ニュージーランド

2003年12月05日
テアナウからミルフォードサウンドへ


 食事がすむと、バスは一路ミルフォードサウンドへと向かう。しばらく走ると、左手に通り過ぎてしまうほどの小さなミラーレイク の駐車場がある。ニュージーランドの国立公園の案内板は、デザイン、文字、色彩が統一されていて解かり易い。 「さすがだね!・・」 と変な物にまで感心してしまう。ウッドで作ったボード・ウオークの歩道が湖畔まで伸びて歩き易い。雨と風があり、湖面にさざ波があって期待を裏切られたが、逆文字で描かれた標識は見事に湖面に映っており、全面の鏡面反射には出会えなかったが、帰りに期待することにして再出発する。
  ポップルックアウトにて写真撮影休憩。更にモンキークリーク(アッパー・ホリフォードとダレン山脈の眺望が満喫できる。)にて写真撮影。マウントクックリリーもありました。
  次の休憩はキャズムであった。滝が作る奇岩を見るために下車して、雨の中をしばらく歩く。クレドウ川の急流だ。クレドウ川の水は滝口から落差22mのアッパー滝へと流れている。石ころが岩の中で踊って何千年もかけて出来た穴だそうです。滝の周りを一周してバスに戻り、出発する。
  ホーマートンネルにさしかかる。2車線だが、大型車はトンネル内ですれ違いができない。対向車があるので、対向車待ち。雨はいっそう激しくなっていた。右側の山はすごい滝(数も多いし、水量もある。)になっている。下車して雨の中で写真を撮る。
  U字渓谷の終点は高い絶壁で、幾筋もの滝があり、その上には氷河の1部が見える。この位置には、ミルフォードサウンドのゲートとも呼ばれるホーマートンネルがある。ミルフォードサウンドは、このダーラン山脈が長いあいだ壁となって閉ざされていたが、1953年に18年間の歳月を経てついに長さ1219mのトンネルを貫通させたのが、ウィリアム・ヘンリーホマーである。そのお陰で今ではあっと言う間にトンネルを通過し車でミルフォードサウンドへ行けるようになったのだ。このトンネルは岩盤がむき出しでミルフォードに向かって10m進むごとに1m下に傾斜しているそうだ。
 対向車がとぎれ、我々のバスも出発する。真っ暗のトンネルにはいる。日本のように光々と照明されたトンネルのつもりで入って一瞬戸惑った。トンネル内は真っ暗で照明がない。トンネルの岩壁が黒いため、ヘットライトの光が吸収され側面が見えないのである。側壁の見えないトンネルがこんなにも走り難いとは・・・。おそらくこの付近には電気がないのであろう。おまけにトンネル内の道は濡れていて、かなりの下り坂である。若干緊張しながらトンネルを通過した後、すぐ左のパーキング・ゾーンに車を停めミルフォードサウンドの渓谷を眺める。ここでも侵食された山々が続き、切り立った岩山からは幾筋もの細い滝が見えている。どうやら大自然の世界入ったようである。16時到着。
 写真はミラーレイク、キャズム、ホーマートンネル入口の氷河地形
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