Steve McQueen

Steve McQueen

Released in May 1985
Produced by Thomas Dolby (Tracks 1.2.3.5.6.7.8.9.10.11)
Produced by Phil Thornally (Track 4)
All songs by Paddy McAloon


「"スティーブ・マックイーン"はプロデューサーのトーマス・ドルビーのレコードとも言えるだろうね。レコーディング前に僕はかなりの曲のストックを渡したんだけど、彼が選んだのは全部1st"スウーン"よりずっと前の1979年に書いた曲だったんだ。」(Melody Maker, August 4, 1990)
「興味をそそるようなアルバムタイトルになってるだろ。マックイーンは芸術家気取りじゃないっていう点で本当に素晴しい俳優だった。おおげさに自分を売り込むってこともしなかったしね。そこが僕の好きなところなんだ。」(Melody Maker, June 1, 1985)
「映画俳優としてのマックイーンが気に入ってるわけじゃなくて、ただ彼の名前の響きが好きなんだ。だからある夜に突然このアルバムのタイトルは"スティーブ・マックイーン"にしようって思いついたんだ。みんなが僕らのことをどう見てくれるのかっっていろいろ考えるのは好きだよ。アルバムジャケットはマックイーンのトレードマークでもあるバイクに僕ら3人が乗っかってる。でも意味はないんだ。タイトルとアルバムの内容の関わりなんてすごく表面的なもので、見ためと言葉の響きだけのことだからさ。でもこのタイトルをみんなが気に入ってくれたらうれしいね。」(Blitz, June 1985)
1.Faron Young
「僕がアメリカにそれほど入れ込んでるわけじゃないっていうとみんな驚くんだけど、アメリカのイメージとしてよく言われているような力強さとか活力といったものはあまり僕らには関係ないんだ。1stアルバムは確かにアメリカって国とすごく密接に関わってるよ。でもこの曲はカントリーソングの月並みな決まり文句をからかってるだけなんだ。」(unsure of magazine source)
「この曲で僕がどれだけおかしな人間かってことがわかると思うんだけど、産業の発達したアメリカ北部に住んでる人間がどうしてカントリー&ウェスタンのような音楽を好きになるのかってことを歌ってるんだ。なぜ彼らはカーボーイや農夫、穀物についての歌なんか聴いてるのかって昔から考えてたんだけど、20年たって突然わかったんだ。カントリー&ウェスタンは今の彼らの感情にも深く関わってるんだってことをね。」(NME, June 20, 1992)
2.Bonny
3.Appetite
「これは妊娠した女の子について歌ってる。自分はさんざん肉欲に溺れた後で妊娠して、これから生まれてくる子供へ悪い男には気をつけるんだよって呼びかけるのがこの曲のアイディアなんだ。トーマス・ドルビーはこの曲に対して彼の技量を十分に発揮したとは思ってないみたいだけど。(Epic promo flier, 1995)」
4.When Love Breaks Down
「これは個人的な体験に基づいて作った曲なんだ。この曲を書くのはつらくて、僕のまわりのいろんな人達との関係を犠牲にしたよ。でもこんなつらい思いをしたからこそ、この曲がヒットしたんだろうね。曲の完成度を高めるためには興味の対象をしぼりこまなければならないってことがわかったんだ。」(Melody Maker, June 1, 1985)
5.Goodbye Lucille #1
「このバンドを始めた最初の頃、同じ曲名の曲ばっかりでアルバム1枚を作ろうとしてたことがあるんだ。曲名は同じだけどそれぞれの歌詞やメロディはまったく違うってな具合にね。その唯一の成果が"スティーブ・マックイーン"に収録されたこの曲さ。」 (unsure of magazine source)
「この曲を書いたのはポリスの"Walking on the Moon"と同じ時期だった。病気で寝込んでた時に聴いてたんだけど、あまりにもシンプルな曲だった。僕ももっとシンプルに書かなきゃって思って、ジョニーっていうロックではもっとも頻繁に使われてきた固有名詞を曲に入れることにした。だから僕らが普段言いそうにない"君はまだヘンリー・ミルズに恋をしてるの?"みたいなフレーズもたくさん入ってるんだ。」(NME, June 20, 1992)
6.Hallelujah
7.Moving The River
「この曲の歌詞はパディと僕がガソリンスタンドで働いてた時にできたんだ。ある老紳士がやってきては僕らに言うんだ。お金を稼ぐもっともてっとり早い方法はのみ屋(私設馬券屋)になることだってね。”ぼろもうけだよ、ジョン、こいつはぼろぼうけだ”っていうのが僕ら二人だけのキャッチフレーズだったよ。」(マーティン・マクアルーン談, 1988/89)
8.Horsin' Around
9.Desire As
10.Blueberry Pies
11.When The Angels
「天賦の才能を持ちながら若くして死んでいった人間について歌いたかった。そう、それはまぎれもなくマーヴィン・ゲイことさ。"ナイトシフト"にあるような厳粛で真摯な気持ちにはなれなかった。不遜にも二本の指を空にかかげたかったんだ。」(Melody Maker, June 1, 1985)
「去年、マーヴィン・ゲイが撃たれた時、僕はロンドンにいた。彼の音楽はあまり聴いてなかったけど、ちょうどその時にアルバム'What's Going On'を手に入れて、すごく好きになった。 この曲はそんな経緯で生まれたんだ。 マーヴィン・ゲイ個人のことを歌ってるわけじゃなくて、一種のトリビュートをしたつもりなんだ。"those who are good die young"っていう古いことわざをもじってね。」( Epic records promo flier for 'Two Wheels Good,' 1985)

Paddy McAloon : Voice, Guitars, Keyboards
Martin McAloon : Bass Guitar
Wendy Smith : Voice
Neil Conti : Drums
Kevin Armstrong : Lead Guitar on "Hallelujah" & "Desire As"
Mark Lockhart : Saxophone on "Desire As"

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