Swoon

Swoon

Released in March 1984
Produced by Prefab Sprout & David Brewis
All songs by Paddy McAloon


「僕らはニューキャッスルの人間だって一人前の仕事ができるんだってことを証明したかったんだ。ここに住んでる人間はフラットキャプをかぶって鳩レースに行って黒ビールを飲んでるだなんてすごく見下されたイメージをもたれてるんだけど、それが僕らにはがまんならなかった。アルバム4枚分ぐらいの膨大な数の曲を用意してレコーディングのために万全の準備をしてたよ。」 (unsure of magazine source 1983)
<タイトル Swoon について>
「この言葉にはクラシカルでロマンティックなものという二面性があって、僕らはクラシカルなやり方を考えるんだけど、それは僕がいつもクラシカルなアプローチこそもっともうっとりするような素晴しいものになるものだって思ってるからなんだ。ステイプル・シンガーズがいい例なんだけど彼らの声はすごく情熱的でダイレクトに僕らを感動させるよね。とにかく僕が言いたいことは白人は黒人とは違ったトリックを使わなきゃならないってことで、白人の音楽はある種洗練されてるんだけど、一部の人にとってはあまりにも作られすぎてるように思われるという問題もあるんだ。」( NME, March 17, 1984)
「作った時点では本当に素晴しいレコードだったけど、「スゥーン」の出来にはかなり不満がある。いますぐにもやろうと思えばできるんだけど、もう一度このレコードを作り直すってことも考えてるんだ。できることなら、帽子を深くかぶってそこらじゅうのレコード屋を廻って、残ってるレコードをすべて買い上げて新しいバージョンに差し替えたいよ。」(NME, February 6, 1988)
「もっとも好きになれないレコードだね。」 (NME, June 20, 1992)
1.Don't Sing
「僕はその時考えていたことを曲の中に盛り込むことが多くて、'Don't Sing'ではグレアム・グリーン、メキシコ、カトリック主義なんかがそうなんだ。ポップスの中には、一冊の本を読んでそこに書いてあるすべての名詞を歌詞に盛り込んで文学的な表現を匂わせることがあるけど、一部の人達にとって、そのやり方は鼻もちならないものなんだってね。でも僕はなんとかそれをうまくやりおうせようとしてるよ。音楽での表現手段においてはたいていなんでもOKなんだから。でも一般的な観点から見て、僕自身がいまやアウトローなんだけどね。」(NME, May 4, 1985)
2.Cue Fanfare
3.Green Isaac (Part I)
4.Here On The Eerie
5.Cruel
6.Couldn't Bear To Be Special
7.I Never Play Basketball Now
8.Ghost Town Blues
9.Elegance
10.Technique
「"テクニィーク"は銀行での数字の勘定なんかで必要とされる絶対的な正確さをあらわしてて、非のうちどころのない技術、様式とでも言ったらいいのかな。この曲はジョドレル銀行で働きたがってる男について歌なんだ。この男は自分が銀行で働くことはないってわかってるんだけど、実際にそこで働いている人間より誰よりも仕事に情熱を持ってて、自分はそこで働いてる人間みんなを合わせた以上に働けるのになんて思ってるんだ。 」( 'The Militia Have Arrived,' Kitchenware promo flier, 1984)
「若い頃に"テクニィーク"のような曲を何曲か書いた。洗練されたものにしようとは思わなかった。うわべだけの曲ばっかりが並んでいる世間の注目を引こうとしてた。80年代の半ばっていうのはほとんどうわべだけを取り繕ってるような時代だから、そこに注意を引きたかったんだ。教養のある人間なら、自分の情熱のおもむくままに感情を出すことはことはないだろ。感情対理性。僕は19の時にそのことがわかったんだけど、それほど洗練はされてなかったんだ。」(NME, May 4, 1985)
11.Green Isaac (Part II)

Paddy McAloon : Voice, Guitars, Keyboards
Martin McAloon : Bass Guitar
Wendy Smith : Voice
Graham Lant : Drums

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