No44


<北野タダオ&アロージャズオーケストラ>
〜結成50周年&ファイナルリサイタル〜


1958年に大阪・梅田の当時最高級のナイトクラブ
「クラブアロー」の専属バンドとして結成された
“北野タダオ&アロージャズオーケストラ”。
アニタ・オディ、エラ・フィッツジェラルド、パティ・ペイジなどジャズの歴史を作り上げてきた偉大なアーティストたちとの共演を果たすなど、我が国を代表するジャズのビッグバンドとして君臨し続けた彼らが結成50周年を迎え、日本のジャズ界を代表するスペシャル・ゲスト迎え記念リサイタルを行った。

北野タダオは今回のリサイタルを機にアロージャズオーケストラのリーダーを降り、トロンボーン奏者の宗清洋にリーダー役を委ねるが、今後も相談役としてアロージャズオーケストラを見守り、また作曲や後進の指導育成にも情熱を注ぎなから、一生音楽家を続けていくとのことだ。(ニュース記事より)

6/19 NHK大阪ホールでのステージに、戦後の高度成長から21世紀の現在まで、関西ジャズ界のシンボル的存在、その歴史の一コマを飾るべく、
トップアーティストが集結。


<一部>はトランペット日野皓正、ハーモニカの徳永延生、阿川泰子、クラリネットの北村英治。
<2部>は古谷充の進行でピアニスト・小曽根真
、大塚善章、坂本スミ子、ドラムの猪俣猛と大御所前田憲男氏。

それぞれが北野タダオ氏とのエピソードや懐かしい昔話を織り交ぜ、オリジナルナンバーから、スタンダードまで50年を振り返るプログラムが登場。

3時間に及ぶ演奏はビッグバンドならではの、明るく
豪華なサウンドとスウィングジャズの魅力に浸り、
ラストナンバー、フィナーレは、前田氏アレンジの
「A列車でいこう
」。ゲストがフーチャーされ次々登場、、ピアノは何と4手の連弾から、入れ替わり立ち替わりの見せ場で、大いに盛り上がりました!

大きな鳴り止まない拍手で幕が下がったあと、静かにもう一度幕が上がり、スポットライトを受けたピアノの前に北野タダオ氏が登場。
氏の病気になりリーダーを続けられない悔しさの言葉とともに、50年連れ添った奥様みどりさんへの初めての曲をソロで演奏され、思わずこみ上げるものがありました。
音楽に人生を捧げられた氏の生き方に感銘を受け、移り行く時とともに生きることの何かを考えさせられました。       2008 6/20 管理人

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