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冬虫夏草の基礎知識
冬虫夏草(ペシロマイセス)類とは昆虫を寄生主とする昆虫寄生菌の一種(きのこ)で、冬に
寄生し成長し、夏には「きのこ」の成体になることからこの名で呼ばれます。
種類により寄生する昆虫も異なり、現在、世界的に390余種が報告されています。
この冬虫夏草類は様々な病気に対する薬理的効用を持つために、古くから研究されてきました。
このうち、中国雲南省やチベットの 3000m以上の高地に生息するコウモリガの幼虫に寄生
するフユムシナツクサタケが有名です。
このフユムシナツクサタケは古来より"不老長寿"の秘薬として広く知られ、中国皇帝に珍重され
てきました。
中国の古医書「本草従新」に、その多様で広い薬効が記されています。
これらの研究から冬虫夏草類には免疫機能を強化させる成分が含有されていて、人体に投与した
時には、免疫機能を格段に補強し、各種潰瘍とウイルス感染に対する抵抗力を高める等の効果が
確認されています。また、体力の回復、精神ストレスの解消効果も大きいことが判っています。
最近では冬虫夏草の成分の分析や薬理研究が進み、種類によって、また、成長の仕方によっても
成分が異なる事が解ってきましたが、「抗腫瘍物質や免疫強化物質、生理活性物質、抗酸化物質
等、貴重な生物資源を大量に含む」として注目され、医薬品の原料としても高い期待を集め
研究されています。(現在は医薬品ではありません。)
これまで研究されてきた冬虫夏草には、フユムシナツクサタケ、サナギタケ、ハナサナギタケ、
セミタケ、ノムシタケ等がありますが、こうした成分分析、薬理研究により「中国産のフユムシ
ナツクサタケより多量の抗腫瘍物質、免疫強化物質、抗酸化物質が含まれている。」として特に
注目を集めてきたのが蚕に寄生する日本産の冬虫夏草(ハナサナギタケ)です。
ただ、同じハナサナギタケであっても寄生主を使わず菌糸だけを培養したものでは免疫機能強化
など有効成分の含有量が少ないとの報告もあり、菌種だけでは判断できない事もあるようです。
(寄生主である昆虫は冬虫夏草類の感染を防ぐために、免疫活性化物質や抗菌物質を作ることで
身を守ろうとし、この冬虫夏草類と昆虫との戦いが冬虫夏草類の成分に何らかの影響を与えるの
だろうと考えられています。)

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