気に入ったらしく、ぎょばちが購入。

で、京都の台所と言われる錦市場をご案内。餅とか、ソフトクリームとか、色々と売っているんやけど、さっき食べたばかりで、あんまりお腹が空いていないとのことで、ぶらぶらと歩くだけに。せっかく、七味ソフトを食べさせてやろうと思ってたのに(−。−)チッ(笑)

次は、Luiがズボンの替えが欲しいということだったので、普通の(笑)スーパーまで買いに行き、いざ本能寺へ( ゚ロ゚)ノ

商店街のアーケードの出入り口付近に、なぜか存在している本能寺(笑)。ビルに囲まれ、エアダクトが境内から丸見えで、門の目の前がパチンコ屋な本能寺。何度も言いますが、

これが、観光都市京都です( ゚ロ゚)ノ。雑然とではなく、文化財と繁華街が一体となって溶け込んでいる、これが京都の持ち味です( ゚ロ゚)ノ。

* もちろん、嵐山や、南禅寺みたいに、昔ながらの佇(たたず)まいをさらりと残しているのも、京都らしさの一つやけどね。

中に入ると、魚も知らへんかったんやけど、信長公のお墓が。遺骨ではなく、刀が納められているらしいんやけど、魚も勉強になったなぁφ(..)めもめも。

その後、台風がどうやら過ぎ去ったようなので、白川見物に行くぞ、おー( ゚ロ゚)ノ、と繁華街を抜けると…再び風雨が激しくなってくる( ̄□ ̄;;

まぁ、でも、ここまでくれば勢いなんで(笑)、白川までゴー。途中で鴨川を渡ろうとすると、そこには激しく流れる濁流が。荒れている鴨川を初めて見ましたーっ(≧▽≦)と、大喜びのぎょばち(笑)。再びデジカメでカシャカシャと撮影。まさに裏京都観光(笑)

で、白川に着くと、そこにはいかにもといった京都らしい風景が。石畳の横を小川が流れ、川岸には見るからに高そうな料理屋と(笑)、そこへとかかる小橋。橋のたもとには色とりどりに咲き誇る紫陽花(あじさい)。こないだ通ったときに、紫陽花がとても綺麗やったから、この景色を是非、二人に見せたかってん(^^)。最後にようやく、表の京都を味わってもらえたところで、二人とお別れ。

とっても感じのいいお二人さんやったんで、別れは名残惜しいけど、ま、また会えるでしょ(^^)。天候は散々やったけど、それはそれでいい思い出になったということで(笑)、楽しんでもらえたのなら、幸いです。

今度は、春の桜のシーズンか、秋の紅葉のシーズンにおいでぇ♪

他の方も、こんなお魚の設定コースで良ければ、京都観光に来られる際は一言お声を。かなり、クセのあるコースでお待ちしていやす(-_☆)キラリ、ぶくぶく。。。

2004/06/23

第143話  学校のお授業

最近、子供にまつわる物騒な事件が続いてるねぇ。特に特徴的なのが、子供が被害者であるだけでなく、加害者にもなっているケースが続いたこと。本人の資質なのか、家庭環境なのか、それ以外の要因なのか、情報が少なすぎて判断はできひんけど、やっぱりなんかやな感じ。

佐世保の事件とか、少し時間は経ったけども、魚なりに触れてはみたいんやけど、書くのに結構エネルギーがいりそうなんで(^^;;、とりあえず今回は小ネタで、最近の学校のお授業の紹介でも( ̄m ̄)

宮城県迫町の町立小学校6年生の算数の授業で、担任の男性教諭が最小公倍数を求める問題に、銀行強盗の犯人が仲間を殺して、奪った現金を山分けする場面を例題とし、校長が厳重注意していたことが24日、分かった。
同町教育委員会によると昨年10月、40代の男性教諭が「7人で銀行強盗をして札束を山分けしたら2束足りません。そこで2人を殺しましたが、それでも2束足りません…札束は何束でしょう」などと黒板に書き出し、児童がノートに書き写した。
ノートを見た保護者が学校に抗議。学校側は文書で保護者に謝罪した。教諭は「子どもが飽きないように出題したが、反省している」と話しているという。
町教委は「子どもによる凶悪な事件が相次ぎ、命の大切さを教えている中で、極めて不適切な問題だ」としている(2004/06/24共同通信配信から、引用)。

札束の数は、7の倍数−2かつ、7−2すなわち5の倍数−2なので、7と5の公倍数から2を引いたモノになると。したがって、35n−2(nは自然数)というのが答えになるねぇ。

つまりこれは、札束の数が最も少ない数であるとき何束になるでしょうと、最小公倍数である旨をきちんと書いていないのが、小学生にとって難しすぎるというのが批判される理由なんですね(-_☆)キラリ

愛知県の県立高校の3年生で実施された日本史の中間試験で、イラク戦争に関する考え方を問う記述式の設問があり、自衛隊派遣に肯定的な解答をした場合、配点を0点とする一方、否定的な解答をすれば5点と評価していたことが24日、分かった。県議会文教委員会で公明党の小島丈幸氏が質問した。県教委は事実関係を認めたうえで、同校に対する指導を徹底すると答弁した。
県教委などによると、中間試験は先月に行われた。日本史担当の教諭が、自分が担任するクラスだけを対象に通常の試験問題以外に、「イラク戦争についてどう思うか」と問う記述式の問題を課した。試験後、教諭はクラス全員に対し、解答例と配点を記したプリントを配布。そこには「自衛隊派遣に賛成」と記述したり、設問自体に疑問を示すような解答は「低俗な例」で0点。逆に「派遣に反対」などと解答すれば、「模範解答」として5点を配点すると記されていた。
生徒や保護者から苦情が県教委に寄せられ、問題が判明。県教委の指導に対し、教諭は試験の成績とは別に平常点として加味する考えだったと説明したうえで、「点数は加えない」と約束したという。
県議会で県教委高校教育課長は、教諭本人と直接会って指導する考えを表明。伊藤敏雄県教育長は毎日新聞の取材に対して「教師の考えを生徒に押し付けるもので、設問は一方的な偏見を持たせる。教育の中立性を再認識するよう各校に伝えたい」と話している。(2004/06/25毎日新聞配信から、引用)。

ちなみに、読売新聞に載ってた模範解答例≠ヘ、

「他国に軍隊を送ることはいけません。私たちの税金が無駄遣いされ、罪もない人たちが殺されています」「悪いのは最初に軍隊を送ったアメリカとそれと同盟して自衛隊を送った政府です」

低俗な解答例≠ヘ、

「自衛隊はイラクの人たちのために良いことをしている」「自衛隊が憲法違反なら憲法を変えればいい」

だそうでやす( ̄m ̄)

突っ込みどころは色々とあるんやけど(なぜ日本史のテストでイラク戦争?なんで平常点?授業態度と関係ないやん)、とりあえず、自分の脳内解答をテストの正解にすなよ(^^;;

知識問題での正解は、あくまでも客観的な事実であり、そういう事実が存在しえない以上問題にすべきではないし(評価に事実など存在しない)、どういう意見があるのかを述べる論文問題なら、結論ではなく、その結論に至るまでの論理的な文章の展開について採点されるべき。

高3の1学期ていうのは、大学の推薦入試に必要な評定に大きく関わるから(高1,高2は1年間やけど、高3は1学期だけが対象)、こんな恣意的な採点のテストなんてされたら、真面目に勉強してる生徒にとって、大迷惑≠ネんやけど。魚の教え子の教師やったら、マジで意見しに行くかもなぁ( ̄m ̄)

とりあえず、こんな低俗な°ウ師が存在しているのは悲しい限りでやす。

ちなみに、これが逆(イラク戦争賛成やと5点、反対やと0点)やったら、報道ステーションやニュース23なんかで大騒ぎするやろうに、今回のケースなら、たったの1秒すら、報道されへんにゃろねぇ、ぶくぶく。。。

2004/06/25

あぶく番外編

ぎょばち&Luiからもらった、熊本ラーメンを美味しくいただきました( ゚ロ゚)ノ

ということで、お礼を込めた画像です。

ちなみに、具はついてきたのではなく、魚のトッピングでやす( ̄m ̄)>煮豚、モヤシ、シナチク、ネギ

どうも、ありがとうございやしたm(_ _)m

第144話  自転車に乗って

もう去年のことなんやけど、趣味で自転車で走ろうと思って、新しく自転車を購入するにあたり、自転車に詳しい知人に相談したときのこと。

パンクについて、

「パンクは99%以上が、空気圧が適切に維持できていない本人の責任。こまめに空気を入れておけば、パンクなんてまずしーひん(・_・)」

との言葉をもらった魚は、新しく自転車を買ってからは、自転車に乗る前には必ずタイヤを押さえて空気圧をチェック、少しでも緩いかなと感じたら、すぐさまポンプで空気を入れるようにしてやした。

その成果もあって、自転車を購入してから1年以上経ってもパンク知らずやったある日、寄った店から出て、自転車に乗ろうとしていつものようにタイヤを触ってみると、

 

プヨプヨ( ̄□ ̄;;

 

空気が抜けてるのに気づいて、慌ててタイヤを見ると、

 

画鋲が刺さってる( ̄□ ̄;;

 

その場はとりあえず、押して近くの自転車屋に持って行って修理してもらったんやけど、後日その知人にその出来事を話すと…

「それが残りの1%以下のパンクの理由や(・_・)。でも…普通、そもそも道に画鋲なんか滅多に落ちてへんのに、その滅多に落ちてへんあんな小さな物体を、あんな細いタイヤで踏むか?(−−?)」

と呆れるというより、感心されたお魚。そんな、1%以下の確率にすらはまってしまうお魚なんやけど、つい先日、普通の住宅街の道を普通に自転車で走っていたところ…

 

 

 

 

蜂に刺されました(・_・)

 

 

 

 

こんなん、あり得るんか?(−−?)

まぁ、幸い、アレルギー性のショックはなかったんで、命に関わるような大事ではなく、腫れもひどくなくて今では痛いというより痒いぐらいなんやけど…

これは、魚は自転車に乗るなという神様からのお告げなんでしょうか?(・_・)

さて、秋になったら季候も良くなるし、自転車で走るのにいい季候やから、ボチボチ新しく買い換える自転車をチェックし始めよっと( ̄m ̄)、ぶくぶく。。。

* 魚の豆知識、蜂刺され編
蜂に刺されたら、まずは針を確認し、残っていれば指先で弾いて取りましょう( ゚ロ゚)ノ。取りにくければ、爪で挟んで痛かろうが何かろうが、とにかく取り除きましょう( ゚ロ゚)ノ。その後、水道水など綺麗な水で傷口を洗い、指先で毒を押し出すようにぐりぐり挟みましょう( ゚ロ゚)ノ。とにかく、その場の痛さなんて、気にしてはいけません。その後は、抗ヒスタミン剤(ムヒとか)の入った虫さされ用の薬を傷口に塗って、アイスノンなんかの冷たいものをタオルに巻いて、傷口を冷やしましょう( ゚ロ゚)ノ。それで普通は、大丈夫なはずです。気になるようなら、病院へドゾ( ̄m ̄)ノ。ちなみに、こんな処置をする余裕もなく、全身にジンマシンができたり、呼吸困難に陥った場合は確実にアレルギー反応が起こっているので、即119番を。なお、おしっこをかけるといいなんていうのは完全な俗説なので、絶対に止めるように(・_・)>効果がないどころか、傷口から雑菌が入り、感染症の恐れまで強くなる

2004/07/03

第145話  過去の事件、現在の事件

最近、少年犯罪について色々と言われているけれど、年齢の差を抜きにして考えれば、自分が最も衝撃を受け、もっとも残酷だと思った少年犯罪は、東京都足立区で起きた「女子高生監禁リンチ殺人事件」やった。

結局、この事件ですら少年法の改正など進みもせず、刑罰も彼らの行為に比べて全く釣り合いが取れず、どれほど残虐で鬼畜で人間の屑でも、少年(少女)≠ナあるうちは、法で甘く甘く守られるていうことがあらためて、白日の下に晒(さら)された。

事件の概要については、こちら(無限回廊) をどうぞ。裁判記録からまとめられてるサイトやから、まだ抑えめの表現になってるけど、現実はもっと悲惨やったやろう。

さて、そんな中、こういう事件が起き、このような報道がなされた。

昭和六十三年に起きた「女子高生コンクリート詰め殺人事件」で逮捕された少年四人のうちの一人が、知り合いの男性を監禁して殴るけるの暴行を加えたとして、警視庁竹の塚署に逮捕監禁致傷の疑いで逮捕されていたことが三日、分かった。
逮捕されたのは埼玉県八潮市、コンピューター会社アルバイト、神作譲容疑者(三三)。調べによると、神作容疑者は五月十九日午前二時ごろ、東京都足立区花畑の路上で、知り合いの男性(二七)に因縁をつけ、顔や足に殴るけるなどの暴行を加えたうえ、金属バットで脅迫。車のトランクに押し込み、約四十分車を走らせた後、埼玉県三郷市内のスナックで「おれの女を知っているだろう。どこへやった」などとして約四時間監禁し、殴るけるの暴行を加え、男性に全治十日のけがを負わせた疑い。容疑を認めており、調べに対し「ちょっとやりすぎた」と話している。
神作容疑者は先月四日、竹の塚署に逮捕され、東京地検は同月二十五日、逮捕監禁致傷罪で起訴した。
女子高生コンクリート詰め殺人事件では、平成三年の東京高裁控訴審判決で主犯格の少年に懲役二十年などが言い渡され、四人の実刑が確定した。神作容疑者はサブリーダー格として犯行に加わり、懲役五−十年の不定期刑が確定、服役した後、出所していた(2004/07/04産経新聞配信から、引用)。

知り合いの男性を車のトランクに入れて連れ回した上、監禁して殴るけるの暴行を加えてけがを負わせたとして、警視庁は3日までに、逮捕監禁致傷の疑いで、埼玉県八潮市のコンピューターオペレーターの男(33)を逮捕した。
男は、1988年11月に起きた東京都足立区の女子高生リンチ殺人事件で逮捕され、有罪判決を受けた少年4人のうちの1人で、犯行当時は17歳だった。
警視庁の調べによると、男は今年5月19日午前2時ごろ、足立区花畑1丁目の路上で、近くに住む花店店員の知人男性(27)に「おれの女をどこへやった。最近態度が悪いぞ」などと因縁を付けて顔を殴り、金属バットで脅して車のトランクに押し込んだ。
男はそのまま約40分走り回り、母親が経営する飲食店に約4時間にわたり男性を監禁。さらに殴るなどの暴行を加え男性の顔などに10日間のけがを負わせた疑い(2004/07/04共同通信配信から、引用)。

昨日の日本テレビのニュースで見て、魚は初めてこの事件を知ったんやけど、そのときは、犯人の名前は言われへんかった。共同通信と、時事通信の配信記事も匿名。そして、さっき確認したら、産経新聞のサイトでも名前は出されてへんかった。なので、今現在でもこの「神作譲容疑者」という名前付きの配信がされているのは、魚が上で引用した、YAHOOでのこの配信記事だけていうことになる。

少年法については、あくまでも少年のときに犯した犯罪について、本人の特定できるような報道をするなていうことなので、今回のように、成人になってからの犯罪で氏名を公表されること自体は問題ない。ただ、それによって、少年時に匿名にされていた名前が知らされる、その事件の犯人が自分だということが知らされる、ていうのがどうなのか?ていうのは問題になる。

だから、各社の報道姿勢も色々と割れているんやろう。おそらく、少年法の精神からすれば、今回の事件で氏名が報道されるのは構わないけど、彼がたまたま、少年時代に犯罪を犯していたからといって、その当時の犯罪についてまで報道することは行き過ぎであり、否定されるべきやていうことになるやろう。少年の更生≠妨げるということで。

ただ、魚の法律論を抜きにした意見としては、自分が成人になってからも犯罪を犯したんやから、その犯罪で名前が晒されようが、それで過去に別の犯罪を犯したことがバレようが、そんなものは自業自得に過ぎないと思う。むしろ、これほどまでに優遇≠ウれ保護≠ウれていたにも関わらず、全く更生できなかった彼≠ニいうモデルケースから、そもそもの少年法の精神などというものこそ、くだらないもの≠セとすら思う。

もちろん、一部の例だけを見て、少年法の精神全てを否定するのは間違っているやろう。ただ、こういった凶悪な犯罪が少年、少女というモノによって引き起こされるたびに、その精神≠ノ疑いの目を向けるのも間違ってはいないと思う。あたかも、その精神は絶対に揺るがすことのできない真理であり、疑惑の目すら向けることのできない無謬(むびゅう;誤りのないこと)のモノなどという前提こそが、一部の弁護士などを初めとした、人権主義者≠フ驕り(おごり)やろう。

少なくとも、先の「女子高生監禁リンチ殺人事件」に対する怒り≠ニいうものが、20年近くも経ったいまなお続いているという現実は、目をそらしてはいけない現実やということを心にとどめておいて欲しいものでやす、ぶくぶく。。。

2004/07/04

第146話  曽我さん、家族再会

北朝鮮拉致被害者の曽我さんが、北朝鮮に残っていた家族の方とインドネシアのジャカルタで再会されやした。

北朝鮮による拉致被害者の曽我ひとみさん(45)が9日午後5時10分(日本時間同7時10分)ごろ、インドネシアの首都ジャカルタ郊外のスカルノ・ハッタ国際空港で、日本政府のチャーター機で北朝鮮から到着した夫の元米兵、チャールズ・ジェンキンスさん(64)、長女の美花さん(21)、二女のブリンダさん(18)と再会した。
一家の再会は、2002年に曽我さんが帰国して以来、1年9か月ぶり。
曽我さんは、チャーター機のタラップの下で待ち受け、手すりに頼りながら降りてきたスーツ姿のジェンキンスさんに手を差し伸べ、頭をかかえるようにして抱擁した。
美花さん、ブリンダさんも涙をぬぐいながら、曽我さんの元に駆け寄った。曽我さんは、美花さんに、日本語と朝鮮語で「ごめん」と語りかけた。ブリンダさんは、曽我さんに向かって朝鮮語で「お母さん」と言った(2004/07/09読売新聞配信から、引用)。

空港のタラップでの再会のシーンをテレビで見てたけど、やっぱり素直に良かったねぇ(^^)、ていう感想しかないねぇ。ダンナさんが涙を見せたはったんがチト意外やったけど、まぁ、ホンマに良かった。

後は、このご家族4人で平和に一緒に暮らせることをお祈りしやす。基本的には、北朝鮮を出たということで、ほぼ9割方は問題は解決したと思う。これからが難しいという意見にも同意やけど、この4人の方については、すでに政府ではなく、家族の方で解答を出せばいいんとちゃうかなぁ。フォローはしてあげたらいいやろうけど、ここからは基本的には政府ではなく、家族のお話やと思し、明白な正解(日本での永住が正解かどうかは、この家族の方々については、正直よくわからへん)はないと思うので、どんな選択肢であれ、この4人が結論を出し、北朝鮮が強制的に連れていかへん限りは、適切≠ネ解答になると思う。

この辺は、色々と異論もあるところで、このまま説得≠曽我さん一人に任せるのは政府の無責任や、てな意見もわかるけど、魚は、北朝鮮から出した時点で、日本政府の役割は終わったと思う。もちろん、異常≠ネ境遇のご家族やから、環境作りには政府レベルでのフォローは必要やろうけど、むしろ説得≠ネどという、個々人の考え方や思想に関することに日本政府が関わるというのは、事情はどうあれ、避けた方がいいと思う。

参院選の票目当てやていう意見については、魚的にはどうでもいいお話で、票目当てで不快やて思うなら、自民党や公明党に票を入れなければいいだけの話。そういう批判を受けないために、わざわざ再会の時期を遅らせろなんていう方がナンセンスやろう。評価したければしたらいいし、したくなければ評価しなければいいだけの話。今回の再会については、与野党共に、概ね政争の具にしなかったようで良識が垣間見れたように思いやす。まぁ、一部マスコミだけは、相変わらず自民批判の方向で一方的に煽っていきたい様やけど( ̄m ̄)

とりあえず、これで一旦は、先の拉致被害者家族の方全員が家族と再会し、暮らすことができるようにはなったということで一つの区切りがついたと。後は、これからの日朝正常化交渉の中で、他の拉致被害者の方の帰国がどれだけ実現されるのか。それを注視していく段階に入ったねぇ。

ま、少しずつでも失われた過去を、なんとか未来に振り替えていきつつあるので、今回の再会についても素直に喜びたいと思いやす、ぶくぶく。。。

2004/07/09

第147話  参議院選挙その1

7月11日の参議院選挙の結果が出やした。

第20回参院選が11日投開票され、自民党は選挙区、比例代表で49議席にとどまり、勝敗ラインの改選51(欠員含む)を確保できず、与党でも改選過半数割れした。民主党は比例第1党となり、改選38議席から躍進、自民を上回る50を獲得した。公明党は改選の10から11に増やす一方、共産党は改選15が4に減り、社民党も2で「2大政党」の流れが加速した(2004/07/12共同通信配信から、一部引用)。

新議席は、多い順に、

民主50、自民49、公明11、共産4、社民2となって、無所属が5。

無所属の5人の内、1が与党系で4が野党系なので、与党対野党で見ると、与党61、野党60となって、与党が1議席だけ上回ったという状況。

改選前の議席数は、多い順に、

自民50、民主38、共産15、公明10、無所属の会4、社民2、みどりの会議(中村敦夫)1で無所属が4で欠員が2。

改選前は定数126議席やったんが、改選後は5議席削減で定数121議席になったんで、全体としては元々5議席削減済み。

ここから、改選前と改選後の移り変わりを大雑把に比較すると、

改選前(自民+公明)=改選後(自民+公明)、改選前(民主+共産+社民+みどりの会議)=改選後(民主+共産+社民)

てな状況で、与野党の数自体は、参議院選前と後と、全くイコールとなってる。無所属と無所属の会がどういうスタンスやったんかはよーわからへんので、比率的にも全くイコールかどうかはわからへんにゃけど、まぁ、ほぼイコールといっていいやろね。

なので、今回の参議院選挙の結果は、前回の衆議院選挙と全く同じく、自民党と公明党ではほぼ議席数の増減がなく、野党の中で、共産(社民)票が民主党に流れて、「野党の中で民主党が圧勝した」、ていう結果になったということになる。

では、今回も前回の衆院選と同じく、民主党が大幅に議席数を増加させたので、表面上民主党が勝利に見えるだけで、実質的には自民党の勝利やったかていうと、これはそうではない。

なぜなら、極々単純な理屈として、自民党は議席数で民主党に負けている。1議席でも負けは負け。比較第1党は、民主党である以上、「今回の参議院選挙」については、民主党が勝利し、自民党が敗北してる。ただ、与党対野党ベースで考えるならば、無所属を加えた上でも、与党が野党を1議席上回っているので、与党の勝利になるだけ。自民党としては、完全な敗北やと。

基本的に、参議院選挙ていうのは、衆議院選挙と違って政権選択選挙ではないので、与党支持者からすると今回はお灸を据えて野党にしようていう投票をしやすいから、必ずしも真剣な投票結果を表すわけではない。やけど、その分、ムード≠ニいうのは、非常によく表される。つまり、今の小泉政権の自民党に対して、6年前の橋本政権の自民党に対するのと同程度の支持しか、有権者のムードとしてはない、それが、紛れもない事実やといえるやろうね。

とはいえ、細かいところを見ていくと、まだまだそれなりには面白い分析もできるので、それについては次回以降で( ̄m ̄)ノ、ぶくぶく。。。

2004/07/13

第148話  参議院選挙その2

というわけで、前回に引き続き、参議院選挙の分析を。とりあえず、こんな記事が。

非拘束名簿式は、個人名での得票数が当落を決する。このため自民は支持組織に個人名投票を徹底させたが、二十万票以上を獲得した候補は前回の十人を大きく下回る六人にとどまった。
自民の得票一位は竹中平蔵氏(金融・経済財政担当相)。続いて選挙前は“ノーマーク”だった秋元司氏が三十万票台を突破した。予想外の結果は「『あ』で始まる五十音順の掲載順位トップの利点」(自民関係者)という。
特定郵便局長会が推す長谷川憲正氏は当選したものの、票数では前回、高祖憲治氏がたたき出した約四十七万票に遠く及ばない約二十八万票だった。
選挙前は有力視された「農政連」の日出英輔氏、旧自治省OBの北里敏明氏、「軍恩連盟全国連合会」の鈴木正孝氏も当選圏に届かず、自民を支えてきた組織の衰退を浮き彫りにした(2004/07/12産経新聞配信から、一部引用)。

今回の当選者の出身分野を見ると、トップは地方議員の24.8%で、労組幹部12.4%、中央官僚9.9%などが続く。躍進した民主党では、28.0%(14人)を労組幹部が占めた。無党派層の支持も受け、比例代表だけで労組出身者8人が当選した。自民党は地方議員と中央官僚が人材供給源となっており、それぞれ36.7%(18人)、20.4%(10人)を占めた(2004/07/12時事通信配信から、一部引用)。

今回の参院選で、自民党の選挙区での得票率は35.09%にとどまった。公明党が1999年に連立政権に参加して以来、国政選挙(補選を除く)で自民党の選挙区得票率が4割を下回ったのは初めて。比例代表は30.03%で、小泉内閣発足後、同党が保ってきた3割台をぎりぎりで確保した。
自民党は小泉純一郎首相の高い支持率や公明党の選挙協力に支えられ、選挙区の得票率を2000年衆院選で40.97%、01年参院選で41.04%、03年衆院選では43.85%と着実に上昇させてきた。4割を切ったのは、橋本龍太郎元首相が退陣に追い込まれた98年参院選(30.45%)以来だ。
この間、首相が構造改革を進めたことなどで、自民党を支持してきた団体の集票力は弱まった。公明党の協力を得にくい比例の得票率は、01年の小泉政権発足直後の参院選では38.57%だったが、昨年の衆院選は34.96%にダウン。今回の参院選ではさらに下降線を描いた。民主党が37.79%で「4割政党」に伸びたのに対し、自民党は「3割政党」に落ち込んだ(2004/07/12時事通信配信から、引用)。

すなわち、自民党のかっての集票団体だった組織から自民党はそっぽを向かれだしたと。ま、それは当たり前。だって、小泉内閣の構造改革路線ていうのは、従来の自民党支持団体の人々に多大なダメージを与えるものなんやから。郵便局を潰すという総理大臣が導く政党を郵便局員たちが支持するていう方がおかしな話。無駄のあった公共事業を見直して、公共事業を削減するていう総理大臣のいる政党を、なんで建設業界が支持するのか?

したがって、自民党総裁が小泉首相である以上、従来の支持団体を切り捨てる方針を自民党はとるということなんやから、今まで強かったと言われる地方での支持が落ちるのは当然のこと。それに対し、民主党は、連合ていう巨大組織の組織票が、一時ほどではないとはいえ健在で、少なくとも組合員からは反感は持たれていない。そうなると、地方での一人区でも民主党に追い上げられてきたというのも、むしろ当然の話。

また、さらに、民主党は自由党と合併したことにより、従来自由党が持っていた地方の建設業界などの票が手に入るようになった分、さらに地方で強くなることができた。知らへん人がいるかもしれへんので、念のために言っておくと、小沢一郎はもとより、岡田代表も藤井幹事長も、元々自民党の経世会(竹下派)出身やしね。つまり、自民党の青木参院幹事長とか、元自民党議員の野中広務とか鈴木宗男なんかの利権政治で有名な派閥の出身。

なので、なぜに現在の民主党執行部がクリーンイメージとされてるのか、魚には全然わからへん。自民党でいえば、亀井静香あたりが総裁になっているようなもんなんやけどね。

まぁ、それはさておき、魚なりの解釈でいくと、現在の自民党は、従来の地方政治型政党から、都市型政党への変換を目指しているように見える。なぜなら、小沢一郎らが自民党を飛び出して、二大政党制を目指す野党を結成したことにより、自民党は一時、野党にもなり、また、今は与党に戻ったものの、社民党や自由党、公明党といった少数政党と連立政権を組まねば政権を取れない政党になってしまった。小泉総裁の出現で一時的には持ち直したものの、宮沢内閣や橋本内閣の頃から、ジリ貧状態になってきてたんやね。つまり、消え去ってしまった社会党と同様、自民党ていうのは、すでに過去の政党であると魚は思う。

なので、彼ら自身がどこまで自覚しているのかどうかはわからへんけど、魚からすると、とにかくもがき、都市型政党への変換を目指しているように見える。しかし、その一方で、血を流したくない、すなわち、野党になりたくはない。だから、公明党を抱え込んで、選挙協力をお願いすると。地方の組織票がなくなってしまったんやから、公明党の学会票に頼るしかない。元々は、参議院で過半数を取るために組んでいただけの公明党なのに、今では公明党がいなければ選挙に勝てない政党になってしまった。

本来は、どれだけ落選し、議席を減らしても、今までの支持団体を捨て、いわゆる無党派層というモノを取り込むために邁進しなければならなかったものを、目先の議席だけを求めて、公明党との選挙協力だけに明け暮れたと。正直、今回の参院選は、公明党が強く推す年金法案を飲んだがために、大苦戦したんやけどね。とはいえ、それを飲まなければ選挙協力がなくなるどころか、逆に民主党に公明票が流れることになるから、それを恐れてとても拒めへんかったわけやけど。

そして、それに対し、逆に民主党は都市型政党を捨て、従来の自民党型の政党を目指してきつつある。都市部でどれだけ支持を集めても、なかなか政権政党になれへんことがはっきりしたから、農業重視政策などを打ち出して、農村部への食い込みをはかってきた。それに加え、さっきにも書いたように旧来の自民党型の利益誘導政治も入ってる。その上なぜか、労働組合の支持もあると。

こうしてみると、選挙についての民主党は最強の体制を整えつつあるのかもしれへんねぇ。なにせ、昔の自民党と社会党がくっついてるようなもんやから。正直、小泉首相の任期が切れた後になる次期衆議院選挙では、民主党が大勝して政権与党になりそうな気がする。それも、有権者自身すら想像もしなかったような驚くべき大差で。今の衆議院選挙制度と現在の民主党の選挙体制は、それだけの驚きをもたらす力≠ェある。

ただし、それまでに民主党が分裂せーへんかったらやけど( ̄m ̄)、ぶくぶく。。。

2004/07/16

第149話  参議院選挙その3

チト忙しくて、間が空いたんやけど、も少しだけ参院選について。ひとまず、こんな記事を。

今回の参院選の結果を自民党の派閥別に見ると、総裁派閥の森派は改選議員6人に対して選挙区9人、比例代表3人の計12人が当選。衆参合わせた派閥の勢力を6人増やし77人とした。他派閥が勢力を大幅に減らすか微増にとどまる中で、森派が独り勝ちした格好だ。
前回参院選で勢力を拡大した橋本派は、改選19人で当選は11人。最大派閥の地位は保ったが、勢力は85人に縮小した。亀井派も改選11人に対して当選したのは7人にとどまり、総勢は4人減の45人となった。堀内派は参院選前の47人を維持し、亀井派を抜いて第3派閥に浮上した。
山崎派は31人、河野グループは10人で、それぞれ1人増。小里派と二階グループは15人と7人でそれぞれ現状を維持した。高村派は1人減らして14人となった(2004/07/12時事通信配信から、一部引用)。

これを見ると、単純計算で橋本派が8人減らしているわけやね。また、亀井派も4人減らしている。で、この二つの派閥ていうのが、今までの自民党権益の代表やねんね。すなわち、公共事業発注の見返り≠ニして地元の建設会社なんかをはじめとした団体から票を入れてもらったり、あるいは、医師会、歯科医師会、特定郵便局長会なんかの特定団体の支持を受けていたりしていた団体。

つまり、前回に書いた、今までの支持層からそっぽを向かれたために落選した典型的な議員さんたちが集まっていた派閥やと。その一方で、小泉首相を擁する森派は6人増やしてる。まぁ、小泉首相自体は、派閥をぶっ壊すとか言うてる人やけど、現に派閥は存在してるわけやから、こういう分析されるのはしゃーないでしょ。

というわけで、参院選全体ではなく、自民党の中だけで見ると、従来の自民党政治(金権政治という負のイメージで語られる政治)を代表していた派閥、特に橋本派の衰退に歯止めがかからず、他は現状維持レベルで、この先どうなるかまでは、よーわからへんと。自民党としては全体的に退潮傾向ではあるやろけど、これからの方向性次第では、まだまだわからへんてとこやろね。

も一つ面白いのは、こんな世論調査の結果。

参院選を受けて共同通信社が12、13両日実施した全国緊急電話世論調査によると、小泉内閣の支持率は38・9%で前回5月調査の54・9%から16・0ポイント下落、小泉純一郎首相が2001年4月に就任以来、初めて40%を割り込んだ。不支持率は51・0%で初めて50%を上回った。
政党支持率では、自民党が28・8%(前回比5・5ポイント減)、民主党27・8%(13・5ポイント増)で「2大政党」が拮抗(きっこう)した。
自民党が改選51議席に届かず、民主党に敗北した参院選の流れを裏付けた。高支持率を誇った首相は難しい政権運営を強いられそうだ。
首相の続投に関し「できるだけ早く辞めてほしい」と答えた人は31・9%に上ったが、「残る2年余りの任期まで」も46・4%。「1年ぐらい」は17・7%だった(2004/07/13共同通信配信から、一部引用)。

支持率が下がり、不支持率が上がって、結果、不支持率の方が10%以上も上回りながら、首相の続投を望むのは任期全部の46.4%が一番多くて(なぜか支持率よりも高い)、1年程度の17.7%を併せると、少なくとも後1年ぐらいは続投を希望している人が、64.1%もいるていうこと。これはすなわち、小泉首相が嫌でも、他に人がいないから、まだ一番マシやなと考えている人が多い、てとるのが素直やと思う。

このあたりが、自民党が選挙で敗北したにもかかわらず、なんら政局(政治における変動)≠ノならへんかった理由なんやろねぇ。

いずれにしても、所詮は参院選の結果。本番の衆院選に向けて、自民党がどう立て直すのか、あるいは民主党がさらに躍進するのか、興味を持って見守りたいと思いやす( ̄m ̄)、ぶくぶく。。。

2004/07/23

第150話  サッカーアジアカップ

中国で開催されているサッカーのアジアカップ。そこでの、日本の選手や日本人サポーターに対する中国の観客の態度≠ェ色々と問題になっているようで…

日本サッカー協会がアジアサッカー連盟(AFC)とアジア杯組織委員会に“抗議”を行った。24日のタイ戦でトラブルが発生したため運営、セキュリティーについて改善を要求する文書をAFCと組織委員会に送付した。
問題視しているのは2件。1つは試合終了後、取材を受けている中村と遠藤を競技場に残したまま選手バスが発車したこと。田嶋幸三技術委員長は「止まれと言っているにもかかわらず、何の説明もなく出てしまった」と語った。ただこれについて組織委は「ファンが押しよせてきて安全を確保できそうになかったから」と説明したという。
2つ目は試合中に日本のサポーターが他の観客からペットボトルや缶を投げられた件。田嶋委員長は「安全に見られないのは、セキュリティー上の大きな問題だ」と話した(2004/07/26スポーツニッポン配信から、一部引用)。

中国で開催中のサッカー、アジア・カップに出場している日本代表のジーコ監督は30日の練習後、日本チームに激しいブーイングを浴びせる中国人観客のマナーを批判した。
ジーコ監督は、君が代演奏中にもブーイングを続けた中国人観客の行為について「国歌の時にブーイングをするのはどうしても納得がいかない。試合開始の笛が鳴ったらいくらしてもいいが」と非難。「(今大会は)どこに行ってもブーイングは受けるだろう。政治的なことはスポーツに全く関係ないし、われわれはサッカーができる精神状態を保つことが大切だ」と話した(2004/07/30共同通信配信から、一部引用)。

まぁ、国家に対する好き嫌いはあるやろうし、第2次世界大戦の絡みから、中国で日本(人)が嫌われるのは仕方のないことやとも思う。ただ、基本的には、スポーツとそれ以外の政治や歴史なんていうのはわけて欲しいとは思う。サッカーの試合を見るためではなく、日本に対してブーイングをするためだけにサッカー場に訪れるなんていうのは、日本だけでなく、日本の対戦国にとっても、アジアカップという大会にとっても、失礼な話やと思う。

ただ、まぁ、試合中のブーイングについては、日本が嫌いやから相手国を応援するということで、納得もできひんことはない。ただ、上の記事にあるように、身体に危害が加えられそうとか、試合以前の国歌斉唱でブーイングをするていうのは、あまりにも非常識ていうべきやろう。国民感情が抑えられへんていうのなら、それは、その国がこういった大きな大会を開催する能力がないという証拠にしかならへん。少なくとも、現時点での中国という国は、こういった大きな国際大会を開く資格が全くない国としか言いようがない。

それに対して、

中国・重慶市などで開催中のサッカー・アジア杯で露骨な反日行動が表面化していることについて中国の政府系紙「中国青年報」は二十九日、観客が日本の国歌吹奏の際に起立しなかったり異常なブーイングを行ったりしたことについて『この種の“愛国”に誰も喝采(かっさい)しない』など強く批判する記事を掲載した。二〇〇八年の北京五輪を控え、国際大会の開催能力に疑問符がつくことを憂慮したとみられる。
同紙は中国共産党の青年組織である中国共産主義青年団(共青団)の機関紙であり、発行部数約六十万とされる。
北京五輪を控えて中国政府は対外イメージに敏感になっており、この点からも偏狭な「民族主義」の広がりに歯止めをかけたいところだ(2004/07/30産経新聞配信から、一部引用)。

こんな風に、中国のマスコミからも批判的な論評が出ている。ただ、中国のマスコミに全く言論の自由がないのと同様に、国民も表だって政府の政策に反抗することができない状況で、政府がこういった中国国民の行動を押さえたいのに押さえられへんていうことはあり得へん。したがって、こんな新聞の記事は、中国が表向きは憂慮しているていうポーズを示すためだけのアリバイ作りの記事でしかない。実際、この記事が出てからも、

「約旦(ヨルダン)、約旦」−。中国・重慶で31日行われたサッカー、アジア・カップ準々決勝の日本−ヨルダン戦会場は、ヨルダンと中国の国旗ばかりが掲げられ、試合前の国歌演奏で日本国歌が流れると耳をつんざくようなブーイングが起こった。
約5万5000人の観客のほとんどは地元の中国人。日本人サポーターは10数人ほどで、ヨルダン人サポーターもわずか。「歴史を直視し釣魚島を返せ」と、尖閣諸島の領有権を主張する紙が掲げられ、それを警官が押収するなど、会場は反日色に染まった。
日本選手が点を入れ、日本サポーターが太鼓をたたいて日本国旗を掲げると、中国人の観客は試合そっちのけで立ち上がり、警官が出てきてようやく席に着いた(2004/07/31産経新聞配信から、一部引用)。

てなわけで、今までの状況から、全く変わってへん。こっちの記事ではさらに露骨で、

中国・重慶で開催中のサッカー・アジアカップで、地元市民の反日感情が日本チームにぶつけられている。31日の準々決勝のヨルダン戦でも、勝利を喜ぶ日本人サポーターに罵声(ばせい)やゴミが投げつけられた。過去の戦争など歴史問題やインターネット上に反日的な書き込みが相次いでいることが背景にあるとみられるが、中国メディアがファンの暴走を批判するなど、中央政府も08年の北京五輪の開催を控えて神経をとがらせている。
この日、会場周辺は多数の武装警察が待機し、物々しい雰囲気に包まれた。複数のゲートで警備員がカバンをチェックし、ペットボトルの持ち込みも禁じた。
約20人の日本サポーターはメーンスタンドの1カ所に固まり、警備員に守られて観戦した。東京都内のフリーターの男性(22)は予選リーグの3戦も観戦したが、当局から、危険防止を理由に、日の丸を出すことを禁じられた。試合中に後ろからゴミや食べ物が投げつけられたり、地元ファンから怒鳴られたりしたという。
一方、カップルで観戦していた重慶市内の大学3年生の中国人男性(21)は「小泉首相の靖国神社参拝など日本政府に不満があり、こんなに何万人もの人と一緒に不満を表せる機会はなく、とても楽しい」と話した。
試合は1―1でPK戦となった。日本選手がけるたびに、観客は一斉にブーイング。外すと大歓声が起きた。日本の勝利が決まった瞬間、日本のサポーターは日の丸を取り出し歓声を上げたが、周りの観衆から紙コップなどのゴミが投げつけられ、「帰れ、帰れ」などとヤジが飛んだ。終了後、警備員に囲まれて会場を後にした。
これまでにアジア・サッカー連盟(AFC)のベラパン事務局長は「日本人サポーターの保護」を主催者側に求めた(2004/07/31朝日新聞配信から、一部引用)。

と、日本人のサポーターに対して、悪質な嫌がらせがおこなわれていることが、具体的に書かれている。少なくとも、日本だけでなく、アジア・サッカー連盟の事務局長から保護の要請があるていうのは、客観的に見ても相当ひどい状況であることがよくわかる。

繰り返しになるけど、日本や日本人が嫌いなんは仕方がない。小泉首相に靖国参拝するなて言うのも、尖閣諸島は中国の領土やて叫ぶのも、それだけなら、別にそっちの勝手やろう。やけど、安全を確保して開催する能力もないくせに、こんな国際大会を開くな。誘致するな。大迷惑や。もしも、スポーツでの大きな国際大会を開くのが国の誇りやて考えているのなら、誘致するだけやなく、国のプライドをかけて実際に開幕して、運営して、安全に終わらせてくれ。

開幕当初だけやなく、ずっと問題になり続けてるのに、準決勝まで進みながらも全然変わってへんていうのは、開催する能力も、運営する能力も、改善する能力も、なにもかもが欠けているあまりにもお粗末な状況やん。よー、こんなんで、オリンピックなんていうモノを誘致したもんやわ。

せめて、今回の失敗を糧にして、オリンピックではまともな運営を期待…できるようなら、すでにアジアカップの途中で改善してるよなぁ…ぶくぶく。。。

2004/08/01

★ 第151話〜第160話