大阪水辺の風景

造幣局
  大正後期から昭和初期の頃の風景です。対岸の赤煉瓦の建物が造幣局で、手前の川が 大川(旧淀川)です。そして右手にわずかに写っている橋が 澱川橋 です。

  さて、撮影場所ですが、手前の岸が庭園のような形になっています。はて、ここはなんだ? と、思いまして古い地図を確認しましたら 「藤田邸」 となっていました。
  ちいーっとも知らなかったのですが、明治期、豪商と呼ばれた藤田伝三郎とその子・平太郎の親子2代の邸宅の庭ではないかと…

  ところで、藤田伝三郎 って誰だ?

  と言うことで調べてみました。
  1841年、今の山口県萩市に生まれ、維新の時には高杉晋作の奇兵隊員だったそうです。維新後は、大阪で軍靴製造をはじめ、「藤田伝三郎商社」を設立、その後、「藤田組」と改称して、主に鉱業を中心として財閥と発展していったそうです。
  なんか凄い人だったようで、残されたかなりの数のコレクションが、現在「藤田美術館」に展示されているそうです。
  戦後、鉱山関係は「同和鉱業」として発展し、又、観光事業としても、今日の「藤田観光」へと発展していったと、書かれていました。
  ネットで検索したら、わんさかヒットしました(笑)。


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