こんな本をご存知ですか。「めだかトラスト」の産みの親である「高知県生態系保護協会」の会長・中村輝男さんが書いた本です。「メダカが空を飛ぶ」なんて信じられますか。でも本当なんです。この本をぜひ読んで読んでみてください。
みなさんの住んでいる近所にはメダカがいますか。あれほどどこにでもいたメダカが田舎でももうあまり見られなくなりました。昨年、私の田舎で田植え時に水田を注意深く探してみたのですが、たった一匹見つかっただけでした。メダカには敵がたくさんいますが非常に繁殖力の強い魚です。40度近くになった水の中でも生きているそうです。でもそんなどこにでもいた魚が「絶滅危惧種」になってしまいました。「メダカさえ住めない環境」は人間も住めなくなる環境ではないでしょうか。メダカが住める環境を取り戻す運動にご協力ください。
2000年12月9日、大阪市鶴見緑地において「日本めだがトラスト協会」が設立されました。年会費は正会員2000円、ジュニア会員1000円、法人会員10000円、会友1000円です。 |
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めだかレポート |
日本めだかトラスト協会設立宣言
2000年12月9日
メダカはアジアの熱帯地域で生まれた。
だから暖かい水辺が好きだ。
メダカは日本でいちばん小さい淡水魚だ。
メダカはほかの魚が泳げない浅い水辺で泳ぐ。
浅くて水温が高い夏の田んぼはメダカのふる里ににている。
メダカは北へ北へと長い旅をして日本に安住の地をみつけた。
そして、あぜ道にレンゲやスミレの花が咲く春の小川で泳いだ。
メダカの学校はさらさらと流れる小川にあった。
田んぼと田んぼをつなぐ小川、ドジョウもイモリもいる小川。
その小川がいま人間の手でうばわれようとしている。
青いアイシャドーにふちどられた大きな目をしたかわいいメダカ。
両手ですくうと手のひらで泳ぐ小さなメダカ。
私たちの大好きなメダカよ。
私たちのそばでいつまでも暮らしておくれ。
いつまでも子どもの友だちでいておくれ。
小さな水辺はメダカと子どもたちの出会いの場所だ。
それを失ってはならない。
今からでもおそくはない。
手をつなごう、メダカを愛する仲間たち。
みんなで守ろう、メダカの暮らす水辺。
メダカの向こうにアジアの豊かな自然が見える。
小さなメダカの未来に、大きな宇宙が広がっている。
メダカよ。
「日本めだかトラスト協会」はメダカの暮らす小川や水辺を
いつまでも守り育てていくよ。
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