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<第23回京都賞記念ワークショップ
思想・芸術部門〜ピナ・バウシュ
<舞踊演劇の世界-語りかける身体>
2007/11/12
今年もまた稲盛財団「京都賞」の季節、3年続けて
このワークショップに参加しています。
それぞれ、表現世界のトップ・アーティストを目の当たりにし、オーラを感じその人柄に触れることは、自分の感性をも磨き、真実の言葉や本物を確かに感じ取る素晴らしい機会です。
何事も最後は「人間の魅力」に尽き、作品がそれをより具体的に導いてくれます。
ピナ・バウシュ氏はドイツに生まれ育ち、バレエダンサーのみでなく、「舞踊と演劇の境界線を打破し、舞台芸術に新たな方向性を与えた振付・演出家である。」
ワークショップに登場の彼女は、さすがに雰囲気を醸し出し、黒の衣装で長い毛皮のマフラーがより顔を小さく際出していた。
静かで穏やか、控えめな印象・・・。
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紹介を兼ねた評論家のコメントのあと、壇上のマイクに向かって、自身の子供の頃から学校時代、劇場の振付から創作活動の変化・・・と今に至る経過を、静かに語られ、同時に正面スクリーンにダンス・シーンが映し出される。残念ながら音楽が聴けず、振付と講演内容から理解する。
「人間の様々な情念を身体活動で表現する。」
言葉、歌、日常のしぐさ、土、水、動物等を設定した舞台は心理ドラマでもある。
*身体的な限界は音楽、オペラ、演劇等あらゆる科目から学び取る。
*空間的にものを観る。
*基礎となるベースを持つ。そして自分は何をすべきか・・・と。
*舞台演出は特定の感覚的体験。(土や石、水等
外の世界の物を劇場の中に持ち込む)場違いなもの、予測できないことから何かが生まれる。
*また旅によって無邪気に感じたり、新しい視点を見つける。
*誰もが共通に持っているもの・・・を表現する。*ダンサーには多くの質問をもって考えさせる。
そして・・・
「国や文化のあらゆる違いを越えて結び付けてくれるものを、求めている。」 |
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