No47


<秋の参加イベント等〜雑感>
         芸術の秋・・・
その2

♪ 歌劇『サロメ』 <沼尻竜典オペラセレクション>
    びわ湖ホール大ホール 10/12

R・シュトラウス作曲の沼尻シリーズ第2弾。
 「サロメ」(全一幕)〜「びわ湖ホールから世界へオペラを発信する」・・・・と世界中の歌劇場から、
オファーある女流演出家、カロリーネ・グルーバー氏を迎えての上演とあり、どんな「サロメ」になるやら…と、当日は朝から、スコアとCDをしっかりチエック。(何と昔に?買い揃えていたもの)

中でも「7つのヴェールの踊り」がどんな演出なのか、バレエが見られる?いやチラシにか掲載なし。
では、歌手が踊る?いや無理・・・。

しかし音楽の魅力も満載!
スコアを読んでもオケの大変さが分る。休憩なしでのクライマックスまで、ドラマティックというより、「エログロ」に成りかねないストーリは、終始緊張感に支えられる。

果たして当日の感想は・・・・?
  「残念!!」の一言(-_-;)



あれは無いでしょう?!イメージというものが結びつかないもどかしさで、終りました。(現代版女子高生のサロメでした)
客席の声を・・・と後日、幾つかのブログを拝見。
やはり皆さんほとんどが同じ意見、おもしろいのは評論家と称される方のみが、「素晴らしい演出だった。」と・・・。

しかもフツウの音楽ファンの方の意見は、文章力も
素晴らしく、<存続の危機>のこのホールの
あり方にも、適切なお考えが述べられて、私はホントに感心した次第です。
「世界に向けて」より、税金を払う県民に向かないことに憤りを感じ、万札を払い、もう一生観る事がないかもしれない「サロメ」が、こんなことでがっかりした
。名古屋からの方は「疲れて帰った」とあった。
 
現実を離れて楽しむものであり、明日への活力となるはずの<総合芸術>が一部の自己満足では思いやられる。
当日はまた市民運動会や、「大津祭り」本番の日。
主催者側には、会場を満席にする為の企業努力?
のようなものがないのでしょうか?
観客を大切にする「ホール」の意義を問う、そんな
後味の悪いものでした。

PS/しかし音楽がすばらしくオケの評価は高いもので、唯一救われました。

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