ROUTEページ



デフォルトのRTEページ.
飛行前に所定のデータ
を入力し、LSK6Rの
ACTIVATEプロンプトを
プッシュ、さらにEXEC
キーをプッシュする事に
より飛行ルートを確定する.
RTEページに所定のデータを入力し、データを確定
したところ.左の画像が1ページ目で下の画像が2
ページ目.PREV PAGEキーもしくはNEXT PAGE
キーをプッシュする事で
飛行ルートを確認する事が
出来る

●RTEページへは以下の操作によりアクセス出来る。

@ RTEキーをプッシュする。
A POS INITページ、POS REFページ、TAKEOFF REFページ、DEP/ARRページのLSK6RにROUTEプロンプトが表示されている時にLSK6Rをプッシュする。


g

ORIGINライン(LSK1L)

【適切な入力方法】
空港の4レターコードを入力

XXXX (例:RJAA)

出発する空港の4レターコード(例:伊丹空港ならRJOO)を入力する欄。デフォルトではボックスプロンプト(□)が4つ表示されている。この欄に出発空港を入力する事により、出発空港の各種データがFMCのNAVデータベースから呼び出され、機体の各システムへ伝えられる。
但しカンパニールートに従って飛行する場合は、このラインに出発空港の4レターコードをマニュアル入力する必要はない。なぜならLSK2LのCO ROUTEラインにカンパニー・ルートを入力すると、自動的に出発空港の4レターコード(伊丹空港:RJOO)がLSK1Lに表示される仕組みになっているからだ。
飛行中にこのラインのデータを変更する事は出来ない。地上にいる時は変更する事が出来るが、変更前に入力したルート及び到着空港のデータが全て消去されてしまう。

CO ROUTEライン(LSK2L)

【適切な入力方法】
カンパニールートのコードを入力

XXXXXXXX(最大8文字) (例:EDDFSAEZ)

FMC NAVデータベースに収録されているカンパニールートのコードを入力する欄。デフォルトでは点線が8つ表示されている。カンパニー・ルートとは各エアライン独自のルートで、そのコードをLSK2Lに入力すると出発空港から到着空港までのエアウェイルートがデータベースから呼び出され、ルートデータがCDU RTEページのVIAライン、TOライン、LEGSページのWPT(ウェイポイント)ラインへ挿入される仕組みになっている。但し飛行中にカンパニー・ルートを入力する事は出来ない。
LSK2Lにカンパニールートのコード(実機では最大10文字、PS1では最大8文字)を入力すると、LSK1LのORIGINラインおよびLSK1RのDESTラインへ出発空港および到着空港の4レターコードが自動的に挿入される仕組みになっている。
ではカンパニールートが存在しない区間を飛行するにはどうすればいいかと言うと、CDU RTEページのVIAラインおよびTOラインもしくはLEGSページのWPTラインにルートデータをマニュアル入力する事によりLNAVを使用して飛行する事が可能となる。またこの際は、LSK1LのORIGINラインおよびLSK1RのDESTラインへのマニュアル入力が必要となる(FMCのNAVデータベースに当該空港のデータがない場合は入力が出来ないのでそのまま飛行を開始するしかないが、B747-400が離着陸出来る空港でデータがないなんて事はなかろう)。
ちなみにカンパニールートのコードは、PS1のデフォルトでは出発空港および到着空港の3レターコード+ルートナンバー(当該飛行区間にカンパニールートが複数存在する事がある為に付けられるナンバー:例 BKKSYD01)もしくは出発空港および到着空港の4レターコード(EDDFSAEZ)となっているが、4レターコード表示のカンパニールートにルートナンバーが付いていないのは、PS1のCO ROUTEラインへの入力が最大8文字と制約されているからであろう。
では実機の場合はどうなっているのかと言うと、恐らく航空会社によっていろいろなバリエーションがあるであろうから、ここでは何とも言えない。ただし、国内某エアラインの767(PWエンジン装備機(~_~)"……)では、10年ほど前の写真で、CO ROUTEラインにHNDSPK1と入力されており、3レターコード+ルートナンバーであったのを確認している。
私が公開しているアドオンROUTEファイル(国内線)では、PS1.3デフォルトのルートファイルと同様ファイル名がそのままCO ROUTEのコードとなっているが、私は出発空港の4レターコード+到着空港の4レターコード右側2文字+ルートナンバーをCO ROUTEのコードとして統一している。もちろんこれは特定の航空会社のCO ROUTEコードを使っているのではなく、完全にオリジナルである。
ところでカンパニールートのコード名一覧をCDUに表示させる事は出来るのであろうか?実は実機でもPS1でも表示させる事は出来ない。実機では飛行前のディスパッチャーとのブリーフィングで「今日はこのルートを使うんだな」という事がわかるからあとはその会社独自のコードにルートナンバーを付け足せばいいけど、PS1ではそうもいかない。だが、PS1ではインストラクターズページAirplane項のFMC Routes In Storeページへアクセスする事により、カンパニールートのコード名一覧を閲覧する事が出来るのだ。当該ページのFilesと書かれたところの下にずらずらと表示されているのがカンパニールートのコード一覧で、ファイル名がそのままコード名となっている。

RUNWAYライン(LSK3L)

【適切な入力方法】
離陸滑走路名を入力

XX (例:32)    RWXX (例:RW14)
XXL (例:34L)   RWXXL (例:RW34L)
XXC (例:17C)  RWXXC (例:RW17C)
XXR (例:01R)  RWXXR (例:RW01R)

離陸滑走路を入力する欄。デフォルトでは点線が5つ表示されている。入力すると、NDのモードがMAPモードでなおかつ当該滑走路が表示範囲内にあれば、ランウェイシンボルと滑走路中心線の延長線(点線)が表示される。離陸して最初のwptを通過すると、表示がブランクとなる。
このラインに入力した滑走路名は、TAKEOFF REFページにも転送される。
このラインに滑走路名を入力すると、TAKEOFF REFページLSK1R〜LSK3RのVスピード・データが削除される。
既にDEP/ARRページにてSIDをセレクトしている時、DEP/ARRページでセレクトしたSIDに対応していない滑走路名をこのラインへ入力すると、RUNWAY N/A FOR SID(入力した滑走路はDEP/ARRページでセレクトしたSIDに対応していないですよ)というFMCメッセージが表示される。この時、このラインへ入力したRWのナンバーが優先され、DEP/ARRページでセレクトしたSIDは削除される。



VIAライン(LSK4L以降;但しLSK6Lを除く)

【適切な入力方法】
FMCのNAVデータベースに収録
されている航空路名を入力


XX(例:A1),XXX,XXXX,XXXXX

LSK2LのCO ROUTEラインへカンパニールートのコードを入力している場合、当該VIAライン右側のTOラインに表示されているwptへ向かう際にフォローするエアウェイの名称が表示される。つまり当該ライン一つ上のwptから次のwpt区間に通るエアウェイの名称が表示される訳である。またCDU DEP/ARR(ディパーチャー/アライバル)ページにおいてSID、TRANS、STAR、APPROACHプロシジャーまたはランウェイをセレクトしている場合、SID、TRANS、STAR、APPROACHプロシジャー、更にミストアプローチ・コースが存在する場合にはミストアプローチ・プロシジャーの名称も表示される。
当該VIAライン右側のTOラインに表示されているwptへ向かうコースがどのエアウェイ、SID、TRANS、STAR、APPROACHプロシジャー、ミストアプローチ・プロシジャーにも属していない場合、DIRECTと表示される。つまりその前に通過するwptから次のwpt区間は直行しますよ、という事である。
ちなみにCDUのRTEページ1/X(Xページ中の1ページ目という事)LSK5L以降のVIAラインを見たい場合は、NEXT PAGEキーをプッシュする事により次のページへアクセスする事が出来る。

このVIAラインへは、マニュアリーでLNAVルートを作成する際にエアウェイの名称をマニュアル入力する事が出来る。例えば現在ルクセンブルクのアブダヒ空港(ELLX)にいるとしよう。離陸してNTMを通過後は、FFMへ向けてUG1というエアウェイを使用する事にした。この時のRTEページへのマニュアル入力の仕方をご紹介しよう。まず、LSK1LにELLXを入力、LSK2LおよびLSK3LはブランクのままにしてLSK4RのTOラインにNTMを入力する。すると現在位置からNTMまでのダイレクトコースが作成される。それはNDをMAPモードにする事で確認出来る。次にLSK5RにFFMを入力する。するとNTMからFFMまでのダイレクトコースが作成される。LSK5LにはDIRECTと表示されている。現状ではNTMからFFMまでの直線コースが作成されただけであるが、ここで一工夫する事によってNTMからFFMまでエアウェイに沿って飛行する事が可能になる。LSK5LにUG1を入力しよう。するとND画面内のNTMとFFMの間にUG1というエアウェイルートが表示され、途中に通過するwptが併せて表示されるようになる。途中で通過するwptはADENUとRUDUSである。これはCDUのLEGSページにおいても確認する事が出来る。

LSK4RにNTMを入力.
現在位置からNTMま
でのダイレクトルート
が作成されたのがND
により確認出来る.
LSK5RにFFMを入力.
LSK5Lには自動的に
DIDECTと表示される.
NTMからFFMへ向け
てダイレクトルートが
作成されたのがNDに
より確認出来る.
LSK5LにUG1を入力.
すると途中通過する
wptがNDに表示され
る.
LSK6RのACTIVATE
プロンプトをプッシュ
するとEXECキーが点
灯するのでEXECキー
をプッシュしてデータ
を確定する.すると
NDに表示されていた
LNAVルートの線が
青色の点線からマゼ
ンタ色の実線に変わ
り、ルートがアクティブ
になる.

マニュアルでLNAVルートを作成する際の上級テクニックとして、Airway To Exit PointとAirway To Airway intersectionというのがある。Airway To Exit Pointというのは、指定したエアウェイの最寄りのwptから当該エアウェイに乗り指定したwptまで向かうようプログラミングするもので、FMCに当該エアウェイの最寄りのwptを探させ、現在位置から当該wptまでの直行コースまでをも作らせようというテクニックである。またAirway To Airway intersectionというのは、ある二つのエアウェイの交点(交差する地点)をFMCに探させ、最初のエアウェイからその交点に達した所で次のエアウェイに入るようプログラミングするものである。まぁ実際のフライトではカンパニールートを飛行するのが常であるからして、Airway To Exit PointやAirway To Airway intersectionなんてテクニックを使う機会はまずないと思うのだけれど……。ちなみにこれらのテクニックはPS1.3のVideoにも収録されており、インストラクターズページOptions項Load Videoページへアクセスし、FMC GUIDE(5)-ZZZZZ015.VDS、FMC GUIDE(6)-ZZZZZ016.VDSをクリックする事により各々のビデオを再生する事が出来るので、興味のある方はご覧頂きたい。

ROUTE2プロンプト(LSK6L)

RTE2ページにアクセスする事が出来る。RTE1ページは通常のルートページとして使用するが、RTE2ページは予備のルートページとして代替ルートや緊急時の避難ルートを作成する時に使用する事がある。また超長距離線などの場合、FMCのメモリー容量がオーバーしRTE1ページだけではルートが収まらない時も、RTE2ページに残りのルートをメモリーさせる事が可能である。またRTE1ページを使用中に管制から「ダイレクトXXX」(XXXまで直行せよ)の指示が出てCDUのLEGSページにおいてDirect To(直行コースを作成する事)の作業を行なう時、LEGSページ5Rに現われるRTE COPY(ルートコピー)プロンプトをプッシュする事で、RTE1ページに表示されていた直行コースを作成する前のデフォルトコースをRTE2ページにメモリーさせる事も出来る。これは管制から「もう一度先ほどのルートへ戻れ」という指示が来た場合スムーズに元のコースへ戻れるようにしたものである。最もそんな変な指示を管制が出すとは考えられないが……。

ERASEプロンプト(LSK6L)

飛行ルートの修正を行なった際にはEXECキーが点灯し、LSK6Lの表示が<RTE2から<ERASEに変わる。この時RTE2ページへのアクセスは不可能となる。ERASEプロンプトをプッシュすると、修正された内容は消去され修正前の状態に戻り、LSK6Lに再びRTE2プロンプトが表示されるし、EXECキーをプッシュすると変更したデータが確定され、LSK6Lに再びRTE2プロンプトが表示される。

DESTライン(LSK 1R)

【適切な入力方法】
空港の4レターコードを入力

XXXX (例:RJBB)

到着空港(目的地)の4レターコードを入力する欄。デフォルトではボックスプロンプト(□)が4つ表示されている。この欄に到着空港を入力する事により、到着空港の各種データがFMCのNAVデータベースから呼び出され、機体の各システムへ伝えられる。
但しカンパニールートに従って飛行する場合は、このラインに到着空港の4レターコードをマニュアル入力する必要はない。なぜならLSK2LのCO ROUTEラインにカンパニー・ルートを入力すると、自動的に到着空港の4レターコードがLSK1Rに表示される仕組みになっているからだ。このラインへは、飛行中に再入力することが出来る。再入力すると、CDUのDEP/ARRページにセットしていたSTAR、アプローチ・レグ、着陸滑走路のデータが自動的に消去される仕組みになっている。目的地の天候がミニマムを切った時など目的地に行けない場合、このラインへ代替空港の4レターコードを入れる事で代替空港までの飛行を行なう事が出来るようになる。この際のルート設定は、CDUのRTEページもしくはLEGSページによりマニュアル入力しなければいけない。

FLT NOライン(LSK2R)

【適切な入力方法】
便名を入力する.航空会社の2レター
コード+便名を入力する事が多い.

XXXXXXX  (例:JL167)

便名を入力する欄。デフォルトでは7つの点線が表示され、最大7文字の便名を入力する事が出来る。入力したデータはCDUのPROGRESSページのタイトル部分にも表示される。FLTが終了すると、再び点線が表示される。





TOライン(LSK4R以降;但しLSK6Rを除く)

【適切な入力方法】
wptを入力する

XX    (例:YZ)
XXX   (例:MPE)
XXXXX (例:JANET)

LSK2LのCO ROUTEラインへカンパニールートのコードを入力している場合、通過するエアウェイ上の連結部分のwpt名が表示される。またCDU DEP/ARRページにおいてSID、TRANS、STAR、APPROACHプロシジャーまたはランウェイをセレクトしている場合、SID、TRANS、STAR、APPROACHプロシジャー、更にミストアプローチ・コースが存在する場合にはミストアプローチ・プロシジャー上の連結部分のwpt名称も表示される。
ちなみにCDUのRTEページ1/XLSK5R以降のTOラインを見たい場合は、NEXT PAGEキーをプッシュする事により次のページへアクセスする事が出来る。
このTOラインへは、マニュアリーでLNAVルートを作成する際にwptの名称をマニュアル入力する事が出来るが、その入力方法はVIAライン解説の所で説明している通りである。

アプローチ・プロシジャーを行なっている際の
RTEページの表示.現在ILS34Lアプローチ
を行なっている事がわかる.その下には
MISSED APPRと表示されており、SDMまで
のミストアプローチ・コースが用意されている
事がわかる.



OFFSETライン(LSK6R)

【適切な入力方法】
左右に何マイルずれて飛行するか入力する

LX   (左にXマイル オフセットする時)
LXX  (左にXXマイル オフセットする時)
RX   (右に  〃     〃     )
RXX  (右に  〃     〃     )

0    (元のLNAVコースへ戻る時)

オフセットルートを作成する時に入力する欄。この機能を使用する事でLNAVルートから左右99マイルまで平行に架空のルートを作り出す事が出来る。飛行中に悪天候などの理由で一時的に左右いずれかへ回避したい場合、このラインにLNAVルートから左右へ何マイル離れて平行に飛行するかを入力すると、ND画面にLNAVと平行に白い点線が表示される。これがオフセットルートで、EXECキーをプッシュしてデータをアクティブにすると、自動操縦をエンゲージしておればLNAVのままシップはオフセットルートへ向けて旋回し、オフセットルート上を飛行するようになる。この時、CDU右下のオフセットライトが点灯し、オフセットがアクティブになっている事を知らせてくれる。元のLNAVコースからオフセットコースまでの距離が2NM以上離れている場合は45°トラックアングルで、2NM以内の場合は10〜15°トラックアングルでオフセットコースへ向かう仕組みになっている。元のルートに戻る時は、LSK6Rに0を入力しEXECキーをプッシュすれば良い。
地上にいる時またはインアクティブ・ルートの時もしくはSID、STAR、アプローチ・プロシジャー中は、オフセットルートは使用できない。オフセットルートは、アライバル(STAR)もしくはアプローチ・プロシジャーの最初のwptか、LNAVのルートが90°以上変針している地点、ルート・ディスコンティニュイティがある地点で自動的に終了する(*PS1においては、アライバルもしくはアプローチ・プロシジャーの最初のwptに到達する前にオフセットルートが終了する事がある)。オフセットルートが自動的に終了すると、自動操縦がエンゲージされていれば元のLNAVコースへ戻る。

【オフセットルートの作成】
CVCへ向けて飛行中、一時的に
LNAVコースから左に5マイル離
れて飛行する事を決定する.LSK
6RにL5を入力する.
NDにオフセットルートが白色の点
線で表示される.EXECキーが点
灯するのでプッシュしてデータを
確定する.
CDU右下にOFFSETライトが点灯
し、オフセットがアクティブになっ
た事を示す.LNAVのままオフセッ
トルートへ向けて旋回し、オフセッ
トルートをトラッキングする.
【オフセットルートの解除】
LSK6RにOを入力.EXECキーが
点灯するのでプッシュする.する
とオフセットルートが解除され、
元のLNAVコースへ戻る.
DELETEキーをプッシュしてスク
ラッチパッドにDELETEを表示さ
せたのち、LSK6Rをプッシュす
る.するとオフセットルートが解
除され、元のLNAVコースへ戻
る.